ホーム  >  イベント情報  >  2016年度  >  第11回被災地ボランティア1泊2日バスツアー(8月20日出発)の様子を掲載しました

イベント情報

第11回被災地ボランティア1泊2日バスツアー(8月20日出発)の様子を掲載しました

2016年09月05日

〈日 時〉 平成28年8月20(土)~21(日)
〈行き先〉 宮城県石巻市
〈参加者〉 25名(学内23,一般2)
〈内 容〉  大川小学校(跡)視察,現地学習会,学生による体験発表会
       雄勝ローズファクトリーガーデンにおける除草,植栽作業
       門脇小学校(跡),日和山公園等の視察

   コースは昨年度と同様でしたが, この度は大川小学校での詳しい説明や防災教育プログラム,被災児童の心のケアにまで言及した学習内容が加わって,これまで以上に学びの深いツアーとなりました。また,気仙沼での被災経験をもつABJメンバーによる体験発表もあり,大変に充実した2日間となりました。

8月20日(土)第1日目

8:00 大学出発(遅刻,欠席者0)

    バス中,参加者自己紹介

14:45~15:35 石巻市立大川小学校(跡)

  本ツアーでは5回目となる大川小学校ですが,いつも心が痛みます。徳水氏(*)に説明していただきながらの視察で,これまで以上に当日の様子を知ることができました。


  • 電信柱の向こうにある「三角地帯」に向けて避難している最中に,
    ここで真正面から津波に襲われました。そこに遺族の方が植えた
    ひまわりが咲いています。未だに遺体の見つかっていない児童も
    います。偶然,左側の山に打ち上げられて助かった命もありました。

  • 児童の作品である野外音楽堂の壁,その向こうに
    避難を逡巡した山への道があります。
15:50~18:00 雄勝ローズファクトリーガーデンで,徳水氏によるレクチャーと現地視察

  • 様々な角度からとらえた津波の実際の映像,
    地形と津波の関係,津波の「高さ」の意味,
    教師としての判断を支えるもの・・・。
    参加者とのやりとりを交えながらリアリティのあるお話で,
    地域や人とのつながりの意味を強く感じました。           

  • 雄勝小学校の児童は,
    地域の方の強い助言で裏山に登り,
    間一髪で助かりました。
    その道を参加者も登りました。
    (左下方のフェンスは雄勝小学校の跡地)

  • 山の上の木に赤いテープ,ここまで津波が来たのです。 

  • 雄勝で一番の高台,向こうに見える海から津波が
    押し寄せ,今も木の上には,家屋の残骸や漁の浮き
    が引っかかっていて,津波の高さが感じられます。
20:00~21:00 宿舎学習 ABJメンバー亀谷さんの体験発表

  • 亀谷さんは,中学3年生の卒業式の前日,宮城県気仙沼市で被災しました。その日の事,
    その後の生活の様子,地域や人とのつながりについて,胸に迫ってくるものがありました。

8月21日(日)

8:00 宿舎出発
8:50~10:25 雄勝ローズファクトリーガーデンで徳水氏によるレクチャー

 夜中の雨でぬれた地面が乾く間に,再び徳水氏のお話をお聴きすることができました。「被災児の心のケアの教育実践」について,私たちのやりとりも交えながら深まりのある時間になりました。

ダミー画像

震災を乗り越える大きな力となった子ども達の共同制作の版画
作品の左から右,津波の夜から太陽=未来の希望に向かって力強く前進する子ども達の船が描かれています。

   震災での恐怖体験,全て(人とのつながり,地域,自然…)を失い,激変した生活の中にいる子ども達の状態は,いじめに苦しむ八方ふさがりの子どもの状態に似ていること,過去を失うとは未来を失うこと,等々…。胸に迫ってくるたくさんの言葉がありました。ご自身も強い喪失感の中にありながら,教育にできることを示してくださった勇気ある実践に,心を強く打たれます。教師を目指す学生にとっては特にかけがえのない時間になったと思います。

10:35~12:00 ガーデンの除草,植栽等の作業

   

*徳水博志氏

一般社団法人雄勝花物語共同代表,雄勝環境教育センター代表,宮城教育大学講師,東北工業大学非常勤講師,石巻市教育委員会社会教育委員。自らも雄勝町住民として被災,当時は雄勝小学校教諭。奥様は雄勝ローズファクトリーガーデン理事長。上越教育大学では3年前よりご縁をいただき,学ばせていただいています。

13:05 昼食後,ガーデン出発
14:15~15:15 石巻市内視察

  • 日和山公園

  • 門脇小学校跡 





    公園のすぐ下,門脇(かどのわき)小学校の
    児童をはじめたくさんの方がこの公園に駆け上がり,
    津波から命を守りました。
    公園からは港や工場街,
    今は草だけになってしまった住宅街など,
    石巻市街が一望できます。

  • ここは被害が最も大きかった地区の一つです。
    震災1カ月後,自宅兼店舗を流された跡地に,「負けたくない」との思いで立てたベニア看板の前に、いつしか花が捧げられ,追悼の場となり,被災地を訪れた人が必ず立ち寄るようになりました。現在は復興祈念公園造成に伴い2代目の看板になりますが,初代と同じデザイン,大きさで,門脇中学校美術部の皆さんと「がんばろう!石巻の会」の手でつくられました。(「がんばろう!石巻の会」http://gannbarouishinomaki.jimdo.com/ より)
    私たちも犠牲者の追悼と復興を祈念して手を合わせ,このツアーの締めくくりとしました。

   これまで11回とツアーを継続してきましたが,内容はボランティア作業から被災地に学ぶ研修へと度合いが増しています。
今回はその傾向が強いツアーでしたが,非常に価値ある旅ができました。今後,教育に関わって生きる学生には特に意義深いものとなるでしょう。
   帰りのバスでは,参加者全員から感想発表をしていただきました。どの参加者からも,感動や感謝,今後への覚悟や決意の言葉を聞くことができ,今後はそれらもまとめていきたいと思います。

  最後に,本ツアーの実施に当たって大学や本学振興協力会の皆様の温かいご支援を賜りました。心より御礼申し上げます。 

                                                             (2016.8.23 石野正彦,ABJ)


このページは上越教育大学/教育支援課が管理しています。(最終更新:2016年09月05日)

このページの先頭へ戻る