【学校教育総合研究センター】
 

 
南 部 昌 敏(教 授)
 
<教育活動>
授 業
授業形態,学習指導法等の教育方法,及び成績評価法等に関する取組状況は次のとおりである。
学 部
学部1年生全員必修「教育情報概論」では,まず,我が国における最近の教育の情報化に関する施策の動向,及び学校現場における情報教育・ICT活用教育の現状と課題,現職教員のICT活用指導力の現状と課題,並びに,学校における学習・授業・校務を支援するコンテンツ整備の状況等について,それらの情報が提供されているWebページを紹介した。受講生には,各自でそれぞれのWebページを閲覧し,記載内容のキーワードを抽出し,付箋紙に記させた。次の時間に,6名で1グループを構成し,ワークショップ形式で,模造紙に「我が国の教育の情報化の特徴と課題および改善方策」と題して,各自が用意した付箋紙を基にして,KJ法的方法で図にまとめさせた。それをパネルとして掲示させ,グループ代表による発表を他のグループの学生が視聴する形式で,6回のローテーションを組んで,意見交換を行わせた。そのあとで,小・中・高・特別支援諸学校における各教科及び総合的な学習の時間を通して行う情報通信技術(ICT)を活用した学習指導及び情報教育の方略について解説した。「我が国の教育の情報化の特徴と課題および改善方策」と題するレポートを講義支援システムに提出させるとともに,各自でWebページを調べたこと,ワークショップ形式でグループで図にまとめたこと,パネル発表によって意見交換を行ったこと等についてのアンケートを講義支援システムに提出させ,総合して評価した。
3,4年生選択必修「教育工学」では,平成17年度と同様に,後期集中講義形式で,授業の設計・実施・評価,教材やメディア選択・構成・活用,問題解決に必要な情報活用等の教育方法及び技術に関するに関する15項目の学習課題を設定し,テキスト・参考図書・Web等を用いて個人毎にレポートを執筆させ,事前に電子メールで提出させた。さらに,それを基にした4人組の班毎のワークショップ形式による図式表現活用とそのプレゼンテーションと受講者相互の意見交換,および,授業者による解説とコメントによって理解を深めさせるとともに,修正レポートを電子メールで提出させた。評価は,各自のレポート,図式表現とプレゼンテーション,修正レポートで評価した。
以上のように,担当した授業において,ワークショップや講義支援システム・電子メールによるレポート提出などの新しい指導方法による授業改善を行った結果,情報教育及び教育の方法と技術に関する資質能力の向上に貢献することができた。
大学院
大学院修士課程対象の「教育工学特論」,「教育メディア特別演習」では,8年前から継続して実施している通信衛星を用いた大学間ネットワーク「SCS」を用いた大学間遠隔共同講義「教育工学特講1,2」のプログラムの改訂と同期型遠隔教育システムの活用方法の開発と実践に取り組んだ。受講登録大学数はそれぞれ13,14大学であり,毎回10から12大学,70名前後の大学教官,学部・大学院生,現職教員等が参加した。特に,前者は授業研究及び教師教育に焦点を当て,後者は教育メディアとその活用及び情報教育に焦点を当て,それぞれ教育工学的アプローチに関する理論と実践場面の課題を解決するための具体的適用方法について,全国の大学に所属している教育工学研究者の有志が連係して大学間で共同講義を行うとともに,それぞれの大学学部・大学院の受講者同士の協働学習を取り入れた。また,講義資料等は,岐阜大学のサーバに事前に保存し,そのURLをメーリングリストで周知することで,各自がダウンロードして利用できるようにする方法が定着した。毎回の講義に関するレポートで評価した。
大学院修士課程対象の「教育実践研究方法論特講」では,6年前から継続して開講している科目であり,本年度も実証的研究,質的研究,開発的研究という3つの主要な研究方法論について,鳴門教育,兵庫教育,上越教育の3大学の教育方法関連の教員を中心に,遠隔共同して講義・演習を行った。各大学の教員によって,教育実践研究の方法論を講義し,それに引き続き,それぞれの研究室に所属している大学院生が取り組んでいる研究に関する問題の所在,目的,方法,結果とその考察について,相互に発表し,討論を深めた。これは,通信衛星を利用した遠隔教育システムを用いた3大学間連携と鳴門教育大学と兵庫教育大学の単位互換を含む大学教育方法の改善の取り組みである。
