3 管理運営組織等
 
(11) 国際交流推進室
@ 設置の趣旨(目的)及び組織
 国際交流推進室は,本学の国際交流及び留学生交流の推進に寄与することを目的として設置されている。学長が指名した副学長が室長になり,日本語・日本事情担当の専任教員,協定校担当者(コーディネーター),学務部長,その他学長が指名した者により組織されている。国際交流推進室には3つの部会が設置され,コーディネーター部会は協定校との交流推進,留学生支援部会は外国人留学生に対する修学・生活支援,研修プログラム部会は各種研修プログラムなどの業務を担当している。
A 運営・活動の状況
 平成18年度においては,国際交流推進室会議を10回,コーディネーター部会を2回,留学生支援部会を9回,研修プログラム部会を1回開催した。その主な審議内容は,@海外の大学との交流協定締結・更新,A外国人留学生(研究生)の受入れ,B外国人研究者の受入れ,C大学院「海外フィールド・スタディ」の科目開設,D日本語教育プログラムの改善・充実,Eアジア教師教育コンソーシアムへの参加,F海外留学・研修等に係る危機管理,G国際交流推進室の組織の検討,H海外協定校との短期留学(派遣・受入れ)計画の策定,I外国人留学生への各種支援事業の検証・見直しなどである。
 平成18年度において特筆すべき活動内容として,次の事項を掲げる。 ア)文部科学省の平成19年度大学教育の国際化推進プログラム(海外先進教育実践支援)事業に,本学が申請した取組み「海外実習による異文化理解マインドの育成 −学校現場における自律的実践を通して−」が採択され,大学院授業科目「海外フィールド・スタディ」(平成19年度新規開設)のプログラム開発を目指した調査研究プロジェクト(取組み担当者:臼杵学長特別補佐)を実施したこと。 イ)「海外教育(特別)研究」の複数科目化を実施し,海外教育(特別)研究A(オーストラリア)及び同C(韓国)を実施したこと。 ウ)外国人留学生支援のための日本語プログラムの充実・改善について検討し,大学院に留学生対象科目「日本語表現技術T」「同U」を開設(平成19年度から実施)したこと。 エ)留学生への支援について,前年度までの取り組みを継続しながら各種支援事業の検証を行い,支援内容の改善・充実に努め,「上越教育大学国際交流推進後援会」との連携について検討したこと。 オ)国立嘉義大学(台湾)及び内蒙古民族大学(中国)と新たに大学間交流協定を締結するし,日本・中国・韓国・インドの4か国12大学で構成する「アジア教師教育コンソーシアム」の設立に参加するなど,東アジア地域における交流・連携を深めたこと。
B 優れた点及び今後の検討課題等
 平成18年度においては,前項に掲げたとおり,国際交流の拡大や留学生支援の充実に大きな成果を得ることができた。本学では「異文化理解マインドを持った教員の養成」及び「国際レベルでの学校教育とその教育者養成の研究推進」を目的として国際交流・留学生交流を推進しており,これらの目的及び中期計画の達成のため,今後,@大学院(修士課程)への外国人留学生受入れの在り方,A海外協定校と連携した留学生受入の推進及び留学希望者に対する広報の充実,B学内外の各組織との連携による留学生支援・交流の推進,C外国人留学生の進路に関する支援の充実,D学生の海外留学・研修の推進及び危機管理体制の確立,E海外協定校などとの学術交流の推進,F国際協力分野における貢献などの諸課題について,継続して取り組み必要がある。