【自然系教育講座(理科)】
 

 
小 林 辰 至(教 授)
 
<教育活動>
授 業
学部:小中学校で理科を担当する教諭として必要な実践的指導力の基礎となりうる知識や技能の確実な定着を目指し,野外での自然観察・基本的実験操作の習得・実験計画の立案と実施・模擬授業等,演習を中核とした協働的学習の場の構築に努めた。成績評価は,試験やレポート等の提出物のみならず,授業中の活動状況や模擬授業の内容等も加味して総合的に行い,教職員として現場で直ちに戦力として活躍できる能力の習得状況を把握できるよう努めた。
修士課程:大学院の授業では,より高度な教育実践力及び教材や教育課程開発能力の育成を目指し,講義だけでなく実験・観察や討論を取り入れ,創造性や批判力の涵養に努めた。評価は,開発した教材や教育課程をはじめ,討論等を総合的に判断して行った。
研究指導
学部:卒業研究として,「EcoColumn内の生物が二酸化炭素及び酸素濃度に及ぼす影響」と「中学校理科における日周運動に関するモデル教具の開発とその評価」の2件について研究指導を行った。
修士課程:修士論文として,「高校生物における科学的問題解決能力育成の在り方に関する研究−プラナリアを用いたモジュール教材開発とその評価−」の研究指導を行った。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 学部・修士課程それぞれについて,教員の養成・採用・研修及び生涯学習の観点から,自らの研究成果を授業や研究指導に還元していることに対して,学生から良い評価を得ている。今後の課題は,現在研究している問題解決能力育成のための授業法略を確立し,授業と研究指導に生かすことである。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成17年11月:『レンズ付きフィルムを再利用したアミノ酸類の検出−簡易電気泳動装置の製作とアミノ酸検出実験の教材化−』(共著) 理科の教育 日本理科教育学会 第54巻第11号 pp.54-58
@平成18年3月:『文部省検定中学校理科教科書』(共著) 啓林館
@平成17年10月:『天体の日周運動に関するモデル教材の開発とその有効性の検討』(共) 日本理科教育学会北陸支部大会
A平成17年10月:『EcoColumn内の土が二酸化炭素および酸素濃度に及ぼす影響』(共) 日本理科教育学会北陸支部大会
B平成17年10月:『高校生物における科学的探究能力育成に関する指導法の研究』(共) 日本理科教育学会北陸支部大会
C平成17年10月:『教員養成大学における仮説設定能力育成のための指導法改善に関する試み』(共) 日本理科教育学会北陸支部大会
D平成17年10月:『初等理科教員養成における栽培体験の意義に関する実践的研究』(共) 日本理科教育学会北陸支部大会
共同研究の実施状況
@子どもが主体的に学び、科学を好きになるための教育システムの開発 代表者:五島政一(国立教育政策研究所) 科学研究費補助金
A高校で総合理科を普及させるためのシステム科学に基づいた革新的な教材教具の開発 代表者:五島政一(国立教育政策研究所) 科学研究費補助金
B生物教育における生命尊重についての指導観と指導法に関する調査研究 代表者:鳩貝太郎(国立教育政策研究所) 科学研究費補助金
学会活動への参加状況等
@生物教育学会理事(日本生物教育学会)
A日本科学教育学会理事(日本科学教育学会)
B日本科学教育学会研究会委員長(日本科学教育学会)
C日本生物教育学会「生物教育」編集委員
◎特色・強調点等
 小・中・高等学校理科で活用可能な教材開発やその基礎となる研究とともに,児童生徒の科学的な問題解決能力育成を目的とした授業改善に関する研究を行っている。特に,児童生徒の科学的な問題解決能力育成を目的とした授業改善については,具体的指導法の実用化段階まで来ており,学部学生や高校生を対象とした授業等で検証している。これらの成果は我が国の理科教育の課題解決のための具体的な方法になると考えられることから優れた研究である。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@上越市立教育センター運営委員会委員(上越市教育委員会)
A理科大好き支援事業(日本科学技術振興機構)派遣講師
B第41回上越市児童生徒科学研究発表会審査委員長
C教育論文講座(柏崎市立教育センター)講師
D公開講座「理科野外観察指導実習J」
 

 
高津戸  秀(教 授)
 
