平成29年度上越教育大学大学院案内
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20Graduate School of Education>Master's Program>School Education臨床心理学コース/幼年教育コース1.コースの概要: 人生の重要な一時期をなす幼児期から児童期とはどのような特徴をもつのでしょうか。この段階における教育がとりわけ大切だとされるのはなぜでしょうか。また,どのような教育の在り方が望ましいのでしょうか。本コースは,このような問題意識から出発する教育研究を,幼稚園・保育所・小学校及び家庭の教育等との関連に留意しつつ総合的に進めています。幼児教育学・幼児心理学・保育内容の研究を専門とする教員が連携しながら研究・教育の充実に努めています。幼稚園・小学校の現職教員や保育所の保育士はもちろんのこと,学部新卒者など幼児教育に強い関心をもつ人々に門戸は広く開かれています。2.受験資格: 4年制大学卒業の場合, 出身学部にかかわりなく教員免許がなくても受験可能です。2年制大学卒業の場合では,幼/小/中/高いずれかの教諭一種免許状があれば4年制大学卒業者と同様に受験資格があります。また,2年制大学出身者で一種免許状がない場合でも, 教育実務歴等について「個別の入学資格審査」を受けることによって受験資格が認められることがあります。3.修了後の資格及び進路: 幼稚園あるいは小学校教諭一種免許をすでにお持ちの方は, 修了時に専修免許を取得することが可能です。修了後の進路の多くは, 勤務園・校に戻る, 新たに幼稚園・小学校教諭になるなどです。このほかに,特別支援学校・保育専門学校・短期大学・大学の教員,大学院博士課程への進学や民間企業への就職のケースもありました。4.附属幼稚園との連携: 同一キャンパス内に附属幼稚園が設置されていることにより, 大学院における幼児教育研究がより実践に密着したものになっています。授業や教員・院生個別の研究活動において, 日常的な附属幼稚園との交流が可能であり, 教育・研究両面にわたって成果を上げています。学校教育専攻最近の学位(修士)論文題目●一斉活動における保育者の遊びの指導の実態とその意義の検討 ●ベビーサインに関する研究●入園直後の幼児が仲間関係を築いていく実態と教師の援助につい−歳クラス児の入園期からの3ヶ月に焦点化して−●幼稚園における男児の遊びと仲間関係の実態の検討 ●幼児の仲間関係作りにおける非言語スキル使用に関する研究●幼児のいざこざが発生し解決に至るまでのプロセスについての研究 ●幼児のコミュニケーション行動における性差●遊びにおける幼児の「みてて」発話の発生プロセスに関する研究 ●幼稚園における幼児のリテラシー環境●男性保育者の保育における役割の検討 ●保育所給食の今日的意義と課題 ●幼稚園教諭のリフレクションを促す要因−保育後の教師の対話に着目して− ●延長保育における保育内容の検討●絵本の読み聞かせに関する保護者の意識 ●学童保育指導員における専門性の検討−遊びに対する指導の意識に着目して−●幼児の自然科学的思考をうながす遊びと教師の援助 ●4歳クラス児が仲間と共に小動物とかかわり理解していく過程●青少年教育施設における幼児期の自然体験活動プログラム開発に関する基礎的研究−自然体験活動を通した幼児の学びからの検討−●モンテッソーリにおける知性の教育 ●城戸幡太郎の幼児教育論についての考察−「社会協力」の概念に注目して−●砂場の環境構成と幼児の砂遊びの関係−幼稚園におけるアクションリサーチを通して− ●幼児のいざこざの展開と教師の介入●絵本の読み聞かせ団体の構成員の意識と方法に関する研究 ●モンテッソーリにおける「縦割り保育」の意義に関する研究※過去の学位論文リストについては,本学ホームページ(附属図書館→データベース検索)でご覧いただけます。電子メール:氏名の横のアルファベット表記 @ juen.ac.jp2016年度担当教員と研究・教育の領域,主要著書,論文,作品等 幼児教育学を担当。総合的な指導をめぐる問題意識から幼児・児童のプロジェクト学習の研究を行う。わが国における幼小の接続・連携史を綴りながら,幼年期カリキュラムに焦点をあて合衆国からのプロジェクト学習の受容や展開の過程について問題史的に追究している。教 授 杉浦 英樹(すぎうら ひでき) 025-521-3349 sugiura 保育内容の研究「環境」を担当。主な研究領域は,乳幼児の心身の発達と生活環境との関係で,特に数量概念の形成過程と環境の関係について追究する。さらに幼児の自発的な遊びと人的・物的な環境条件等との関係の解明を試みている。教 授 丸山 良平(まるやま りょうへい) 025-521-3347 ryohei ※1 発達心理学を担当。乳幼児期の運動(歩行)発達を,生態学的アプローチの観点から研究している。さらに育児メディアを媒介とした養育者,保育者,子どものコミュニケーションの様態について検討している。講 師 白神 敬介(しらが けいすけ) 025-521-3366 shiraga幼年教育コース

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