実践場面分析演習「学習臨床」T・Uでは,附属小学校の公開授業等の学校現場で行われている情報教育実践をグループで分担して授業観察・記録・分析を協働して行い,授業設計・実施・評価の方略と具体方策,及び教師と学習者の行動の実態との関連性等について演習形式で検討した。
情報教育研究セミナー「情報教育」T・Uでは,情報教育関連の研究の推進に向けて,文献研究,調査研究,実験研究,開発研究等について,情報教育分野南部研究室所属の大学院1年生2名,大学院2年生1名で定期的ゼミ形式と集中ゼミ形式を適宜取り入れ,通年で協同討論を継続的に行った。
研究指導
学習臨床講座情報教育分野大学院2年生1名を対象に,「大学生のパロティングの実態とメディアリテラシーとの関連の分析」と題する研究に関して,情報教育,メディア教育,教育工学の観点から専門的な研究指導を行うとともに,大学生を対象としたきめ細かな調査を基にして,量的・質的データを用いて検討し,その実態と関連性を明らかにした。その研究成果を,日本教育工学会第22回全国大会(平成18年11月3−5日,会場:関西大学)において研究発表した。
学習臨床講座情報教育分野大学院1年生2名を対象に,@小学生のメディア・リテラシーを育成するための学習プログラムの開発と評価,Aケータイのメール機能を活用した高校生のための学習支援のこころみと題するテーマ研究に関して,情報教育,メディア教育,教育工学の観点から専門的な研究指導を行った。
その他の教育活動
@平成18年4月〜7月:毎週火曜日5限,新潟大学非常勤講師として「教育メディア論U」を担当した。
A平成18年10月〜平成19年2月:毎週火曜日2限,北陸学園非常勤講師として「情報機器の操作」を担当した。
B平成18年8月:上越教育大学学校図書館司書講習「情報メディアの活用」(2単位)を担当した。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
@昨年度の引き続き,衛星通信大学間ネットワークシステム(SCS)を用いて前期13大学,後期14大学が参加して行う,遠隔共同講義・演習,前期,後期ともに2単位(17時50分から21時,7回)の教育研究実践,さらに,衛星通信(SCS)を用いて鳴門教育大学・兵庫教育大学・上越教育大学を中心として,大学院における教育研究方法に関する遠隔共同講義・演習,後期2単位(14時30分から18時,7回)の教育研究実践を継続的に行い,その有効性を検証したことは,大学院における教育方法の改善への取り組みとして評価できる。
A昨年度に引き続き,学生による授業評価を取り入れた授業改善の試みを,新潟大学において非常勤講師として担当した学芸員資格取得関連科目「教育メディア論U」において取り入れ,その有効性を検証した。授業者と受講生146名全員との間でコミュニケーションカード「大福帳」を用いた伝言とコメントのやり取りを毎週継続して行うとともに,受講生からの意見を次の回の授業の改善に反映させる試みを行った。その結果,学芸員の資格取得を目指す,教育人間学部,人文学部,理学部に所属の学部1年生から大学院2年生までの受講生にとって,社会教育施設等でのメディア活用の考え方を再考させ,学芸員の役割を再認識させるきっかけを与えることができた。大学教員がこのような試みを自ら実践して受講生に経験させることによって,これがモデル経験としての意味をもち,受講生に対して,社会教育施設における展示等での効果的なメディア活用の方法を来館者の要望を受け入れながら協働して創っていくことの必要性を実感させることが本年度の試みでも確認できたことは評価できる。
B学部における教育方法の改善への取り組みとして,ワークショップ形式を取り入れた,受講者同士の協働(コラボレーション)よる演習とその発表(プレゼンテーション),討論(コミュニケーション)を行わせたことは,協働的学びの場が醸成され,受講者相互に支援しあう学習環境を実現することができた。また,昨年度と同様に,その講義において達成してほしい目標に関するチェックリストによる受講者自身による内省的自己評価(リフレクション)を導入したが,自分自身の到達度と課題の確認をさせることができ,学習への動機付けに有効であるという知見を得たことは評価できる。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
発】@平成18年10月:『現職教員を対象としたビジュアル・リテラシー研修プログラムの試み』(共),第13回日本教育メディア学会年次大会発表論文集,pp.96-97
A平成18年10月:『多人数を対象とした教育メディア関連授業改善の試み―授業者と受講生の意思疎通を図るためのコミュニケーションカードの活用―』(共),第13回日本教育メディア学会年次大会発表論文集,pp.26-29
