平成28年度 学校教育研究科案内
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7修士課程学校教育専攻学校臨床研究コース 臨床心理学コース幼児教育コース   特別支援教育コースGraduate School of Education >Master's Program >School Education 教員の活動の場は,教科の指導だけではありません。子どもたちの居場所となる魅力ある学級づくり,さまざまな活動を通した自律性・自己肯定感の育成,いじめや差別を未然に防ぐ働きかけ,不登校や特別な配慮を必要とする子への対応,いわゆる「小1プロブレム」や「中1ギャップ」など学校移行時のスムーズな適応の支援,教員同士の緊密な連携,さらには保護者・地域との協力関係の構築など,学校生活のあらゆる面にわたって,子どもたちの健全な発達を支え促す活動を展開しています。 一方で,多忙な教師自身のワーク・ライフ・バランスや精神的健康の問題も,見過ごすことはできません。そして,これらの問題すべてが,私たち学校教育専攻の研究対象なのです。 学校教育専攻は,学校臨床研究コース,臨床心理学コース,幼児教育コース,特別支援教育コースの4つのコースから構成されています。そこには,授業をはじめ,教育と学校をとりまくさまざまな現象や問題を専門的に研究している教員スタッフがおり,それぞれの専門領域から,みなさんの幅広い問題意識を修士論文研究へと深めていくお手伝いをしています。 私たちがめざすのは,学校教育の全体を見わたす広い視野を持ちながら,同時に,当事者の視点を大切にして個々の問題を理解しようとする「臨床研究」です。 また学校教育専攻には,都道府県から派遣された現職派遣教員院生が多く在籍する一方で,大学院で新たに教育について学び,教員免許取得を志す人たちも毎年多数入学しています。こうした多彩な背景をもって全国各地から集まった院生同士の交流から得られる学びも,学校教育専攻の優れた特色といえるでしょう。 教科の枠に収まらない幅広い教育問題に関心をお持ちの方は,ぜひ学校教育専攻においでください。Message教育をめぐる幅広い問題関心から臨床研究へ学校教育専攻長中 山 勘 次 郎

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