4 教育・研究組織等
 
(3) 学校教育学部
A 学部入学者選抜方法検討委員会
ア 設置の趣旨(目的)及び組織
(ア) 組織設置の趣旨(目的)
 平成17年度に入学試験委員会で策定した「本学におけるAO入試導入の可能性」では,AO入試の拙速な導入は避けるべきであり,アドミッション・オフィス機能を持つセンターの必要性はないが,学部入学者選抜の在り方について検討すべきであるとの内容であった。これが教育研究評議会で承認された際に,「入学者選抜方法の検証と今後の改善方策」について検討するために本委員会の設置が承認され,平成18年4月に,同年12月までに成案を得るための時限委員会として発足した。
(イ) 組織の構成及び構成員等
 学長指名委員(委員長),高田評議員,各学部主事が推薦した者5人
イ 運営・活動の状況
(ア) 委員会等の開催状況
 委員会を9回開催した。
(イ) 審議された主な事項
 「入学者選抜方法の検証と今後の改善方策」を検討するに当たり,これまでの入学者選抜方法研究専門部会報告書のデータを活用するとともに,1)入学者選抜試験方法別の教員採用試験受験者状況及び 2)推薦入試の面接内容から見た専修・コース・分野の所属状況について調査を行った。
 また,大学教員に対して,平成18年7月に「学部入学者選抜方法に関するアンケート調査」を行い意見及び要望等を洗い出すことにより検討を進め,同年10月に「学部入学者選抜方法の改善方策」の原案について意見募集を行った。
 平成12年12月に成案を得て,平成19年1月開催の教育研究評議会に「入学者選抜方法の検証と今後の改善方策」を報告し,承認された。その内容は,1)推薦入試に自己推薦書の提出を義務づける,2)推薦入試の現行の12の面接内容・方法を廃止し統一する,3)後期日程で教職に対する意識等を確認するための個別学力検査等を行う,4)選抜方法別の募集人員を変更する,というものである。
(ウ) 重点的に取組んだ課題や改善事項及び前年度の検討課題への取組状況等
教育研究評議会から与えられた課題について,前述のとおり重点的に取り組んだ。
ウ 優れた点及び今後の検討課題等
 この改善方策の内容は,本学に相応しい教職への関心と意欲等を持つ学生を選抜するための基礎となるものであり,審議期間が短期間であったにもかかわらず,現行の入試制度を各種のデータに基づき検証し,大学教員の意向を充分聴取した上でのものであることは,評価されるべきである。