平成29年度上越教育大学 大学案内
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 本学には,学部のほかに「大学院学校教育研究科(修士課程及び専門職学位課程)」が設置されています。また本学は,兵庫教育大学を基幹大学とした「大学院連合学校教育学研究科(博士課程)」の構成大学となっています。したがって,学部卒業後さらに高度な専門教育を受けたい学生は,入学試験を経て,大学院修士課程又は専門職学位課程へ,さらには博士課程へと進学することができます。 本学の大学院修士課程及び専門職学位課程は,「教員に開かれた大学院」として現職教員を多数受け入れており,学部学生とも様々な機会を通じて交流があります。こうした交流の中で,より実践的な視点から教育に関する情報交換ができることも,本学の大きな特徴です。 本学では教育実習を1年次から4年次まで体系的に実施しています。 1年次の教育実地研究Ⅰ(観察・参加)では,学校種による子どもの発達や教育活動全般の特性を理解します。2年次の教育実地研究Ⅱ(授業基礎研究)では,初等教育実習に出向く前の最終的な確認等を行います。3年次の教育実地研究Ⅲ(初等教育実習)では,教科指導や学級経営,特別活動等の実習を通じて,実践的指導力の基礎を培います。4年次では,教育実地研究Ⅳ(中等教育実習)や総合インターンシップなどの実習を選択することができます。 教育実習は附属学校園(上越市)のほか,上越市,妙高市,糸魚川市,柏崎市の幼稚園,小学校,中学校,特別支援学校(計119(H28.4現在)校園)から連携協力を受けており,学生は本学の指定する学校園で教育実習を行うことになります。 大学所在地から,実習校園までの距離は,指定された学校園毎に様々です。遠方の学校園までは,上越市内で30km,妙高市内で35km,糸魚川市内で45kmの距離があり,公共交通機関等を利用していただくことになりますが,教育実習に係る交通費は学生の自己負担となります。 近年,教員免許状を取得する上で,ボランティアへの取組が重視されてきています。本学では,こうした動きに先駆けて,学生の社会教育施設における「ボランティア体験(学校支援体験)」(1年次)をいち早く授業化しました。さらに,平成24年度からは,必修科目として「学校ボランティアA(学校支援体験)」(2年次)を開設し,3年生で行われる「初等教育実習」前に,学校現場でのボランティア活動に取り組むようカリキュラムを編成しています。 また,「初等教育実習」後,さらに学校現場での学びを深めるために実習校でボランティアを行う「学校ボランティアB(学校支援体験)」(3年次)や4年次や院生が長期にわたって学校現場に入ることで,様々な学級に関わり,学年に応じた指導や取組を学んだり,教職員の子どもへの関わり方を学んだりすることができるようにしています。 こうした教育施設や学校現場へのボランティアを通して,子どもや教職員,教育に携わる地域の方などから学びを深め,教員として求められる社会性や対人関係能力を高めていきます。子どもたちとの活動の様子学校ボランティアAでの様子大学院(修士課程・専門職学位課程及び博士課程)との関連教育実習の重視ボランティア活動の授業化19Joetsu University of Education 大学案内 2017

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