平成29年度上越教育大学大学院案内
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27教科・領域教育専攻自然系教育実践コース 「数学教育学」,「代数学」,「幾何学」,「解析学」の4つの分野から構成されている。学生はいずれか1つの分野に属し, 各分野が独自に用意している講義,演習,ゼミナールなどを通して指導を受けながら研究を進め学位論文をまとめる。 なお,各分野とも,算数・数学の基盤にある数学的な知識と数学的な考察力を深めるとともに,算数・数学教育の発展に指導的役割を果たすのに必要な理論的・実践的な素養を高めることに配慮している。特に,「数学教育学」においては,問題解決, 数学理解,算数・数学に固有な授業過程等に関する今日的な研究の推進を図っている。数 学最近の学位(修士)論文題目●3次元多様体群の順序付け可能性と結び目のデーン手術●三次元空間における角の困難性についての研究●数学的問題解決における「活用」に関する研究-「活用」の「探究」に関する側面に着目して-●算数教育におけるオープンな問題の活用に関する研究-算数的活動を活性化する教師の働きかけに着目して-●確率の困難性に関する基礎的研究●数学授業における中学生の情意の生成とその様相に関する研究:メタ情意の働きに関連して形成される数学的な価値観に焦点を当てて●メビウス変換の幾何的性質とVisual Basic を用いた視覚的表現 ●3次元多様体に埋め込まれた本質的閉曲面●ガロワの基本定理 ●ディリクレのL関数と算術級数定理※過去の学位論文リストについては,本学ホームページ(附属図書館→データベース検索)でご覧いただけます。電子メール:氏名の横のアルファベット表記 @ juen.ac.jp2016年度担当教員と研究・教育の領域,主要著書,論文,作品等 数学教育学を担当し,現在は主に数学教育の歴史的基盤に関わる研究に取り組んでいる。主要著書:『日本数学教育の形成』(溪水社,2013),『アルキメデスの数学-静力学的な考え方による求積法-』(森北出版,1993)教 授 伊達 文治(だて ふみはる) 025-521-3452 fumiharu ※3 数学教育学を担当する。知識論や科学哲学を背景としながら,人間のもつ数学的知識の様態や価値形成過程を研究する。准教授 髙橋 等(たかはし ひとし) 025-521-3460 hitoshit 代数学を担当し, 代数的整数論, 特に代数体の判別式の分布について研究する。教 授 中川 仁(なかがわ じん) 025-521-3457 jin 解析学を担当し,特に関数解析学の作用素環論を研究する。また作用素環論を応用し,記号力学系の研究も行っている。教 授 松本 健吾(まつもと けんご) 025-521-3456 kengo 幾何学を担当し,位相幾何学に属する3次元多様体論を研究する。また,当該理論を応用して,結び目の位相的および幾何的性質についての研究も行っている。准教授 斎藤 敏夫(さいとう としお) 025-521-3454 toshio 代数学を担当し,保型形式論を研究する。特に保型形式のなす環や加群の構造や,保型L- 関数について研究を行っている。准教授 林田 秀一(はやしだ しゅういち) 025-521-3439 hayasida 数学教育学を担当。数学的な知識の特殊性の検討を通して,算数・数学の指導・学習という営みを研究する。図形指導,授業や学習過程の分析,テクノロジー利用,教師教育,などをテーマに研究指導を行う。数学教育学の理論を重視し,大学院生には算数・数学の指導・学習に対する新たな視点の獲得を促す。准教授 宮川 健(みやかわ たけし) 025-521-3401 miyakawa 自然や科学の理解に関する各分野について研究・教育を行う。自然系教育実践コースは, 数学と理科の科目群で構成されている。

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