<教育活動>
授 業
 学部の講義では,昨年度に引き続き,内容の理解を深める工夫を継続して行っている。
研究指導
 卒論生1名の研究指導を行った。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
@BAS1 and SOB7 Act Redundantly to Modulate Arabidopsis Photomorphogenesis via Unique Brassinosteroid Inactivation Mechanisms, The Plant Journal (Blackwell Publishing Ltd., The United Kingdom), (2005) 42, 23-34 (共著)
AThe Rice brassinosteroid-deficient dwarf2 Mutant, Defective in the Rice Homolog of Arabidopsis DIMINUTO/DWARF1, Is Rescued by the Endogenously Accumulated Alternative Bioactive Brassinosteroid, Dolichosterone, The Plant Cell (American Society of Plant Biologists), (2005) 17, 2243-2254 (共著)
BArabidopsis CYP85A2, a Cytochrome P450, Mediates the Baeyer-Villiger Oxidation of Castasterone to Brassinolide in Brassinosteroid Biosynthesis, The Plant Cell (American Society of Plant Biologists), (2005) 17, 2397-2412(共著)
CThe UGT73C5 of Arabidopsis thaliana Glucosylates Brassinosteroids, Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America (The National Academy of Sciences of the United States of America), (2005) 102, 15253-15258 (共著)
DErect Leaves Caused by Brassinosteroid Deficiency Increase Biomass Production and Grain Yield in Rice, Nature Biotechnology (Nature Publishing Group, The United Kingdom), (2006) 24, 105-109 (共著)
EThe Regulation of DWARF4 Expression Is Likely a Critical Mechanism in Maintaining the Homeostasis of Bioactive Brassinosteroids in Arabidopsis, Plant Physiology (American Society of Plant Biologists), (2006) 140, 548-557(共著)
FThe Role of OsBRI1 and Its Homologous Genes, OsBRL1 and OsBRL3 in Rice, Plant Physiology (American Society of Plant Biologists), (2006) 140, 580-590(共著)
GArabidopsis CYP90B1 Catalyses the Early C-22 Hydroxylation of C27, C28 and C29 Sterols, The Plant Journal (Blackwell Publishing Ltd., The United Kingdom), (2006) 45, 765-774(共著)
H酸化チタンの光触媒作用を活用する環境教育教材の開発(T)−ホルムアルデヒドの定量分析と浄化−,化学と教育 (日本化学会), (2005) 53, 231-234(共著)
I空気温度計を用いた水蒸気圧の測定,理科の教育 (日本理科教育学会), (2005) 54, 345-349(共著)
Jパイプ内を上昇する浮きを利用した大気圧教材,物理教育 (日本物理教育学会), (2005) 53, 145-146 (共著)
Kヒトの身体に関わるコレステロールを題材とした授業実践−TLC分析によるコレステロールの検出を導入として−,化学と教育 (日本化学会), (2005) 53, 404-405(共著)
LUVチェックビーズを用いた紫外線学習,理科教育学研究 (日本理科教育学会), (2005) 46, 35-41(共著)
M生徒が授業時間内に製作できる太陽電池を用いた簡易比色計,理科の教育 (日本理科教育学会), (2005) 54,706-710(共著)
Nシャルルの法則を学ぶ授業事例−空気温度計の作製から絶対零度の算出までを通して−,科学教育研究 (日本科学教育学会), (2005) 29, 213-218(共著)
Oレンズ付きフィルムを再利用したアミノ酸類の検出−簡易電気泳動装置の製作とアミノ酸検出実験の教材化−,理科の教育 (日本理科教育学会), (2005) 54, 774-778(共著)
P自作電気泳動装置を用いた糖類検出実験の教材化−水飴作りを消化学習に取り入れた授業実践を通して−,理科の教育 (日本理科教育学会), (2006) 55, 60-63(共著)
Q自作の画像解析ソフトウエアとスキャナを用いた水質調査の教材化−河川水中の亜硝酸イオン濃度の測定実験を通して−,理科教育学研究 (日本理科教育学会), (2006) 46, 25-32 (共著)
◎特色・強調点等
 「植物生長ホルモン,ブラシノステロイドに関する植物科学的研究」を,国内および海外の研究者との共同研究として継続して行っている。本年度の成果は,グローバルスタンダードの観点からの評価が確立している海外の学術誌に8編の論文として掲載された。また,「理科の教材開発とその教育実践」について,本学,他大学および学校現場の教員との共同研究を行っており,本年度の成果として10編の論文が国内の学会誌に掲載された。
 

 
中 村 雅 彦(教 授)
 
