3 管理運営組織等
 
(14) 災害支援室
@ 設置の趣旨(目的)及び組織
 昨年県内において,7.13台風による豪雨災害や地震10.23中越地震による大規模災害の発生が相次ぎ,多数の被害が出た。この中で,小・中学校等も建物等の損傷など被害を受け,授業ができない状態が続くなど,学校現場において極めて憂慮される事態を来した。
 特に,7.13災害で被災した三条市の小学校等から本学への支援要請を受け,全学挙げて復旧のための支援活動を行い,当該学校をはじめ,関係機関等から感謝等を受けてきた。これらの経験を踏まえて,地震等による大規模災害に伴う被災地等への支援活動については,本学が教員養成系大学であることから,小・中学校等への支援を中心に,支援活動を行うこととして,平成16年11月に本学の地震等による大規模災害に伴う被災地等への支援活動指針を制定した。
 この指針により,地震等による大規模災害が発生した場合は,危機管理担当副学長を室長とし,学長が命じる室員で構成する「災害支援室」を速やかに設置するとともに,全学構成員による災害支援組織を編成することとした。
 平成17年度においては,次に掲載のとおり地震被災学校への学習支援を継続して実施した。
A 運営・活動の状況
ア 小千谷市立東山小学校への学習支援の継続
 地震で児童や校舎に大被害を被った同小学校が平成17年度に入ってもなお他校に間借りの窮状を踏まえ,また,校舎修復工事の完了に合わせて同校が復興の趣旨も込めて計画した学習発表会「子ども ときめきメッセージ 東山」への支援要請を受けて,大学へ招待及び同校へ職員派遣等により,大学教員と院生・学部生が一体となって,造形作品制作、「錦鯉の歌・闘牛の歌」の編曲及び振り付け指導などの支援活動を実施した。
(ア) 本学への招待による学習支援(2回実施)
平成17年11月14日(月) 児童・職員 60人来学,図工(造形),体育(集合ダンス)の学習
平成17年11月28日(月) 児童・職員 60人来学,図工(造形),体育(集合ダンス)の学習
(イ) 同校への職員・学生派遣による学習支援等(6回実施)
平成18年1月17日(火) 体育(集合ダンス)指導の職員等を派遣
平成18年1月24日(火) 体育(集合ダンス)指導の職員等を派遣
平成18年3月1日(火) 体育(集合ダンス)指導の職員等を派遣
 その他,闘牛場の倒木を利用した共同制作造形作品(復興のシンボル「宝の木」)制作打合せ・振り付け等のため,職員及び学生を3回派遣
(ウ) 同校学習発表会への学長等出席
平成18年2月17日(金) 「子ども ときめきメッセージ 東山」 於:小千谷市総合体育館
 学長,川崎副学長(災害支援室長)を始め職員・学生 延べ9人が出席
イ 平成18年豪雪への対応
 本学の教育実習協力校の全学校に対し,実習学生等による除雪ボランティアの協力について照会の結果,2月中旬に本学附属小学校,中学校,幼稚園に対し学生延べ19人を派遣した。
B 今後の検討課題等
 災害発生時において被災地からの要請に対し,速やかに支援要員を確保して,適切な支援を組織的に実施できるよう,本学における防災体制の整備と併せなお一層の充実を図っていきたい。