B平成18年11月:『中学生を対象としたビジュアル・リテラシーを育成するための学習プログラムの開発』(共),日本教育工学会第22回全国大会講演論文集,pp.1069-1070
C平成18年11月:『大学生のパロティングの実態とそれを改善するための学習プログラムの開発(1)』(共),日本教育工学会第22回全国大会講演論文集,pp.1071-1072
共同研究の実施状況
@平成16,17,18年度科学研究費補助金(基盤研究(B),課題番号16300266)「ヴィジュアル・リテラシー育成プログラムと遠隔教員研修支援システムの開発と評価」代表者:南部昌敏(上越教育大学教授),共同研究
A平成18,19年度科学研究費補助金(基盤研究(C),課題番号18500736)「授業者としての大学教員の成長を支援する授業評価調査のあり方に関する研究」代表者:三尾忠男(早稲田大学教授),共同研究
B平成18,19年度科学研究費補助金(基盤研究(B),課題番号18300291)「学力向上と学校におけるICT活用の効果に関する総合的・実証的研究」代表者:永野和男(聖心女子大学教授),共同研究
C上越教育大学地域貢献特別支援事業「情報教育実践に関する指導力養成のための現職教員研修支援事業」共同研究
D平成16,17,18年度文部科学省委託事業「ネットワーク配信コンテンツの活用推進事業」(所轄:日本教育工学振興会),共同研究
E平成18,19,20年度文部科学省委託事業「ICT活用重点促進事業」(所轄:日本教育工学振興会),共同研究
F平成18年度文部科学省委託事業「情報モラル指導等サポート事業「情報モラル等指導の普及フォーラム委員会」」」(所轄:コンピュータ教育開発センター),共同研究
G平成15,16,17,18,19年度「ICTスキルアッププログラムの開発と普及」(所轄:ICT教育推進プログラム協議会),共同研究
学会活動等への参加状況等
@平成18年6月17日:日本教育工学会総会・シンポジウムの企画と出席
A平成18年6月22日:日英ICT教育学術検討会(ブリティッシュ・カウンシル)出席
B平成18年10月14日〜15日:第13回日本教育メディア学会年次大会(北海道教育大学)大会・理事会出席・研究発表
C平成18年10月27日〜28日:第32回全日本教育工学研究協議会(熊本市)出席・座長
D平成18年11月2日:第69回国立大学教育実践研究関連センター協議会(京都教育大学)出席・議長
E平成18年11月3日〜5日:日本教育工学会第22回全国大会(関西大学)大会・理事会出席,研究発表
F平成18年12月8日:IT教育支援協議会(千葉)出席・議長
G平成19年1月6日〜7日:日本教育工学会冬の合宿研究会(鳴門教育大学)出席・企画
H平成19年2月12日〜13日:第70回国立大学教育実践研究関連センター協議会(東京学芸大学)出席・議長
◎特色・強調点等
昨年度の引き続き,遠隔教育,情報教育,メディア教育に関する実践的研究に積極的に取り組み,成果をあげた。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@日本教育工学会会員・理事・企画委員
A日本教育メディア学会会員・理事
B日本教育工学協会理事
C日本科学教育学会会員
D日本教育情報学会会員
E国立大学教育実践研究関連センター協議会会長
FIT教育支援協議会・副会長
G長野県指導力不足等教員判定委員会委員長
H文部科学省委託研究「ネットワーク配信コンテンツの活用推進事業」評価推進委員・地域アドバイザー
I文部科学省委託研究「e-Learning教員研修システム開発委員会」委員
JICT教育推進プログラム協議会「ICTスキルアッププログラム開発プロジェクト」主査
K情報モラル等指導普及フォーラム講師(大分)
L宇都宮大学教育実践講演会講師
M長岡市教育センター「教員評価に関する研修会」講師
◎社会への寄与等
@所属学会の理事,企画委員長,指導力不足等教員判定委員会委員長,情報教育に関する研究開発プロジェクトの委員等を積極的に引き受け,助言指導を行った。
A教育の情報化を推進するために,教員の指導力を育成するため研修講座における講師を積極的に引き受け,講義・演習指導を行った。
B上越教育大学附属中学校における文部科学省指定開発研究に際して,情報活用科のカリキュラム開発に関する指導助言を行った。
C上越地域の学校を対象として,情報教育実践に関する教員の指導力向上を図るための現職教員研修支援活動を行った。
 

