【言語系教育講座(国語)】
 

有 澤 俊太郎(教 授)
<教育活動>
授 業
 学部の授業は日時の変更がむずかしいのでかなり講義式で教えた。修士課程の授業では、具体的な実践場面を観察、想定しながら、理論的な内容や事項に触れるようにした。
研究指導
 学部、大学院修士課程で、卒業論文、修士論文を指導した。大学院の4論文は、いずれも提案授業、実証授業などの実践的な場面に活用できるツールを開発、現職院生自身の実践力を高める内容となるよう指導した。10月から12月にかけて富山県からの研究生(中学校現職教員)を指導した。
その他の教育活動
@平成16年7月:金沢大学文学部講師(集中講義)
A平成16年7月:新潟県免許法講習講師
B平成16年8月:学校図書館司書教諭講師
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 高校生に近い学生から現職院生まで20年以上の年齢差があるが、誰を教えるにしても、可能な限り実践事象の観察をベースにしながら理論的な考察に入るようにしている。
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成16年5月:「ジャンルを意識した方法について」『月刊国語教育研究』(日本国語教育学会、4〜9頁)
A平成17年3月:「国語科実践学の研究Wー資料を活用した作文の指導法の研究』(編著) 全67頁 有澤研究室
@平成16年12月:「総合学習と国語科」『中学校国語科教育授業実践資料集』第1巻(ニチブン)
A平成17年3月:「「初等国語科指導法」受講生の国語教師としての資質」(桑原哲朗との共著、『上越教育大学研究紀要』第24巻第2号、317〜318頁分担)
学会活動への参加状況等
@5月29〜30日(千葉大学):全国大学国語教育学会大会
A8月8日(筑波大学学校教育部):日本読書学会
B8月9日〜10日(青山学院大学):日本国語教育学会
C9月11日(アトリウム長岡):日本国語教育学会新潟支部会
D10月16日〜17日(鹿児島大学):全国大学国語教育学会
 いずれの学会でも、副会長、常任理事、理事、支部長、学会誌編集委員などの役員として学会運営にかかわった。
◎特色・強調点等
 『国語科実践学の研究』の第4号を出した。これは「実践場面分析演習」の報告書で、実践的・臨床的性格を強く打ち出すよう心がけている。
<社会との連携>
社会的活動状況
@中央教育審議会専門委員
A上越市立図書館協議会委員長
B小川未明文学館整備検討委員会委員長
C上越市読書推進委員会委員長
D「盲導犬ベルナ」読書感想文コンクール選考委員会委員長
 

下 西 善三郎(教 授)
<教育活動>
授 業
 参加型の授業運営を心がけ、受講者には、その旨、講義・演習等の初回ガイダンスにおいて周知をはかった。とくに、人に聴かせてわかる話し方、発表態度等、プレゼンテーションの訓練として毎回の授業に臨むことを要求し、将来的な臨床場面(学校における教室現場、また、諸種の会議等)へのたしかな対応力、基礎力を培う事をめざした。講義科目では、一つのテーマを通時的に眺めわたす工夫をし、最近の研究成果を盛り込んで内容構成を図った。講読・演習の科目では、各人に事前に発表の指針を与え、レジュメの作成の仕方、読んでおくべき文献等について指示し、個人の事前学習における効果や内容の理解を深める工夫を行った。
 成績評価については、授業出席、積極的な発言、取り組みの態度、試験・レポート等を総合的に判定して評価することを伝え、各回の授業への積極的参加を促した。
研究指導
 学部学生および大学院学生自身の興味・関心に基づく分野から、問題・課題の発見と解決の方法を自主的・主体的に身につけさせることを心がけ、日本古典文学領域における、文献の探索、読解、課題解決の手続き、発表、等を通じて基礎力の涵養につとめ、臨床的応用場面への対応力を育成できるように基礎研究の指導をおこなった。
 学部学生と大学院学生の合同ゼミ(今年度古典文学ゼミは、10名)を開き、発表の仕方、レジュメの作成の仕方を学部学生が学ぶ場とした。発表についての互いの意見交換があり、相互啓発の有効な場となった。大学院生が指導的立場に立つことによって院生自身の研究への自覚をうながすこととなり、学部学生は、院生の発表を通じて、多くのものを学んだ。また、現職院生の活用という観点から模範授業を試みた。
<研究活動>
研究成果の発表状況
@『日本の作家100人 兼好』(勉生出版、単著)の執筆
学会活動への参加状況等
@5月:中世文学会(青山学院大学)参加
A6月:説話文学会(早稲田大学)参加
B6月および2月:上越教育大学国語教育学会(上越教育大学)参加
C3月:北陸古典文学研究会(於金沢兼六荘)
<社会との連携>
社会的活動状況
@4月:高田文化協会伊東汎賞選考委員会
A5月:伊東汎賞選評を『文藝たかだ』に掲載
B8月:高田法人会夏季講座講師
C10月:福井県立若狭高等学校進路指導講師
D11月:JCVテレビ講座講師
 

