平成29年度上越教育大学 教職大学院案内
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学校支援プロジェクトのテーマ例と概要思考力を育てる「言語活動」の展開アドバイザー 佐藤多佳子 言語活動を工夫することにより、子どもに学びの楽しさを実感させ、思考力を育て、活用可能な学力をつけることができると考えています。言語活動の充実は手段あって目的ではありません。言語活動をどうデザインするか、そして、子どもたちの学びの姿をどう分析するかを支援することを通して、子どもの思考と言語活動の関係を連携校と共に探究していきます。学級機能の向上をサポートアドバイザー 赤坂 真二 小中学校を対象にして、学習における交流やコミュニケーション活動を中心にした協力体験によって、児童生徒の課題解決能力や社会性を伸ばす学級づくりを現場の先生方と共に実践してきました。学校生活の基盤である学級がうまく機能することで、学校生活の意欲や学力の向上が期待できます。協同的な学習による授業づくりと話し合い活動等による生活づくりによって、自ら学び向上する集団づくりに取り組んでいます。幼保小連携による一貫性のある教育の実現−接続期カリキュラムへの支援−アドバイザー 木村 吉彦  小学校教育の今日的な課題である幼児教育(保育園も含む)との連携について、生活科を中心とした支援を行っています。幼児期から低学年児童期の発達段階を踏まえ、アプローチカリキュラムとスタートカリキュラム(=接続期カリキュラム)の実現と実施への支援を行っています。木村チームは、小学校の先生方のみならず、幼児教育の先生方ともかかわって、幼児・児童を育てています。指導技術の共有化と授業力の向上アドバイザー 瀬戸 健 私たちが支援するのは、小学校です。特に、校内研修支援を重ねてきました。単元の導入から本時に至るまで、授業者の先生方と様々に話し合い、子供たちと一緒に歩みます。研究授業は、その先生が自分の最高の授業を目指して取り組まれます。だから、支援する側も真剣です。中途半端なアイデアや教材では使っていただけないからです。そんな真剣勝負を日々繰り返しながら、教師として、授業としての大切なところが見えてくると、大きな充実感を味わいます。算数・数学科の学習指導の改善に向けての支援アドバイザー 岩﨑  浩 数学教育学研究を基盤として算数・数学科の学習指導の改善に向けての支援活動を行っています。例えば、小学校における校内授業研究の支援では、評価することが困難な「算数科における思考力」に焦点をあてて、その高まりを授業における子どもの具体的な姿から見取る視点を出前講義や提案授業を通して具体的に提案し、現場の先生方が目指されている授業をサポートしてきました。現在、松沢チームと協同で複数のチームを編成して支援プロジェクトを行っています。全ての教師が前向きになれる授業づくりアドバイザー 桐生 徹 小中学校での授業づくりや授業検討会を通じて、教師の力量形成を目指します。その際、教師が児童や生徒の視点に立って、授業者の気持ちをくみ取るように協議して教師全員で共に作り上げていくことで、お互い成長し、より良い授業を作っていくという文化ができていきます。 教師も子どもも学年の枠を取り払って、協働する事ができるような授業研究や授業検討会を実施していきます。学校課題の明確化と教職員の協働性確立に向けた支援アドバイザー 近藤 誠 支援校とともに現状を考究し、学校課題を明確にすること、その解決に向けた手立てを探ること、教職員との協働による具体的な支援活動をとおして学生自身の知見と実践力を高度化することを基本としています。教育臨床コースの学生は授業実践の改善の視点を、教育経営コースの学生は学校運営の改善の視点を磨きながら、リフレクションでは両者を総合する方向での省察を進めていきます。地域の状況に即した学校づくりアドバイザー 辻野けんま 国の基準や地方の教育政策に従うだけの学校ではなく、子どもや地域の状況を捉え、自ら主体的に学校をつくろうとする努力を支援します。外部からの介入ではなく、学校がもともと有している底力を開花できるような活動を目指しています。フィールドワーク期間中は、学校の要望に応じて活動参加しつつ、広く学校内外から情報を集め、学校づくりに有益な情報を提供できるよう目指します。「学校支援プロジェクト」って、具体的にどんなことをするのでしょうか?14Joetsu University of Education

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