【障害児教育講座】
 

我 妻 敏 博(教 授)
<教育活動>
授 業
 講義では補足資料やビデオなどを頻繁に用いてわかりやすい授業を心がけた。臨床実習では学生に実際の障害児の指導に当たらせ,事前打ち合わせ,事後反省会,ケース会議等で実践的な指導力の育成に努めた。
 学生に対する評価は出席の他に授業中の質疑応答や小テスト・期末テストなどで評価した。
研究指導
 テーマの設定,実施,結果の分析,論文の執筆まで研究セミナーの時間以外にも個別に指導した。さらに,年間3回の合宿指導を行った。
その他の教育活動
@愛媛大学非常勤講師(集中講義)
A福岡教育大学非常勤講師(集中講義)
B独立行政法人国立特殊教育総合研究所非常勤講師
C新潟県認定講習会講師
D長野県認定講習会講師
E山梨県認定講習講師
F富山県認定講習講師
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 受講生が少ない授業が多いので,一般的な内容に加えて受講者の個別的なニーズに配慮した内容での授業を実施したり,個別的な質問や疑問に対応してきた。
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成16年3月:『中国ハルビンおよびペキンの聴覚障害児教育』(共著) 上越教育大学障害児教育実践センター紀要 第10巻 pp.39-40
@平成16年5月:『中国黒竜江省哈爾濱と北京の聴覚障害児教育』(共)日本国際聾教育学会第5回研究大会発表
学会活動への参加状況等
@5月29日〜30日:日本国際聾教育学会・日本聴覚障害教育実践学会出席
A9月10日〜12日:日本特殊教育学会出席
B10月19日〜21日:全日本聾教育研究大会出席
在外研究の状況
・9月13日〜9月26日:中国 中国黒竜江省における障害児教育の現状調査,哈爾濱師範大学との研究協議
◎特色・強調点等
 中国黒竜江省ハルビンの聴覚障害児教育に関する資料を収集し論文としてまとめたことは,障害児教育分野における今後の日中連携の推進に貢献するものである。また,研究活動の中で本学の協定校である中国・哈爾濱師範大学との交流ができたことは今後の連携にとって有意義であった。
<社会との連携>
社会的活動状況
@上越市障害者福祉推進連携協議会会長
A上越市障害者福祉推進連携協議会障害児部会長
B上越障害児教育研究会顧問
C新潟聾学校運営評議会委員
D宇奈月地区教育相談講師
E松本聾学校校内研修会講師
F長野聾学校校内研修会講師
G山梨聾学校校内研修講師
 

大 庭 重 治(教 授)
<教育活動>
授 業
 大学院修士課程の授業において,障害児の心理学及び指導法に関する内容を扱った。講義では,時間の最後に次の回に使用する資料を配付し,次回の講義への方向付けを行った。演習では,他の教員と連携して授業にあたり,多面的な指導を目指した。実習では,障害児教育実践センター等において臨床研究の場を設定し,その後のカンファレンスにおいて具体的臨床データに基づく院生間の議論の機会を数多く提供した。
研究指導
 研究室に所属する大学院生8名の指導を継続的に行い,4名については修士論文作成の指導を行った。特に,他の研究領域の教員と連携することにより,院生の研究内容に応じた柔軟な指導を実施した。
その他の教育活動
 大阪教育大学,東北芸術工科大学における非常勤講師,新潟県立新潟盲学校における教育実習の指導,ハルピン師範大学における留学希望学生への支援を行った。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 院生の研究テーマに即して継続的かつ総合的な研究支援を行った。特に,障害児教育実践センター及び近隣の学校において研究の場を設定し,講義等で提供した知識を実践的な観点から検証する機会を提供した。
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成17年3月:『特別支援教育と発達支援に関する覚書』(単著)上越教育大学障害児教育実践センター紀要 第11巻 pp.25-28
A平成17年3月:『書字学習困難児の発達特性と学習支援』(単著)上越教育大学研究紀要 第24巻 第2号 pp.819-828
B平成17年3月:『知的障害養護学校高等部の作業学習における作業技術を補うための支援』(共著)上越教育大学障害児教育実践センター紀要 第11巻 pp.47-50
@平成16年9月:『書字学習を支援する』(共)第42回日本特殊教育学会自主シンポジウム
A平成16年9月:『知的障害児を対象とした書字学習支援における文通の活用に関する事例的研究』(共)第42回日本特殊教育学会発表
B平成16年9月:『肢体不自由養護学校における居住地校交流の実施方法に関する研究(その2)』(共)第42回日本特殊教育学会発表
C平成16年9月:『視覚障害者を対象とした触図における奥行き表現の理解に関する研究』(共)第42回日本特殊教育学会発表
D平成16年9月:『軽度発達障害児が在籍する通常の学級を対象としたティームティーチングに関する実践的研究』(共)第42回日本特殊教育学会発表
E平成16年9月:『通常の学級における平仮名誤字の修正を促すための学習支援』(単)第42回日本特殊教育学会発表
@平成17年3月:『障害児における書字指導プログラムの作成に関する基礎的研究』(共著)平成14-16年度科学研究費補助金研究成果報告書(研究代表者 大庭重治)
共同研究の実施状況
@障害児における書字指導プログラムの作成に関する基礎的研究 代表者:大庭重治 科学研究費補助金
A地方小規模大学における障害大学院生のための支援システムの構築に関する研究 メディア教育開発センター
B障害児の認知発達支援に関する研究 小学校及び盲学校との共同研究
学会活動への参加状況等
@9月10日〜12日:日本特殊教育学会第42回大会出席
