6 附属施設等
 
(4) 情報基盤センター
 
@ センター
ア 設置の趣旨(目的)及び組織
 情報基盤センターは,本学が高度情報通信社会の進展に対応し,情報処理基盤を整備するとともに情報セキュリティを確保し,その円滑な管理・運用を図り,教育・研究・学術情報及び事務処理等に資するほか,大学運営に係る情報化を総合的に推進することを目的として設置されており,センター長,センター配置教員,その他必要な職員で構成されている。
イ 運営・活動の状況
 平成16年度に実施した事業は以下のとおりである。
(ア) 遠隔教育システムの導入
 平成18年度以降に実施予定である大学院修士課程における遠隔教育並びに現在行われている授業の情報化を目的とした遠隔教育システムを導入した。
(イ) Webメール・スパムブロックの導入
 SSL通信を用いWebブラザーによってメールを送受信できるWebメールと,スパムメールをフィルタリングするスパムブロックを導入した。
(ウ) 学内ポータルサイト・認証ゲートウェイの導入
 学内の各種情報システムのポータルサイトの構築と講義室系LANの認証ゲートウェイを導入した。
(エ) 学内ネットワークの基幹スイッチ群に関する保守
 機器設置環境を改善し,基幹スイッチ群の保守契約を結ぶことで,故障頻度の軽減,故障の際の敏速な対応,修理に関する費用の軽減を図った。
(オ) インターネット接続に係る回線利用契約の見直し
 増大する通信費コストの軽減を目的にインターネットへの接続回線の見直しを行い,Sinetとの接続ノードを信州大学ノードから新潟大学ノードに変更した。それに伴い,現在のATM 5Mbpsの回線からEthernet100Mbpsに変更することで月額の回線利用料が大幅(約1/2)に軽減すると共に理論値として回線速度を20倍にすることができた。
(カ) 平成16年度新入生情報セキュリティガイダンスの実施
 平成16年4月9日(金)の新入生オリエンテーションで,情報処理センターの利用説明のために割り当てられた時間の中で情報セキュリティの説明を行った。
 また,学部学生にあっては,相互コミュニケーション科目「教育情報演習」において,情報セキュリティに関する指導(啓蒙)を行い,大学院学生にあっては,平成16年4月14日に新入生全員を対象とした「情報セキュリティ講習会」を,情報基盤センター主催で開催した。
(キ) 情報セキュリティ講演会
 平成16年12月8日(水)に,全学構成員を対象として「情報セキュリティ講演会(演題:「大学における個人情報と著作権の保護 〜組織的取組と自己防衛の両面から〜)」を開催した。
(ク) 年度計画等への対応
a 学生のPC所有推進
 平成17年度入学生から学年進行により全学生にPCを所有させることが,第11回教育研究評議会(平成16年10月13日)で承認され,平成17年度学部学生募集要項にてその旨の周知を図ると共に学内の環境整備を行った。
b 遠隔授業システムの構築
 年度計画の記載内容である『遠隔授業システムの構築計画を策定する。教育課程等も並行して検討する。』に対応して,インフラとしての遠隔授業システムを導入・整備を行った。
c 授業等における講義支援システム利用の定着
 年度計画の記載内容である『平成16年度から3か年計画で,教員に講義支援システムの定着を図る。』に対応して, 講義支援システムに係る情報提供を目的とした説明会等の開催及び利用者募集を行った。
d 講義室・プレイスメントプラザ等への無線LAN設置その他情報機器利用環境の整備
 年度計画の記載内容である『講義室,プレイスメントプラザ等に無線LANによるアクセスポイントを設置するなど,情報機器利用環境を整備する。』に対応して,講義室,附属図書館,プレイスメントプラザ,学生食堂への無線LANアクセスポイントの設置その他情報機器利用環境の整備を行った。
e 情報化の視点から附属小・中学校との連携・協力の推進
 年度計画の記載内容である『情報化の視点から附属小・中学校の情報システムについては,情報基盤センターとの連携・協力を推進する。』に対応して,附属小・中学校の情報システムに係る管理・運用の支援,同システム更新,ホームページのリニューアルを支援した。
 
A 運営委員会
ア 設置の趣旨(目的)及び組織
 センター長の諮問に応じ,情報基盤センターの運営に関する重要事項を審議するため設置されており,センター長,センター配置教員,本学情報セキュリティポリシーに規定する情報セキュリティ管理者等で構成されている。
イ 運営・活動の状況
 平成16年度における運営委員会の開催は4回であり,全学生のPC所有実現及び年度計画の達成に向け重点的に取り組んだ。主な審議内容及び審議結果は以下のとおりである。
(ア) 学生のPC所有について
(イ) 授業等における講義支援システム利用の定着計画
(ウ) 講義室・プレイスメントプラザ等への無線LAN設置その他情報機器利用環境の整備
(エ) 情報化の視点からの附属小・中学校との連携・協力の推進
(オ) 遠隔授業システムの構築に係る取組
(カ) 情報基盤センターシステム更新時期の延長
(キ) 情報基盤センターの改組・充実
ウ 今後の検討課題等
(ア) 遠隔教育の実現に向けた全学的な取組に対応するための組織の発展的見直し(機能的・人的充実発展)
(イ) 情報基盤センターの施設,設備を利活用した授業科目の拡充
(ウ) ネットワークの情報セキュリティを確保していくための継続的な予算措置
(エ) 教務事務システムを早期に導入し,センターシステムと連携することによる学生向けサービスの向上