　学校教育総合研究センターは，学校及び地域社会と連携しながら，学校教育の実践に関する諸課題を把握し，本学教員，現職教員，学部・大学院学生及びその他の関係者と共同して，当該課題に関する臨床的・実践的・開発的研究を推進することによって，学校教育の改善，充実及び発展に寄与することを目的とする。

　また，学校教育総合研究センターは，教育実践研究部門と教育開発研究部門の２つの部門で構成されており，教育実践研究部門には，情報教育研究分野，教師教育総合研究分野，教育臨床研究分野の３分野，教育開発研究部門は，学習環境開発研究分野，カリキュラム開発研究分野，大学教育開発研究分野の３分野で構成されている。

　臨床心理学，体験学習，教育実地研究指導Ⅰ・Ⅲ・Ⅳ，教育実地研究Ⅱ「授業基礎研究」，ボランティア体験，総合学習と体験学習，教育情報演習，総合・生活，情報科学概論，情報教育演習，情報教育論，情報教育セミナーⅠ・Ⅱ，実践セミナーⅠ・Ⅱ｢情報教育｣，実践セミナーⅠ・Ⅱ｢総合的学習｣，教育工学，教育メディア演習，総合学習セミナーⅠ・Ⅱ

　臨床心理学特論Ⅰ，臨床心理学研究法特論，臨床心理基礎実習Ⅰ・Ⅱ，臨床心理実習Ⅰ・Ⅱ，臨床心理援助法，発達臨床心理学特論，臨床心理研究セミナーⅠ・Ⅱ，地域環境学習演習，実践場面分析演習Ⅰ・Ⅱ｢情報教育｣，実践場面分析演習Ⅰ・Ⅱ｢総合的学習｣，実践場面分析演習Ⅰ・Ⅱ「学習臨床」，総合学習基礎研究セミナーⅠ・Ⅱ，総合学習応用研究セミナーⅠ・Ⅱ，情報教育特論，情報表現教育演習，情報教育研究セミナーⅠ･Ⅱ，教育工学特論，教育メディア特別演習，教育実践研究方法論特講，情報教育方法特論，教育研究入門セミナー

演題　「自律的規範意識を育成する教育活動－教師研修・授業参観・生徒指導・教科外活動・教科の相互連携のために－」

　学校教育総合研究センターの運営に関する基本方針を審議し，組織は学校教育総合研究センター長，教務委員会委員長，教育実践研究部門及び教育開発研究部門から選出された教授又は助教授（講師を含む），各部から選出された教授又は助教授，附属学校教頭，総務部長，学務部長の計14名で構成されている。

　本年度，上越教育大学学校教育総合研究センターは二部門６分野，７名の専任教員とセンター長，事務員（事務補佐員含む）２名の体制でスタートしたが，年度途中で心理臨床講座の教育研究機能を強化するために専任教員の配置換えを行った。そのため，現在専任教員は６名となっている。平成17年度は，実践的指導力の基礎の育成を強化する目的で，現職の小中学校教員３名を３年間の任期付で助教授として採用し，本学教育の中核となる教育実習，並びに授業基礎研究の充実を図ることとなった。なお，客員教授は従来通りの４名体制で臨む。

　当センターは大学と教育現場とを繋ぐインターフェイスとして，さらには教育実践的研究を具体的に推進・支援する大学のフロントランナー的性格を持っている。事業の多くは，教育実践研究の質的向上を目指した公開講座やシンポジウム，教員を主とした教育実践研究発表の場を提供するものであり，今後もこの視点を堅持し，地域の要望に応えていく方針である。

　加えて法人化を迎え，当センターの設置目的に照らし合わせて大学における位置づけ，並びに他のセンターとの関わりを明確にすることが急務である。大学の構造改革の中で，教師キャリア教育のニーズ調査を踏まえた企画運営評価を担当する部として，教師研修やスクールリーダー養成，教育実践を支える地域貢献を視野において，センターの目標と役割を鮮明にする事が重要になる。そのためには，大学内外のスタッフを活用し，本学の教育力向上に寄与し，研究成果を基に大学のカリキュラム改革について提言できるセンターとして，独自の企画運営が生きるシステム作りが課題である。