A特殊教育学研究編集委員
◎特色・強調点等
 学内外において臨床的研究を実施した。また学内において,高等教育における障害学生の受け入れシステムの構築に関する研究を進めた。
<社会との連携>
社会的活動状況
@新潟県,長野県,富山県,和歌山県免許法認定講習講師
A富山県立盲学校研修会講師
B岩手県立宮古養護学校講演会講師
C三和村立里公小学校出前講座講師
D新潟県立高田盲学校評議員    他
◎社会への寄与等
 障害児教育実践センター,小学校,盲学校における発達支援活動に努めた。また,研究室のホームページを通して,研究成果を広く公開した。
 

土 谷 良 巳(教 授) ※障害児教育実践センター
<教育活動>
授 業
 授業設計に当たり、講義に関しては課題図書・資料として数点の文献を指定し、講義の進展と関連させて、シラバスにそれらの文献を読むべき時期を示した。受講者全員が効率よくそれらの文献を読むことができるように、それぞれの資料を数部ずつコピーしてファイル化し、置き場所と貸し出しのルール(ワンデイ/オーバーナイト等)を定めて、受講者の自主的管理が可能なようにした(本来は附属図書館の業務と考える。)。
 臨床に関する科目では、障害のある子どもに対する教育臨床の場面を見学させると共に、交代でビデオ撮影を担当させ、臨床後に受講者全員でビデオ記録を視聴しながら徹底したカンファレンスを実施した。そのなかで臨床の解説を受けるだけではなく、ビデオ記録の撮り方を通じて、観察の視点、臨床のポイントを体験的に学ぶ機会を設けた。また後日その記録を提出させることで、指導の定着を図った。
研究指導
 教育臨床活動に関する研究指導では、受講者6名それぞれに臨床活動の対象として事例を担当させた。いくつかの事例に関しては障害児教育実践センターをフィールドとし、またいくつかの事例は上越市内と長野市内の盲学校、養護学校及び家庭に協力を依頼した。
 それぞれの対象事例に関する臨床は週に1、2回程度実施されたが、障害児教育実践センターと家庭訪問においては毎回の臨床に立ち会い、臨床の場やカンファレンスを通じて実践的な指導を行った。また他機関をフィールドとする場合は、2週間あるいは月に1回程度訪問して臨床の場での実践的な指導を行い、またビデオ記録を視聴しながらのカンファレンスを大学において個別に毎週行い、受講者の臨床実践が単なる体験として流れてしまうことないように配慮した。
その他の教育活動
@横浜国立大学教育人間科学部臨時教員養成課程及び専攻科において「知的障害児の心理」を担当した(集中講義)
A群馬大学教育学部において「重複障害児の心理」を担当した(集中講義)
B独立行政法人国立特殊教育総合研究所平成15年度短期研修肢体不自由教育・病弱教育コースで「重度・重複障害のある子どもの行動理解」を担当した(平成17年2月14日)
C教育委員会、特殊教育センター、特殊教育諸学校等における研修会、講演会等の講師を務めた。
1) 福島県養護教育センター:盲・聾養護学校経験者研修1「教育的かかわり合いから子どもを理解するということ」(平成16年5月27日)
2) 静岡県立沼津盲学校:視覚障害専門研修会(平成16年6月11日)
3) 新潟県教育委員会:平成16年度目や見え方に関する巡回教育相談会(平成16年7月1日)
4) 神奈川県立座間養護学校中学部研修会(平成16年7月16日)
5) 新潟県立新潟盲学校:盲ろう児研修会(平成16年7月20日)
6) 群馬県立二葉高等養護学校:校内研修会「子どものイニシアチブと共同的・相互的活動(平成16年8月23日)
7) 川崎市立小学校たんぽぽ学級設置4校合同研修会(平成16年8月24日)
8) 上越地区特殊教育諸学校校長会:特殊教育研修会「子どものイニシアチブと教育的かかわり合い」(平成16年8月27日)
9) 長野県長野盲学校:小学部実践研修会(平成16年9月13日)
10) 長野県長野養護学校:ほほえみ教室授業研究会(平成16年9月16日)
11) 信濃教育会:全県研究大会(平成16年11月2日)
12) 川崎市立稲田小学校たんぽぽ学級開設30周年研究報告会(平成16年9月29日)
13) 平成16年度関東地区視覚障害教育研究会重複部会(平成16年11月12日)
14) 逗子市立逗子小学校研究発表会(平成16年12月3日)
15) 新潟県立上越養護学校校内全体研修会:「障害の重い子どもの授業再考」(平成17年1月6日)
16) 福島大学教育学部附属養護学校:教育講演会「児童生徒との交渉にもとづいた授業実践のあり方」(平成17年1月28日)
17) 都立久我山盲学校:校内研究会(平成17年2月3日)
18) 筑波大学附属久里浜養護学校校内講演会(平成17年2月2日)
19) 都立葛飾盲学校平成16年度3学期全体研究会(平成17年3月11日)
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 講義・演習等にあたっては筆者自身の教育臨床・実践を見学させる、あるいはビデオ記録を視聴させることで、具体的・実際的な資料を提供し、受講者の教育実践力の向上を図っている。
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成16年9月:日本特殊教育学会第42回大会自主シンポジウム22:ネットワークによる総合的盲ろう教育コンサルテーション(企画・話題提供)日本特殊教育学会第42回大会発表論文集,p130.
A平成16年9月:宇佐川陽子・土谷良巳・菅井裕行:難聴を伴う重度視覚障害児の自立活動と学校生活の関連(連名発表)日本特殊教育学会第42回大会発表論文集,p293.
B平成16年10月:日本教育心理学第46回総会自主シンポジウム19:重複障害教育担当教員を支援する学校コンサルテーション(話題提供)日本教育心理学第46回総会発表論文集S54-S55.