 
濁 川 明 男(教 授)
 
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
○授業形態、学習(研究)指導法等の教育方法に関する取組状況
@教育実地研究Uにおいては、3名の任期付き助教授を含め7名体制で12〜9名の少人数指導を実現し、学生の実技的演習を交え個別指導の充実を図った。また、教育実習前の事前の力量チェックとして、小学校漢字・筆順テスト、国語教材の朗読、授業構想から学習指導案作成などの課題を事前に提示しておき、その上で相互に評価規準を明確にして厳格なチェックを実施した。
A本年度は総合分野の兼担として生活科・総合指導法を初めて担当し、総合的な学習の時間と教科指導との差異や導入の意図、カリキュラム構成の在り方、各種のテーマに基づく総合的学習の実際を講義し、双方向性のある授業となるように学習構想マップ作成、年間単元構想の立案等の作業学習を課し、発表会を位置づけるなど、より実践的な力量に繋がるように工夫を図った。
○成績評価法に関する取組状況
@学部「体験学習」においては随所に到達度をチェックする小テスト、実技テストを位置付けると共に、ポートフォリオの作成を義務づけて事後学習や振り返りを重視し、それらを総合して厳正な評価を実施した。
A総合指導法にあっては、テーマに基づく学習構想マップと年間単元構想、単元展開構想等の提出物や評価テストを位置づけ、それらを総合して厳正に成績評価を行った。
【観点2】教育の達成状況
 講義、演習では常に教育現場との関連に配慮し、その学習のもつ意味が履修者に理解されるように工夫した。演習ではフィールドワークを重視し、学習材としてのリソースを体を通して学ばせ、そこからいかにカリキュラム化を図っていくかという内容構成で実践的な力量に繋がるよう配慮した。
研究指導
【観点1】学部
 総合分野であることから、文献研究もさることながら、自らフィールドでの調査活動を重視し、それらの基 礎的調査結果を土台として、学習材となるトピックの吟味、学習構想マップの立案、ねらいと年間単元構成、 単元の展開構想等を行わせ、総合的学習のカリキュラム構想力の力量形成に重点をおいて指導に当たった。
【観点2】大学院
 総合的学習のカリキュラム構想力の育成を重視し、調査、文献研究、聞き取り調査等の基礎的調査研究に基づき、カリキュラム開発研究に取り組ませる指導に配慮した。また、教育現場の諸課題解決を通して、実践的な力量形成を重視し、2年間にわたって2校の小学校の総合的学習にアクションリサーチとして参画させ、リフレクションを通して教育現場の総合的学習の実際と課題を自覚させ、自らの修士研究に反映させるように指導した。
その他の教育活動
@教育実習に伴う事前指導、事後指導、巡回指導、「総合インターンシップの導入」、「免Pに伴う実習校の拡大」を図った。また、初等教育実習では映像を通した内省を促す試みを全実習生に導入を図った。
A附属小学校4年1組、大手町小学校の総合的学習でのアクションリサーチ研究
B附属中学校「科学技術教育」での指導助言
◎特色ある点及び今後の検討課題等
@特色GP採択後の2年目を迎え、ビデオ映像による実習生の内省、総合インターンシップの拡大、学びクラブの紹介ビデオの作成、本学教員養成カリキュラムの課題を冊子としてまとめ、全学に提言を行った。また、特色GPシンボジウムの企画とシンポジストとしてこれからの本学の改革の方向性について提言した。
A教員養成GPとしての報告書に2か年間のアクションリサーチの成果をまとめた。また、それをホームページコンテンツとして映像化を図った。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
著】@平成19年3月:『教師の授業力』 教育創造.vol.155. 上越教育大学附属小学校高田教育研究会編
A平成19年2月:『教員養成は今、変わる』 濁川明男編著.教育図書
共同研究の実施状況
@池沼をテーマとした総合的学習のための基礎研究( 代表者:濁川明男 学校教育総合研究センタープロジェクト研究
A附属小学校4年1組の関川をテーマとした「関川 昔・今・未来」でのアクションリサーチ研究2年目
B教員養成GPに基づく、大手町小学校4年生「青田川」でのアクションリサーチ研究2年目
学会活動への参加状況等
@5月20〜21日:日本珪藻学会出席 総会議長
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@4月〜3月:独立行政法人国立妙高少年自然の家企画評価委員会委員長
A4月〜3月:妙高市自然体験マスタープラン作成委員会指導者
B4月〜12月:妙高市「妙高市民の心の運動」の指導助言者
C上越市立潮陵中学校・谷浜小学校学校評議員
◎社会への寄与等
@学校教育総合研究センターの客員教授と共に、「総合的学習セミナー」を立て上げ、現場教師向けの6回のセミナーを実施した。
A国立妙高市青少年自然の家「緩急教育指導者研修」の講師として、年間プログラムの作成と指導に当たった。
 

 
浅 野 秀 之(助教授)
 
