平成28年度 学校教育研究科案内
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35 「理科」の指導の目標は,観察・実験や自然体験を通して,自然科学的な広い視野と深い素養を持ち,理科の教育の発展に指導的役割をはたす人材を育成することにおかれている。各教員は,理科教育学,物理学,化学,生物学,地学,理科野外観察を基礎として,理科に関する内容の研究,教材研究,カリキュラム研究及び授業研究などの指導を行っている。学生は一人の教員の研究室に所属し,講義,実験,セミナーなどの指導を受けながら研究を進め,学位論文をまとめる。 理科野外観察指導者養成部門では,野外観察のあり方,運営方法,素材の研究や指導方法の修得など,より実践を重視した指導を行う。本部門を核として「理科」は,理科野外観察指導実習の公開,上越教育大学理科野外観察指導員認定制度など地域社会に開かれた教育と研究をすすめている。理 科2015年度担当教員と研究・教育の領域,主要著書,論文,作品等電子メール:氏名の横のアルファベット表記 @ juen.ac.jp教 授 天野 和孝(あまの かずたか) 025-521-3443 amano 古生物学と地学教育を担当。貝化石の古生態や古生物地理について研究を行っている。貝化石の分類,特定地域の地質の成り立ち, 地質時代の生物の生態, 環境教育と関連させた地質教材の開発などのテーマで研究指導を行う。教 授 小林 辰至(こばやし たつし) 025-521-3434 tkoba ※3 児童・生徒の科学的な問題解決能力を育成する教材研究や授業研究を行う。教 授 髙津戸 秀(たかつと すぐる) 025-521-3432 takatuto 化学およびその周辺領域に関する教材研究の指導, 並びにステロイド化学の研究指導を行う。教 授 中村 雅彦(なかむら まさひこ) 025-521-3435 masahiko 生態学を基礎におく野外観察指導を担当。野外を調査地とし, 動物を材料に, 野外観察の指導法, 野外観察に適した教材, 素材の研究の他, 動物行動生態学の研究指導も行う。准教授 小川 佳宏(おがわ よしひろ) 025-521-3433 ogawa 物理学を担当。半導体や金属、磁性体などを対象として、固体の光学的な性質やその動的な特性について研究を行っている。また、光の回折限界を超 える分解能を持つ顕微鏡の研究を行っている。これらの研究指導の他に、光に関 する教材研究などを行う。教 授 小川  茂(おがわ しげる) 025-521-3437 shigeru ※2 細胞生物学と生物教育を担当。植物を主に対象として細胞生理学的, 微細構造学的研究を行っている。細胞分裂,細胞骨格, などの専門的テーマでの研究指導と, 生物分野における教材開発をめざしたテーマでの研究指導を行う。准教授 定本 嘉郎(さだもと よしろう) 025-521-3446 sadamoto 物理学と物理教育を担当。物理領域の教材研究と物質の第4状態であるプラズマの物性・応用に関する研究の指導を行う。准教授 濤﨑 智佳(とさき ともか) 025-521-3413 tosaki 天文学と地学教育を担当。さまざまな銀河に存在するガスや塵などの星間物質やそれらを材料とした星の形成機構について研究を行っている。電波・光などの望遠鏡を用いた銀河や星形成領域の観測,これらと関連した教材の開発などのテーマで研究指導を行う。講 師 稲田 結美 (いなだ ゆみ) 025-521-3458 inada 理科教育学を担当。理科に苦手意識をもつ学習者が,意欲的・積極的に学習できるようになるための効果的な教材の開発について研究を行っている。そのような教材および教授方法や教師教育等の研究指導を行う。講 師 下村 博志(しもむら ひろし) 025-521-3448 simomura 化学及び化学教育。無機・分析化学を中心とする化学, 並びに理科の「物質とエネルギー」領域の内容論を中心とする教材研究。関連して理科や総合的な学習の時間などでの活用を目指した, 水質分析などの環境測定や環境理解のための教材研究など。講 師 谷  友和(たに ともかず) 025-521-3414 tani 植物生態学と生理学を基盤に,主に草本植物の生活史戦略や地理的分布特性に関する野外研究を行っている。これらの分野における研究指導のほか,野外での植物観察法の指導や環境教育,植物を材料にした教材研究を行う。

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