@平成16年9月:かかわり合いのなかでの「”主格として”の子ども」.川崎市立稲田小学校たんぽぽ学級開設30周年記念研究紀要:生きる力を育むコミュニケーション,p1.川崎市立稲田小学校
A平成16年9月,11月:JOYFUL SHARED EVENT. 川崎市立大戸小学校たんぽぽ学級35周年記念研究紀要:生きる力を育むコミュニケーション,p7.川崎市立大戸小学校
学会活動への参加状況等
@平成16年9月10日〜12日:日本特殊教育学会第42回大会出席
A平成16年10月9日〜11日:日本教育心理学会第46回総会出席
B平成17年3月27日〜29日:日本発達心理学会第17回大会出席
◎特色・強調点等
 視覚聴覚二重障害の子どもは、その教育研究に実践的に取り組む研究者は極めて限られている。また個々の教育実践が蓄積され相互に活用されることも稀で、教育実践現場においてはリソースとなる指導内容・方法の知見や教材・教具も乏しく、相互に連携しあうことも困難で、孤立無縁ともいえる状況が生じている。先天性の視覚聴覚二重障害の子どもはその数が少ないだけに、その教育は特異な研究分野あるいは実践領域のように受け取られるむきがある。だがその研究は、障害のある子どもを理解しその教育を開発することに普遍する、あるいは通底すると考えている。このような状況を踏まえ、先天性視覚聴覚二重障害児の教育実践現場を支援する学校コンサルテーション活動とその障害の本質的な困難となるコミュニケーション開発に関して、教育臨床的・実践的研究に取り組んでいる。
<社会との連携>
社会的活動状況
@川崎市教育委員会専門員(障害児学級担当)として、川崎市立東桜本小学校、川崎市立大戸小学校、川崎市立稲田小学校、川崎市立麻生小学校のたんぽぽ学級(重複障害児を受け入れている特殊学級)における授業研究の指導・助言を行った。
実施日:
川崎市立東桜本小学校(平成16年6月28日、平成16年10月22日)
川崎市立大戸小学校(平成16年5月14日、平成16年7月12日)
川崎市立稲田小学校(平成16年6月7日、6月21日、7月5日、9月29日、11月29日、1月13日、平成17年1月31日)
川崎市立麻生小学校(平成16年6月10日、7月2日、9月6日、10月25日、11月29日、12月10日、平成17年2月4日)
合同研修会指導・助言(平成16年8月24日)
A視覚聴覚二重障害児が在籍している学級を対象に、学校コンサルテーションによる指導・助言を行った。
実施日:
東京都立葛飾盲学校(平成16年4月26日、5月28日、6月17日、7月24日〜25日、9月3日、11月15日、12月6日、12月25〜26日、平成17年1月17日、2月21日、3月11日)
栃木県立盲学校(平成16年4月30日、5月21日、6月18日、7月9日、9月27日、12月13日、平成17年2月3日、3月7日)
東京都立久我山盲学校(平成16年5月7日、6月4日、7月15日、9月30日、11月8日、12月20日、平成17年3月7日)
東京都立八王子盲学校(平成17年2月7日)
新潟県立新潟盲学校(平成16年6月3日、7月20日、11月26日、12月24日、平成17年3月14日)
B地域の盲、ろう、養護学校等との連携の一貫として、学校コンサルテーションによる指導・助言を行った。
実施日:
新潟県立上越養護学校(平成16年5月25日、6月25日、11月4日、平成17年1月6日)
長野県長野盲学校(平成16年5月24日、6月14日)
長野県長野養護学校(平成16年5月24日、6月14日)
C新潟県立新潟盲学校の学校評議員を務めた。
◎社会への寄与等
 重度ないしは重複した障害のある子どもの授業研究の視点から、特殊教育諸学校、特殊学級を対象にして、指導・助言を行った。とくにいくつかの学校、学級では継続的に授業研究を実施することで、担当教員の教育実践力の向上と定着とに貢献するとともに、教育現場の課題を広く深く捉えることができ、今後の教育や研究の基礎資料を得ることができた。また教育センター等での講議を通じて、教育臨床・実践研究の知見を教育現場に還元しその資質の向上に貢献できた。さらに先天性視覚聴覚二重障害児の教育実践現場を支援する学校コンサルテーション活動を継続的に実施することで、その教育に係わる教師の実践力及び専門性の向上に貢献できた。
 

藤 原 義 博(教 授)
<教育活動>
授 業
 「情緒障害児指導法」の授業では,特に自閉症児・ADHD・学習障害児の行動問題に関する最近の研究成果を取り入れ,パワーポイントとそのコピー資料を事前配付し、また事例のビデオを活用することで授業内容の理解を深める工夫を行った。また,「障害児臨床実習T・UC」「障害児応用教育臨床実習T・UC」では,実際に障害児の臨床指導を実施するだけでなく、その過程で知的障害児のアセスメントとそれに基づいたプログラムの立案、実施、そしてビデオ分析による評価を繰り返すことで,プログラムの立案力・指導力の習得を高める工夫を行った。
研究指導
 修士課程2年次生5名及び1年次生5名について,情緒障害及び知的障害児・者の養護学校、通常学級、日常生活、福祉作業所における行動問題の改善や適応支援、健常児との交流支援、及び余暇活動支援に関する研究・指導を行った。また、兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科2年次生1名について、自閉性障害児のコミュニケーション支援方法に関する研究指導を行った。新潟県と鳥取県から派遣された4名の内地留学生(現職)に対して、軽度重度の情緒障害や知的障害児に対する行動の見方・考え方、支援方法について専門的な研修の実施と研究指導を行った。
その他の教育活動
 立命館大学大学院応用人間科学研究科の「障害学研究H」の非常勤講師を担当し、主として知的障害児、情緒障害児の教育的支援方法について講義を行った。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 臨床実習を軸に観察・分析・立案・実施・評価の一連の作業を繰り返すことによって、高度な知識と洞察力・実践力がバランスよく獲得され、高い問題意識も培うことができたと考える。
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成16年8月:『発達障害白書−2005年版−』(共著)日本文化科学社 Y.自閉性障害の教育 pp.69-70
A平成16年10月:『子ども生き活き支援ツール−きっとうまくいくよ、移行・連携−』(監修・共著)明治図書
@平成17年2月:『保育所・園における「気になる・困っている行動」を示す子どもに関する調査研究−障害群からみた該当児の実態と保育者の対応および受けている支援から−』(共著) 発達障害研究 第26巻第4号 pp.256-267
A平成16年3月:『乳幼児期の高機能自閉症児の生活実態と支援体制に関する研究』(共著) 社会福祉教育年報2003年度版(第24集) pp.166-174 (社団法人日本社会福祉教育学校連盟)
B平成16年3月:『乳幼児期の軽度発達障害児の支援方法に関する研究』西南女学院大学保健福祉学部附属保健福祉学研究所2004年報告書
@平成16年7月:シンポジウム3:軽度発達障害『K市通園施設在籍幼児の気になる・困っている行動に関する実態調査2』(共) 日本発達障害学会第39回大会
A平成16年7月:『K市通園施設在籍幼児の気になる・困っている行動に関する実態調査1』 日本発達障害学会第39回大会