<教育活動>
授 業
 平成16年から理科野外観察指導に関する講義・実験を担当している.理科野外観察指導に関する大学院講義では,学習指導要領に基づき,内容構成を精選し,現職院生の要望と現在の研究成果を取り込むこむことで学習効果や内容の理解を深める工夫を行なった。学部授業では,従来通り,最近の研究成果を取り込むとともに,野外に出て身近な生物を対象とすることで動機付けを与え,内容の理解を高める工夫を行なった。学部生・院生とも各授業における学習目標を周知徹底し,個人の具体的な達成度を評価基準とした。
研究指導
 学部4年生2名,学部3年生1名の指導教官となった。研究テーマは学生の希望を尊重し,学部4年生2名は科学的問題解決能力の育成をはかる指導、学部3年生1名は生物教育に関わる臨床的な実践力を習得させるための研究指導を行なった。
 大学院2年生3名,大学院1年生5名(うち免Pは3名)の指導教官となった。研究テーマは学生の希望を尊重し,8名のうち5名は修士論文の作成を通して科学的問題解決能力の育成をはかる指導,3名は理科教育に関わる臨床的な実践力を習得させるため身近な生物を対象とする研究の指導を行なった。
 就職を希望した本年度の学部卒業生は2名,大学院修了生は2名であった。学部卒業生2名は教育関係の職業についた。大学院修了生の2名は、生物を対象とする職業についた。
その他の教育活動
@平成17年4月〜9月:上越保険医療福祉専門学校非常勤講師として「生物学」を担当した。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 上越教育大学は自然豊かな立地環境にある。学部・大学院の授業では,上越教育大学構内に生息する身近な生物を対象とすることによって,受講者が学校現場で児童・生徒に即戦的な指導ができるよう配慮した講義及び指導を行なった。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成17年9月:『指標生物としてのオサムシ科昆虫とその教材化の検討. I. 指標生物に適した種』(共著) 上越教育大学研究紀要 25 (1):pp135-145
A平成18年3月:『指標生物としてのオサムシ科昆虫とその教材化の検討. II. 教材としてのオサムシ科昆虫』(共著) 上越教育大学研究紀要 25(2):pp381-386
@平成17年9月:『ウズラの社会的順位が精子運動活性に与える影響』(共)日本鳥学会2005年度大会
A平成17年9月:『ウグイスの配偶システム』(共)日本鳥学会2005年度大会
B平成17年9月:『本州中部の高山帯に生息するカラスの分布と個体数』(共)日本鳥学会2005年度大会
C平成17年9月:『ニホンライチョウにおけるロイコチトゾーン感染個体の血液学的検査について』(共)日本野生動物医学会第11回大会
D平成18年3月:『積雪期におけるカラスの最適群れサイズ』(共)第53回日本生態学会大会
共同研究の実施状況
@イワヒバリの雌の配偶者選択―父性,精子の運動,ホルモンレベルの統合― 研究代表者:中村雅彦(上越教育大学教授)日本学術振興会科学研究費補助金 基盤研究(B)(1)
Aニホンライチョウの血液原虫感染および保全医学に関する研究 研究代表者:村田浩一(日本大学教授)日本学術振興会科学研究費補助金 基盤研究(C)(2)
B捕食、被食、競争、そして情報盗用:マダガスカルにおける爬虫類と鳥類の相互作用 研究代表者:森 哲(京都大学助教授)日本学術振興会科学研究費補助金 基盤研究(B)(海外).平成17年10月28日〜12月24日の間,マダガスカル共和国においてオオハシモズ類の生態調査に従事した。
学会活動への参加状況等
@平成17年9月16日〜19日,日本鳥学会出席
A日本鳥学会評議員及び英文誌編集委員
◎特色・強調点等
 昨年に引き続き,科学研究費補助金による高山鳥類イワヒバリの雌の配偶者選択の研究とニホンライチョウの保全医学に関する研究を継続した。いずれも研究例が極めて少ない高山鳥類に関する基礎的・応用的研究である。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@新潟県文化財保護審議会委員(新潟県)
A河川水辺の国勢調査アドバイザー(国土交通省北陸地方整備局)
Bトキの野生復帰に向けた川づくり検討委員会委員(新潟県)
C新潟県トキ野生復帰推進本部トキ野生復帰支援アドバイザー(新潟県)
D希少猛禽類保全検討委員(中部電力)
E理科野外観察指導実習A〜C(公開講座)
◎社会への寄与等
上記各種委員・アドバイザーとして生物、特に鳥類の保護・保全施策に関わった.また,新潟県上越市立春日小学校探鳥会事前学習会講師(6/3),新潟県上越市立春日小学校4年生対象親子探鳥会講師(6/10),新潟県上越市立春日小学校6年生親子探鳥会会講師(7/1),農林水産省北陸農政局主催「北陸ブロック地域稲作高度化シンポジウム」講師(演題:直播とカラス,1/26),新潟県上越市立春日小学校4年生総合学習講師(演題:マダガスカルの自然,生物と食文化,3/7)を通して社会の教育・研究に関するニーズへ寄与した。
 

 
西 山 保 子(教 授)
 
