平成28年度 学校教育研究科案内
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23特別支援教育コース 本コースは,障害のある幼児児童生徒の教育的ニーズに応じて適切な指導と必要な支援を行うことができるように,教育の現場で直接活かすことができる実践的指導力を持つ教員の養成を目標としている。教育課程は,専門的な知識に関する講義だけではなく,特別支援学校をはじめとする種々の教育現場への視察,日本特殊教育学会等への参加,特別支援教育実践研究センターでの臨床実習で構成されていることが大きな特徴で実践的な臨床指導を重視している。 対象とする特別な教育的ニーズのある児童生徒等は,知的障害,肢体不自由,病弱,視覚障害,聴覚障害,言語障害,情緒障害,重複障害,発達障害と多岐にわたっている。それぞれの障害に対して,教育,心理・生理,診断法,指導法などの分野から多角的にアプローチしており,これからの特別支援教育が直面するあらゆる問題や課題に対応できるよう配慮されている。 また,本コースでは,特別支援教育についての実践経験や学習経験をもたない者に対しても,専門的教員としての知識・技能を獲得することができるように,基礎的な内容から応用的,実践的な内容へと段階的な教育課程を構成している。これまでも,特別支援教育とは異なる分野を学んできた学部卒の学生や特別支援教育の経験がない現職教員も多数学んでいる。 大学院修了後,現職教員の場合は各都道府県の学校に戻り,研究部の主任や特別支援教育コーディネーターを務めるなど指導的な役割を果たしており,最近では,指導主事や管理職として活躍している者もいる。学部卒の学生については,小・中学校や特別支援学校の教員をはじめとして,学校・病院等の心理職,施設職員などとして幅広く活動している。また,近年では,大学院博士課程に進学する者もいる。 本コースでは,特別支援学校(視覚障害,聴覚障害,知的障害,肢体不自由,病弱の5領域)の専修・一種・二種の教員免許状を取得することができる。なお,特別支援学校の免許状以外の基礎免許状(一種)を既に所有している場合には,修士課程の他コース(科目群)の単位を修得することにより,それを専修免許状にすることが可能である。基礎免許状を所有していない者については,教育職員免許取得プログラムを受講することにより,特別支援学校の免許状に併せて基礎免許状を取得することが可能である。〈コース長〉 河合 康Tel:025-521-3383 E-mail:kawai (ドメイン名等は5ページ参照)

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