3 管理運営組織等
 
(22) 財務
@ 重点的に取組んだ課題や改善事項等
ア 自己収入の確保・各種競争的資金の獲得に向けた取組み
 大学院学生の定員充足は,本学の自己収入の約9割を占める授業料等の学生納付金収入の確保の観点から,財政的にも非常に重要であり,平成16年度に引き続き,都道府県教育委員会や私立大学へ広報活動を実施するなど大学を挙げた取組みを実施した結果,平成18年度の大学院学生数は収容定員600人を初めて超える615人となった。
 また,平成17年度の各種競争的資金の獲得に向けて組織的に積極的な取組みを行った結果,特別教育研究経費においては,「情報教育等の実践的指導力を備えた教員の養成・研修」の事業経費及び「マルチメディア語学教育システム」の導入経費等が認められるとともに,「特色ある大学支援プログラム(特色GP)」及び「大学・大学院における教員養成推進プログラム(教員養成GP)」において,それぞれ事業経費が採択され,特色ある事業を展開するのための財源を確保することができた。
イ 学内予算編成等
 成17年度学内予算編成においては,運営費交付金の教育研究経費等が,前年度と比較するとマイナス約77百万円(△2.5%)と効率化係数の影響等により非常に厳しい状況の中で,年度計画の諸施策を着実に実施するため,管理的経費を抑制するとともに,本学の当面の課題である大学院の学生定員充足のための経費や学生支援を推進するために予算の重点化を進めた
 また,平成16年度決算における剰余金のうち,文部科学大臣の承認を受けた翌事業年度への繰越額約1億29百万円について,本学の教育研究環境の整備のための目的積立金とすることとした。
ウ 管理的経費の抑制・節減
 光熱水量の抑制のためクールビズ・ウォームビズ推進のポスター掲示や電力使用量の増加が見込まれる日ごとに電力予報を全教職員に通知するなど学内の節約意識の啓蒙を行うとともに,暖房運転期間の見直しや照明の人感知センサーの設置を進めるなど,光熱水量の抑制に努めた。
 また,清掃業務委託契約の見直し及びゴミの分別回収(資源ゴミのリサイクル)の実施による外部委託経費の節減を図るとともに,メール便の活用推進による通信費の節減を図るなど,管理的経費の節減を行った。
A 新たな取組みが求められる点や特筆すべき点
 本学の財政上の基盤である運営費交付金は,効率化係数の影響等により年々厳しさを増すこととなっており,その中で本学が計画的・効率的な財政運営を行っていくために,平成21年度までの財政計画案を策定した。
 今後の本学の財政的課題としては,引き続き,管理的経費の抑制に努めるとともに,授業料等の自己収入の確保・競争的資金の獲得に積極的な取組みを継続して実施することにより,財務内容の改善を図っていくことが挙げられる。