<教育活動>
授 業
 学部の授業では,昨年度に引き続き授業内容の見直しを行い,学生が積極的に参加できる授業を行うように努めた。また,演習問題を多く取入れるなど,内容の理解を深める工夫を継続して行った。大学院の授業では,専門の授業においても学校現場における活用例を示す等,受講生の要望に応じられるよう心がけている。
研究指導
 大学院修士学生4人(免P2人を含む)。個々の研究課題に相応した指導を行うための個別指導のほか,共通ゼミでは,教科内容の再認識や指導上の問題点等についての議論を行っている。免P学生に対しては,教育に対する考え方や基礎学力の育成に配慮している。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 高等学校での物理履修者が1割未満であること,履修者も事物や現象についての体験が不足していることなどを考慮し,演習や体験を多くして,自然科学の基礎的な考え方や実践力が身につくよう配慮している。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成17年7月:『黒鉛炉原子吸光法におけるアスコルビン酸灰化生成物上に分散した銀の原子化機構』(共著) 分析化学 第54巻第7号 pp.621-626
@平成17年5月:『高等学校理科教師の測定値処理に関する意識調査』(共著) 日本科学教育学会第6回研究会
A平成17年8月:『既習の知識を生活に関連づける理科発展学習教材の開発 ―電磁誘導現象が確認できる発電教材―』(共著) 日本理科教育学会第55回全国大会
B平成17年8月:『高等学校理科実験における測定値の取扱いについて ―教師の数学的内容の指導に関する意識と実態―』(共著) 日本理科教育学会第55回全国大会
C平成17年12月:『既習の知識を生活に関連づける理科発展学習教材の開発 ―電磁誘導現象が確認できる発電教材―』(共著) 日本物理学会新潟支部第34回例会
D平成17年12月:『高等学校理科における測定値の取扱いに関する研究 ―放射線測定器「はかるくん」を用いた有意差判断教材の開発―』(共著) 日本物理学会新潟支部第34回例会
共同研究の実施状況
@黒鉛炉表面の分光学的研究(今井昭二徳島大学助教授)
A理科教材の開発研究(小池守長野県教諭)
学会活動への参加状況等
@5月14日:日本科学教育学会第6回研究会で発表
A8月6日:日本理科教育学会第55回全国大会で発表
B12月:日本物理学会新潟支部第34回例会で発表
C12月:青少年のための科学の祭典2005新潟大会運営幹事並びに実験演示講師
D12月:日本物理教育学会新潟支部主催クリスマス講演会「新潟中越地区の子供達へ ガリレオ工房のサイエンスショー」を企画・運営
◎特色・強調点等
 教育現場との共同研究により,実験教材の開発,評価が可能となった。また,サイエンス関連のイベントの運営に学生達を参加させることにより,理科が大好きな子どもや学生の育成に寄与した。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@リージョンプラザ上越運営協議会委員(上越市)
A上越市環境審議会委員(上越市)
B上越市企業振興審議会委員(上越市)
C新潟県環境審議会委員(新潟県)
◎社会への寄与等
運営協議会委員として新潟県立上越科学博物館を含む施設の運営に貢献した。また,環境審議会委員として新潟県および上越市の環境政策の形成・推進に積極的にかかわった。また,企業振興審議会委員として上越市の企業振興に寄与した。
 

 
室 谷 利 夫(教 授)
 
<教育活動>
授 業
 学部の「理科研究法」では、「理科」に関わる研究の基礎となる知識および方法について講義と演習により、各専門分野の研究方法を身につけることを目標としているが、個人個人の特性や数学などの基礎レベルは大きく分布している。したがって個人個人の特性、能力を把握し、それぞれに応じた教育を心がける必要性がますます強まっている。そのため、講義支援システム(LMS)により、小テスト、レポートなどでそれらを把握するとともに、必要に応じて個人レベルでの学力不足を補う補習教育も実施した。実際の授業では、学生が事前に行う準備学習のための課題を与えたり、授業時間の終わりに、次の授業時間で取り扱う内容を説明し、資料等は事前に配布するようにした。また、学習内容の理解を深め、しっかりと定着させるためには自らの力で演習問題を解くことの重要性を説明し、演習問題を複数回レポート提出させ、学力の定着に務めた。
研究指導
 学部学生の卒業論文では、身近な物理学の課題であるエネルギー問題、環境問題として、「リバーシブル燃料電池の基本特性と太陽電池システムの考察」をテーマとしてとりあげ、将来学生が教員になった時のことを想定し、教員としての実践力が身につくよう、自分の頭で考え、発見し、分析して、解決する方法を見出す一連のプロセスを繰り返しトレーニングすることによって、必要な力が養成されるよう工夫した。
その他の教育活動
 ゼミ学生の教育実習における研究授業の教材研究の指導と研究授業への参加。
 
<研究活動>
学会活動への参加状況等
@3月24日〜26日:第53回応用物理学関係連合講演会出席
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@新エネルギー・産業技術総合開発機構(NED0)の「革新的次世代太陽光発電システム」技術委員会への出席依頼に基づいて、係る研究成果の評価を行った。
 

 
森 川 鐵 朗(教 授)
 
