【障害児教育実践センター】
 

 
土 谷 良 巳(教 授)
 
<教育活動>
授 業
 授業設計に当たり、講義に関しては課題図書・資料として数点の文献を指定し、講義の進展と関連させて、シラバスにそれらの文献を読むべき時期を示した。受講者全員が効率よくそれらの文献を読むことができるように、それぞれの資料を数部ずつコピーしてファイル化し、置き場所と貸し出しのルール(ワンデイ/オーバーナイト等)を定めて、受講者の自主的管理が可能なようにした(本来は附属図書館の業務と考える。)。
 臨床に関する科目では障害児教育実践センターのみならず地域の家庭を訪問するなど実践的な場において、障害のある子どもに対する教育臨床の場面の見学、実践をさせると共に、交代でビデオ撮影を担当させ、臨床後に受講者全員でビデオ記録を視聴しながら徹底したカンファレンスを実施した。そのなかで臨床の解説を受けるだけではなく、ビデオ記録の撮り方を通じて、観察の視点、臨床のポイントを体験的に学ぶ機会を設けた。また後日その記録を提出させることで、指導の定着を図った。
研究指導
 教育臨床活動に関する研究指導では、受講者4名それぞれに臨床活動の対象として事例を担当させた。いくつかの事例に関しては障害児教育実践センターをフィールドとし、またいくつかの事例は上越地域の家庭に協力を依頼した。
 それぞれの対象事例に関する臨床は週に1、2回程度実施されたが、障害児教育実践センターと家庭訪問においては毎回の臨床に立ち会い、臨床の場やカンファレンスを通じて実践的な指導を行った。また他機関をフィールドとする場合は、2週間あるいは月に一回程度訪問して臨床の場での実践的な指導を行い、またビデオ記録を視聴しながらのカンファレンスを大学において個別に毎週行い、受講者の臨床実践が単なる体験として流れてしまうことないように配慮した。
その他の教育活動
@秋田大学教育学部において「障害児教育方法学各論・(教育課程・指導法)重度・重複障害児の指導」を担当した(集中講義)
A群馬大学教育学部において「重複障害児の心理」を担当した(集中講義)
B駒澤大学大学院人文科学研究科心理学専攻で「心理学特論(2)盲ろうの子どもの行動と教育的アプローチ」を担当した(集中講義)
C宮城教育大学教育学部において「聴覚言語障害児特殊講義B」を担当した(集中講義)
D筑波大学大学院教育研究科において「ろう・知的障害教育」を担当した(集中講義)
E群馬大学大学院教育学研究科において「心理学特論A:重複障害心理学」を担当した(集中講義)
F横浜国立大学教育人間科学部臨時教員養成課程及び専攻科において「知的障害児の心理」を担当した(集中講義)
G福井大学教育地域科学部において「盲ろう児の教育」を担当した(集中講義)
H独立行政法人国立特殊教育総合研究所平成15年度短期研修肢体不自由教育・病弱教育コースで「重度・重複障害のある子どもの行動理解」を担当した(平成17年10月24日)
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 講義・演習等にあたっては筆者自身の教育臨床・実践を見学させる、あるいはビデオ記録を視聴させることで、具体的・実際的な資料を提供し、受講者の教育実践力の向上を図っている。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成17年9月:「ノルウェー」.下司昌一他(編)現場で役立つ特別支援教育ハンドブック,347-349,日本文化科学社(全409頁)
@平成18年3月:「重度・重複障害児のコミュニケーションー生体信号系の自発とコミュニケーションとの繋がりー」.2005年度横浜市盲ろう養護教育研究会夏の研修会講義録,20-34.横浜市盲ろう養護教育研究会
A平成18年3月:「二つの報告を聞いて」.2005年度横浜市盲ろう養護教育研究会夏の研修会講義録,35-41.横浜市盲ろう養護教育研究会
@平成17年9月:日本教育心理学会第47回総会(浅井学園大学)自主シンポジウムF-2:特別支援教育における学校コンサルテーションの試みーオンサイト研修の意義ー:話題提供者.日本教育心理学会第47回総会発表論文集s56
A平成17年9月:日本教育心理学会第47回総会(浅井学園大学)ポスター発表PF119:盲難聴の子どもとの「イメージ」を共有する活動ー事例研究ー:日本教育心理学会第47回総会発表論文集p527
B平成17年9月:日本特殊教育学会第43回大会(金沢大学)自主シンポジウム「先天性盲ろう児教育の今日的課題ー特別支援教育における展望ー:企画者・司会者・話題提供者,日本特殊教育学会第43回大会発表論文集p149
C平成17年9月:日本特殊教育学会第43回大会(金沢大学)ポスター発表p1-47:重度・重複障害児の表出行動と他者との相互作用の関係に関する研究(1)(共)日本特殊教育学会第43回大会発表論文集p213
