5 学生指導及び生活支援
 
 本学における学生指導は,正課教育活動はもちろんのことであるが,また,人間形成を目的として行われる正課外教育活動においても,学生の資質の向上及び教養を高めることなど,豊かな人間性を涵養するうえではとても重要であることから,同活動に対する援助・助言及び指導をきめ細かく行っている。また,生活支援においては,経済的な面から,入学料・授業料の免除等の実施,日本学生支援機構を始めとする各種奨学金の受給・確保の実施及び学生宿舎等の居住環境の整備・充実,大学会館における福利厚生事業の充実等について計画的にかつ,学生の意向も尊重しながら逐次押し進めている。
 
(1) 学生委員会
@ 設置の趣旨(目的)及び組織
 学生委員会は,学生の指導及び生活支援並びに学生宿舎,国際学生宿舎,大学会館に関する事項等を審議するため,教育研究評議会の専門委員会として設置されており,各部から選出された教授又は助教授(講師を含む),及び保健管理センター所長,学務部長及び学生支援課長の計18人で組織している。
 また,企画等の具体的事項を効果的に検討するため,本委員会の中に「学生宿舎専門部会」,「大学会館専門部会」,「新入生合宿研修専門部会」,「教員養成課程学生合宿研修専門部会」,「課外活動団体リーダーズ・トレーニング研修専門部会」,「大学祭専門部会」及び「学生指導研究会専門部会」の計7部会を置いている。
A 運営・活動の状況
ア 委員会の開催状況
 平成16年度においては,本委員会を計8回開催し,各部会において検討した内容を含め主として次の事項について審議した。
イ 審議された主な事項
・入学料及び授業料免除等の選考
・入学料及び授業料免除等選考基準等の見直し
・新潟県中越地震に係る後期分授業料等免除の特別措置
・日本学生支援機構奨学生の推薦・選考
・学生団体の設立(継続)及び課外活動団体の認定
・大学祭に関する学生指導の基本方針等の見直し
・教員養成課程学生合宿研修及び課外活動団体リーダーズ・トレーニング研修の企画・立案
・平成17年度学生指導事業年間予定
・学生指導研究会の企画・立案
・平成17年度新入生オリエンテーション及び新入生合宿研修の企画・立案
・中期計画に係る年度計画への対応
・学生の表彰
・学生宿舎等入居者の選考
・学生宿舎等入居者の選考基準等の見直し
・学生宿舎等入居者の指導
ウ 重点的に取り組んだ課題や改善事項
 中期計画に係る年度計画に基づく,学生の経済的支援の充実及び学生宿舎,国際学生宿舎の居住環境の整備・充実,また,大学会館における福利厚生事業の充実を図るため,次のとおり取り組みその充実等を図る。
(ア) 授業料減免措置については,平成15年度と同様の免除枠(率)を確保し減免を実施するとともに,新潟県中越地震の発生に伴いり災した在学生の後期分授業料及び寄宿料について,特別措置により減免を実施したこと,及び平成17年度からの実施を目指し,入学料・授業料免除等選考基準等の見直しを図る。また,各種奨学金について,受給機会の確保のため調査を実施し拡充を図る。
(イ) 学生宿舎及び国際学生宿舎の居住環境の整備・充実,また,大学会館における福利厚生事業の充実を図るため,ア学生宿舎等の入居者の選考基準等の見直しをする。イ学生宿舎の居室等の計画的リフォームを推進する。ウ大学会館の第1食堂等の設備の充実等を図る。また,全学生を対象にニーズ調査を実施し「大学会館及び学生宿舎に関するアンケート調査報告書」(平成16年度)として学生のニーズをとりまとめる。なお,次年度からはこの報告書等に基づき,検証等のうえ改善・充実を図る。
B 今後の検討課題等
ア 学生の経済的支援の一層の充実を図るため,引き続き,授業料減免措置の確保・充実,また,各種奨学金,アルバイト等経済的支援に係る提供の在り方等について検証し,その充実を図る。
イ 昨年度実施し取りまとめた「大学会館及び学生宿舎に関するアンケート調査報告書」(平成16年度)等に基づき,検証等のうえ,特に要望の多い事項について,具体的改善措置について,検討し結論を得たところから順次改善し,学生宿舎,国際学生宿舎の居住環境の整備・充実及び大学会館における福利厚生事業の充実を図る。