<教育活動>
授 業
 情報教育は往々にして,情報処理のための技術の習得にかたよりがちである。現職教員はしたがって,大学院における再教育によって習得した知識が現場に復帰すると,たちまち陳腐化せざるを得ないと感じるのである。そこで,担当の「科学情報教育」においては,情報処理の大局観と情報の本質を穿つ授業展開をめざし,学習成果の長期的な有効性をはかった。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 海外研究者との協同研究を積極的にすすめ,その研究開発成果を海外雑誌に報告した。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
@2005年:科学教育における「記述論理」と物質に関する「巨視的概念」の形成について(共著), 上越教育大学研究紀要, 第24巻第2号,pp.459-469
A2005年:Quantification of PI-Electron Capacity of Kekulean Substructures in Benzenoid Hydrocarbons(共著), Polycyclic Aromatic Compounds (ISSN1040-6638), vol.25,no.2,pp.129-140 (Taylor and Francis, Inc., Philadelphia)
B2005年:Molecular Electric Conductance and Long-Bond Structure Counting for Conjugated-Carbon Nano-Structures (共著), Chemical Physics Letters (ISSN 0009-2614),vol.402,no.4-6,pp.554-558(Elsevier Science B.V., Amsterdam)
C2005年:Teaching the Unit 'Radian' as a Physical Quantity (共著), KHIMIYA: Bulgarian Journal of Chemical Education (ISSN 0861-9255),vol.14,no.5,pp.483-487(The Ministry of Education and Science, Bulgaria)
D2005年:物質量とモルをめぐる「思い違い」 ― 教師教育のための分析と教材化 (単著),上越教育大学研究紀要,第25巻第1号,pp.117-134
@2005年:非 IPR フラーレン C66 と Li 原子の相互作用 (共), 第32回炭素材料学会年会講演, 要旨集, 講演番号 P10 (信州大学繊維学部, 上田市)
共同研究の実施状況
 教育系大学教員との共同研究は,上記「研究紀要」など
◎特色・強調点等
 研究成果を海外英文雑誌に投稿(上記,英文論文は海外研究者との共著)した。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@電子雑誌「化学教育ジャーナル(CEJ)」編集長(日本コンピュータ化学会)
 

 
天 野 和 孝(助教授)
 
<教育活動>
授 業
 授業前に日程を含めた授業計画表を作成し、学部生、大学院に配付した。その際に到達目標についても明示した。
 また、大学院の地学教材の授業では「地学教育」誌に掲載された化石教材に関する論文を用いている。成績評価についてはレポートを中心に評価し、評価後に返却すると共にその解説を行なった。
研究指導
 学部については実際の教育現場で役立てるよう露頭の観察方法を指導した。大学院においては野外調査方法について指導し、教員として大切な研究のプレゼンテーションを重視した指導を行なった。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 すべての授業で日程を含めた授業計画を配付し、授業の計画・目的を明示した。また、毎時間プリントを用意し、視聴覚機器を用いて授業を行った。総合演習では、プレゼンテーションの方法についても指導した。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成17年8月:6.Migration and adaptation of late Cenozoic cold-water mollusks in the North Pacific.  In Elewa, A.M.T. ed., Migration of Organisms, pp.127-150. Springer-Verlag, Berlin Heidelberg.
@平成17年4月:日本産化石鯨骨群集. 日本貝類学会平成17年度大会発表(共)
A平成17年7月:エゾタマキガイ(二枚貝)へのタマガイ科巻貝の穿孔捕食痕の時代的変遷. 日本古生物学会2005年年会発表
B平成17年9月:Miocene fossil whale-fall communities from Japan. 3rd International Symposium on Hydrothermal Vent and Seep Biology (La Jolla) 発表(共)
C平成18年1月:Miocene fossil whale-fall communities from Japan. 日本古生物学会第155回例会発表 (共)
学会活動への参加状況等
@4月16日〜4月17日:日本貝類学会平成17年度大会出席
A7月1日〜7月4日: 2005年年会出席
B9月12日〜9月16日:3rd International Symposium on Hydrothermal Vent and Seep Biology (La Jolla)に出席
C2月3日〜5日:第155回例会出席
D日本古生物学会評議員
E日本地学教育学会編集委員
◎特色・強調点等
 採択されている科学研究補助金により、二枚貝の穿孔捕食痕の研究を継続して行なった。また、世界的に見ても珍しい化石鯨骨群集を北海道の新第三系より発見し、国際シンポジウムで発表した。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@上越市環境影響評価会議委員
Aフォッサマグナ・ミュージアム協議会委員
B飯山トンネル特別委員会委員兼幹事
C公立小中学校4校で出前講座を行った。
C新潟県の教員免許認定講習の講師を務めた。
◎社会への寄与等
上越市の委員、博物館協議会委員など地域の文化向上に貢献した。また、出前講座を行うことにより、公立小中学校への理科教育に貢献した。
 

 
大 場 孝 信(助教授)
 