B平成16年7月:『K市における軽度発達障害の相談・診断に関する動向』(共) 日本発達障害学会第39回大会
C平成16年9月:『知的障害児の個別指導における試行提示間隔が課題遂行反応に及ぼす効果』(共) 日本行動分析学会第22回大会
D平成16年9月:『激しい他傷行動を示す自閉性障害者のライフスタイルを重視した行動的支援の包括的な実施に関する検討』(共) 日本行動分析学会第22回大会
E平成16年9月:『知的障害児の個別指導における課題従事機会の設定と逸脱行動に関する検討』(共) 日本特殊教育学会第42回大会発表
F平成16年9月:『行動問題を示す発達障害児の家庭支援における個別指導の役割−家庭の歯磨き場面での支援から−』(共) 日本特殊教育学会第42回大会発表
G平成16年9月:『福祉施設における知的障害者の示す行動問題と機能的に等価な選択行動の形成に関する検討』(共) 日本特殊教育学会第42回大会発表
H平成16年9月:『環境手がかりが知的障害児の主体的な活動・参加に及ぼす効果』(共) 日本特殊教育学会第42回大会発表
I平成16年9月:『重度知的障害児の身辺整理場面における自発的行動を形成するための環境的手掛かりの条件』(共) 日本特殊教育学会第42回大会発表
J平成16年9月:『小学校特殊学級の昼休み交流における相互交渉を促進するための相互依存型集団随伴性の検討』(共) 日本特殊教育学会第42回大会発表
K平成16年9月:『学校・福祉施設の行動問題解決における支援者の支援行動に及ぼす物理的環境設定の効果』(共) 日本特殊教育学会第42回大会発表
L平成16年9月:自主シンポジウム『行動問題のある発達障害児者のQOLの向上を目指した積極的行動支援(5)−望ましい行動を促進する支援に向けた先行条件の分析と介入−』 日本特殊教育学会第42回大会
M平成16年10月:☆準備委員会企画シンポジウム4『今後の特別支援教育の展開』企画者・指定討論者 日本教育心理学会第46回総会
@平成17年2月:『分科会報告(共通部会第18分科会):情緒障害教育』 発達の遅れと教育(日本文化科学社) pp.30
共同研究の実施状況
・幼児期の発達障害児の支援方法に関する研究 代表者:山根正夫(西南女学院大学教授) 西南女学院大学保健福祉学部附属保健福祉学研究所費
学会活動への参加状況等
@7月3日〜4日:第39回日本発達障害学会研究大会出席
A9月10日〜12日:日本特殊教育学会第42回大会出席
B10月9日〜11日:日本教育心理学会第46回総会出席
C日本特殊教育学会編集委員
D日本発達障害学会評議員・編集委員
E日本行動分析学会常任理事
◎特色・強調点等
 我が国において研究蓄積や対応方法の普及が遅れている発達障害児者が示す行動問題の改善とQOLの向上を目指した積極的行動支援方法について継続的な研究を行い、研究レベルの向上と共に教育・福祉現場への理解・啓発及び家庭支援において着実な成果を上げ、中心的な役割を果たしたと考える。
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)4月〜3月:柏崎市元気館こども課早期療育事業指導者
(2)4月〜3月:新井市障害児通園事業派遣専門講師
(3)4月〜3月:上越市早期療育事業指導講師
(4)4月〜3月:柏崎市就学相談検討会指導講師
(5)新潟県教育職員免許法認定講習講師(『心身に障害のある幼児、児童又は生徒の心理、生理及び病理に関する科目』)
(6)見附市立養護学校平成14年度研究開発学校運営指導委員会委員長
(7)富山大学教育学部付属養護学校授業実践講師
(8)冨山大学付属養護学校教育実践研究会講師(『一人一人の教育的ニーズに応える特別支援教育とは』)
(9)国立特殊教育総合研究所短期研修講師(『自閉症児の保護者との連携』)
(10)第43回全日本特別支援教育研究連盟全国大会(広島大会)分科会助言者(情緒障害への支援)
(11)富山県立しらとり養護学校専門性向上推進モデル事業講師(『児童生徒がわかって動ける環境作り』)
(12)鳥取県立倉吉養護学校校内研修会講師(『総合養護学校における自立活動の在り方について』)
(13)福岡市発達教育センター研修講座講師(『障害児の教育相談の在り方』)
(14)青森県立第二養護学授業実践研究会講師
(15)北海道余市養護学校教育実践研究会講師(『発達障害の理解と援助−主体的な参加を促す授業づくりを中心に−』)
(16)見附市立養護学校文部科学省「研究開発学校」指定研究最終報告会シンポジスト(『地域社会で生きていく力を育てるための教育内容と方法』)
(17)国立秩父学園自閉症・発達障害支援センター職員研修(基礎研修)講師(『自閉症への援助−Positive Behavior Supportの実際−』)
(18)柏崎市障害児保育研修会講師(『対応が難しい児への関わり方について』)
(19)上越教育大学地域連携推進室主催「特別支援教育フォーラムin上越」情報提供・相談者
(20)上越教育大学出前講座講師(『軽度発達障害を持つ児童生徒の理解と対応』);上越市立直江津小学校・春日小学校
(21)上越教育大学出前講座講師(『発達障害児の行動問題の理解と積極的行動支援』);新潟県立小出養護学校
(22)文部科学省教育研究開発学校指定研究中間報告会講演講師(『特別支援教育の方向とこれからの養護学校のあり方』)京都市教育委員会
(23)加茂市立石川小学校PTA研修会講師(『通常学級において特別な支援を必要とする児童生徒の理解と対応』)
(24)岩手県立総合教育センター盲・聾・養護学校教職経験者年研修講座講師(『問題行動の理解と効果的な指導の在り方』)
(25)新潟県障害児教育研究会情緒障害部担任者研修会講師(『広汎性発達障害の理解と支援の在り方』)
(26)岩手県前沢養護学校;岩手県高等学校教育研究会特別支援教育部会講演会講師(『自閉症児とその教育について−知的障害のバリアフリーの観点から−』)
(27)頸城村心身障害児就学指導委員会研修講師(『就学前幼児の特別支援の指導』)
(28)静岡県立浜松養護学校校内研修会講師(『一人一人の教育的ニーズに応える教師の専門性』)
◎社会への寄与等
 文部科学省教育研究開発学校指定研究の委員長として寄与した。
 近隣市町村の早期療育事業の指導・助言者として、その機構整備と質の向上に寄与した。各種の障害児教育に関わる研修会の講師として多数の後援、参加研修、実践指導を行い、知的障害及び情緒障害教育現場の質の向上及び教員の指導力の向上に寄与した。特に知的障害教育の質の向上と行動問題の理解・啓発に多大の貢献を行った。
 

星 名 信 昭(教 授)
<教育活動>
授 業
 大学院(修士):障害児教育のうち主として聴覚障害に関すて実験実習を含めて基礎的内容を講じ、聾学校教員免許(一種、二種及び専修免許状)取得の条件を習得させている。特に臨床的実践的な力の向上に努めている。日々の授業毎に評価を行い。トピックスごとにまとめとレポートを課し、指導内容の習熟度を判定する。
 大学院(博士):障害児のきこえと発音に関する論文講読を中心に研究指導をおこなう。
 なお、受講院生と研究生のために特に補聴器とその適合に関する課題に焦点をあてた。
研究指導
 基礎的研修を踏まえて修士論文および博士論文作成のための指導をセミナー中心に行い、院生時代または終了後には研究の成果を関連学会で発表させるように指導している。研究のレベルを評価の基本にしている。なお、他に院生と研究プロジェクトを計画実施して研究の実地指導とその内容の充実につとめた。