<教育活動>
授 業
 「教育実地研究U」の前期は,初等教育実習で活用する学習指導案の作成を学生に課し,それらを分担して読み,個別指導を行った。後期は,学生を少人数に分けて「国語科授業づくり」を担当し,双方向性のある展開とした。成績評価に漢字テストやロールプレイ等を取り入れ,実践的な能力を身に付けることができるようにした。
 「臨床教育課程論」は,本学増井三夫教授と私たち実務家教員3名によるジョイント授業として行った。テキストへの書き込みや発表等を取り入れて展開し,教育課程について学生の理解を深めることができた。
その他の教育活動
 教育実習中は,担当した小・中及び特別支援学校を訪問し,実習生の授業や活動を参観し,指導を行った。免許プログラム院生の教育実習が始まって実習校が増えたが,綿密な計画,事前事後指導により,軌道に乗せることができた。「総合インターンシップ」も履修生が増え,附属校に加えて公立校への展開を図ることができた。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 教育実習中の学校訪問を多くした。今後,教職大学院の教育実習も行うため,更に連絡調整が必要となる。ジョイント授業は,新たな提案となった。理論と実践との融合を目指し,シラバスを改善していく必要がある。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
著】@平成18年7月:『〈命・心〉を考えさせる授業プラン3』(共著) 明治図書
A平成18年10月:『若い教師を励ます本2』『同3』(共著) 明治図書
B平成19年2月:『教員養成は今変わる』(共著) 教育出版
業】@平成18年7月:『「技」にもレベルがあり「教育観」に支えられている』(単著) 国語教育 明治図書 第48巻第7号 pp.13-14
A平成18年10月:『教員養成カリキュラムの改善・改革の方向性』(共著) 特色GP実施委員会
B平成19年2月:『なぜ自己点検・評価が必要なのか』(単著) 授業研究21 明治図書 第45巻第2号 p.10
C平成19年2月:『臨床教育課程論入門(テキスト)』(共著) 特色GP実施委員会
学会活動への参加状況等
@11月25日:第20回日本教育技術学会出席
A3月3日:第16回日本言語技術教育技術学会出席
◎特色・強調点等
 実務家教員として,学校現場の課題と大学の課程との接点を検討しつつ意見を発表した。学校現場の若い教員に求められる資質や能力の明確化,また現場の教員から見た教員養成の在り方等に寄与できた。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@5月〜1月:本学出前講座「模擬授業の演習で授業力アップ!」講師(県内21の学校,教育団体等で実施)
A8〜11月:本学学校教育総合研究センター「模擬授業連続セミナー」講師(全5回)
B上越市立黒川小学校教員研修講師(全4回)
C上越市立柿崎小学校教員研修講師
DTOSS新潟「改革期の教師力を提案するセミナー」講師
E上越市立安塚小学校教員研修講師
F新潟市立白新中学校国語科研究支援者
G新潟市立巻北小学校「未来を拓くにいがたの人づくり支援事業」発表会指導者
H上越地区教育サークルソレイユ顧問
I第3回五色百人一首新潟県大会顧問
◎社会への寄与等
 演習形式の出前講座が好評で,模擬授業による演習を各校の教員研修にも積極的に取り入れた。
 

 
石 川   真(助教授)
 
<教育活動>
授 業
 教育情報基礎演習(学部)では,基礎的なコンピュータスキルの修得を行なった。また,予習復習を支援するためにWebも積極的に活用した。
 講義科目においては,適切なテキストがないため,また,最新の情報を提供するために,各回ごとに資料を作成し配付した。特に卒業後,教師として身に付けておかなければならない最低限の情報リテラシーの指導を行った。
 教科「情報」の免許科目については,教員として必要な専門的な知識を身に付けさせるために,随時実習を取り入れて指導を行った。
 情報教育方法特論(大学院)では,講義支援システムの掲示板機能を活用し,実践的な事例などについて議論を深めた。ディスカッションを設けることにより,実践的な中での問題点およびその解決策等を明確にすることが可能となり,現職教員にとっては,特に有用な場となった。
研究指導
 学部3年のゼミにおいては,実践の観察や分析についての個別指導を実施した。修士1年のゼミにおいては,実践調査に向けて個別指導を丹念に実施した。修士2年のゼミにおいては,実践を踏まえて修士論文作成のための指導を行った。その他,情報教育分野における他ゼミ生に対しても随時助言を行なった。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 講義支援システムを活用し,授業時間外にもさまざまなディスカッションを行える環境を整えたが,今後はより多く利用されるためのカリキュラムの検討が必要である。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
著】@平成18年5月:『Contemporary Approaches to Research on Learning Environments: Worldviews』(共著)World Scientific.
論】@平成19年2月:『CSCW場面における顔情報インタフェースの検討』(単著)上越教育大学研究紀要,26, pp. 345-356.
発】@平成18年8月:『スクロールタイプの違いが文章内容の空間的記憶に及ぼす影響』(単著)教育システム情報学会第31回全国大会.
A平成18年9月:『大学生の授業理解における学習方略の効果【1】』(共著)日本教育心理学会第48回総会.
B平成18年9月:『大学生の授業理解における学習方略の効果【2】』(共著)日本教育心理学会第48回総会.
C平成18年11月:『ネットワークコミュニケーション能力育成学習プログラムの開発』(共著)日本教育工学会第22回全国大会.
学会活動への参加状況等
@8月23-25日:教育システム情報学会第31回全国大会出席
A9月16-18日:日本教育心理学会第48回総会出席
B11月3-5日:日本教育工学会第22回全国大会出席
◎特色・強調点等
 科学研究費補助金(若手研究(B))の助成を受け,モバイル機器を活用した魅力ある学習環境インタフェースの検討(課題番号16700556)を中心に研究を進めている。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@情報教育実践に関する指導力養成のための現職教員研修支援事業(代表者:南部昌敏)
A特別教育研究経費:情報教育の実践的指導力を備えた教員の養成・研修−「情報モラルを核とした情報教育」及び「教育の情報化」の推進−(代表者:室谷利夫)
 

 
井 上 久 祥(助教授)
 
