松本健吾のホームページ(関数解析学) last updated: 2012.7.27

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連絡先: 943-8512 上越市山屋敷町1 上越教育大学 自然系 数学教室

E-mail:kengo (この後に @juen.ac.jp)

研究分野:  作用素環論、記号力学系など


自分の研究の紹介:

 私は、2010年4月に上越教育大学に10年ぶりに復帰しました。 学部の授業では主に微分積分学関連の科目を担当していますが、 私の専門は、微分積分学ではありません。私が、興味を持っているのは、 作用素環という無限次元のベクトル空間(ヒルベルト空間) の上の作用素達のなす環(輪っかではありません、足し算と掛け算の定義された代数です)です。 無限次元の線形代数という感じもしますが、位相が入っているので、解析的な対象であり、 関数解析学の一分野です。研究手法として、幾何学から様々な道具を導入して、 非可換幾何学的な見方をすることもあります。 最近は、グラフなどから文字列のなす空間(記号力学系と呼ばれます)を考えて、 その文字列のなす空間から作用素環を構成して、幾何学に現れるK−理論という手法を使ったりして 作用素環を応用して記号力学系の分類などを研究しています。 記号力学系それ自身は、作用素環を使わなくても理解することができ、 私自身も作用素環を使わない記号力学系の研究もしています。