D平成17年9月:日本特殊教育学会第43回大会(金沢大学)ポスター発表p1-63:Rett症候群児の外界へ向かう手の動きの促進に関する事例的研究(共)日本特殊教育学会第43回大会発表論文集p229
E平成17年9月:日本特殊教育学会第43回大会(金沢大学)ポスター発表p2-47:重複障害児と係わり手の相互的活動における注意の共有についての事例からの考察(共)日本特殊教育学会第43回大会発表論文集p317
F平成17年9月:日本特殊教育学会第43回大会(金沢大学)ポスター発表p2-54:オンサイト研修機能を有する学校コンサルテーションに関する研究(共)日本特殊教育学会第43回大会発表論文集p324
G平成17年9月:日本特殊教育学会第43回大会(金沢大学)ポスター発表p2-57:盲重複障害幼児の探索活動の促進に関する事例的研究(共)日本特殊教育学会第43回大会発表論文集p327
H平成17年9月:日本特殊教育学会第43回大会(金沢大学)口頭発表12-4:弱視ろうの子どもとの相互的・共同的活動における「注意の共有」−事例研究−.日本特殊教育学会第43回大会発表論文集p738
@平成18年2月:「重複障害教育分科会に参加して」.視覚障害教育,第101号,28-30.全日本盲学校教育研究会
A平成18年3月:「ハンド・アンダー・ハンド」.川崎市立東桜本小学校人権尊重教育研究紀要・たんぽぽ学級開設25周年記念研究紀要「ひとりひとりの輝きを大切に!」,巻頭言(1-3).川崎市立東桜本小学校
B平成18年3月:障害のある子どもの理解と授業作り.上越特別支援教育研究会会報71号,p7
学会活動への参加状況等
@平成17年9月18日〜19日:日本教育心理学会第47回総会出席
A平成16年9月23日〜25日:日本特殊教育学会第43回大会出席
◎特色・強調点等
 視覚聴覚二重障害の子どもは、その教育研究に実践的に取り組む研究者は極めて限られている。また個々の教育実践が蓄積され相互に活用されることも稀で、教育実践現場においてはリソースとなる指導内容・方法の知見や教材・教具も乏しく、相互に連携しあうことも困難で、孤立無縁ともいえる状況が生じている。先天性の視覚聴覚二重障害の子どもはその数が少ないだけに、その教育は特異な研究分野あるいは実践領域のように受け取られるむきがある。だがその研究は、障害のある子どもを理解しその教育を開発することに普遍する、あるいは通底すると考えている。このような状況を踏まえ、先天性視覚聴覚二重障害児の教育実践現場を支援する学校コンサルテーション活動とその障害の本質的な困難となるコミュニケーション開発に関して、教育臨床的・実践的研究に取り組んでいる。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@上越市障害者福祉推進連携協議会の会長を務めた。
A上越特別支援教育研究会の顧問を務めた。
B新潟県立新潟盲学校の学校評議員を務めた。
C川崎市教育委員会専門員(障害児学級担当)を務めた。
D川崎市立総合教育センター専門員(重度障害担当)を努めた。
E川崎市教育委員会専門員(障害児学級担当)として、川崎市立東桜本小学校、川崎市立大戸小学校、川崎市立稲田小学校、川崎市立麻生小学校のたんぽぽ学級(重複障害児を受け入れている特殊学級)における授業研究の指導・助言を行った。
実施日:川崎市立東桜本小学校(平成17年5月6日、平成17年7月8日、平成17年9月16日、平成17年10月3日、平成17年11月7日、平成17年11月25日、)、川崎市立大戸小学校(平成17年5月7日、平成17年11月28日)、川崎市立稲田小学校(平成17年9月15日、平成18年2月27日)、川崎市立麻生小学校(平成17年6月13日、平成18年2月3日)、合同研修会指導・助言(平成17年8月24日)
F視覚聴覚二重障害児が在籍している学級を対象に、学校コンサルテーションによる指導・助言を行った。
実施日:東京都立葛飾盲学校(平成17年5月16日、6月24日、7月1日、9月14日、10月21日、11月14日、12月19日、平成18年1月27日、3月6日)栃木県立盲学校(平成17年4月25日、5月30日、6月27日、7月11日、11月21日、平成18年1月30日、3月0日)東京都立久我山盲学校(平成17年5月9日、6月20日、10月14日、11月4日、平成18年1月16日、平成18年2月6日、平成18年3月16日)東京都立八王子盲学校(平成17年6月6日、平成17年10月17日)新潟県立新潟盲学校(平成17年6月10日、7月4日)
G地域の盲、ろう、養護学校等との連携の一貫として、学校コンサルテーションによる指導・助言を行った。