野 村 眞木夫(教 授)
<教育活動>
授 業
 学部では,受講者の言語直観を資料として文法規則を理解する授業を行った。「質問書方式」を導入し,評価もこれによる。他に,談話の録画資料の分析を行わせた。大学院では,現代日本語のテクストにおける機能と関係に着目して検討を行った。演習では,授業実践の録画資料につき一定の方法の適用による理解の可能性を検討した。学部学生は教員採用・進学各1名,大学院の指導学生は現職教員である。いずれも教育的な実践を前提に指導している。
研究指導
 学部学生は,接続表現に着目した談話分析によって国語科教育の基礎的な研究を展開し,また「笑い」を誘発する文章表現の分析によって言語を受容する方法の研究を実行し教材開発への展望を示した。大学院では,総合学習における生徒の談話を資料とし,これがより高次の言語表現といかに結びつくかにかかわる研究を継続している。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 講義・演習は,学習材開発と分析,プロトコル分析の基礎研究,方法的実践としての機能をはたすように方向付けている。専門領域は日本語学だが,応用言語学である言語教育への展開を指向している。受講生の言語直観と内省的な疑問を学習材やデータとする方法により,参与の度合いを高めている。「質問書方式」に対する評価は好評であり,集中して授業に臨める,理解が深まるなどのメリットが指摘されているが,改善の余地も残されている。
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成16年10月:「「夕焼け」のポイエーシス −テクストとしての現代詩−」(単著)『表現研究』 80 pp.19-26
A平成17年2月:「日本語の二人称小説における人称空間と表現の特性」(単著)『国語研究』19 pp.1-19
B平成17年3月:「学習者相互におけるコミュニケーション過程の分析」(共著)『上越教育大学研究紀要』24-2 pp.51-64
C平成17年3月:「清岡卓行のテクストにおける交響性 −テクスト構造と文体−」(単著) 中村明他編『表現と文体 −日本語の姿を探る−』明治書院 pp.118-127
@平成16年6月:☆「「夕焼け」のポイエーシス (表現学演習 −日本近現代詩を材料として−)」 第41回 表現学会全国大会シンポジウム(シンポジスト)(明治大学駿河台キャンパス)
A平成16年10月:「日本語の二人称小説における人称関係」日本教育大学協会北陸地区会(上越教育大学)
学会活動への参加状況等
@平成16年6月5〜6日:表現学会全国大会(明治大学駿河台キャンパス)
A平成16年10月21日:日本教育大学協会北陸地区会 平成16年度 国語科・書道科合同研究協議会 研究発表会(上越教育大学), その他
◎特色・強調点等
 今年度の発表論文は,テクスト言語学あるいは文体論・談話論の領域における問題提起をはたすものである。特に,@ACは,あらたな研究の観点を設定したものであり,方法論的な提案も含んでいる。
<社会との連携>
社会的活動状況
@表現学会理事
A表現学会ウェブページ担当運営委員
B北海道大学国語国文学会評議員
C北海道大学国語国文学会編集委員
◎社会への寄与等
 所属学会の公式ウェブページ(学協会サーバによる)を作製し運営中。個人のウェブページでは研究領域の普及と研究情報の公開を継続中。
 

