平成28年度 学校教育研究科案内
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1教育と教職の未来を担う力を大学院で!学長からのメッセージ 上越教育大学は,昭和53(1978)年10月1日に,教員の資質能力の向上と初等教育教員の養成という社会的要請に応えるために設立された新構想の教育大学です。この設立の理念は,教員の資質能力の向上のためには,大学院レベルの教育または研修が必要であるということであり,平成24年8月に出された中央教育審議会答申の主旨とも合致しています。また,平成25年12月に文部科学省から提示のあったミッションの再定義において,本学は大学院教育を中核に位置づけ,我が国の現職教員再教育の拠点型機能を果たすことを目的とした大学院(現職教員再教育)重点化を目指す大学とされています。本学のある上越市は,自然や歴史,文化に恵まれ,教育に対する深い理解と愛情を有する文教の地です。恵まれた環境のもと,30年余りにわたって優れた教員の養成,現職教員の研修に携わってきました。これまでに大学院修了生は,約7000名に上ります。 本学の教育理念の基本は,実践的な教育力の育成にあります。修士課程では,開学当初から教育現場に密着した「実践場面分析演習」等の授業科目を設置して,実践力の育成に努めてきました。また,平成20年度に設置した専門職学位課程(教職大学院)は,学校支援プロジェクト科目等において,教育実践を特徴づける即応力や臨床力の育成を重視した内容となっています。 また,本学の特長の一つに地域連携が挙げられます。新潟県・新潟市教育委員会との連携推進協議会,上越市・妙高市・糸魚川市・柏崎市の各教育委員会との連携推進協議会をそれぞれ設けて,地域の教育課題について検討するとともに,教育現場のニーズを把握し,カリキュラム改革を積極的に進めています。さらには,教育委員会のみならず,上越市・妙高市・糸魚川市とも連携協定を締結しているほか,地域の企業や個人の方々による上越教育大学振興協力会が組織され,地域全体から温かい支援を受け,交流を深めています。 教育者としての基礎は,豊かな教養と高潔な人格にあります。その獲得のためには自然や文化に恵まれた環境が不可欠です。上越は,四季折々の風情,海の幸,山の幸に恵まれた地であり,教育者を養成し,その資質を高めるためには絶好の場所であるといえます。本学で研鑚を積まれ,日本の教育をリードし世界の教育界にも羽ばたく優れた教員となっていただくことを心より祈念しています。上越教育大学長

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