<教育活動>                                       
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
高等教育の情報化を志向し授業においては積極的な情報通信機器の活用を図った。特に成績評価おいては,本学の「講義支援システム」を積極的に活用し授業を展開した。従来の出席日数,レポート提出に加え,電子媒体の成果物についても評価の対象とした。電子媒体の成果物は,デジタル・ポートフォリオとして扱った。単に完成作品を評価するだけでなく,製作過程についても評価の対象とした。
【観点2】教育の達成状況
附属小学校との研究連携を通じた授業参観,地域貢献事業を通じた学校支援(学校ホームページの更新支援,パソコンクラブの授業補助)等,学校現場における情報教育の実践場面に直接関わる機会を設け,周辺参加により実践的な経験を培うことに留意している。
研究指導
【観点1】学部
学部3年次前期までに,するよう指導している。他大学の研究室との交流を行っており,交流における研究発表を通じて,自分の卒業研究のテーマと研究の方向性について明確にし,問題意識を持ち学校現場における様々な臨床的な場面にも臨んでいる。
【観点2】大学院(修士課程)
学校現場をフィールドとして臨床的な場面から得られたデータを必ず用い,質的な分析を中心に行っている。得られた研究成果については,必ず学会発表を行うよう指導している。自己の研究をより客観的,批判的に振り返ることができ,研究の完成度を高める契機となっている。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
授業における実習の形態として,組織学習論の立場からのグループ活動での実習を重視している点が特色である。これは教師が集団で問題解決にあたる場面を想定してのものである。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
発】@平成18年10月:学校現場の実践知を伝達する教材による大学講義の改善(共著)日本教育工学会第22回全国大会講演論文集,871-872頁
A平成18年10月:思考力を育成するための図解を題材とした学習教材の開発(共著)日本教育工学会第22回全国大会講演論文集,615-616頁
B平成18年11月:図解ポートフォリオを用いた思考力に関する評価方法の研究(共著)日本教育実践学会研究大会論文集,67-68頁
C平成18年11月:表現能力におけるデザイン力とセンスを育成するための教材開発(共著)日本教育実践学会研究大会論文集,61-62頁
共同研究の実施状況
@科学研究費補助金「学校の情報化推進のためのコンピテンシーモデルに基づく教師集団の組織・評価方法」代表者:井上久祥
A科学研究費補助金「作品の構造に着目した映像視聴能力・映像制作表現能力育成プログラムの開発と評価」代表者:南部昌敏
学会活動への参加状況
@日本教育工学会・企画運営委員会委員
◎特色・強調点等
システムを実際に運用し実証的に評価していく手法は,研究成果をそのまま大学や学校現場へと反映させることができ有用性に優れている。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@平成18年4月〜平成19年3月:文部科学省委託事業「教員研修評価・改善システム開発事業に関する調査研究(研究課題B)」委員
A平成18年4月〜平成19年3月:文部科学省委託事業「情報モラル等指導サポート事業」情報モラル教育地域アドバイザー
◎社会への寄与等
文部科学省委託事業を通じて,周辺地域の教師の情報教育実践に関する指導力育成に貢献した。
 

 
釜 田   聡(助教授)
 