<教育活動>
授 業
 地球物質科学実験や地学実験で、大学の周りや高田公園まで行き、できるだけ岩石の実物をみせる事に心掛けた。大学院の授業「地学教材研究」では、現場で役に立つ,観察実験や科学ショーを行えるような教材を示した。今年も、現職の教員が岩石の名前は知っているが、実物をみたことがあまりないことから実物を観察させることにも努めた。また、大学でしか体験できない、蛍光X線分析装置や走査電子顕微鏡を用いて、最近、大学でやられている実験を体験させた。
研究指導
 学部3年生1人、学部4年生1人の研究指導を行った。
 今年度は研究指導より生活指導が大変であった。授業と関係ない朝ゼミで高校地学Iを使い、地学の基礎学力の強化をはかろうとしたが途中で学生が出てこなくなり失敗した。今年伝統が途切れたのは残念であるが、新しい学生が4人入ってきたので、復活を図りたいと考えている。
その他の教育活動
@教職講座(直前実技指導)石川県教員採用試験対策としての簡単な理科実験の指導をおこなった。
A学生の小学校と中学校の教育実習を見に行き、授業方法について事後の相談や指導などをおこなった。
B附属中学校「わくわく大学デー」講師
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成18年3月:『群馬県川場村木賊産のNi-As-S系鉱物』(共著) 群馬大学教育学部紀要, 自然科学編,  第54巻, pp41-55
@平成17年8月 『Investigation of chloritization of smectite compared with nature and experiment』(共) 13th Internatinal Clay Conference (第13回国際粘土学会)
学会活動への参加状況等
・参加状況
@平成17年8月21日〜24日:国際粘土科学会に出席
・学会役職
 日本粘土学会 幹事
◎特色・強調点等
 北部フォッサマグナに位置する鉾ヶ岳、高妻山、火打山などの西頚城半深成岩のK-Ar年代測定をおこない、活動時期を明らかにした。またSrとNdの同位体を測り、マグマ供給源を明らかにした。今までやってきた研究で、かなり上越地域の火成活動が明らかとなった。今後上越地域の生い立ちについて子どもたちや地域の人に出前講座を使い還元している。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@いきいきわくわく科学賞審査委員(新潟県教育センター)
A公開講座 理科野外観察指導実習G(火山とマグマ)
B出前講座 3ヶ所
C講演 火山や地震について電気化学会社で講演をおこなった。
D長野県屋代高校が理科のスーパハイスクールの指定を受けたため研究課題の実験の手伝いをおこなった。
◎社会への寄与等
北部フォッサマグナに位置する上越地域は、火山活動や地震活動の多い地域である。中越地震がおこり、地質の関心が高まった。粘土鉱物が地すべりの被害を大きくしたことや、プレートの動きと火山活動や地震活動が関与している。これまでの研究が地域貢献に生かされる結果となっている。
 

 
小 川   茂(助教授)
 
<教育活動>
授 業
 授業では、実物を提示し、実験・観察をまじえながら講義を行った。大学院の実験では走査電子顕微鏡を用いて「学校現場で使える教材の開発」をテーマとして実際に画像教材の作製を大学院生に行わせた。学部の一部の授業では小テストを行い、総合的に成績を評価した。これら小テストを通じて。知識の定着をみるとともに、授業の改善にむすびつけた。
研究指導
 大学院M2(1名)、M1(1名)、学部4年(1名)、3年(1名)の指導を行った。研究を行う過程で、理科の教員として必要な実験器具の使用法、試薬の取り扱い方、生物の採集、飼育、培養法などを習得するよう指導した。大学院の学生には、術的研究テーマと共に、教材開発を目指したテーマを与えて指導した。
その他の教育活動
@「わくわく大学ウイーク」講師
A附属中学校、直江津南小学校における教育実習学生の指導
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 大学院の授業(細胞学実験)では、教育現場で活用できる画像教材の作製を指導した。
 
<研究活動>
学会活動への参加状況等
@9月20日〜23日:日本植物学会第69会大会(富山)参加
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@平成17年8月:公開講座「上越教育大学理科野外観察指導実習D:ミクロの世界」講師
 

 
定 本 嘉 郎(助教授)
 
