【幼児教育講座】
 

 
大 山 美和子(教 授)
 
<教育活動>
授 業
 授業は学部・大学院共にシラバスに明記した内容に沿って概ね進めることができた。
 学部の授業においては,基礎・基本的な内容を指導し,さらに教育実践力を高める目的で,授業内容と関連させながら保育実践現場での観察を行い,保育実践現場を保育実践者を交えながら討議を行うことで学生に学習意欲を持たせた。また音楽技術の習得については教材分析を通してその力量を高めさせた。
 大学院の授業では受講生に対して,はじめに音楽の基礎的知識の理解を図った。続いて,最近の研究成果から得られた幼児の音楽活動に関する情報を提供し,これを拠り所にしながら保育観察を通して幼児の音楽活動に関する諸問題をあげ,その検討を行うことを通して,保育の中で営まれる音楽活動の在り方について探求した。また実技的な内容とも関連させることで,授業効果を上げることができたと考える。レポート提出及び保育に関する音楽の表現技術や知識理解など総合的に評価を行った。
研究指導
 学部・修士課程共に,音楽表現に関する基礎的な文献の購読を通して論文を書くために必要な音楽の基礎的な知識と,それを拠り所として研究を行うためのスキルの指導を行った。併せて保育実践現場で観察法による資料収集を行い,事例にまとめて分析及び考察をする演習を行った。
  
<研究活動>
研究成果の発表状況
著】@平成19年3月:『楽しく遊べる子どもの歌ー改訂版ー』(12版)(共著)鈴木出版
A平成18年9月:『保育者実践に役立つ幼児の音楽的表現力を高める方法の構築』(分担)埼玉県立大学短期大学部奨励研究報告書
作】@平成18年12月:『風に乗って』 東芝EMI pcdz-1128  
A平成18年12月:『キンダー体操』 東芝EMI pcdz-1127 
B平成18年12月:『小鳥の行進』 東芝EMI pcdz-1127
C平成18年12月:『なかよしカスタ』 東芝EMI pcdz-1127
学会活動への参加状況等
@平成18年5月20日〜21日:日本保育学会第59回大会出席
A平成18年9月20日:ペースメソッド日本支部研究会出席
〔学会役職〕
 ペースメソッド日本支部研究会・参与
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@平成18年4月〜妙高市「子育て支援会議」委員(妙高市教育委員会)
A平成18年度埼玉県幼稚園新規採用教員研修講師
B平成18年8月見附市公立保育士研究会講師
C平成18年幼稚園教員資格認定試験委員
◎社会への寄与等
 上越市・長岡市の私立幼稚園及び見附市内の公立保育園において,保育者が抱えている音楽活動に関わる問題解決のアドバイスを行った。多様な実践事例を示しながら,また実技指導を加えながら行ったことで内容に対し高い評価をされている。
 

 
鈴 木 情 一(教 授)
 
<教育活動>
授 業
 学部の授業での教育方法についてはコンテンツの精選と現場での実践を意識した方向を具体化している。大学院ではこれも教材の厳選と学問的な内容を現場実践を意識したものへと変形していくことが課題である。継続的課題である。成績評価面では学部の授業では試験、出席、そしてレポートに基づいて厳正な判定に努めた。とりわけ試験については試験内容の開示、採点基準の公表を中心に試験形式にも工夫を行っている。大学院は修了生がいない。学部の指導生の3名の内、2名は公立幼稚園と公立保育園に合格している。
研究指導
 学部の卒業生は3名であり、卒論やゼミでの指導では教育実践を意識した上で学生の希望を重視したテーマを取り上げるよう指導した。課題の1つは4年次における就職試験との両立である。試験期間が一定せずかなり長期間にわたって行われているので研究意識の持続が課題となっている。
 大学院は指導院生(修了予定院生)がいなかった。M1は修士論文の研究計画立案を現場の課題を中心に指導した。
その他の研究活動
 保育実習の事前指導と引率、幼稚園専修実習・観察参加(2年次生)の引率・指導
 