押 木 秀 樹(助教授) ※実技教育研究指導センター
<教育活動>
授 業
 書写の学習について児童・生徒中心の授業過程という視点により内容を構成し,視聴覚機器を用いた書写実技の提示方法を用いることにより、実習効果を高める工夫を継続して行った。また、教育実習の際のビデオなどを元に、学習内容に関わる理論と授業実践との関連をはかるなどの工夫をおこなった。
 評価に関して、学習物をポートフォリオ的にまとめることで、自己の学習過程を評価できる工夫を継続中である。
研究指導
 書写(書道)教育研究の動向に加え、文字を書く研究領域について、書学等の伝統的領域からGraphonomicsなど現代的領域までを見据えた上で、学生の課題に対する指導を行うとともに必要に応じて個別指導をおこなった。書道の領域に関しては、実物を直に見る機会を設けるなど、体験的部分についても留意した。
その他の教育活動
 実技授業後の復習や実技を中心とする自習をおこなうための施設設備の不備についての指摘があるものの、その点を改善することができなかった。ただしこの点については、サークル活動である書道部の場を活用するなどして、指導をおこなった。要望が多い部分でもあり、さらに工夫が必要である。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 書写教育研究のうち学習内容論については、他大学の先導的役割を果たしていると自己評価している。また学部学生自身が小中学生段階において学習者の立場として感じてきたことから問題意識を喚起し、自己の課題の明確化を意識した授業展開としている点は効果がみられた。
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成17年3月:「教員養成における板書の書字能力向上に関する基礎的研究」(共著) 書写書道教育研究 第19号
@平成16年7月:『氷壺無影像』 第43回書象展
A平成16年8月:『西周金文銘文』第20回読売書法展
B平成17年3月:『秦公金専銘文』第66回謙慎書道展
@平成17年3月:『文部科学省検定小学校書写教科書 1−6年』(共著) 東京書籍
@「文字は手で書かなくても良くなるか?」(1)〜(3)  東書Eネット・教科の広場 <国語・書写>
学会活動への参加状況等
@10月8−10日:日本教育大学協会全国書道部門会・全国大学書写書道教育学会・全国大学書道学会 徳島大会出席
A11月4−5日:全日本書写書道教育研究会さいたま市大会出席
B11月6日:書学書道史学会出席
C全国大学書写書道教育学会常任理事
◎特色・強調点等
 本年度は、教員養成における実践力の一つとしての、板書の文字について、向上の必要性とその学習のための基礎研究を発表した。教員養成大学/学部における「文字を書くこと」に責任を持つ立場にあるものにとって、有効な研究になったと考える。
<社会との連携>
社会的活動状況
@11回東京都盲ろう養護学校書作展講師として講評
A青森県書写書道教育研究会において講演
B石川県書写書道教育連盟副会長として研究大会に出席
C出前講座(上越市立春日小学校)
D新潟県書写書道教育研究会副会長
 

小 埜 裕 二(助教授)
<教育活動>
授 業
  担当全授業において詳細なシラバスを作成し、ほぼシラバスどおりに授業を行った。成績評価については、シラバス及び授業初回時に示した方法に基づき行った。教員養成を目的とする本学学生に、小・中・高等学校の国語を担当する上での十分な能力・技能を身につけてもらうことを心がけ、授業を展開した。また、読書に対する興味・関心を抱き、学校現場で児童・生徒達に豊かな読書生活の習慣を授けることのできる力を学生に身につけてもらうようにも努めた。なお本年度は学部生2名・大学院生2名が卒業・修了し、それぞれ志望した職種、又はその実現に向かう状況にある。
研究指導
 学部学生には小・中・高等学校における国語の実践的能力を修得させるため、文学作品の解釈を中心とした共同討議を課外活動として毎週(金曜5限)行った。担当の学生がレジュメを作成し、それに基づき話す・聞くの活動を重視した討議を行った。大学院学生にもこの共同討議に参加してもらい、学部学生への臨床的指導を通じ、より高度な読みの実践力を身につけることを図るとともに、別に時間を設け修士論文の研究テーマに即した個別指導を行った。また学部・大学院学生連携の国文学実地踏査研究を2月に行った。行き先は横浜・鎌倉。
その他の教育活動
・平成15年7月27日:本学わくわく大学デイの講師を勤めた。タイトル「小説って面白い?」
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 学部の授業では系統性に配慮したカリキュラムを組み、教員養成大学に相応しい文学テクストの基礎的な読解技能が段階を追ってマスターできるよう工夫した。大学院の授業ではテクスト読解のための専門的技能を身につけることが出来るよう様々なアプローチの方法を提示した。本年はとくに授業及びゼミを通じて、文学研究に関するテクスト理論の実践化応用化に力を注いだ。
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成17年3月:「宮沢賢治「二十六夜」論−〈穂吉の昇天〉〈音の問題〉について−」(単著)上越教育大学研究紀要 第24巻第2号 pp.1-11
A平成17年3月:「三島由紀夫「獅子」論−ディオニュソスの再生−」(単著)イミタチオ 第43号 pp.33-45
学会活動への参加状況等
・平成16年5月22日〜23日:日本近代文学会春季大会参加(東京)
◎特色・強調点等
 三島由紀夫および宮沢賢治に関する研究を中心に行った。従来、見落とされてきた観点を掘り下げる作業を通じ、それぞれの作家の文学世界に新しい光を当てることが出来た。
<社会との連携>
社会的活動状況
@平成16年12月2日:三条市成人大学講座講師(タイトル「明治四十年代の文学(永井荷風)」)
A日本海文学大賞選考委員(北陸中日新聞社)を務めた。
B文学に対する興味を広く一般に喚起するためインターネット上にホームページを開設し、小説のあらすじ及び鑑賞のポイントを掲載した。
 