<教育活動>
授 業
 「教育実地研究U」では,教育実習までに準備すること(身に付けること)を理解させ,学生一人が具体的な目標をもてるように努めた。具体的な授業場面では,初歩的な指導案の作成方法と授業の進め方等の指導を小集団で行ったり,学生同士の相互評価を実施したりした。また,評価テストについては,事前に評価基準を明示して,小集団での朗読テストや漢字書き取りテスト等を実施した。
その他の教育活動
 教育実習の事前・事後指導,実習中の巡回指導等。
 学生企画の「学びのクラブ」の指導(フレンドシップ事業)。
 韓国短期留学プログラム担当。
 上越教育大学附属小学校の研究会協力者。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 「学びクラブ」では,学生の危機管理意識を高めるため,具体的な危機回避の方策を学ぶ場として,不審者対策講習会と避難訓練などを企画・実施した。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
論】@平成18年4月,釜田聡,「日本における教員養成大学の教育実習改革と現状」,『師範大学特性化方案探索国際シンポジウム−農漁村小規模学校教員養成のための師範大学教育課程及び教育実習プログラム改善方案−』所収,公州大学校師範大学特性化事業団・公州大学校師範大学教育研究所,pp.77-107,全115頁
A平成18年6月,釜田聡,「海外研究大会報告中国国際理解教育研究大会・日中シンポグローバル時代における国際理解教育」,『国際理解教育』VOL12,日本国際理解教育学会,pp.166〜179
B平成18年10月,釜田聡,「中学校歴史的分野における日韓関係史の取り扱い−通信使から江華島事件(雲揚号事件)を中心に−」,『全国大会発表論文集』第2号,日本社会科教育学会,pp.196-199,全239頁
C平成18年11月,釜田聡,「Joetsu University of Education's Effort to Reform A Practice Teaching Program -Career Education for the Students Aspiring to Become Teachers-」, 『International Symposium on Educational Consortiums in Asia』,Korea National University Of Education, pp.40-52,全173頁
D平成19年2月,釜田聡,「体験学習J(日韓学生交流)−日韓大学生の相互交流を通じて−」(pp.87〜98),濁川明男編著『教員養成は今変わる』所収,全250頁,教育出版
E平成19年2月,釜田聡,「学びクラブでの学生の成長−上越教育大学の「学びクラブ」の実践−」(pp.109〜119),濁川明男編著『教員養成は今変わる』所収,全250頁,教育出版
F平成19年3月,梅野正信,李明熙,二谷貞夫,釜田聡,金恩淑,具蘭憙,「日本と韓国の中学校用歴史教科書における両国関係史の記述内容に関する研究」,『鹿児島大学教育学部研究紀要』第58巻,pp.207-248
発】@平成18年4月,「日本における教員養成大学の教育実習改革と現状」,師範大学特性化方案探索国際シンポジウム(韓国・公州大学校)発表
A平成18年6月,「上越教育大学における「教育実習」改革−「分離方式教育実習」と「総合インターンシップ」を中心に−」,『2007年以降の教員の大量退職に伴う教育現場の諸問題』日本教育工学会6月シンポジウム
B平成18年10月,「中学校歴史的分野における日韓関係史の取り扱い−通信使から江華島事件(雲揚号事件)を中心に−」, 日本社会科教育学会課題研究発表
C平成18年11月,「Joetsu University of Education’s Effort to Reform A Practice Teaching Program -Career Education for the Students Aspiring to Become Teachers-」韓国・韓国教員大学校国際シンポジウム発表
D平成19年2月,「実践交流シンポジウム−基調提案−」上越教育大学特色GPシンポジウム発表
共同研究の実施状況
@上越教育大学学校教育総合研究センターのプロジェクト研究の推進「日韓の相互理解をめざした教材開発研究U」
A上越教育大学学校教育総合研究センターのプロジェクト研究の推進「社会認識を深めるための教材開発研究U−小中の連携を中心に−」
B平成18-19年度科研費基盤研究(C)研究代表者「日韓の相互理解をめざした歴史教育の総合的基礎的研究」
C平成18年-19度上越教育大学研究プロジェクト(一般研究)研究代表者「中1ギャップ解消に向けた基礎的総合的研究 −附属小中学校の社会科・総合的な学習を中心に−」
学会活動への参加状況等
@平成18年5月:歴史学研究会参加(東京)
A平成18年6月:日本国際理解教育学会参加(岐阜)
B平成18年8月:日本学校教育学会参加(広島)
C平成18年10月:日本社会科教育学会参加・発表(秋田)
D日本学校教育学会事務局員(会員管理)
◎特色・強調点等
 教師教育の研究では,韓国・公州大学校(4月)と韓国教員大学校(11月)で本学の特色ある教育実習の取り組みについて発表した。国際理解教育については,韓国の研究者・実践者と連携し,現地調査と実証的な研究を進めた。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
 フレンドシップ事業企画運営委員として,地域諸機関と連携しながら,学生のボランティアの受け入れ先確保に努めた。
 地域の教育機関や学校から,各種講演会や指導者としての依頼があり,積極的に参画した。その他,JOIN(上越国際交流協会)主催の映画鑑賞会の講師や上越市韓国企画課主催の韓国・短期語学留学モニターツアーの講師を勤め,地域の諸機関と連携した活動に参画した。
◎社会への寄与等
 上越教育大学学校教育総合研究センターのプロジェクト研究や各種事業を通じて地域貢献に尽力した。
 

 
松 井 千鶴子(助教授)
 