その他の教育活動
@国立特殊教育総合研究所短期研修非常勤講師
A新潟県教育委員会教員免許認定講習会講師
B障害児教育観察・参加および障害児教育実習を教育現場と共同で指導
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成17年3月:特別支援教育の課題に迫る(編著)深堀印刷
@平成16年10月:学齢期に人工内耳を適応した聴覚障害児のきこえに関する自己評価(共著)Audiology Japan, Vol.47、pp.539-540
A平成17年3月:聴覚障害児・者のきこえに関する自己評価について(共著)上越教育大学研究紀要、第23巻、2号、pp.247-255
@平成16年9月:「聴覚障害児のための音楽を考える(4)−聾学校幼稚部・小学部における音楽活動− 第42回日本特殊教育学会、シンポジュームの指定討論者
A平成16年9月:「補聴が遅れた10代の聴覚障害児に対する補聴器装用の効果に関する検討」(共)第42回 日本特殊教育学会
B平成16年9月:「人工内耳装用に関する自己評価の検討(その2)」(共)第42回 日本特殊教育学会
<社会との連携>
社会的活動状況
@新潟県就学指導委員会の委員長として県内の就学指導体制および県立校への就学についての審議に加わった。
A文部科学省委嘱事業「特別支援教育推進モデル事業」に関する調査研究運営会議委員長として審議し、調査研究をまとめた。
 

惠 羅 修 吉(助教授) ※障害児教育実践センター
<教育活動>
授 業
 全ての授業において,初回に授業の進め方と成績評価の方法についてガイダイスを実施した。「障害児生理心理学論」では最新の研究を随時授業内容に取り込み,その理解に必要な基礎的知識について提供するという形式で講義を行った。受講者の自主的な学習活動を促すため,授業で提示した図表などが記載された引用文献一覧を電子メールにて受講生全員に配信するとともに,授業では取り上げなかった情報の追加提供を行った。「障害児心理・生理検査法」では,近年特別支援教育において必要が高まっている知能検査について,アセスメント技能のスキル・アップに向けたアドバンスド・コースを設定した。
研究指導
 大学院学生8名の研究指導を補助的に行った。このうち4名については,修士論文作成にかかわる研究指導を行った。大学院院生の研究上の必要に応じて,情報機器の使用法や統計的検定の実施方法に関する指導場面を設定した。修士論文研究に直接的にかかわる指導以外では,教育現場で必要なアセスメントに関する実践的技能の習得と向上を目指した指導機会を随時設定した。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 授業については,昨年度に引き続き,受講者とのインタラクティブな関係をつくることに努力した。全受講者に対してインターネットを利用した資料提供をしたこと,質問をメールで受けつけたことにより,受講者との対話が増大した。今後の検討課題としては,検査にかかわる演習では,実際に子どもを対象としたより臨床的な演習が必要である。しかしながら,受講生が多い状況で実践することは困難であるので,人数を制限した演習について検討する必要がある。
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成17年3月:『側頭葉てんかんのある子どもの認知機能:その特徴と解釈上の留意点について』(単著)発達支援研究, 第9号, pp.13-20.
@平成16年8月:“Auditory attention at periphery detected from human scalp potentials”(共)The 28th International Congress of Psychology 発表
A平成16年9月:『知的障害児を対象とした書字学習支援における文通の活用に関する事例的研究』(共)日本特殊教育学会第42回大会発表
B平成16年9月:『軽度発達障害児が在籍する通常の学級を対象としたティームティーチングに関する実践的研究』(共)日本特殊教育学会第42回大会発表
C平成16年10月:『知的障害児における実行機能と事象関連電位の課題関連性変動』日本教育心理学会第46回総会発表
@平成16年9月:日本特殊教育学会第42回大会自主シンポジウム「書字学習を支援する:根拠に基づく,多水準的支援をめざして」において指定討論者となる
共同研究の実施状況
・障害児における書字指導プログラムの作成に関する基礎的研究 代表者:大庭重治(上越教育大学教授) 科学研究費補助金
学会活動への参加状況等
@9月10日〜12日:日本特殊教育学会第42回大会出席
A10月9日〜11日:日本教育心理学会第46回総会出席
B学会誌「日本発達障害支援システム学研究」の編集委員
◎特色・強調点等
 日本特殊教育学会において本学修了生の研究発表を行い,本学における研究成果を他の学会会員へ積極的にアピールすることができた。
<社会との連携>
社会的活動状況
@本学地域連携事業K-ABC講習会(新潟市)講師
A 新潟県教育職員免許状認定講習講師(特殊教育に関する科目)
B第16回新潟県特別支援教育学習会講師
◎社会への寄与等
 特別な支援の必要が想定される児童・生徒の知的機能評価に関する依頼に対して積極的に応じた。
 地域の小・中学校ならびに養護学校からの教育相談に積極的に応じた。
 

河 合   康(助教授)
<教育活動>
授 業
 「障害児教育行政制度論」(大学院)の授業では、「特殊教育」から「特別支援教育」へと移行しつつある国内の動向を取り入れて、内容を再構成し、比較教育学的視点から、わが国の障害児教育の実態を捉えられる工夫を行った。
 「障害児教育概論T」(学部)では、学校現場のビデオ視聴を取り入れ、学習への動機付けを高める工夫を行うと共に、第1年次で実施予定の介護等体験と関連を持たせながら授業を展開することにより、障害児教育に対する意識を喚起する工夫を行った。
研究指導
 途上国の障害児教育に関心のある院生に対して、希望に応じて下記の共同研究に参加できるように配慮した。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 わが国の障害児教育が、「特殊教育」から「特別支援教育」へと移行しつつある現状を踏まえて、文部科学省の協力者会議の報告内容を取り上げながら、今後の方向性を明示できるように配慮した。
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成16年4月:『教育基本用語集』(共著)小学館
@平成16年9月:『特別支援教育』(単著)学校マネジメント 第43巻第565号 p.8.
A平成16年12月:『特別支援教育コーディネーターのあり方』(単著)教育と医学 第52巻12号 pp.32-39.
B平成17年3月:『イギリスの高等教育における障害学生に対する差別の禁止』(単著) 上越教育大学研究紀要 第24巻第3号 pp.841-854.
C平成17年3月:『教員養成系大学の学部カリキュラムにおける障害児教育専攻以外の学生に対する障害児教育関連科目の設定のあり方に関する研究』(共著) 教科教育学研究 第23集 pp.253-275.