<教育活動>
授 業
学部
 コンピュータを使った数式処理システムと実験とをうまく組み合わせた授業を行った。物理学の力学と電磁気学分野で教育系学生用に厳選した授業・演習・実験を行った。物理学の授業では,学生間の「学び合い」やコンピュータソフト(excel)を使った解法を導入し,理解の向上を促した。
大学院
 小・中学生を対象にした光通信教材について議論と製作を行った。
その他の教育活動
 前年度,実践場面分析演習で電流学習における粒子水流モデル教材を開発した。今年度,その教材を使った授業実践を新潟県の公立中学校で行った。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成17年5月:『空気温度計を用いた水蒸気圧の測定』(共著),理科の教育,54-5(2005)pp57-61
A平成17年6月:『電場に関する高校生の理解を促す教材の開発』(共著),物理教育,53(2005)pp141-144
B平成17年6月:『パイプ内を上昇する浮きを利用した大気圧教材』(共著),物理教育,53(2005)pp145-146
C平成17年10月:"Steady-state tokamak operation, ITB transition and sustainment and ECCD experiments in TRIAM-1M"(共著),Nucl. Fusion, 45(2005)S142-S156
D平成17年12月:『電流学習における粒子水流模型の開発』(共著),物理教育, 53(2005)pp332-333
E平成18年2月:"STUDY OF SOL/DIVERTOR PLASMAS IN JFT-2M"(共著),Fusion Science and Technology, 49(2006)pp168-186
F平成18年2月:"PLASMA DIAGNOSTICS IN JFT-2M"(共著),Fusion Science and Technology, 49(2006)pp225-240
@平成17年9月:『高温高密度プラズマ測定用新型プローブ』(共),日本物理学会 2005年秋季大会
A平成18年3月:『トルネードプラズマの輸送』(共),スペース・プラズマ研究会
共同研究の実施状況
@JT―60Uに於ける静電プローブによるフロー及びイオン温度の計測 代表者:定本嘉郎(上越教育大学助教授) 日本原子力研究開発機構協力共同研究
A外部ポロイダル磁場による球状プラズマの研究 代表者:定本嘉郎(上越教育大学助教授) 宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部共同研究
BTRIAM-IMの周辺プラズマに於ける非対称プローブによるイオン温度の測定とプラズマ輸送の研究 代表者:上原和也(原研 主任研究員) 九州大学応用力学研究所共同研究
C長野県と新潟県の小・中学校の教員と物理教材の開発・実践に関する共同研究
学会活動への参加状況等
@平成17年7月:日本物理教育学会新潟支部総会出席
A平成17年12月:日本物理学会新潟支部例会出席
 

 
庭 野 義 英(助教授)
 
<教育活動>
授 業
 自分の意見を持って、物事を多角的に分析・考察できるような学生の育成を目指して授業を行った。考える力と表現する力を育成することを目的とした。
研究指導
 自然観、科学観、自然科学の教育的価値・倫理的側面の研究、「理工系離れ、環境問題、学校の多くの問題」の解決に寄与する理科教育の研究、およびその指導をそれぞれ行った。
 修士論文研究;古川順子「空間概念の形成過程に関する研究」、山内那花「野外学習の教育的価値」、石田隆之「環境教育の研究−環境倫理学の役割−」の指導を行った。
 大学院の授業で理科教育学基礎論、理科教育研究法の指導を行った。
その他の教育活動
@せんせいのたまご倶楽部を指導して、次の活動を行った。大学近くの3小学校を中心に、第5回サマースクールを計画し実施した。8月22日から25日まで、1〜6年生約200名を学生と共にそれぞれ指導した。
A教員採用試験対策を行った。
B柏崎刈羽原子力発電所見学(学生を引率)
C本学附属中学校「野外追求活動」を支援
◎特色ある点等
@小・中学校段階の教員養成に関して、アメリカでの実情を調査した。
A小・中学校や県・市教育委員会を訪問して,エネルギー環境教育に関する情報を収集した。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成17年8月:『「勉強」の概念の変化−理科嫌い・理科離れの背景−』教育学論説資料
A平成18年3月:『実践的指導力を持った教員を養成するための MY SCHOOL 構想、教育学』論説資料
@平成17年8月:『プラグマティズムの自然観』日本理科教育学会第55回全国大会(鳴門教育大学)
A平成17年10月:『実践的指導力を持った教員を養成するための MY SCHOOL 構想』(弘前大学)
共同研究の実施状況
@上越教育大学エネルギー・環境教育研究会(代表:庭野義英)を組織し、経済産業省、資源エネルギー庁、エネルギー環境教育情報センターから研究助成金を受けて3年間の計画で「小・中学校における地域社会との連携をはかったエネルギー教育・環境教育カリキュラムの作成」の研究に着手した。
A学校教育現場の教師と連携して「理科嫌い理科離れとエネルギー環境教育の関係(現状分析とデータ収集)」に関する研究を行った。(共同研究者:六日町小学校 常山 昭男 先生,斐太南小学校 曽我 桂子 先生,飯小学校 相馬 健二 先生,城東中学校 坂口 小百合 先生)
国際研究プロジェクトへの参加状況
@Collaboration in Science Education Research 2005(代表者:Dr. Robert E. Yager, The Science Education Center, The University of lowa)
学会活動への参加状況等
@8月:日本理科教育学会第55回全国大会(鳴門教育大学)
A10月:実践的指導力を持った教員を養成するための MY SCHOOL 構想(弘前大学)
B10月:日本理科教育学会北陸支部大会(福井大学)
C日本理科教育学会研究紀要査読委員
D日本科学教育学会研究会運営委員会委員
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@上越教育大学学校教育総合研究センター「教育実践研究」査読者
A上越市立城東中学校の校外学習(1年生)「空や空気を中心に環境教育に関すること」の授業を行った。
B妙高市立斐太南小学校(実践校候補)のエネルギー・環境教育勉強会に講師として出席
C国立妙高少年自然の家の「風と光のフェスティバル〜環境2005〜」参加
D科学の祭典(新潟県主催)に参加
Eエネルギー・環境教育フォーラム実施
F上越教育大学エネルギー・環境教育研究会(代表:庭野義英)の主催で,小学校5〜6年生を対象者として,平成18年3月29日〜31日にスプリングスクール(光の実験)を行った。
 

