平成29年度上越教育大学大学院案内
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40Graduate School of Education自然系コース(理科) 私は,今年度ついに6年間お世話になった上越教育大学を修了します。大学院では学習する分野が変わるなど研究や授業に四苦八苦しながらの生活でしたがここでしか経験できないことを経験することができ,2年間で先生方やゼミのメンバーとともに思い出深い時間を過ごしました。 理科コースで過ごした時間は,これからの私の力になると確信しています。理科コースではかけがえのない時間を過ごすことができると思います。平成27年度修了生 山崎 光平(愛知県公立中学校講師採用)自然系コース(数学) 私は授業という実践を積み重ねてきましたが,理論というものを新たに学習し直し,実践と理論の相関関係を明らかにしてきませんでした。そこで私は,この2年間で数学教育学に関する論文(和文英文を問わず)を読みふけました。理論を読むときは実践を思い出し,実践を振り返るときは学習した理論で見直し,研究を進めていきました。学校という場を離れてみたからこそ,見えてきた算数・数学の姿があります。それは,各分野・領域の専門性豊かな先生方と研究熱心な院生仲間との出会いがあり,研究に没頭できたからだと思います。さらに,数学教育論文発表会をはじめとする様々な会に参加・発表する機会を通して,多くの方々とつながりをもつことができたことは,私にとって有益なものとなりました。 理論と実践の双方を養うことができる上越教育大学大学院自然系(数学)コースは,これから算数・数学教師を志している人,現職教員として日々邁進している先生方にお勧めです。ぜひ多くの方々から,この研究生活のよさを実感してもらいたいと願っています。平成24 年度修了生 野口 正行(新潟県公立小学校教諭)芸術系コース(音楽) 私の院生活は本当に充実した貴重な時間でした。私は大学卒業後,幼稚園での音楽指導,および音楽教室で幅広い年齢の人たちにピアノを指導しています。上越教育大学大学院は,学校での音楽教育を目指す方への環境が整っているのは言うまでもありませんが,私のように学校現場ではないところでの音楽活動を展開している者にとっても視野を広げることができ,教育関連だけでなく演奏に対する姿勢も改めて考えさせられ,音楽そのものに向き合えた有意義な時間でした。あたたかく,時に厳しく,的確なアドバイスで導いてくださる先生方,また刺激し合える仲間と出会えたことも一生の財産です。 この2年間,仕事と研究の両立は正直多忙でしたが,片道100kmの通学も一度も苦にならなかったほど魅力的な院生生活でした。平成23 年度修了生 浅野 加歩理(音楽教室主宰)芸術系コース(美術) 私は,大学4年間を千葉で過ごし,小学校教師を目指すために全教科に渡って幅広く勉強してきました。しかし,自分がそれまでダンスサークルに入っていたことから,特別支援学校でのダンスクラブの指導を経て「人が何かを表現すること」に対して興味をもち,「専門性を持ちたい」と上越の地に来ました。 「美術」では,三年間デザインゼミを選択し,自分がそれまで疑問に思っていた「しかけ」の概念について研究を積み重ねました。毎日,少しずつの時間を利用しては研究に没頭し,走り抜けた日々の中で,納得のいく考察を出来たことは一生の宝です。大学院から新たに学び始めた分野で,周りの院生との知識と技術の差に悩んだ日々もありましたが,自らの問いと目的に正直に向き合うことで,より深く広い世界を知ることが出来ました。制作や研究に関して,美術全般を広く学べる点や恵まれた設備,温かな先生方のご指導が,みなさんの真剣な探究の歩みを一層支えてくださることと思います。 「美術」では教育分野においても,理論・実践共に懇切丁寧な指導が行われています。全国各地から集まり,様々な道を歩む人との出会いがあり,また,人の成長に大きく関わることを身を持って体感できる,ここはそんな魅力ある環境です。