4 教育・研究活動等
 
(5) 本学で開催された学会,研究集会等
 
@ 日本教育経営学会第44回大会(大会準備委員長:西穣司,事務局長:安藤知子)
・開催期日 : 平成16年6月4日(金)〜6月6日(日)
・会  場 : 上越教育大学山屋敷キャンパス
・参 加 者 : 206名(正会員160名,臨時会員46名)
・内  容
 本学会大会は、教育経営学に関する研究交流、および最新研究成果の発表等を目的として開催された。3日間にわたり、ラウンドテーブル、シンポジウム、課題研究及び自由研究発表等が行われたが、いずれも高等教育、スクールリーダー専門職大学院、地域学校経営、教育改革下の学校現場など、それぞれに重要かつ新しい今日的テーマが論じられ、例年にない多数の参加者となった。各プログラムの概要は以下の通りである。
1) ラウンドテーブル
 4日(金)の17:15−19:00に2つの特別委員会により、ラウンドテーブルT「混迷のなかの大学・高等教育経営の新しい動き」(司会:中留武昭(西南女学院大学))と、ラウンドテーブルU「『スクールリーダー大学院』における教育・研修体制の在り方」(司会:小島弘道(筑波大学))が開催された。
2) シンポジウム(6月5日(土)13:00−16:30)テーマ「地域学校経営の可能性と課題」
 本シンポジウムは、中教審答申「今後の学校の管理運営の在り方について」(2004年3月4日)などの動向も踏まえて、古くて新しい「地域学校経営」の概念を捉え直し、現時点での可能性と課題を明らかにしようとの意図をもって企画された。西穣司(上越教育大学)、葉養正明(東京学芸大学)の司会で、まず浜田博文(筑波大学)が「地域学校経営」の概念を整理し、岩永定(鳴門教育大学)、玉井康之(北海道教育大学)と、地域学校経営の実践者でもある金山康博(埼玉県志木市教育委員会)の3者がそれぞれの視点で今日的課題を論じた。
3) 課題研究(6月6日(日)9:00−12:00)テーマ「『教育改革』に揺れる学校現場−学校は今どうなっているのか? そして教育経営研究は何を期待されているのか?−」
 安藤知子(上越教育大学)、小林正幸(京都府宇治市立西大久保小学校)の司会で、はじめに4名の学校当事者が学校の現状に照らした教育経営研究の課題を指摘し、1名の研究者がそれらを大きな枠組みで捉え直すという構成であった。提案者は以下の5名である。藤森弘子(鳴門教育大学大学院)、長尾倫章(上越教育大学大学院)、西川敏之(山口県阿東町立徳佐小学校)、古川治(大阪府箕面市立豊川南小学校)、植田健男(名古屋大学)。
4) 自由研究発表
 自由研究発表は6月5日(土)9:30−11:55に4会場で、また6月6日(日)13:00−15:50に3会場で、合計28件の個人研究発表および共同研究発表が行われた。一部の会場では十分に用意していた座席や資料が不足する程の盛況であった。