D平成17年3月:『教職科目における障害児教育関連科目の設定の現状と課題』(単著) 教育実践学論集 第6号 pp.37-46.
@平成17年9月:日本特殊教育学会第42回大会にて自主シンポジウム『途上国の障害児教育に対する国際教育協力のあり方』の企画及び司会を行った。
共同研究の実施状況
@民主社会実現手段としてのインクルーシブ教育の社会的背景と理論的基盤に関する研究 代表者:中村満紀男(筑波大学教授) 平成14-17年度科学研究費補助金基盤研究(A)(2)
A開発途上国における障害児教育分野の教育協力モデル指針の研究 代表者:中田英雄(筑波大学教授) 平成16年度文部科学省拠点システム構築事業
学会活動への参加状況等
@9月10日〜12日 日本特殊教育学会第42回大会出席
◎特色・強調点等
 これまで日本において組織的・系統的に行われてこなかった途上国の障害児教育分野に対する国際教育協力のあり方について積極的に検討した。
<社会との連携>
社会的活動状況
@上越市障害者社会福祉推進連携協議会委員
A三和村障害者福祉計画策定委員会委員
◎社会への寄与等
 平成14年12月に障害者基本計画が示され、それに基づいて各地域で障害者に関わる新しい計画を策定しているが、その際のアドバイザーとして2市村において活動し、その際の助言・提言が計画の中に取り上げられた。
 

齋 藤 一 雄(助教授)
<教育活動>
授 業
 障害児の家族,本人,障害児教育の先達の残した文献や歴史的な資料,海外の障害児教育の現状などの文献や映像等を使って,受講生自身が障害児教育について深く考えることができるようにし,ミニアンケートや討論の時間を設定するなどの工夫を行った。また,受講生が具体的な活動をとおして実践力を身につけたり,教材教具の作成と発表を行ったりした。さらに,養護学校小学部で実際に授業を1時間行い,その結果について,グループの共同作業として授業分析を行った。
 成績評価については、授業のはじめに具体的な授業計画を示し,成績評価の方法と内容,基準を明示した。教材教具の作成と発表に関しては、受講生がお互いに評価することを行った。
 修了生は,肢体不自由養護学校の進路指導主事として活躍するとともに,特殊教育学会でもポスター発表を行うなど,研究活動も継続して行っている。
研究指導
 実際に,教材教具の準備やリハーサルなどを大学で行い,小学校の特殊学級における授業に教員とともに参加し,授業後は児童の活動の分析を行った。知的障害児の学習活動について,実際の指導をとおして体感することができた。また,授業の準備→参加→分析→次の授業の準備→・・・という循環により,児童の変化をとらえることができ,学生の臨床的な実践力の向上を図ることができた。
その他の教育活動
@平成16年6月〜10月:新潟県立上越養護学校校内授業研究会指導者として小・中学部の4回の授業について指導助言を行った。
A平成16年8月:埼玉県特別支援教育研究協議会分科会指導助言者として「音楽分科会」において指導助言を行った。
B平成16年11月:新潟県立高田養護学校での教育実習において学生指導を行った。
C平成16年9月〜2月:埼玉大学教育学部附属養護学校指導助言者として小学部の研究活動について指導助言を行った。
D平成16年2月:埼玉大学教育学部附属養護学校障害児教育研究協議会指導助言者として小学部分科会の指導助言を行った。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 学校教育現場や行政職の経験をもとに,学校現場の問題点からの発想と材料を提供し,学生自身で考えたり,体験したりできるようにした。さらに,小学校特殊学級や養護学校の現場に出向き,現場の先生と一緒に授業に参加し,情報提供を行うことができた。現場の先生方と一緒に行う実践活動は、今後も展開していきたい。
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成16年10月:『特別支援教育への第一歩〜知的障害児のための授業づくり〜』(単著)明治図書
@平成16年9月:『知的障害児のリズム反応における歌唱教材の活用』(単著)上越教育大学研究紀要 第24巻第1号 pp.77-87
A平成17年3月:『市教育委員会指導主事からみた養護学校のセンター的役割』(単著)上越教育大学研究紀要 第24巻第2号 pp.830-839
B平成17年3月:『知的障害児教育における「総合的な学習の時間」を考える』(単著)上越教育大学障害児教育センター紀要 第11号 pp.29-38
@平成17年2月:『障害児教育における授業分析(16)』(編)上越教育大学障害児教育講座
@平成16年8月:『歌唱教材による知的障害児のリズム反応』日本学校音楽教育実践学会第9回全国大会
A平成14年8月:日本学校音楽教育実践学会第9回全国大会にてプロジェクトJ「通常の学級における障害児教育のあり方」の話題提供
B平成16年9月:『地域の教育委員会からみた養護学校のセンター的役割』日本特殊教育学会第42回研究大会ポスター発表
C平成16年9月:『障害児のリズム活動の研究と実践』日本特殊教育学会第42回研究大会自主シンポジウム企画・司会・話題提供
学会活動への参加状況等
@平成16年8月23日〜24日:日本学校音楽教育実践学会第9回全国大会出席(オリンピック記念青少年総合センター)
A平成16年9月10日〜12日:日本特殊教育学会第42回研究大会出席(早稲田大学)
◎特色・強調点等
 『特別支援教育への第一歩〜知的障害児のための授業づくり〜』(単著)明治図書は,今後の特別支援教育の展開を支える教育実践の在り方について,これまでの自分の実践をまとめたものである。論文でも、現場に出て行って自分で授業を行う,また,実践現場を対象に調査を行うことによって得たデータを基にしている。実践現場での研究活動を重視していることが特色であり,強調点である。
<社会との連携>
社会的活動状況
@上越市就学指導委員会委員
A就学時健康診断検討委員会委員(上越市)
B新潟県立はまなす養護学校評議委員
C6月:埼玉県特別支援教育研究会総会講師
D7月:川越市立養護学校校内研修会講師
E7月:埼玉県立総合教育センター特殊学級新担当教員研修会講師
F8月:東京都教育委員会への出前講座講師
G8月:埼玉県立総合教育センター特殊教育諸学校5年次研修講師
H8月:新潟県教育委員会の認定講習講師
I8月:埼玉県免許法認定講習(特殊教育)講師
J9月:群馬県総合教育センター初任者研修講師
K11月:第11回新潟県障害児音楽授業研究会講師
L2月:寄居地区指導委員研修会講師
◎社会への寄与等
 上越市就学指導委員会委員として,これからの障害児の就学指導について,担当指導主事とともに積極的に取り組んだ。また,新潟県内の小学校特殊学級や養護学校に出向き,学校の先生方と一緒に授業し,児童の見方や指導法,学級経営などの諸問題について相談に応じた。
 