 本 條 治(助教授)
 

中 里 理 子(助教授)
<教育活動>
授 業
 学部の講義科目では、日本語の基礎知識の習得と言葉の歴史への理解を目指して授業を組み立てた。適宜意見を聞き、小テストを実施して、学生自身が主体的に参加できるようにした。学期末には講義を通して得た知識をまとめられるような試験を実施し、授業への参加のしかたと期末試験とを合わせて成績評価した。演習科目では、各学生が調査・分析を行った資料を作成し、それを各グループ内で発表し、班別討議により考察と理解が深まるような授業形式にした。討議を経て考察が深まった内容をレポートとして提出してもらい、授業の参加のしかたとレポートとを合わせて成績評価した。大学院の講義科目では、国語科教育に携わる教員に必要と思われる日本語の知識を深めることを目的として、語彙・文法の面を中心にいくつかのトピックを選定して講義した。適宜意見・感想を聞き、小課題を書いてもらい、院生自身が主体的に考え、授業に参加できるようにした。学期末に選択課題を出してその中からレポートにまとめてもらい、成績評価した。
研究指導
 学部学生については、卒業論文のテーマに関する文献を集めて先行研究を把握し、目的に添った研究方法を選択した上で自分の論を構築し、それをわかりやすく整理して学術的論文にまとめられるよう指導した。論文をまとめる過程で、情報を収集する力、調査したことを文章化し、わかりやすくまとめる力が養えるよう指導した。
 大学院学生については、基礎的な知識の確認から始めて専門的な知識の拡充を図り、そこから得られた知識を研究内容へ応用・発展させて学術的論文にまとめられるよう指導した。論文をまとめる過程で、専門的な情報を収集する方法、それらを整理する力、論文にふさわしい文章にまとめる論理的な思考力、構成力が養えるように指導した。
その他の教育活動
 3年次ゼミ生及び4年次ゼミ生に対して、教育実習期間中の実習指導を行った。4年次生数人に対して、教員採用試験の模擬授業対策及び面接対策の指導を行った。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 授業においても研究指導においても、学生・院生の自主的な取り組みを重視し、課題を与えて各人にそれについて考えさせ、自分の言葉で表現できるような指導を心がけている。
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成16年10月:『「泣く」「涙」を描写するオノマトペの変遷−中古から近代にかけて−』(単著) 上越教育大学研究紀要 第24巻1号 pp.一(316)−十四(303)
A平成17年3月:『静寂・沈黙を表すオノマトペ− 和語系・漢語系オノマトペの関わりから−』(単著) 上越教育大学研究紀要 第24巻第2号 pp.353−366
学会活動への参加状況等
@6月5日:全国大学国語国文学会学会出席
A6月6日:表現学会出席
 

渡 部 洋一郎(講 師)
<教育活動>
授 業
 大学院修士課程の授業では,1年生対象の「国語科教育演習C」において,教師の即時的な意思決定を把握する方法としての「刺激回想法」に関する講義を行い、実際の刺激回想記録に基づきながら、授業実施過程における教師の意思決定分析を実施した。また、そうした分析は、臨床的な教室場面での実際の授業を考える際にどのような点で意味があるのかも併せて検討した。
 「国語科教育特論A」では、大正時代における随意選題論争に関する資料をもとに、特に発想・着想過程に関わる作文指導法の検討を行った。また、現在の作文教育の課題に即して考えたとき、これらの論争はいかなる視点を提供し得るのかについても言及した。
 1・2年生対象の「実践場面分析演習」では、主な量的・質的分析にかかわるこれまでの国語科教育の取り組みを概観した上で、修論作成に向けての実質的な分析法の策定を行った。
 学部2年生対象の「中等国語科指導法(課程論)」では、特に、中学校・高等学校の授業指導に関わって、具体的な国語の説明文教材に基づき実際の授業展開や指導法の工夫を考えた。
研究指導
 学部では、先行研究の調査の方法とその整理・検討の方法を習得させるとともに、卒業論文作成のために必要な資料の考察の仕方について実地に指導を行った。
 また、大学院では、修士論文の作成にあたり、意見文の質的分析のための指標開発と質問紙の統計的な分析手法についての指導を行った。
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成17年2月:「説明的文章教材の『限定』・『反証』条件分析の試み―『小さな労働者』を対象として―」『上越教育大学国語研究』第19号(単著) 1-14.
A平成17年3月:「学習者相互におけるコミュニケーション過程の分析−発話間の関係描出に基づく発話者の傾向把握−」『上越教育大学研究紀要』第24巻第2号(共著) 367-379.
@平成16年12月:「説明的文章教材における論理構造の把握と論理的必然性」『中学校国語科教育 CD-ROM 授業実践資料集』(単著)ニチブン 全2頁
A平成17年3月:「初等教育におけるディベート」『新井市立新井中央小学校研究集録』(単著)全2頁
@平成16年5月:「意見の表出過程における対立点の提示と認知の変容」全国大学国語教育学会
共同研究の実施状況
・長岡市内の小中学校の教諭27名及び校長・教頭・指導主事と共に、発展的な学習資料集の作成を行った。
学会活動への参加状況等
@5月29〜30日:第回106全国大学国語教育学会発表
A8月8日:日本読書学会第48回研究大会出席
B8月9〜10日:日本国語教育学会第67回例会出席
C10月16〜17日:第回107全国大学国語教育学会出席
<社会との連携>
社会的活動状況
@4月〜3月:長岡市教育委員会発展的学習資料作成企画委員兼指導者
A4月〜3月:新井市立新井中央小学校研究会講師兼研究協力者
B7月:新潟県教育職員免許法認定講習会講師
C8月:学校図書館司書教諭講習会講師
D10月:上越市立城西中学校研究協力者
E早稲田大学国語教育学会役員
 

