4 教育・研究組織等
 
(3) 学校教育学部
@ 入学者選抜
ア 入学試験委員会設置の趣旨(目的)及び組織
(ア) 組織設置の趣旨(目的) 
 大学院及び学部の入学者選抜に関する事項を審議するため,教育研究評議会の専門委員会として設置されている。
(イ) 組織の構成及び構成員等
 学長が指名した副学長,各部から選出された教授又は准教授(講師及び助教を含む。以下同じ。),保健管理センター所長,教務委員会委員長,国際交流推進室長,学務部長,入試課長及びその他学長が指名した教授又は准教授若干人として1人の教授,計23人で構成している。また,平成20年度の教職大学院設置を考慮し,年度途中から教職大学院準備講座の教員がオブザーバーとして参画した。
 なお,本委員会には,入学者選抜方法研究専門部会,小論文専門部会,実技検査専門部会,調査書専門部会,健康診断専門部会,私費外国人留学生専門部会及び推薦入試面接専門部会の常設の専門部会を置いている。これらは,本委員会委員及び学長指名の教授又は准教授等で構成している。また,この他に,本委員会の下に学部関係の部会として,次の部会を時限的に設置した。
・学部入学者選抜方法改善部会
目  的: 学部入学者選抜方法検討委員会(「入学者選抜方法の検証と今後の改善方策」について検討するため平成18年度に時限委員会として設置)が学長に報告し教育研究評議会で承認された「入学者選抜方法の改善方策」の具体案を検討する。
設置期間: 平成19年度・平成20年度
イ 運営・活動の状況
(ア) 委員会等の開催状況
 委員会を16回開催した。また,学部入学者選抜に関して専門部会を計26回開催した。
(イ) 審議された主な事項
 学部入学者選抜の基本方針の策定,推薦入学者選抜・個別学力検査等の実施計画の策定・実施,学生募集要項等の作成,合否判定基準・合否案の作成,大学入試センター試験の実施,大学説明会の実施,次年度以降の入学者選抜方法等に関する事項について審議した。
 また,入学者選抜方法研究専門部会において,入学者選抜に関する追跡調査及び入学者選抜方法の改善に関して調査研究した結果を,「平成19年度入学試験委員会入学者選抜方法研究専門部会報告書」として取りまとめ,学内に公表した。
 さらに,学部入学者選抜方法改善部会において,推薦入試の改善(自己推薦書の提出,全面接室での統一した面接内容・方法),後期日程の改善(教職に対する意識等を確認するための個別学力検査等)及び選抜方法別の募集人員の改善(前期77人,後期33人,推薦50人の募集人員の変更)について検討し本委員会へ報告した。
(ウ) 重点的に取組んだ課題や改善事項及び前年度の検討課題への取組状況等
1) 入学者選抜方法の改善・実施
平成19年1月の第41回教育研究評議会において示された学部入学者選抜方法の改善方策について,推薦入試の改善,後期日程の改善及び選抜方法ごとの募集人員の変更を本委員会及び学部入学者選抜方法改善部会で,検討した。その具体の改善内容等を本委員会から教授会へ「学部推薦入学者選抜試験の改善」(平成19年9月26日教授会決定)及び「学部後期日程及び選抜方法別募集人員に係る改善」(平成19年11月21日教授会決定)として提案し承認を得た。
その中で,推薦入試の改善については,12の面接内容・方法を廃止し,統一した面接内容・方法による集団面接とし,具体の選抜方法を検討の上,平成20年度入学者選抜から実施した。また,学部後期日程の改善については面接を課すこととし平成21年度入学者選抜から実施することした。
2) 定員超過の抑制
文部科学省から,国立大学の学部における定員超過の抑制について具体に通知があり,平成20年度合格者の決定については,従来にも増して慎重に検討した結果,前年度の入学手続者は入学定員160人に対し1.05倍であったが,今回は1.03倍の165人に留めることができた。
ウ 優れた点及び今後の検討課題等
 入学定員超過については,1.03倍に留まったことは評価されるべきであるが,平成21年度入学者選抜から後期日程に新たに面接を課し,その影響が応募者数及び入学手続者数にどのように現れるか不透明な点があることから,合格者数の決定を一層慎重に行う必要がある。
 また,平成21年度入学者選抜から新たに実施することとなった後期日程の面接について,具体の実施方法等を検討していかなければならない。