<教育活動>
授 業
 「教育実地研究U(授業基礎研究)」の前期は,初等教育実習で実際に学生が使用する学習指導案の作成,提出を課し,「指導案検討」では,学生が作成した学習指導案を分担しながら丁寧に読み,朱を入れ,個別指導を実施した。後期「発問の構成」の授業は,20名弱の少人数で行い,具体的な教材を提示し,考察する視点を明確にしながら,双方向性のある授業を展開した。
 初等教育実習及び中等教育実習期間中は,担当した小・中学校すべてを回り,実習生のほとんどの授業を参観し,可能な範囲で指導・助言を行った。今年度から免許プログラム院生の教育実習が始まり,実習校が増えたが,綿密な計画,事前・事後の指導により,軌道に乗せることができた。
 「臨床教育課程論」は,本学増井三夫教授と私たち実務家教員3名とのジョイント授業として実施した。小グループによるワークショップや教育現場での場面を取り上げたロールプレイなどを取り入れた授業構成をすることにより,授業への参加意欲を高め,教育課程についての理解を深めることができた。   
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 教育実習中も実習生への指導を継続するため,精力的に学校を巡回した。平成20年度から行われる教職大学院の教育実習と同時展開になることも考えられるため,実習校の整備や実習校との連絡調整が必要である。また,「臨床教育課程論」は,ジョイント授業という試みを行い,授業方法の一つとして新たな提案となった。更に理論と実践の融合を目指すためのジョイントの方法を工夫していく必要がある。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
著】@平成19年2月:『教員養成は今変わる』(共著) 教育出版
業】@平成18年10月:『教員養成カリキュラムの改善・改革の方向性』(共著)
A平成19年2月:『臨床教育課程論入門(テキスト)』(共著)
共同研究(幼,小,中,高等学校及び特殊教育諸学校教員との共同研究を含む)の実施状況
@上越市立大手町小学校の教育課程開発・授業研究システムのモデル化の試み 代表者:増井三夫(本学教授)
A勤労観,職業観を身に付けるための学校教育の在り方 代表者:三村隆男(本学助教授)
B中1ギャップ解消に向けた基礎的総合的研究 代表者:釜田聡(本学助教授)
学会活動への参加状況等
@6月24・25日:日本生活科・総合的学習教育学会出席
◎特色・強調点等
 実務家教員として参画し,学校現場での実践研究の進め方や考え方等にかかわる提言をしてきたことにより,大学と学校現場の連携協力の推進,学校課題の解決に向けた臨床的研究に寄与できた。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@新潟県立教育センター「初任者研修(前期教育方法研修)」講師
A柏崎市立枇杷島小学校「郡市指定総合学習研究発表会」指導者
B糸魚川市立大野小学校校内研修講師
C妙高市教育研究会一斉研修会(総合学習部会)講師
D上越市立城北中学校進路講演会講師
E上越市キャリアカウンセラー活用事業に伴う講演会講師(上越市立豊原小学校,上越市立南本町小学校,上越市立東本町小学校,上越市立大町小学校,上越市立中保倉小学校,上越市立黒田小学校,上越市立八千浦小学校)
F出前講座(総合的な学習の時間):魚沼市学習指導センター,妙高市教育委員会
G上越市立直江津小学校校内研修会講師
H上越市立城北中学校校内研修会講師
I総合的学習カリキュラム開発セミナー(年間6回)の開催
◎社会への寄与等
 総合的な学習の時間の内容や指導方法にかかわる考え方や改善策,及びキャリア教育の実践方法について話をした。実践事例を基にした話で分かりやすいという評価を得た。
 

 
松 沢 要 一(助教授)
 
<教育活動>
授 業
 教育実地研究Uの前期の「指導案検討」では、指導案を丁寧に読み、朱を入れ、個別指導を実施した。後期「算数授業づくり」の授業は、20名弱の少人数で行い、具体的な教材を提示し、考察する視点を明確にしながら、双方向性のある授業を展開した。臨床教育課程論では、理論と実践の融合を図った授業を展開した。
その他の教育活動
 初等及び中等教育実習期間中は、担当した小・中学校すべてを回り、実習生の多くの授業を参観し、可能な範囲で指導・助言を行った。また、実習校の校長や担当教諭から、実習への要望、意見等を聴取し、今後の教育実習の改善に役立てようとした。実習校への丸投げではないことを強く印象付けることにもなった。
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 実習中も学生への指導を継続するため、精力的に実習校回りに取り組んだ。実習は学部生と免許プログラム院生とが同時展開になるため、個別指導の時間設定の見直し、一校当たりの訪問回数の減少が懸念される。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
著】@平成18年11月:『こんな教材が「算数・数学好き」にした』(単著) 東洋館出版社
A平成19年2月:『教員養成は今変わる』(共著) 教育出版
共同研究の実施状況
@確率概念の活動的・体験的理解を図る教授単元の臨床的開発研究 代表者:岩崎浩(本学助教授)
A小中の接続を意識した新たな図形領域の単元構成 代表者:齋藤九一(本学教授)
学会活動への参加状況等
@7月29〜30日:日本数学教育学会の講習会に出席
◎特色・強調点等
 大学・大学院における教員養成推進プログラム(教員養成GP)の研究に、実務家教員として参画し提言してきたことは、マルチコラボレーションによる実践力の形成という点で貴重であるといえる。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@科学技術振興機構理数大好きモデル地域事業(新潟県中越地区)運営委員
A学力向上推進フォーラム2006(新潟県教委主催)で講演
B見附市立名木野小学校研修会講師
C南魚沼市学習指導センター研修講座講師
D新潟市立中之口中学校研修会講師
E長岡市研修会で講演及びパネルディスカッション
F妙高市教育委員会出前講座
G上越市立大潟町小学校出前講座
H上越市立富岡小学校出前講座
I三条市立栄中央小学校出前講座
J上越市立高志小学校出前講座
K柏崎市立北条北小学校出前講座
L南魚沼市立第二上田小学校出前講座
M糸魚川市立下早川小学校出前講座
N中越地区算数・数学教育研究会講師
◎社会への寄与等
@理数大好きモデル地域事業(新潟県中越地区)運営委員として指導案検討と算数授業研究及び協議会に参加し、助言した。
A研修会等で講演や講師を6回、出前講座の講師を8回務め、主に算数・数学教育の憂慮すべきことや改善策等について話をした。参加者の多くから具体的で分かりやすかったという評価を得た。