３　管理運営組織等

　

(19) 教員人事

�@　教員選考委員会

ア　設置の趣旨（目的）及び組織

　教員選考委員会は，教授会の専門委員会として教員の選考に関する事項及び大学院担当教員の審査等を行う委員会であり，教育研究評議会において教員選考の発議が承認され教員選考が開始された後，教授会（教授以上を構成員とする教授会）に設置されるものである。その構成員は，副学長１人，教育研究評議会評議員２人，当該部の教授２人及び当該部以外の教授２人の計７人となっている。

イ　運営・活動の状況

　平成16年度は，18件の教員選考委員会が設置された。うち２件の教員選考委員会については，平成17年度に継続して設置されている。

　教員選考委員会で取り扱った人事案件は，次のとおりである。

　

�A　新たな教員選考手順

　国立大学法人となった本学において，教員人事に関することは，教育研究評議会の審議事項となり，教授会が最終的な審議機関であった法人化前の審議過程とは異なるものとなった。また，本学の中期目標・中期計画にもかかげた「大学全体で教員人事」を行うために，学長が教員人事を一括管理するという点を明確にした。

　このことから，本学において教員選考手続について見直しを行い，新たな教員選考手順を定めた。具体の教員選考手順は，次のとおりである。

(ア) 教員人事の発議

　学長が教育研究評議会に教員選考（採用・昇任等）を発議する。

(イ) 教員選考委員会の設置

　教授会（教授以上）（以下「人事教授会」という。）に選考案件ごとに設置する。

(ウ) 教員選考委員会での審査等

　候補者の募集から当該候補者の審査・絞り込みまで行う。また，大学院担当教員の審査も行う。

(エ) 人事教授会への付議，候補者案の決定

　教員選考委員会で候補者が得られたときは，付議する。人事案件の審議は，投票により議決する。

(オ) 教育研究評議会への付議，候補者の最終決定

　人事教授会で候補者が得られたときは，付議する。

　また，人事教授会で審議された内容については教授会で報告がなされることとなっている。

　なお，教員選考手順に関し，次の関係規則の整備も行った。

・国立大学法人上越教育大学教員選考手続細則

・上越教育大学教員選考委員会規程

　

�B　任期付教員制度の導入

　教員の任期制については，本学では，従前，導入していなかったが，法人化に伴い，新たに導入することとし，中期計画及び平成16年度の年度計画に現職教員や指導主事等を一定の任期を付して教員に採用するための制度を検討する旨を掲げた。

　この任期付教員は，実践的指導力養成，教育実習制度の充実のため，また，長期履修学生制度（教育職員免許取得プログラム）で入学する大学院学生の修学指導の補助を行うため，現職教員や指導主事を任期付教員として配置するものである。

　この趣旨のもと，平成17年度については，新潟県教育委員会から３人の教員を任期付教員として採用することとした。

　なお，任期付教員の制度を導入するに当たり，次の事項について整備等を行った。

(ア) 国立大学法人上越教育大学教員任期規程の制定

(イ) 都道府県教育委員会から採用する任期付教員の資格審査の基準の制定

(ウ) 新潟県教育委員会との任期付教員に関する協定書の締結

　

�C　その他

ア　役員，部局長等

　平成16年度役員及び部局長等は，次のとおりである。

　　　　　　　(ア) 役員等

　　　　　　　(イ) 経営協議会委員

　　　　　　　(ウ) 教育研究評議会評議員

　　　　　　　(エ) 部局長等

イ　名誉教授

　上越教育大学名誉教授称号授与規則に基づき，平成16年度は，次の者に名誉教授の称号を授与した。

　小　宮　三　彌（元副学長）

　工　藤　智　昭（元学校教育学部教授）

　重　嶋　　　 博（元学校教育学部教授）

　砥　堀　雅　信（元学校教育学部教授）

　二　谷　貞　夫（元学校教育学部教授）

　三　浦　望　慶（元学校教育学部教授）

　南　舘　忠　智（元学校教育学部教授）

　山　形　忠　顯（元学校教育学部教授）

ウ　客員教授

　上越教育大学客員教授等称号付与規程に基づき，次の者に客員教授の名称を付与した。

　川　室　　　 優（期間：平成16年５月１日〜平成17年３月31日）