平成28年度 学校教育研究科案内
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39 芸術系コース「美術」では,子どもたちが「つくる」「描く」「みる」ことを通して,自ら学び考え行動する力を育むことができる教育の実現を目指し,小中学校教師をはじめとする美術の様々な分野の指導者の育成を行っている。 美術教育研究においては,教育現場での実践知を大切にしながら,哲学,心理学,社会学など隣接諸科学の成果も参照した実践的研究を目指している。授業等では,近隣の小中学校の協力を得て教材の開発や研究授業を行ったり,美術館や地域での造形教室やワークショップを企画・運営する等,実践を視野に入れた教育支援活動を積極的に行っている。 また,全国有数の施設・設備を有しており,それぞれの制作・研究を恵まれた環境の中で進めることができる。毎年,グループ展や修了制作展等,大学院生が自主的に制作展を開催するとともに,各専門分野における全国規模の公募展等に積極的に参加し多くの入選・入賞者を出すなど,高いレベルの研究活動を行っている。 修了にあたっては,学生自らの問題意識に基づく課題を設定し,主体的に研究が進められるよう個別指導を行うとともに,講義および専門セミナー等を通して,分野・領域を超えて横断的に情報・知見を得て,総合的に研究活動を推進することができる。研究の成果は,修了後それぞれの教育現場において実践として反映されるだけでなく,学会や展覧会を通して広く発表されている。 なお,基礎免許状を所有していない学生や社会人の方については,教育職員免許取得プログラムを受講することにより,教育職員一種免許状を取得することができる。美 術電子メール:氏名の横のアルファベット表記 @ juen.ac.jp2015年度担当教員と研究・教育の領域,主要著書,論文,作品等教 授 阿部 靖子(あべ やすこ) 025-521-3546 yasuko教 授 髙石 次郎(たかいし じろう) 025-521-3537 takaishi教 授 洞谷 亜里佐(どうや ありさ) 025-521-3542 douya 美術科教育を担当。特に,美術科教育における立体表現や空間表現,そして環境造形表現を研究領域とし,理論的研究及び自身の制作による実践的研究を行っている。また,教育内容やカリキュラムの研究,子ども研究,教材研究と指導法,評価なども研究対象としている。 絵画(日本画)を担当。日本画制作研究を中心とした理論と実践を行っている。主に,伝統的な絵画・壁画表現の組成や技法を分析し,模写を通した文化財教育を研究している。 陶芸(陶磁器),工芸を担当。陶芸作品制作を主たる研究領域としているが,「人と素材/技術/プロセス」「人と作ること」「美術工芸と学校教育」をテーマにした理論的研究も行っている。准教授 伊藤 将和(いとう まさかず) 025-521-3561 imasa 油彩画,現代芸術を担当。平面作品と立体作品の関連性を様々な技法や材料を用い,インスタレーションとして展開する。また,ワークショップ等を通じ,美術の社会還元を研究している。准教授 松尾 大介(まつお だいすけ) 025-521-3545 matsuo 彫刻制作を研究領域とする。木彫を主として,塑造,石彫,金属,テラコッタ等,様々な技法や素材を扱いながら彫刻表現の可能性を研究している。また,彫刻を中心とした立体表現の教材化に関する研究も行っている。准教授 安部  泰(あべ やすし) 025-521-3534 abeyasu 視覚デザインを担当。グラフィックデザイン,イラストレーションを専門とする。デザインの社会的な意味や役割を意識した実践的研究を行っている。制作においてはアナログとデジタル双方の長所を活かしつつ,目的に合った完成度の高い表現を研究している。准教授 五十嵐 史帆(いからし しほ) 025-521-3560 shiho 美術科教育を担当。「つくる行為」に注目し,従来の概念にとらわれない視点から美術教育を再考していくことをテーマにしている。授業実践や美術館ワークショップ等を通じて実践的研究を行っている。

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