迎   勝 彦(講 師)
<教育活動>
授 業
・「国語科教育基礎研究セミナー」における指導補助を行った。
・「国語科教育応用研究セミナー」における指導補助を行った。
・「実践セミナーT『国語』」「実践セミナーU『国語』」における指導補助を行った。
研究指導
 学部4年生対象の「国語科教育基礎セミナー」「国語科教育応用セミナー」において、卒業論文作成のための助言と指導補助を行った。指導においては、国語科教育に関わる臨床的な実践力を習得させるために、主として、1)文学的文章読解に関する指導内容、2)詩教材を活用した表現活動に関する指導内容、3)話すこと・聞くことに関する指導内容(特に、スピーチ指導、および低学年における話すことの指導をとりあげた)を専門的に扱った。
その他の教育活動
・「特別教職講座(国語)」の講義を担当した(平成16年11月24日)。
 国語科の指導内容を「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」に分けて説述するとともに、中学校、高等学校受験希望者に対する指導を行った。また、面接・小論文対策、模擬授業対策についても解説を加えるとともに、希望者に対して個別指導を適宜行った。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 学部学生の指導にあたっては、教育実習対策と教員採用試験対策の二点を重視した。
 前者については、国語科における教材研究の方法、学習指導のあり方を中軸として基礎的な点から指導、助言を行っている。
 後者については、国語科の教科内容に関する情報提供を基本としながら、面接・討議討論に関わる指導、小論文執筆に関わる指導、模擬授業対策を適宜行った。
 これらは、教育実習対策及び受験対策としてのみ機能するものではなく、学生自身が実際に教職に就き、実践的、臨床的に教育活動を行っていく上で重視されるべき点であると考える。学生個々において、その重要度や有効性に異なりを見せるため、今後は個々の学生のニーズにあった情報提供、各種能力の育成を念頭においた指導を行っていくようにしたい。
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成16年9月:「コミュニケーションとしての『聞くこと』の学習指導−記述と分析を視野においた研究対象の措定−」(単著)『上越教育大学研究紀要』第24巻第1号 上越教育大学
A平成17年3月:「学習者相互におけるコミュニケーション過程の分析−発話間の関係描出に基づく発話者の傾向把握−」(共著)『上越教育大学研究紀要』第24巻第2号 上越教育大学
@平成16年4月:『オリジナル評価問題集 新編現代文T部』(共著)東京書籍
A平成16年12月:『CD−ROM版 中学校国語科教育実践講座』(共著)ニチブン
@平成16年9月11日:平成16年度日本国語教育学会新潟支部総会・研修会シンポジスト
A平成17年2月19日:平成16年度上越教育大学国語教育学会発表者
学会活動への参加状況等
・平成16年5月29日:第106回全国大学国語教育学会千葉大会出席
<社会との連携>
社会的活動状況
・平成16年7月28日:平成16年度「附属中学校わくわく大学ウィーク」特別授業(授業テーマ:「聞き方」はコミュニケーションを変える!−会話をラクにする基本テクニック−)を行った。(会場:上越教育大学)
 ゼミナール形式の講義とワークショップ活動を通して、「聞くこと」の大切さに関する認識を向上させ、またその技能・態度の充実を図った。