実施日:新潟県立上越養護学校(平成17年7月14日、10月11日、10月25日、11月8日、11月22日、12月13日、11月22日、平成18年2月7日、2月24日)糸魚川市就学前通園施設ささゆり教室(平成18年2月23日)妙高市立矢代保育園(平成18年3月9日)神奈川県逗子市立逗子小学校(平成17年5月2日、7月15日、10月24日、平成18年2月17日)
H平成17年度富山県教育職員免許法認定講習において「視覚障害児の心理」を担当した(平成17年7月26日、27日)
I教育委員会、特殊教育センター、特殊教育諸学校等における研修会、講演会等の講師を務めた。
新潟県立新潟盲学校:盲ろう児研修会(平成17年6月10日、7月4日)、新潟県立教育センター:重度・重複障害教育講座「(平成17年6月17日)、横浜市立盲、ろう、養護学校研究会夏季研修会「重度・重複障害児の指導」(平成17年7月27日、28日))、川崎市総合教育センター2年次研修会「障害のある子どもの理解と指導」(平成17年7月28日)、栃木県総合教育センター自立活動研修1「見ること」(平成17年8月1日))、全日本盲学校教育研究会第100回全国大会重複障害部会での指導・助言(平成17年8月3日、4日)、川崎市立小学校たんぽぽ学級設置4校合同研修会(平成17年8月22日)、千葉県立四街道養護学校校内研修会(平成17年9月9日、12月9日)、長野県寿台養護学校校内研修会(平成17年10月7日、11月28日)、川崎市総合教育センター電話相談担当者研修会(平成17年10月14日)、長野県長野養護学校校内研修会(平成17年11月11日)、上越地区特別支援教育研究大会上越市北部大会記念講演(平成17年11月16日)、神奈川県立座間養護学校校内研修会(平成17年11月18日)、川崎市立東桜本小学校たんぽぽ学級開設25周年研究報告会(平成17年11月25日)、長野県稲荷山養護学校校内研修会(平成17年12月2日)、長野県飯田養護学校校内研修会(平成17年12月16日)、新潟県立上越養護学校校内研修会(平成17年12月22日)、横浜市養護教育総合センター研修「重度・重複障害児のことばの獲得及び指導の実際」(平成18年1月23日)、川崎市立田島養護学校校内研修会(平成18年3月30日)
◎社会への寄与等
 重度ないしは重複した障害ある子どもの授業研究の視点から、特殊教育諸学校、特殊学級を対象にして、指導・助言を行った。とくにいくつかの学校、学級では継続的に授業研究を実施することで、担当教員の教育実践力の向上と定着とに貢献するとともに、教育現場の課題を広く深く捉えることができ、今後の教育や研究の基礎資料を得ることができた。
 また教育センター等での講議を通じて、教育臨床・実践研究の知見を教育現場に還元しその資質の向上に貢献できた。さらに先天性視覚聴覚二重障害児の教育実践現場を支援する学校コンサルテーション活動を継続的に実施することで、その教育に係わる教師の実践力及び専門性の向上に貢献できた。
 

 
惠 羅 修 吉(助教授)
 
<教育活動>
授 業
 「障害児生理心理学論」では,従来同様,最新の研究を随時授業内容に取り込み,その理解に必要な基礎的知識について提供するという形式で講義を行った。受講者の自主的な学習活動を促すため,授業で提示した図表などが記載された引用文献一覧を電子メールにて受講生全員に配信するとともに,参考になるホームページのURLなどの情報を提供した。「障害児心理・生理検査法」では,近年特別支援教育において必要が高まっているWISC-IIIとK-ABC検査について,昨年に引き続きアセスメント技能のスキル・アップに向けたアドバンスド・コースを設けた。
研究指導
 大学院学生2名の研究指導を行うとともに,他7名に対して補助的指導を行った。後者のうち4名については,修士論文作成にかかわる研究について指導した。大学院院生の研究上の必要に応じて,情報機器の使用法や統計的検定の実施方法に関する指導場面を設定した。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 授業については,従来同様,受講者とのインタラクティブな関係をつくることに努力した。全受講者に対してインターネットを利用した資料提供をしたこと,質問をメールで受けつけたことにより,受講者との対話が増大した。「障害児心理・生理検査法」など演習では受講生数が多くなり実際に実習することが困難となった検査がでてきた。全ての受講生が全ての検査を実習するといった従来の方針から,人数を制限した実習を並列開講し受講生の分散をはかるなどの転換が必要となるであろう。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成17年7月:『事象関連電位P3を指標とした発達障害児の認知機能の評価』 (単著) 特殊教育学研究 第43巻第2号 pp. 139-147