春からは,本学で培った経験を胸に,子どもの学びと表現を見守る者として尽力していきたいと思います。平成26 年度修了生 額賀 有花(東京都立小・中学校共通図工/美術専科教諭採用)生活・健康系コース(保健体育) 大学院の授業では,学校体育の捉え方,運動の理論,指導方法や運動観察のポイントなどを多く学ぶことができました。それらを自分自身の運動実践と結びつけることで,学校現場での構想力や即応力の基盤を養うことができたと実感しています。運動の実践や指導に興味がある方,体育の授業力を高めたい方は是非「保健体育」にいらしてください。たくさんの出会いと共に,大学院でしか味わえない貴重な経験ができると思います。平成27年度修了生 菊池 和史(富山県公立学校教諭採用)生活・健康系コース(技術) 生活・健康系教育実践コース「技術」は他に比べ人数は少ないですが,その分先生方や先輩方,同期との繋がりは密接で,先生方からは丁寧な指導を受けることができますし,学業面以外でも先輩方や同期とはよく一緒に食事を食べに行くこともあるアットホームなコースだと思っています。「ものづくり」に興味のある方,実技系での免許取得を考えている方は是非「技術」にいらしてください。大学院生 前川 雄己(情報学部卒)生活・健康系コース(家庭) 私は,生徒と教師が共につくり,学ぶ,より魅力的な家庭科の授業を志向しています。 大学院では,家庭科の内容を幅広く,奥深く学ぶことができ,学ぶほどにその魅力に引き込まれます。ここでの学びとこれまでの中学校での指導経験を重ね合わせ,子どもたちの気持ちに思いを馳せながら,家庭科の授業と子どもたちの生活をどう繋げていくかを考えています。家庭科の面白さ,尊さをしっかり学んで発信していきたいと思っています。生活・健康系コース(学校ヘルスケア) 小学校の現職栄養教諭である私は生活・健康系コース,学校ヘルスケアに所属しています。学校ヘルスケアには,身体面・精神面からの医療,食,養護や保健等,各方面に精通した先生方が所属され,ゼミの枠を超えた指導も受けながら学校における健康について研究を進めています。また,ストレート生や現職教員など,年齢や出身,経歴もさまざまな学生が,ともに学び合うことができるところも本コースの魅力だと思います。優しく温かい先生方と学生メンバーはアットホームな雰囲気で,学会や食事会,スポーツ等,懇親を深めながら日々勉学に励んでいます。 本コースを希望する皆様,大学院でしか味わえない貴重な経験,充実した時間を過ごすことができると思います。是非「学校ヘルスケア」にいらしてください。大学院生 安嶋 まなみ(石川県公立小学校栄養教諭)平成27年度修了生 渡辺 元子(新潟県公立中学校教諭)教育実践リーダーコース 子供が真剣に考える授業。その背景にあるものを子供と教師の姿から語り合った日々が大学院での大きな財産です。子どもの姿から授業を考え,授業の中で子供の成長する場面を作る。今年から教壇に立ち,改めて授業作りの難しさを感じる一方,試行錯誤して子供と作る授業の楽しさを感じています。 大学院で見た子供と教師が授業で輝く姿が,私の目標・授業作りの原点になっています。立ち返る場所がある事が大学院を出た私の強みです。平成27年度修了生 金子 愛(新潟県公立小学校教諭採用)学校運営リーダーコース 本学の特色である学校支援プロジェクトでは,アクティブラーニングを中核とした授業づくりに取り組む学校を支援してきました。学校支援は,院生がチームを組み支援校の一員のようにして学校課題の解決にあたるものです。校長先生をはじめ先生方とともに,子どもたちの主体的な学び・学び合う学習集団づくりを求め,組織として授業改善や学校改革を進めていく営みは,修了後の赴任校で必要とされるミッションそのものでした。平成26年度修了生 時松 哲也(大分大学教育福祉科学部附属小学校教諭)

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