 
下 村 博 志(講 師)
 

 
五 百 川  裕(助 手)
 
<教育活動>
授 業
 学部の生物学実験では,課題説明だけでなく関連基礎知識の確認を図り,生物学および生物教育における当該実験の意義を理解した上で,実験に主体的に取り組めるように工夫した。課題は中学校理科との関連を考慮し精選した。大学院の理科野外観察指導実習Eでは,身近な環境で普通に見られる植物を対象とし,観察指導時に児童生徒の興味を惹きつけるポイント解説と,理科授業で使える課題の体験を行い,実践力の養成をめざした。
研究指導
 まず教師自身が科学的な見方,考え方のできる能力を確実に修得しており,その大切さと面白さを理解していることが,理科教育の目的であるその能力の養成には不可欠であるとの認識のもと,植物野外調査を中心とする研究指導を行い,観察記録能力,データ処理能力の養成に努めた。小中学校理科の学習内容との関連を意識させながら植物観察指導を行うことにより,教育実践力に結びつく専門性の向上をめざした。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 学部授業においては,高校生物の学習内容が定着していない,あるいは未履修の学生がいる実態を考え,自身の高校教員経験を生かして,高校生物の復習を行い授業内容の理解がはかり易いよう配慮している。大学院授業においては,学生の実践経験に基づく学習内容への疑問や,指導の困難さ等を解決できるように,学生との対話を重視しながら,問題解決の充実感や実践意欲を高められるような授業改善を試みている。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成17年11月:『上越市浦川原区のカジカエデ』(単著) じねんじょ 第25号 pp.147-148
A平成18年2月:『A New Species, Pueraria xyzhuii (Leguminosae) from Yunnan, China, with Pollen Stainability and Pollen Morphology in Comparison to Related Species』(共著) J. Jpn. Bot. 第81巻 pp.26-34
B平成18年2月:『新潟県上越市産維管束植物目録補遺』(共著) じねんじょ 第26号 pp.46-48
C平成18年3月:『Leguminosae』(共著) "The Flowering Plants of Mt. Popa, Central Myanmar" in Makinoa 第5号 pp.38-48
@平成18年3月:『アオジクユズリハの果実は緑色のまま熟す』(共)日本植物分類学会第5回大会研究発表
国際研究プロジェクトへの参加状況
@ネパール・ムスタン地域植物相調査 代表者:大場秀章(東京大学教授)緑育成財団ネパール植物研究助成金
A温帯草本被子植物の形態多様化過程と非多様化過程の比較による多様化機構解明の研究 代表者:遠藤泰彦(茨城大学助教授)科学研究費補助金海外学術調査
学会活動への参加状況等
@3月18日〜20日:日本植物分類学会第5回大会出席
A3月25日:第53回日本生態学会大会出席
◎特色・強調点等
 アジア温帯域の植物多様性の実態と起源の解明を研究テーマとする。論文@とBは,本学が所在し,アジアでも有数の多雪地域である上越市の植物相の解明に資するものであり,地域貢献活動ともなる。論文Aは,アジア温帯域で最も植物多様性の高い地域として注目されている中国東南部の雲南省において採集されたクズ属の植物が新種であることを,花粉形態の比較研究等に基づいて明らかにした研究であり,この地域の植物多様性解明に貢献する。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@上越市児童生徒科学研究発表会審査委員長(上越市立教育センター)
A県下児童生徒生物標本・自然科学写真展示会審査委員(長岡市立科学博物館)
B理友会研修会講師(秋の植物観察)
C北アルプスカモシカ保護地域特別調査指導委員(新潟県教育委員会)
D本学公開講座講師「野外観察指導実習E」
◎社会への寄与等
児童生徒の自然環境への興味関心を高め科学的視点を育む催しに審査委員として実施協力をし,また,中学校教員が自然観察指導力向上を図る催しである理友会秋季研修会の講師として,植物観察の研修に協力した。北アルプスカモシカ保護地域特別調査指導委員として日本の自然保護活動に貢献した。