平成29年度上越教育大学 大学案内
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幼児教育コース 幼児教育コースでは,幼児期における子どもの発達とそれを支える幼稚園教育や保育所保育,家庭教育や子育て支援について学びます。これから初等教育の出発点に立つ教師・保育者として,保護者や地域,諸学校と連携しながら,みずからの実践の質をどのように高め,子どもの発達を支えていくべきかについて,理解を深めていきます。 心身ともに著しく発達し,生活の場が急速に拡大するのが幼児期です。この時期の子ども一人ひとりの発達にふさわしい環境を,教師・保育者・子育ての支援者や保護者が子ども自身と一緒につくり上げていくことから,幼児教育は始まります。しかし現代の家庭や子どもの諸施設には,さまざまな問題が生じています。それらを見定め,どのように解決していったらよいのかをともに考え,実践に移していくことがいま必要です。 私たちの学習内容は,幼児教育学,幼児心理学,保育内容の研究,子育て支援から構成されます。保育内容の研究には,健康,人間関係,環境,言葉,表現の5つの領域が含まれます。幼稚園や保育所,小学校での教育実習における学習も重要な位置を占めています。幼児期の子どもや幼児教育の実際は,一人よがりの偏った視点からだけでは理解できません。また,現場で子どもたちと触れ合いながら学ぶことも必要です。理論と実践の両面から総合的,共同的に学び合うことを通して,地域における教育・保育・子育ての優れた担い手となってもらうことが本コースの目的です。多くの仲間が幼児教育コースに集うことを期待しています。教職デザインコース 「教職デザイン」は,なりたい教師像を,絵を描くように自分でデザインすることであるととらえ,本コースでは,自分のなりたい教師像を描き,そのために必要な専門性を身に付けることを目指します。 学校の中ではさまざまなことが次々と起こります。教師には,それらのできごとを正確にとらえ,すぐさま適切に対応することが求められています。そのためには,子どもの気持ちや行動の意味を理解すること,教科の内容や教材などについて深い知識を持っていること,子どもの置かれた社会の状況についてきちんと理解していることなど,多面的で総合的な力を備えている必要があります。 その一方で,教師という仕事は一人でやるものではなく,同僚の教師たちと一緒に授業や行事を運営したり,保護者や地域の人々と協力して子どもの健全育成に取り組んだりなど,さまざまな人々と協同して行う仕事ですから,多様な人々と協力する力も求められます。 これらの力を身につけるには,大学で多くの知識や技能を学ぶだけではなく,学校現場に実際に関わることが大切です。そのため,教職デザインコースでは,学校現場に実際に足を運び,そこで起きていることに学びながら,教職で求められる多面的で総合的な力を身につけていきます。 また,教職デザインコースでは,教職大学院と連携し,学部の学生とは立場の異なる大学院生と共に学ぶ機会を設けています。それによって,さまざまな人々と協力する力も高めていくことができます。 教職デザインコースは,このような特色あるカリキュラムを通して,みなさんの夢の実現をサポートします。12Joetsu University of Education 大学案内 2017

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