平成29年度上越教育大学大学院案内
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17 道徳・生徒指導コースでは,規範的意識や道徳的実践力の育成をはじめとして,生徒指導上の今日的課題である不登校やいじめ問題の予防や対応と良好な人間関係づくり,望ましい集団活動を通した社会性の育成,児童生徒個々人が自分の生き方・在り方を考えるための指導・援助などを,社会全体の動向を踏まえながら検討します。こうした臨床的・実践的な教育研究活動を通して,教育的な支援活動の理論を深く理解し,専門的職業人として活躍できる教育者の育成を目的としています。 本コースでは,これまでの教職経験を踏まえ更なる職能発達をめざす現職教員や,これから教員を志望する学生や社会人など,臨床的・実践的な教育研究能力を高めたい人を求めています。修了のためには,規定の科目を履修し,修士論文を作成し,審査に合格する必要があります。学校教育専攻最近の学位(修士)論文題目●大学の発展史から見るマージナル大学の位置づけ●外国人児童生徒に対する日本語取り出し授業を介した心理的支援の考察●工業高校生の進路選択要因の検討●児童の自尊感情を育む道徳教育プログラムに関する研究-道徳的価値の自覚を深める道徳授業と集団心理教育との併用における効果-●不安の強い引っ込み思案の小学1年生への支援に関する研究 -学級担任によるソーシャルスキルを取り入れた対人関係ゲーム・プログラム-●学級集団づくりにおける合唱コンクールの有効性に関する研究-教師・生徒の変容に着目して-●中国における高校生のキャリア意識に関する研究※過去の学位論文リストについては,本学ホームページ(附属図書館→探す・調べる→修士・博士論文題目一覧)でご覧いただけますが,その際には, 学校臨床研究コースのリストをご参照ください。電子メール:氏名の横のアルファベット表記 @ juen.ac.jp2016年度担当教員と研究・教育の領域,主要著書,論文,作品等 道徳教育特論を担当。道徳性の認知的発達に関する研究,ケア倫理に基づく道徳教育の研究,モラル・スキル・トレーニングのプログラム開発などに取り組んでいる。『新訂 道徳教育論』(単著,放送大学教育振興会),『モラルスキルトレーニングスタートブック:子どもの行動が変わる「道徳授業」をさぁ! はじめよう』(単著,明治図書)教 授 林 泰成(はやし やすなり) 025-521-3361 yasunari 特別活動論担当。集団としての凝集性や活動性を高め,個人の有用感や所属感を経験できる活動のあり方や集団活動を通じた生徒指導について,ネットワーク論やコミュニティづくりという視点から研究を行っている。著書:『自己組織化する学級』,『キャリアアップ学級経営力-ハプンスタンストレーニング中学校編-』(いずれも共著,誠信書房)准教授 高橋 知己(たかはし ともみ) 025-521-3348 tomomi キャリア教育特論を担当。キャリア発達を促進するキャリア教育の在り方,進め方,その効果について心理学や統計的な視点から実証的に研究を行っている。著書:単著『教職員のための職場体験学習ハンドブック』(実業之日本社),共著『産業・組織心理学 エッセンシャルズ』(改訂三版)(ナカニシヤ出版),共著『教職シリーズ7 進路指導』(培風館)准教授 山田 智之(やまだ ともゆき) 025-521-3411 tomoyuki 学校教育相談特論を担当。教育カウンセリング心理学の視点から反・非社会的問題行動および軽度発達障害への対応,学級集団(人間関係)作り,などに取り組んでいる。著書:わかりやすい生徒指導論,教育カウンセリングと臨床心理学の対話・集団を育むピア・カウンセリング など(以上 文化書房博文社)教 授 稲垣 応顕(いながき まさあき) 025-521-3352 inagaki道徳・生徒指導コース

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