<研究活動>
学会活動への参加状況等
@平成19年3月23日〜26日:日本発達心理学会出席
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@平成19年2月25日:新潟日報社・糸魚川市教育委員会主催講演会(青海総合文化会館)
◎社会への寄与等
 就学に向けた両親の心得や準備について具体的な内容を話し、好評を得た(との報告を得ている)。
 

 
木 村 吉 彦(助教授)
 
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
○授業形態、学習(研究)指導法等の教育方法に関する取組状況
 今年度は、大人数科目「総合・生活科指導法」<前期・3年+免P>「ブリッジ科目T総合・生活」<後期・1年+免P>の両方に関して、授業内容について全受講生に「5段階評定」を実施した。授業内容・方法についてより客観的な資料を得るためである。どちらの科目についても、受講生からの肯定的回答の割合が比較的高かった。ただし、「指導法」では、初めての7時間担当ということもあり、木村自身の迷いが授業に反映したのか、大学FD委員会実施の無記名アンケートでかなり辛辣な意見をもらった。次年度への反省材料にしている。大人数とはいえ、ミニレポートには必ずコメントをつけて返却するなど受講生との双方向のやりとりを心がけた。一方、20人以下の少人数の授業では、体験・討論中心の授業を展開した。いずれにしても、常に学生との「双方向」のやりとりを伴う「参加型授業」によって、教育的実践力の育成を目指している。
○成績評価法に関する取組状況 
 成績評価は、これまで同様、出席・ミニレポートの内容・発言内容・受講態度及び参加意欲等、収集したすべての評価材料を駆使し、総合的に行った。学生の受講に関する自己評価は、大学FD委員会実施のアンケート結果をつぶさに読み、検討した。教員志望の意欲ある学生の期待を裏切ることなく、さらに意欲を高めることが日常的な評価の課題であると考える。
【観点2】教育の達成状況
○進学や就職などの卒業(修了)後の進路の状況から判断した取組状況 
 学部卒業生3人の就職は、公立保育園保育士1<本採用>・小学校教諭2<本採用1・臨時採用1>であった。院修了生はなし。各自が、それぞれの希望する職種に就くことができた。年度当初にこの1年間を計画的に過ごすように指導したが、この結果は、各自が就職活動・卒業研究・教育実習をバランスよくこなした成果であると受け止めている。
研究指導
【観点1】学部
 学部4年生3人、学部3年生1人を指導した。学部3年生は、修士1年生とともに「教育(研究)セミナー」において、ルソー著『エミール』を購読した。また、卒業論文のテーマは、「保育園における統合保育」「生活科における動物飼育」「子育て支援の一環としての若者の親準備学習」と、今年度も多岐にわたっている。前二者は、現場に直接入り込み、そこでの観察記録をもとに論文を構成した。親準備学習については、他大学の工学部からアンケート調査に協力いただき、(教育系のみならず)幅広い調査対象から資料を得ることができ、全国的にも貴重な研究データとなった。
【観点2】大学院
 修士1年生2人についてセミナー及び論文指導を行った。セミナーは学部生との合同授業であったが、2人とも現職者であり、学部生にとっては現場の実態を身近に聞けるまたとないチャンスであった。今後も現職院生と学部生との相互交流の中でお互いがいい刺激を享受できるようなゼミ運営を心がけたい。
その他の教育活動
@平成19年1月:「教職講座『生活』」担当、受講者約25名。
A平成18年度通年:保育実習専門部会長として、保育実習(施設実習及び保育所実習)事前指導担当。
B平成18年度前期:1年次必修科目「体験学習」に参画。「体験学習A」(濁川教授・阿部靖子助教授・浅野助教授と)担当。
C平成18年度通年:学びクラブ顧問(「キッズクラブ・ぐり」担当)
D平成18年度通年:附属小学校研究協力者。6月22日同校公開研にてミニ講演講師。
E平成19年3月:教育実践セミナー講師(「生活」担当)
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 教育・研究を貫くものとして、徹底した「現場主義」と「参加型授業」を方針としている。教育・保育現場にできる限り足を運び、具体的な子どもの姿をもとに教育・保育・子どもの育ちを語るという研究スタイルを授業実践でも貫いている。この姿勢はこの数年間変わっていない。授業者自身の学校現場とのつながりを前提に、学生達に教育実践力を付けさせようとしている。課題としては、大人数授業であっても受講生に達成感・満足感を持たせられる授業内容と方法の開発である。そのために、毎年受講生の声(時に厳しい批判)に謙虚に耳を傾け続けている。記名アンケートであっても、受講生の思いのままを書けるような信頼関係を築くことが課題である。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