A平成17年12月:『通常の学級に在籍する軽度発達障害のある児童に対応した校内支援体制に関する学級担任の意識』 (共著) 発達障害研究 第27巻第4号 pp. 316-330
@平成17年5月:『頭皮上電位から聴覚系末梢の注意効果を検出する試み』 第23回日本生理心理学会大会発表
A平成17年9月:『聴覚系末梢における注意効果の頭皮上電位による検出』 日本心理学会第69回大会発表
学会活動への参加状況等
@9月10日〜11日:日本心理学会出席
A9月22日〜23日:日本神経心理学会出席
B学会誌「日本発達障害支援システム学研究」の編集委員
◎特色・強調点等
 日本発達障害学会の機関誌である『発達障害研究』に本学修了生の修士論文研究が掲載され,本学における研究成果を広くアピールすることができた。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@新潟県立教育センター「発達検査演習講座」講師
A新潟県教育職員免許状認定講習(特殊教育に関する科目)講師
B特別支援教育体制推進研修会講師(新潟県)
C新潟県立教育センター「障害児教育専門講座」講師
◎社会への寄与等
・特別な支援の必要が想定される児童・生徒の知的機能評価に関する依頼に対して積極的に応じた。
・地域の小・中学校ならびに養護学校からの教育相談に積極的に応じた。
 

 
丸 山 昭 生(講 師)
 
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
○授業形態、学習(研究)指導法等の教育方法に関する取組状況
 昨年同様に、各授業においては、講義内容のレジュメを毎時用意するとともに、資料を多用して授業を補った。講義では、内容を整理し易いようにサブノート的なプリントを用意した。また、内容を分かりやすく解説するためや障害児の実態を理解してもらうために、OHP・VTR・録音テープ等を用いた。
○成績評価法に関する取組状況
 評価は、授業への出席状況やレポート、期末テスト等で行った。レポートについては、講義途中においても度々課し、講義内容の定着を図るとともに全体評価の参考にした。
【観点2】教育の達成状況
○進学や就職などの卒業(修了)後の進路の状況から判断した取組状況
 近年、教員採用試験において、実際の授業能力を問う試験や面接が多いと聞いている。障害児授業論では、各障害種別の学習指導案を用意し、教育現場の授業を間接的に体験させる努力をした。また、合同ゼミ生で、希望する学生の論文指導や面接指導を行った。
研究指導
【観点2】大学院
 教育現場経験のない学生が多いので、現職教員との接触の機会を豊富につくり、その接触をとおして教育現場の課題をつかむようにした。また、学位論文については、現場の教育課題を解決し、将来の現職教員として役立つ内容のものを考えさせた。
その他の教育活動
@大学院教育実習の担当として、実習受入校との事前打合せ、実習生への事前指導等を行った。その際、受入校の実情を踏まえた実習になるように努めるとともに、実習の様子にについて情報を得るなど、教育実習が円滑に行われるための連絡調整に努めた。
A大学院教育実習校の拡大に努めた。
B新潟県立高田養護学校における教育実習の指導を行った。
C本学「特別教職講座(生徒指導編)『学習不適応児への対応』」の講師
◎特色ある点及び今後の検討課題等
・講義や演習等においては、現職経験を生かして、教育現場の様子や実践を多く取り込むように心掛けた。また、教育現場の資料を多様に用意し、授業の深化を図った。しかし、特別支援教育移行に伴う様々な取組や課題について、もっと講義等で触れる必要があった。今後、学生に障害児教育のより実感的・体験的な理解を促すためには、講義だけでなく、直接教育現場と関わらせることや演習的な取組が必要であると考えている。
・増える教育実習生の受け入れについて、実習校との調整に努めるとともに、実習生へのオリエンテーションを行った。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成18年3月:『特別支援教育Q&A』(共著) 上越自立活動研究会 深堀印刷
@平成18年3月:『「障害児者の自立」のイメージに関する研究』(共著) 上越教育大学障害児教育実践センター紀要 第12卷 pp.39-47
共同研究の実施状況
@特別支援教育における個別の教育支援計画作成に関する実践研究 代表者:藤井和子(上越教育大学講師) 上越教育大学研究プロジェクト
学会活動への参加状況等
@17年9月23日〜25日:日本特殊教育学会出席
