平成29年度上越教育大学 教職大学院案内
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院生教育実践リーダーコース・現職院生教育実践リーダーコース・現職院生教育実践リーダーコース・学卒院生教育実践リーダーコース・学卒担任や研究主任として、「自分の考えや指導は経験則でしかなく、客観性や説得力に欠けるのではないか」と感じていました。「今日的な課題について、先進的な知見と理論を学びたい」「教科の専門性を高めたい」。教職大学院は、両方の思いを満たすことができる場でした。中核となったのが、講義やゼミでの専門的な学びと学校支援プロジェクトです。理論をもとに、連携協力校の先生方と共に「子どもが思考し表現する授業」を創り出す。この「協働」と「理論と実践の行き来」の繰り返しによって、自身の教師としての在り方や実践を問い直し、進むべき方向が見えた2年間でした。大学の先生方、院生の仲間とのつながりも大きな財産です。この2年間を糧として、新たな自分(視点)で新たな実践ができることを、楽しみにしています。「自分は,本当に子どもたちのためになる実践ができているのか」「理論に基づく実践ができるようになりたい」私は,そんな気持ちをもって入学しました。本学教職大学院には,院生の多様なニーズに応えてくださる先生方が揃っています。また,上越地域をはじめとする各学校と連携して行う「学校支援プロジェクト」によって,自分達が学んでいることを即実践できる環境も整っています。全国から集まって来る現職院生,教職を目指す学卒院生と協働して行う各種カリキュラムでの学びも,これからの教職人生の幅を広げる糧となります。「自分は何を学びにここに来ているのか」,その目的意識を持ち続けることが,2年間の大学院生活を実り多きものにするために,何よりも大事なことだと考えます。私が本大学院に進学したのは、実習等で授業実践をしていく中で生まれた疑問を解消し、少しでも力をつけて子どもの前に立ちたいという思いからです。ここでは、実践の土台となる理論を学べるだけではなく、近隣の学校へ出向き、3ヶ月にわたって現場の支援を行う、学校支援プロジェクトがあります。子どもたちの姿を見て、現場の先生方と協働しながら授業改善を行い、同じ支援チームの現職院生からも助言を得ることができます。このように実際に支援をしながら協働の大切さ学びつつ、自分自身の研究課題もみつけることができました。教員採用試験には合格しましたが、さらにこの環境で学びを深め、子どもたちの学びに貢献できる教師を目指していきます。2011年の3月11日、私は東日本大震災で当時暮らしていた自宅が流失するなどの被害に遭いました。避難先での先生方の行動を見て、「教員になる」と決めたのを今でもはっきりと覚えています。本大学院への進学は、学校教育についての知識や理解、そして何よりも多くの経験を積むことが目的でした。ここでは、講義を受けながら実際の学校現場を経験することができます。教育について、熱く議論できる仲間もいます。教育だけでなく、何でも相談できる経験豊富な先生方がいます。新たな1歩を踏み出すには最高の場所です。「ともに未来へ」これは震災復興のスローガンの1つです。私はその実践のカタチをここ上越でも見つけています。学部時代の私は、教育実習の経験のみで学校現場に出て大丈夫だろうかと不安でいっぱいでした。その不安を少しでも自信に変えたいと思い、本学に進学しました。臨床共通科目では、校種や教科が様々である現職院生と学卒院生が混同したチームで、教育に関する課題について協議し、新しい見方や考え方を知りました。学校支援プロジェクトでは、生徒たちと関わる中で、生徒が主体となる授業を目指すにはどうしたらよいのかを考え、教材の工夫や発問の改善を行ってきました。この1年間で多くのことを学び、また、たくさんの経験したことで、以前より現場に出る自信がつきました。残り1年で、さらに学びを深めて自分の成長へと繋げていきたいです。歌代 温子(現職院生・小学校教諭・新潟県派遣)菅原 友和(現職院生・小学校教諭・新潟市派遣)國友 芽意(学卒院生・兵庫教育大学学校教育学部卒・高知県小学校合格)千葉 幸太(学卒院生・東北学院大学経済学部卒)花岡 瞳美(学卒院生・信州大学教育学部卒・長野県中学校(数学)合格・名簿登載期間延長)院生教育実践リーダーコース・学卒院生教育実践リーダーコース・学卒私は民間での勤務経験の後に、厚生労働省「教育訓練給付制度」を利用し本大学院で学んでいます。本大学院は研究だけでなく、各県の現職派遣の先生と協働し、上越市近隣の学校で学ぶ機会(学校支援プロジェクト)があります。教育実習しか経験のない私には自らを高められる環境にあります。また、科目等履修制度を利用し小学校免許状の取得ができる事も特徴の1つです。このような機会を通して多くの人との出会いがあり、新しい考え方・視点・研究への刺激があり多様な学びに繋がりました。これから1年も多くの人と関わり、学校現場に還元できるよう努力したいと考えております。鈴木 翔(信州大学繊維学部卒・茨城県中学校   (理科)合格・名簿登載期間延長)修了生・院生からのメッセージ39Joetsu University of Education

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