3 管理運営組織等
 
(10) 国際交流推進室
@ 設置の趣旨(目的)及び組織
 国際交流推進室は,本学の国際交流及び留学生交流の推進に寄与することを目的として設置されている。平成15年度まで設置されていた国際交流委員会と国際交流推進室の業務内容と機能が統合され,平成16年4月の法人化に合わせて発足したものである。学長が指名した副学長が室長になり,日本語・日本事情担当の専任教員,協定校担当者(コーディネーター),総務部長,学務部長,その他学長が指名した者により組織されている。国際交流推進室には3つの部会が設置され,コーディネーター部会は協定校との交流推進,留学生支援部会は外国人留学生に対する修学・生活支援,研修プログラム部会は各種研修プログラムなどの業務を担当している。
A 運営・活動の状況
 平成16年度においては,国際交流推進室会議を8回,コーディネーター部会を3回,留学生支援部会を11回,研修プログラム部会を5回開催した。その主な審議内容は,外国人留学生(研究生)の受入れ,外国人留学生奨学金受給候補者選考基準,海外研修・交流プログラムの検討,外国人留学生への支援目標と具体策,国際交流推進に関する方針の策定,日本語補講プログラム,上越教育大学国際交流推進後援会との連携などである。
 また,平成16年度は,次の事業を実施した。ア)外国人留学生との交流事業として「留学生との意見交換会」(6月,12月),「留学生スキーのつどい」(2月),「国際交流のつどい」(3月)。イ)外国人留学生支援のための事業として「留学生指導教員との意見交換会」(9月),「留学生支援に関する教員向け説明会」(3月)。ウ)学生の海外研修事業として「海外教育(特別)研究」(9月,アメリカ合衆国アイオワ大学ほか)。エ)学生の海外留学推進のための事業として「留学フェア」(11月)。オ)海外との研究交流推進のための事業として「学内公募による教員の研究交流」(派遣5名,招へい1名)。カ)国際交流・留学生に関する情報発信を目的とした「国際交流のひろば」及びメールニュースの発行。
 平成16年度においては,特に外国人留学生への支援について,「修学」「生活」「日本語」「連携」の4つの支援について,具体的な支援目標を定めて各種支援の充実を図った。また,「海外教育(特別)研究」「韓国教員大学校との学生交流」について,平成17年度以降の実施に向けてプログラム充実のための検討を行った。
B 今後の検討課題等
 本学は,国際交流推進の指針として『上越教育大学における国際交流・留学生交流の在り方』(平成14年6月19日運営評議会承認)を策定しており,国際交流推進の目的として「異文化理解マインドを持った教員の養成」及び「国際レベルでの学校教育とその教育者養成の研究推進」を掲げている。これらの目的及び本学の中期計画における国際交流・留学生交流推進に関する事項を実現するため,大学院(修士課程)における外国人留学生受入れの在り方,学生の海外留学・研修推進のための支援及びプログラムの充実,海外協定校等との学術交流及び学生交流推進のための具体的方策,その他大学の国際化のための諸課題について,継続して検討する必要がある。