平成29年度上越教育大学大学院案内
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18Graduate School of Education>Master's Program>School Education道徳・生徒指導コース/教育連携コース これからの学校教育には,子どもたちのよりよい成長発達を促すために,学校という枠を超えて,さまざまな関係者・関係諸機関との緊密な連携の中で展開していくことが求められています。そのため教員には,教科や学年・学校種の枠にとらわれず,学校教育全体を俯瞰し,子どもの発達の全体像を見通せる幅広い視野をもとに,多様な連携関係を柔軟に構築していく力量が必要となります。 教育連携コースでは,教師と子ども・地域社会との連携や,初等教育から高等教育までの移行を支える連携など,連携という視点に立って,教育学や心理学の立場から,教育の在り方について専門的に追究し,教育と子どもの発達を俯瞰できる広い学識と深い理解に基づき,多様な連携をデザインし,コーディネートできる高度な実践的力量を備えた教育者の育成を目的とします。学校教育専攻最近の学位(修士)論文題目●公立通信制高等学校におけるキャリア教育の課題 ●中学校における現代的なリズムのダンス指導に対する課題認識●学校の正当性を高める教師の自律性についての一考察 ●減災に関する実践の充実に向けた一考察●修学旅行における中学生のコミュニケーション様式の変容に関する研究-生徒のアサーティブネスに着目して-●中学校における生徒指導上の連携に関する臨床教育学的研究 ●高校生の主体的な進路選択を促す在り方生き方指導に関する研究●「居場所」としての夜間定時制高校の存在意義に関する研究 ●公立中学校吹奏楽部における顧問教師と外部指導者の相互補完的関係●公共空間としての学級づくりに関する研究●中高一貫教育におけるアーティキュレーションに関する研究-異校種間の連携と教員相互の意識の様相に着目して-●道徳的価値の「深い理解」を促す道徳授業に関する考察-問題解決型の道徳授業に着目して-●小学校におけるインクルーシブ教育の実態に関する研究-A県B地域での調査を手がかりとして-●小学校高学年における学級内の友人関係に協同学習が及ぼす影響-仲間集団以外の級友との関係に着目して-●中国の日本語教育におけるコミュニケーション活動が生徒の学習意欲に及ぼす効果●中学生におけるSOCと「バランスの取れた負荷」の経験に関する縦断的研究-教師の意識調査を含めた検討-●中学校教師の教育観と特別支援を考慮した指導行動-生徒の相互関係および教師親和性との関連-●中学生の班活動が学級集団アイデンティティと向社会的行動に与える影響●家族の機能状態と子どものレジリエンス・自尊感情及び学校適応との関連-小中移行期の中学生に注目して-●中学生における教師への相談行動-相談に対する利益・コスト予測及び無気力感の影響-※過去の学位論文リストについては,本学ホームページ(附属図書館→探す・調べる→修士・博士論文題目一覧)でご覧いただけますが,その際には, 学校臨床研究コースのリストをご参照ください。電子メール:氏名の横のアルファベット表記 @ juen.ac.jp2016年度担当教員と研究・教育の領域,主要著書,論文,作品等 学年・学級経営特論担当。学級経営や生徒指導場面での教師の意識や行為を,制度的・組織的枠組みの中での子どもとの相互作用として読み解く研究に取り組んでいる。特に近年は,「教員の積極的関与を促進する学校の組織的条件」をテーマとして,事例調査を行っている。『学級の社会学』(編著,ナカニシヤ出版)等。教 授 安藤 知子(あんどう ともこ) 025-521-3378 tomoko 心理統計学・教育測定学。教育実践研究などで得られる学級など集団単位で収集されたデータや発達研究などで得られる縦断的データを統計的に分析する方法について研究している。また,国際学力調査のデータを用いた二次分析を行い,学習行動に関する国際比較研究にも携わっている。http://www.juen.ac.jp/lab/okumura/准教授 奥村 太一(おくむら たいち) 025-521-3541 okumura 児童の学習への動機づけに関して,内発的動機づけおよび達成動機の領域から研究しており,特に社会的文脈の影響機制の解明を中心課題としている。主要著書:『児童の動機づけ志向性と社会的場面における達成行動』(風間書房)教 授 中山 勘次郎(なかやま かんじろう) 025-521-3356 nakayama 教育社会学特論担当。教育と社会のマクロな構造変動に関する調査分析と,社会の中の人間発達と子ども支援に関する研究。学校・家庭・地域・職場の関わりを視野に入れた社会性形成,生涯学習,教養教育,文化伝達,選抜と就職などの問題に関心があり,フランス社会との国際比較にも取り組んでいる。教 授 大前 敦巳(おおまえ あつみ) 025-521-3380 ohmae 教育政策特論などを担当。「教育の地方自治」の実現にとって重要な,教育長や指導主事らのリーダーシップに着目した,日本の教育委員会制度の研究に取り組んでいる。自治体教育政策が学校現場に与える影響や,学校と地域の連携についても研究を進めている。『教育行政学-子ども・若者の未来を拓く』(共著,八千代出版)等。准教授 辻村 貴洋(つじむら たかひろ) 025-521-3374 tujimura 教室の社会心理学。学級において,教師の働きかけや教師-子ども関係あるいは子ども同士の相互作用がいかにあるか,それが学級集団をいかに動かし,子どもの適応や「自己」の育ちに影響するかを研究課題としている。教師同士の協働とサポート関係についても研究している。教 授 越 良子(こし りょうこ) 025-521-3377 koshi 認知発達心理学・教育心理学。子どもの知的活動のプロセスや働きについて研究している。特に子どもの記憶,足し算などの問題解決能力,生物や数の概念,言語,ならびに人の心を理解したり推測する社会的認知の発達を主な研究課題としている。教 授 内藤 美加(ないとう みか) 025-521-3370 mikan教育連携コース

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