3 管理運営組織等
 
(10) 国際交流推進室
@ 設置の趣旨(目的)及び組織
 国際交流推進室は,本学の国際交流及び留学生交流の推進に寄与することを目的として設置されている。学長が指名した副学長が室長になり,日本語・日本事情担当の専任教員,協定校担当者(コーディネーター),総務部長,学務部長,その他学長が指名した者により組織されている。国際交流推進室には3つの部会が設置され,コーディネーター部会は協定校との交流推進,留学生支援部会は外国人留学生に対する修学・生活支援,研修プログラム部会は各種研修プログラムなどの業務を担当している。
A 運営・活動の状況
 平成17年度においては,国際交流推進室会議を8回,コーディネーター部会を2回,留学生支援部会を7回,研修プログラム部会を6回開催した。その主な審議内容は,海外の大学との交流協定締結,外国人留学生(研究生)の受入れ,外国人研究者の受入れ,「海外教育(特別)研究」に係る教育課程の変更(複数科目の開設),協定校との短期留学(派遣・受入れ)計画,外国人留学生への各種支援の充実,留学生支援における各組織の役割,韓国教員大学校短期留学プログラム(受入れ)の実施,外国語検定資格の単位認定制度などである。
 平成17年度に実施した主な事業は,次のとおりである。ア)外国人留学生との交流事業として,留学生スキーのつどい(2月),国際交流のつどい(3月)。 イ)留学生支援事業として,J−TEST(実用日本語検定)(6月),留学生指導教員スキルアップ講習会(12月)。 ウ)学生の海外留学推進及び海外研修事業として,留学フェア(11月),海外教育(特別)研究(9月,アメリカ合衆国アイオワ大学ほか)。 エ)海外協定校等との交流事業として,グラスゴー大学教育学部(イギリス)との交流協定締結(7月),チャナッカレ・オンセキズ・マルト大学(トルコ)との交流協定締結(12月),韓国教員大学校との学生交流(受入れ)プログラム(8月),特別支援教育分野におけるハルビン師範大学との連携事業(11月),ウエストミンスター校(オーストラリア)訪問団の受入れ(4月,10月)。 オ)海外との学術交流事業として,教員への学内公募による海外との研究交流(派遣4名,招へい2名),外国人研究者の受入れ(3名)。
 平成17年度において特筆すべき事項としては,外国人留学生支援のための新たな取組みとして,「J−TEST(実用日本語検定)」「留学生指導教員修学・生活指導報告書」「チューター実施目標・報告書」「留学生指導教員スキルアップ講習会」「入国管理局への申請取次」を実施し,また,留学生支援に係る学内各組織の役割を明確化し,支援体制の充実を図ったこと。協定校である韓国教員大学校との学生交流事業を再開し,「日韓学びクラブin妙高」の事業名称で日韓友情年2005記念事業の認定を受け,上越国際交流協会(JOIN)の共催を得て,上越地域の児童との交流を含む様々な交流プログラム(受入れ)を実施したこと。学生の海外研修のための授業科目である「海外教育(特別)研究」に係る教育課程を変更し,複数科目の開設によるプログラムの充実(平成18年度から実施)を図ったことなどがあげられる。
B 今後の検討課題等
 本学では「異文化理解マインドを持った教員の養成」及び「国際レベルでの学校教育とその教育者養成の研究推進」を目的として国際交流・留学生交流を推進している。これらの目的及び中期計画の達成のため,今後,大学院(修士課程)への外国人留学生受入れの在り方,留学生への日本語教育プログラムの改善・充実,学内外の各組織との連携による留学生支援・交流の推進,学生の海外留学推進と海外研修プログラムの充実,海外協定校などとの学術交流の推進などの諸課題についての検討と取組みが求められる。