論】@平成18年10月:「子どもの全人的理解にもとづく生活科実践研究」柏崎市立剣野小学校研究紀要『子どもたちの「やったぁ!」が聞こえる』pp.62-67.
A平成18年11月:「高志小学校の生活科の特色」上越市立高志小学校『超研究開発そうい』pp.10-11.
B平成18年12月:「社会性を育む体験活動−体験や活動を通した生活科学習がもたらすもの−」教科教育研究所『CS研レポート Vol.58』pp.38-42.
業】@平成19年3月:上越教育大学生活科・総合的学習授業実践報告書『大学における<生活科・総合的学習>授業の探究 第15集』(共著)
共同研究(幼,小,中,高等学校及び特別支援学校教員との共同研究を含む)の実施状況
@自分自身への気付きを促す生活科の支援(柏崎市立剣野小学校)
学会活動への参加状況等
@日本生活科・総合的学習教育学会常任理事・事業部副部長・新潟県地域世話人
A新潟県生活科・総合的学習研究会事務局長
B生活科教育研究会理事
C山形県生活科・総合的学習教育学会学習会(日本生活・総合学会山形支部)顧問
D平成18年6月24・25日:日本生活科・総合的学習教育学会コメンテーター(富山市)
E平成18年8月17・18日:生活科教育研究会第16回全国大会
F平成18年8月27日:新潟県生活科・総合的学習研究会 第15回研究大会(新潟大会)
G平成18年12月9日:山形県生活科・総合的学習教育学会学習会・シンポジスト
H平成19年1月7日:新潟県生活科・総合的学習研究会第16回研究大会(長岡大会)
I平成19年3月25日:生活科教育研究会第45回定例研究会・指導講師
◎特色・強調点等
 これまで培った教育思想及び幼児教育研究の成果を踏まえつつ、教育の本質論に依拠しながら現場主義に基づく小学校の教育実践研究に取り組んでいる。近年は、全国を視野に入れた生活科の実践的な研究を中心に研究活動を進めている。とりわけ、幼児教育の現場と小学校教育の現場の両方を知ったうえで行う提言は、幼小連携や低学年児童の適応といった現代的教育課題に対して貢献できていると考える。このことは、全国の教育現場から研修会等の申し込みが来ていることからも証明できる。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)文部科学省(初等中等局小学校課)関係
@平成18年6月20・21日:独立行政法人職員研修センター「食育研修会」講師
(2)学校教育に係る公開研究会指導者等
@平成16年4月〜19年3月:上越市立高志小学校運営指導委員(文部科学省指定研究開発学校)
A平成16年9月〜19年3月:柏崎市立剣野小学校研究協力者(新潟県小学校長会研究指定校<生活>)
B平成18年6月14日:静岡大学附属静岡小学校公開研究会指導者<生活>・講話講師
C平成18年10月26日:柏崎市立剣野小学校公開研究会指導者・シンポジスト
D平成18年11月8日:上越市立高志小学校公開研究会・ミニ講演講師
(3)地方自治体主催研修会講師
@平成18年6月29日:山形市教育委員会「幼児教育と小学校教育のつながり」
A7月29日:中越保育事業研修会「少子化時代の子育て課題」
B8月7日:米沢市教育委員会「生活科・総合的な学習の役割と今後の課題」
C8月11日:横須賀市教育委員会「学びの連続性を重視した生活科」
D8月23日:福井県嶺南教育事務所「子どもの学びを発展させる生活科の授業づくり」
E10月22日:上越市学校教育研究会生活科部会「生活科の現状と課題」
F10月27日:妙高市幼稚園・保育園職員研修会「滑らかな移行をするための幼保小の連携の在り方」
(4)校内研修会等講師
@平成18年9月26日:山形県最上町立東法田小学校・みつわ幼稚園
A10月20日:私立みどり幼稚園(山形県鶴岡市)
B平成19年1月21日:松本市立源池小学校<文部科学省依嘱事業>
◎社会への寄与等
 今年度も地元地域を初めとして、中央研修及び要請に応じる形で全国各地で自分の考えを発信できた。研修・講演内容は、生活科・総合的な学習・幼保小連携、そして家庭教育に関するものである。全国の動向を視野に入れ、今後とも自分の専門に関する知見を全国に情報発信したい。
 