笠 原 芳 隆(講 師)
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
@ ガイダンスの際,資料を配布して授業の目的や内容等についてシラバスの内容をより詳しく学生に説明するようにした。また,各自が学びたいことについて聴取し,授業に生かすようにした。
A 評価については配点を明確に示すなど配慮した。
【観点2】教育の達成状況
@ 臨床実習では,特別支援教育の現場における自立活動の指導を想定し,動作法を参考に,個別の指導計画を作成してグループ実習を行った。併せて保護者説明会等を実施し,保護者との関わり方等についても助言した。
A 病弱・虚弱児指導法では,病弱養護学校に在籍する児童生徒の指導の実例(自身の実践例)や実際学校現場で現在抱えている課題等を資料や映像により提示し,その対処法を考察する機会を設けた。また,障害児自立活動論では,個別の指導計画作成に必要な実態把握や課題設定を実際に演習形式で行って実践力を高める工夫をした。
研究指導
【観点】大学院
 実際に現場教員等との懇談の機会を設けるなどして研究に関連する事項について見聞するようにし,そこから課題意識を高めるよう配慮した。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 授業も研究指導も,実践的指導力や特殊教育の場における諸課題を解決する力を身に付けられるよう工夫した。また,障害青年の余暇支援活動や全国規模の自立活動に関連する研究フォーラム等を企画し,授業以外の場でも学生が実践的指導力が高められるようにした。
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成16年9月:『チームアプローチによる脳性まひ児への指導について−個別の指導計画の作成と活用をとおして−』(共著)上越教育大学研究紀要 第24巻 第1号 pp.99-108
@平成16年9月:『肢体不自由養護学校における授業分析−ティームティーチングにおける個に応じた指導及び教師の連携−』(連名発表)日本特殊教育学会第42回大会
A平成16年9月:『N県における障害児学童保育の現状と展望』(連名発表)日本特殊教育学会第42回大会
共同研究の実施状況
@特別な教育的ニーズのある子どものための個別の教育支援計画作成の実践研究 代表者:藤井和子,上越教育大学研究プロジェクト(継続)
A自立活動と個別の指導計画の作成・活用・評価,特別支援教育のあり方に関する研究 代表者:安藤隆男(筑波大学),自立活動研究ネットワーク(地域の特殊教育に携わる教員との共同研究)(継続)
学会活動への参加状況等
@平成16年9月10日〜12日:日本特殊教育学会第42回大会出席
A平成16年12月11日〜12日:2004年日本リハビリテーション心理学会出席
◎特色・強調点等
 脳性まひ児の指導を運動と言語の担当者が協働で行った研究をとおして,指導の成果をより上げることができたと考える。
<社会との連携>
社会的活動状況
@平成16年4月−平成17年3月:新潟県立上越養護学校非常勤講師(『動作法を用いた自立活動の指導』について助言)
A平成16年4月−9月:上越保健医療福祉専門学校非常勤講師(『障害者福祉論』について講義)
B平成16年5月−平成17年2月:上越養護学校評議員
C平成16年7月:新潟県立小出養護学校校内研修会講師(『実態把握の方法』について講義・演習)
D平成16年8月:新潟県教育職員免許法認定講習講師(『教育の基礎理論』について講義)
E平成16年8月:新潟県教職12年経験者研修講師(『個別の指導計画と評価』について講義)
F平成16年8月:富山県訪問教育担当者講習会講師(『訪問教育における個別の指導計画の作成と活用』について講義)
G平成16年5月−6月:本学公開講座講師(『作成して学ぶ個別の指導計画』)
H自立活動研究ネットワーク事務局(『第5回自立活動研究フォーラム』を実施)
I上越青年の休日を楽しむ会事務局(重度知的障害者を対象に『お好み焼き教室』を実施)
◎社会への寄与等
 特別支援教育に携わる教師に対しては,公開講座や校内研修講師等により,個別の指導計画作成や活用,評価の方法について具体的な提案をした。また,自身の実践をとおして,移行支援や余暇支援に在り方について,教師だけでなく保護者等も含めて考究することができたと考えている。
 

藤 井 和 子(講 師)
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取り組み
 障害児の実態を把握してもらうために、ビデオや録音テープを適宜用い、講義だけでは伝わりにくい部分を補った。また必要に応じて、ビデオ分析などを取り入れ、講義内容に対する動機付けを高めるように工夫を行った。
 障害児の指導において必要な知識、技術等についてポイントを明確に示し、事後の復習やレポート作成が行いやすいようにした。
【観点2】教育の達成状況
 現職院生においては、初任者を育て、リーダー的な役割やメンターとしての役割を果たせるような意識を持たせること、学卒院生においては、周囲の情報を集約して問題解決的な思考が出来るようにすることを意識した。また、院生同士で協働研究を実施させることにより、共同に必要なコミュニケーションの在り方を考え経験してもらうように,グループ討議等を取り入れた。
研究指導
 教育現場における課題が研究のテーマとなるよう、問題意識の掘り下げを行った。修士論文を作成していく中で、教育現場で生じている課題に影響している要因や課題解決の方法等を意識させるようにした。特に、論文の教育的意義については、十分に検討してもらうように指導を行った。
その他の教育活動
・新潟県立上越養護学校非常勤講師
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 自立活動に関する指導について教員に指導・助言を行った。個別的、具体的な対応を行うことにより、教育現場における児童生徒や教員の問題に直に触れることができ、教員と共同して課題解決していくことができた。
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成16年9月:『PAC分析を利用した養護学校新任教師の自己研修法の検討』(単著)上越教育大学研究紀要第24巻第1号 pp.89-98
A平成16年9月:『チームアプローチによる脳性まひ児への指導について−個別の指導計画の作成と活用をとおして−』(共著)上越教育大学研究紀要第24巻第1号 pp.99-108
上越教育大学研究プロジェクトへの参加状況
・特別な教育的ニーズのある子どものための個別の教育支援計画作成の実践研究 代表者:藤井和子
学会活動への参加状況等
・8月20日:第5回自立活動研究フォーラムの企画・運営に携わった。
◎特色・強調点等
