平成29年度上越教育大学 教職大学院案内
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研究内容及び指導内容新潟県内の国公立中学校に、数学教師として長く勤務してきました。「数学好きな生徒を育てたい」という思いで、教材開発、教材開発の方法、そして授業改善に取り組んできたつもりです。子どもたちと授業を創る喜びを実感してきました。指導主事をさせていただいた時には、管内の先生方と協働で、算数・数学教育の課題解決に向けて取り組んできました。その成果の一つは、小5(約500名)の「算数好き」が44.7%(平成13年)から77.3%(平成16年)になったことです。学校訪問(指導案検討や授業参観等)、小1から中3までの算数・数学教材に焦点付けた研修講座、たよりの発行を中核にした4年間でした。また、平成17年からの3年間は、新潟県教育委員会と本学との交流人事で、学部生や院生(教育職員免許取得プログラム受講者)の指導に携わってきました。例えば「算数授業づくり」の講義を担当したり、「グランドデザインと年間指導計画」の視座から教育課程を考察する講義を担当したりしました。平成20年からは、専任教員として勤務しています。算数・数学の教材開発、教材開発の方法に軸足を置きながら、現場に役立つことを提言できるよう努力していきたいです。その他■職歴講師1年、教諭17年(公立12年、国立5年)教頭4年、指導主事4年、任期付大学教員3年■受賞歴第53回読売教育賞(算数・数学教育部門)最優秀賞、渡辺教育賞、長谷川米吉賞■主な著書『授業が10倍おもしろくなる! 算数教材かんたんアレンジ34』(全141頁 明治図書)『中学校数学科 授業を変える教材開発&アレンジの工夫38』(全133頁 明治図書)『こんな教材が「算数・数学好き」にした』(全160頁 東洋館出版社)『教員養成は今変わる』(125-135頁 教育出版)『GCを活用した図形の指導』(98-107頁 明治図書)『問題づくりの授業』(60-63頁 東洋館出版社)『コンピュータで数学授業を変えよう』(89-100頁 明治図書)『中学校数学科教育実践講座第11巻』(55-61頁 ニチブン)『授業創造の視点と指導細案 課題学習』(103-116頁 明治図書)『Do Mathの指導』(161-172頁 東洋館出版社)『コンピュータで授業が変わる』(80-87頁 図書文化)【担当コース】・教育臨床コース・教育経営コース【担当講義】・算数・数学科教材開発の理論と実際・教科主任・研究主任・指導主事の教育経営【プロジェクトテーマ例】・算数・数学科の学習指導の改善・算数・数学科を中核とした校内研修【包含できる研究テーマ】・算数・数学の教材アレンジ・算数・数学の学力向上教授(実務家教員)松まつ沢ざわ 要よう一いち研究内容及び指導内容上越地域の小学校に勤務する中で総合的な学習に魅力を感じ、子どもが切実感をもって学び、自分の考えをつくっていくための授業づくりや単元開発に取り組んできました。また、総合的な学習では、学習対象、学習事項、育てようとする資質や能力及び態度などを各学校で考える必要があることから、カリキュラム編成の大切さについても考えるようになりました。同時に、カリキュラムは動的なものであることから、教師がマネジメントしていく必要を感じ、教師のカリキュラム・マネジメント力の重要性についても考えるようになりました。今は、総合的な学習のカリキュラム・マネジメントの方法とそれを教師のカリキュラム・マネジメント力の向上にどのように結び付けるかを追究しています。「教育課程企画特別部会における論点整理」(平成27年8月)でも、これからの教育課程には「社会に開かれた教育課程」としての役割が期待され、カリキュラム・マネジメントが重要になると示されています。各学校で目標や内容を定める総合的な学習の時間においては、教師がカリキュラム・マネジメント力を高めていく事が必須であり、それが子どもたちの資質・能力の育成や学力向上に結び付くと考えています。その他新潟県の小学校教諭、県教育委員会との交流人事による上越教育大学での教育実習指導、小学校教頭、県教育委員会義務教育課指導主事を経て、平成22年に本学に着任。この間、上越教育大学大学院に派遣されたときの修士論文が「『総合的な学習』の長期的教育効果―J市内4小学校卒業生への学習・意識に関する調査より―」(平成13年)主な著書・論文に、「総合的な学習の時間の構想と実践を核にした研修が教師の力量を高める」(『教職研修』平成17年8月号増刊)、「総合的な学習の時間における教師の力量形成に関する研究」(『臨床教科教育学会誌』第13巻第1号、臨床教科教育学会、平成25年)、「総合的な学習の時間を重視するA小学校における教師の力量形成に関する事例的研究」(『上越教育大学教職大学院研究紀要』第1巻、平成26年)、「総合的な学習の時間の教育的効果を考える―体験者への意識調査と学力との関係の検討から―」(『教育創造』第177、高田教育研究会、平成26年)「職場体験活動における生徒の意識に関する事例的研究」(共著、『上越教育大学教職大学院研究紀要』第2巻、平成27年)などがあります。【担当コース】・教育臨床コース・教育経営コース【担当講義】・総合的な学習を中心とした教育課程論【プロジェクトテーマ例】・探究的な学習を促す総合的な学習の時間の構想と展開・総合的な学習の時間を中核にした教育課程の編成と実施・総合的な学習の時間の授業づくり【包含できる研究テーマ】・参画意識を高める校内研修の運営方法・キャリア教育の進め方・アクティブ・ラーニングの進め方・「上越カリキュラム」の実施と改善准教授(実務家教員)松まつ井い 千ち鶴づ子こ教職大学院教員スタッフプロフィール34Joetsu University of Education

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