 
丸 山 良 平(助教授)
 
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
○授業形態、学習(研究)指導法等の教育方法に関する取組状況
 園における教育実践の映像資料を提供し,乳幼児の生活の実態と保育者の指導法の具体的な理解を図った。教材作成と実践計画の立案,そして実践という一連の作業の実行を通して実践力の育成を図った。
○成績評価法に関する取組状況
 授業中の課題と試験の評価基準を明示することで達成目標を明らかにして評価した。
【観点2】教育の達成状況
○進学や就職などの卒業(修了)後の進路の状況から判断した取組状況
 学部卒業生のほとんどが,公立保育士採用試験に合格した状況から,授業において専門的知識と高い実践力を修得し,指導者となる意欲も高まったものと考えられる。
研究指導
【観点1】学部
 質問紙調査,実験による資料収集の方法と得られた資料の統計処理の実地演習を行い,研究推進能力の向上を図った。教育実践を観察して資料収集を行い事例にまとめて考察し,教育実践力の向上をめざした。
【観点2】大学院
 最新の研究成果を取り上げ,口頭発表と討論によって思考力と言葉による表現力の向上を図った。研究計画の立案と観察資料の処理,論文作成を指導した。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 教育実践を意識し内容を精選している。多様な実践場面を映像で示して学習の動機を高かめ,内容を理論的に裏付けて解説している。あらゆる場面で学生と教師は対等に率直に意見を交わせるので学生の学習と研究に対する意欲は非常に高い。今後は,附属校園の教諭との連携を図り,より多面的な視点からの考察を試みたい。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
論】@平成19年2月:『保育園0・1歳クラス児の仲間関係と保育者援助の実態』(単著) 上越教育大学研究紀要第26巻 pp.331-343
A平成19年2月:『幼稚園・保育所の3,4,5歳クラス幼児における排泄の自立の実態と保育者の意識』(共著) 上田女子短期大学研究紀要 第30巻 pp.49-59
B平成19年3月:『乳幼児の仲間関係の発達を支える遊びの指導プログラム作成に関する基礎的研究』(単著) 平成17年度〜平成18年度科学研究費補助金(基盤研究(C)(2))研究結果報告書 全108p.
共同研究の実施状況
@乳幼児の仲間関係の発達を支える遊びの指導プログラム作成に関する基礎的研究 代表者:丸山良平(上越教育大学助教授)科学研究費補助金
学会活動への参加状況等
@5月20日〜21日:日本保育学会第59回大会出席
A9月16日〜18日:日本教育心理学会第48回総会出席
B3月24日〜26日:日本発達心理学会第18回大会出席
◎特色・強調点等
 乳幼児の遊びに関する研究をさらに発展させることができた。さらに乳幼児期の仲間関係を視野に入れて,乳幼児の遊びの指導法として実践研究を推進できた。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@新潟県上越市保育士採用試験における出題評価委員(上越市総務部)
A新潟県私立幼稚園協会主催「新幼稚園教育講習会」講師(『保育者の人間関係と気になる幼児への対応』を講演)
 