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@新潟県立柏崎養護学校評議員
A上越市立東本町小学校評議員
B新潟県立はまなす養護学校後援会副会長
C上越市早期療事業(子ども発達相談室)の講師
D新潟県立高田養護学校の障害児指導支援
E障害児保護者への教育相談の実施
F上越自立活動研究会事業の企画・運営
G新潟県教育委員会の依頼で、新任障害児担当教員研修会(平成17年6月10日)、教職12年経験者研修(平成17年8月9日)、教育職員免許法認定講習(平成17年8月22日、23日)の講師を務めた。
◎社会への寄与等
・新潟県立柏崎養護学校の学校評議員として、地域への広報活動を助言した結果、新聞等での取り上げが進み、学校への理解が深まった。
・新潟県立はまなす養護学校の後援会副会長として、地域に根差す学校づくり等を提案した結果、後援会としても諸事業を計画したり支援したりして、地域への理解が深まった。
・本学の特別教職講座(生徒指導編)では、教育現場における学習不適応児の対応について学生と討議を深め、教職を目指す学生の資質向上に寄与した。
・上越自立活動研究会に所属する現職教員と、各種の研修を企画・運営することで、教育現場における現状や課題を認識することができた。また、「特別支援教育Q&A」を刊行し、課題解決のための一助にすることができた。
 

 
村 中 智 彦(助 手)
 
<教育活動>
授 業
 障害児教育観察・参加の授業では,受講生の学校及び社会福祉施設等の観察及び参加実習の補助を行った。障害児教育臨床実習TC,障害児教育臨床実習UC,障害児応用教育臨床実習TC,障害児応用教育臨床実習UCの授業では,臨床実習の補助を行った。
研究指導
 知的障害・情緒障害教育関係教員のゼミに参加し,修士論文研究の補助を行った。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
@平成17年7月:『家庭における知的障害者の選択決定の機会についての検討』(共著) 発達障害研究 第27巻1号 pp.46-62
A平成18年3月:『課題の選択が知的障害児の課題従事行動に及ぼす効果:課題に対する好みのレベルからの検討』(共著) 上越教育大学研究紀要 第25巻2号 pp.619-633
@平成17年7月:『知的障害児の課題遂行反応に試行間の遅延間隔が及ぼす効果』(共) 日本行動分析学会第23回大会発表
A平成17年9月:『小集団指導において知的障害のある児童の主体的な課題遂行を高める手だての検討(1):課題遂行機会の増加と課題遂行行動の生起との関連』(共) 日本特殊教育学会第43回大会発表
B平成17年9月:『小集団指導において知的障害のある児童の主体的な課題遂行を高める手だての検討(2):物理的環境設定と課題遂行及び逸脱行動の生起との関連』(共) 日本特殊教育学会第43回大会発表
C平成17年9月:『重度知的障害児の個別指導における課題手続きの展開:教材の受け渡し手続きを中心に』(共)日本特殊教育学会第43回大会発表
共同研究の実施状況
@一斉・小集団指導における知的障害児の課題遂行行動を高める指導方法の実践研究 代表者:村中智彦(上越教育大学),研究協力者:小沼順子(青森県八戸第二養護学校教諭) 科学研究費補助金
A知的障害のある児童の一斉・小集団指導における主体的な課題遂行を高める教育的支援に関わる実践研究:効果的なチームティーチングの検討 代表者:藤原義博(上越教育大学教授),研究協力者:山田康子(柏崎市立比角小学校教諭) 教員養成GP
B児童生徒が地域社会で主体的に活動するための教育支援に関する実践的研究:特別支援学校と家庭や関係機関との連携の在り方 代表者:藤原義博(上越教育大学),研究分担者:武蔵博文(富山大学助教授)他5名 上越教育大学研究プロジェクト
学会活動への参加状況等
@7月29日〜31日:日本行動分析学会第23回大会出席,研究発表
A9月23日〜25日:日本特殊教育学会第43回大会出席,研究発表
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@4月〜3月:妙高市障害児通園事業ひばり園職員研修講師(障害園児の療育相談及び療育システムづくりへの参加・助言)
A4月〜3月:上越市保育所巡回相談講師
B4月〜3月:糸魚川市乳幼児発達指導相談事業ささゆり教室相談講師
C8,10月:新潟県立月ヶ丘養護学校寄宿舎指導員校内研修会講師
D4月〜3月:新潟県立月ヶ丘養護学校評議員
E6月〜3月:堀之内子育て地域療育教室職員研修会講師
F10,3月:上越市私立明照幼稚園・保育士指導及び園内研修会講師
G2月:新潟県立月ヶ丘養護学校校内研修会講師
H1月〜3月:新潟県立高田養護学校校内研修会講師