 自立活動研究フォーラムは、全国各地から、約150名の教員の参加を得た。現在、話題となっている個別の指導計画作成とその活用に関して、参加した教員に対し情報交換の場を提供することができた。
<社会との連携>
社会的活動状況
@早期療育事業講師(上越市、柏崎市)
A新潟県立上越養護学校非常勤講師
◎社会への寄与等
 早期療育担当者に対し、年間を通して継続的に指導を行うことで、指導力の向上に寄与することができたと考える。

丸 山 昭 生(講 師) ※障害児教育実践センター
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
○授業形態、学習(研究)指導法等の教育方法に関する取組状況
 各授業においては、講義内容のレジュメを毎時用意するとともに、資料を多用して授業を補った。講義では、内容を分かりやすく解説するためや、障害児の実態を理解してもらうために、OHP・VTR・録音テープ等を用いた。
○成績評価法に関する取組状況
 評価は、授業への出席状況やレポート内容等で行った。レポートについては、講義途中においても度々課し、講義内容の定着を図るとともに全体評価の参考にした。
【観点2】教育の達成状況
○進学や就職などの卒業(修了)後の進路の状況から判断した取組状況
 近年、教員採用試験において、実際の授業能力を問う試験や面接が多いと聞いている。障害児授業論では、各障害種別の学習指導案を収集し、教育現場の授業を間接的に体験させると同時に、学生自らに授業案作成を課し、現場教員としての資質向上につながるように努めた。
研究指導
【観点2】大学院・研究留学生
 教育現場経験のない学生については、現職教員との接触の機会を豊富につくり、その面接をとおして教育現場の課題をつかむとともに、学位論文の方向性を検討させた。
その他の教育活動
 大学院教育実習の担当として、実習受入校との事前打合せ、実習生への事前指導等を行った。その際、受入校の実情を踏まえた実習になるように努めるとともに、実習の様子にについて情報を得るなど、教育実習が円滑に行われるための連絡調整に努めた。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 講義や演習等においては、現職経験を生かして、教育現場の様子や実践を多く取り込むように心掛けた。しかし、特別支援教育への移行に伴う様々な課題や取組について、もっと講義等で取り組む必要を感じている。また、障害児教育のより実感的・体験的な理解を促すためには、講義だけでなく、観察・参加の充実や演習的な取組が必要であると考えている。
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成16年5月:『私の「市民啓発入門」〜社会啓発事業の係の仕事を通して〜』部落解放第20回新潟県研究集会報告書p47〜p52
A平成16年11月:『創立五十周年記念誌「豊けき朝」』(編著)新潟県立柏崎養護学校
B平成17年3月:『障害児教育における授業分析(16)』(編)上越教育大学障害児教育講座
@平成17年3月5日:新潟県立はまなす養護学校主催『はまなすの未来を拓くシンポジウムin柏崎〜地域と共に支え合うこれからの余暇活動を考える〜』でコーディネーターを務める。
学会活動への参加状況等
・平成16年10日〜12日:日本特殊教育学会出席
<社会との連携>
社会的活動状況
@新潟県立柏崎養護学校学校評議員
A新潟県立柏崎養護学校創立50周年事業副実行委員長
B上越市立東本町小学校学校評議員
C新潟県立はまなす養護学校後援会副会長
D上越市早期療事業(子ども発達相談室)の講師
E新潟県教育職員免許法認定講習講師
F新潟県12年経験者研修障害児教育コース「特殊教育から特別支援教育へ」の講師
G附属学校初任者研修「特殊教育から特別支援教育へ」の講師
H本学「特別教職講座(生徒指導編)『学習不適応児への対応』」の講師
◎社会への寄与等
 新潟県立柏崎養護学校の学校評議員として、学校だより等を活用した地域啓発の在り方について提言した。また、創立50周年事業で、建学の精神の再認識を職員と共に図った。
 新生の新潟県立はまなす養護学校においては、後援会副会長として地域に根差す学校づくりに貢献した。また、シンポジュウムのコーディネーターを務め、子どもたちに豊かな余暇生活を過ごさせるための討議を深めた。
 本学の特別教職講座(生徒指導編)では、現場で実際に遭遇するであろう学習不適応児の対応について、学生と討議を深め、教職を目指す学生の資質向上に寄与した。

村 中 智 彦(助 手) ※障害児教育実践センター
<教育活動>
授 業
 障害児教育観察・参加A,障害児教育観察・参加B,障害児教育観察・参加Cの授業では,受講生の学校及び社会福祉施設等の見学及び実習の補助を行った。障害児教育臨床実習TC,障害児教育臨床実習UC,障害児応用教育臨床実習TC,障害児応用教育臨床実習UCの授業では,臨床実習の補助を行った。
研究指導
 知的障害・情緒障害教育関係教員のゼミに参加し,修士論文研究の補助を行った。
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成16年9月:『知的障害児の個別指導における試行提示間隔が課題遂行反応に及ぼす影響』(共) 日本行動分析学会第22回大会発表
A平成16年9月:『知的障害児の個別指導における課題従事機会の設定と逸脱行動に関する検討』(共) 日本特殊教育学会第42回大会発表
B平成16年9月:『重度知的障害児の身辺整理場面における自発的行動を形成するための環境的手掛かりの条件』(共) 日本特殊教育学会第42回大会発表
学会活動への参加状況等
@9月3日〜5日:日本行動分析学会第22回大会出席,研究発表
A9月10日〜12日:日本特殊教育学会第42回大会出席,研究発表
<社会との連携>
社会的活動状況
@4月〜3月:新井市障害児通園事業ひばり園職員研修講師(障害園児の教育相談及び療育システムづくりへの参加・助言)
A4月〜3月:上越市障害児通園事業たんぽぽ園職員研修及び上越市入園連絡会講師(障害園児の教育相談及び療育システムづくりへの参加・助言)
B4月〜3月:糸魚川市乳幼児発達指導相談事業講師(障害乳幼児の教育相談及び療育システムづくりへの参加・助言)
C大潟町第2保育所保育士研修講師(障害児保育の研修,5月,12月)
D妙高高原町幼稚園・保育所合同研修講師(7月)
ENHK厚生文化事業団第35回母と子の療育キャンプ講師(療育講師,7月)
F新潟県立高田養護学校寄宿舎指導員校内研修会講師(7月)
G上越障害児教育研究会講師(8月)
H新潟県教職員組合障害児学校部寄宿舎夏季学習会講師(8月)
I新潟市立養護学校校内研修会講師(8月)
J新潟県立月ヶ丘養護学校寄宿舎指導員校内研修会講師(10月)
K上越青年の休日を楽しむ会:障害のある青年の本人講座の主催(1回/月)