 
杉 浦 英 樹(講 師)
 
<教育活動>
授 業
 学部・大学院ともに、履修人数に応じた方法上の工夫を行いながら講義・演習を行った。全授業についてレジュメを作成し、幼児教育・幼小連携に関する基本的知識の確実な習得と履修生の興味・関心を高める教材開発に努めた。概ね達成されたがシラバス確認等を徹底し各授業の趣旨理解を図る必要がある。
研究指導
@学部3名、大学院(修士)2名の指導
A教育実習・保育実習における学生指導
B附属幼稚園研究協力者
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
論】 @「プロジェクト法の源流(3)−キルパトリックのモンテッソーリ批判−」、論説資料保存会『教育学論説資料』第23号(2003年分)第5分冊に採録
業】@平成18年4月〜平成19年3月:『Nocco別冊 指導計画と保育のヒント』(月刊)Vol.3, No.1〜No.12、フレーベル館、「5歳児幼稚園」監修
A平成19年3月:「“仲間関係”の指導に対する保護者の期待」、上越教育大学附属幼稚園研究紀要『幼児の生活と仲間関係─ 個の育ち合いを支える(2/2) ─なかまとともにVol.3』
 
共同研究の実施状況
@学内研究プロジェクト「人とかかわる力を育む新しい教育課程の開発」 (代表:大瀧ミドリ教授)
 
学会活動への参加状況等
@平成18年5月20日〜21日:日本保育学会
A平成18年8月5日〜6日:日本学校教育学会
B平成18年8月24日〜25日:日本教育学会(司会)
C平成18年9月30〜10月1日:日本教育方法学会
D日本学校教育学会事務局次長
 
 

 
礪 波 朋 子(講 師)
 
<教育活動>
授 業
 初回に授業内容や授業目的についての説明を行い,基本的にシラバスに掲載した内容に沿って授業を進めた。講義では,参考資料の配付や事例の紹介やビデオの使用により,子どもの発達やその援助について具体的なイメージを抱きやすいように配慮した。成績評価の方法に関しては,あらかじめ,出席状況及びレポートの内容を中心に評価することを伝え,その採点基準も明示した。
研究指導
 学部3年生のゼミでは,研究に必要となる基礎的なトレーニングを中心に行った。文献の検索方法や,論文の書き方,観察方法,事例の検討方法などに関する指導を行い,関連文献を精読し発表する時間を作った。研究テーマの設定に関しては,学生自身がもっとも関心のあるテーマをどのように研究に結びつけるかという点に力を入れた。学部4年生のゼミでは,4名の卒業論文指導を行った。4名とも保育所での自然場面観察によりデータを収集し,子どもの発達に関する論文を作成した。データ収集,分析,論文執筆の各局面で必要に応じて助言を行った。大学院では,研究テーマに関連する文献を精読し,発表する機会を設け,修士論文作成にむけて指導を行った。
その他の教育活動
 上越教育大学附属幼稚園 平成18年度幼児教育研究会研究協力者
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 研究指導においては,学生が保育現場において自ら問いを見つけ出し,実践に結びついた研究を行えるような環境を作るように努めた。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
論】@平成19年3月:『4歳児の粘土遊び場面における三者間コミュニケーションの検討』(単著) 上越教育大学研究紀要 第26巻 pp.317-330
学会活動への参加状況等
@平成19年3月24日〜26日:日本発達心理学会第18回大会発表
◎特色・強調点等
 本年度は科学研究費補助金(若手研究(B)研究代表者:礪波朋子)を受け、幼児期の三者関係の成立と維持にかかわるコミュニケーションスキルの発達的研究を行った。二者関係と三者関係とを本質的に異質なコミュニケーションとする立場から、幼児期以降の仲間関係の問題を捉え直し、関係調整に必要なコミュニケーションスキルを抽出しようと試みる点が、従来の研究にはなかった新しい視点だといえる。