4 教育・研究活動
 
(2) 大学院学校教育研究科
 
 @ 入学者選抜
ア 入学試験委員会設置の趣旨(目的)及び組織
 大学院及び学部の入学者選抜に関する事項を審議するため,教育研究評議会の専門委員会として設置されており,学長が指名した副学長,各部から選出された教授又は助教授(講師を含む。以下同じ。),保健管理センター所長,教務委員会委員長,国際交流推進室長,学務部長,入試課長及びその他学長が指名した教授又は助教授若干人の計22人で構成している。
 平成17年度においては,委員会を15回開催し,大学院では,主に平成18年度入学者選抜試験に係る実施計画の策定・実施,合否案の作成,第2次募集要項の作成,個別の入学資格審査,大学院説明会の実施及び平成19年度学生募集要項等について審議した。
 今年度特筆すべき事項は次のとおりである。
・ 大学院入学定員充足のための入試広報の充実
・ 国際交流協定校等からの留学生受入れ方策を含め,多様な選抜方法の検討
・ 教職大学院設置を考慮した入試日程の策定
イ 運営・活動の状況
(ア) 学生募集要項の公表
a 平成18年度大学院学生募集要項 平成17年4月
b 平成18年度大学院第2次学生募集要項 平成17年12月
(イ) 試験実施状況
 平成18年度の入学者選抜は,前期募集・後期募集に加え第2次募集の計3回を次のとおり実施した。応募者数等の合計は,応募者 483人,受験者 463人,合格者 388人,入学者 313人であった。
a 前期募集
(a) 募集人員 257人
(b) 出願期間 平成17年7月25日(月)〜8月4日(木)(消印有効)
(c) 選抜方法 学力検査の成績及び成績証明書の内容を総合して選抜する。
(d) 学力検査の日程 平成17年8月27日(土) 筆記試験,口述試験
    8月28日(日) 口述試験
(e) 合格者の発表 平成17年9月9日(金) 午前10時
(f) 応募者数等 応募者 309人,受験者 304人,合格者 263人,入学者 210人
(g) 個別の入学資格審査 申請者 1人,入学資格を認定された者 0人
b 後期募集
(a) 募集人員 73人
(b) 出願期間 平成17年10月24日(月)〜11月2日(水)(消印有効)
(c) 選抜方法 学力検査の成績及び成績証明書の内容を総合して選抜する。
(d) 学力検査の日程 平成17年11月26日(土) 筆記試験,口述試験
(e) 合格者の発表 平成17年12月9日(金) 午前10時
(f) 応募者数等 応募者 141人,受験者 130人,合格者 99人,入学者 81人
(g) 個別の入学資格審査 申請者 3人,入学資格を認定された者 3人
c 第2次募集
(a) 募集人員 40人
(b) 出願期間 平成18年2月15日(水)〜2月20日(月)(必着)
(c) 選抜方法 学力検査の成績及び成績証明書の内容を総合して選抜する。
(d) 学力検査の日程 平成18年3月8日(水) 筆記試験,口述試験
(e) 合格者の発表 平成18年3月14日(火) 午前10時
(f) 応募者数等 応募者 33人,受験者 29人,合格者 26人,入学者 22人
(g) 個別の入学資格審査 申請者なし
(ウ) 国費外国人留学生の選抜状況
 国費外国人留学生の選抜については,本年度志望者はなかった。
ウ 今後の検討課題等
 平成18年度入学生は,入学定員に対する充足率は約104%となり,創設以降,初めて入学定員を満たした。
 これは特に,平成17年度から導入された長期履修学生制度を利用した教育職員免許取得プログラム及び大学訪問等の積極的な広報活動によるところが大きい。一方,現職教員等の教職経験者の充足率についても目標とする約67%(入学定員の3分の2程度)を下回っていることから,定員充足と目標達成のための方策の検討が必要である。
 なお,方策の一つとして,平成14年度学生募集から,入学定員を分割した募集人員を設定して,前期・後期の年2回学生募集を行うこととし,すべての専攻・コースについて年2回の受験機会を確保し受験機会の複数化を図っている。また,従来は欠員のある専攻・コースについて第2次募集を行っていたが,平成17年度は過去の辞退率を加味し募集人員を設定した。
 今後は,入学辞退率が上がってくる可能性があり,また,教職大学院を考慮した年3回に分割した入試日程も応募者確保に影響する可能性がある。このようなことも踏まえ定員充足のための入試広報の充実及び入学定員充足等のための有効な方策の検討が必要である。