【生活・健康系教育講座(家庭)】
大 瀧 ミドリ(教 授)
佐 藤 悦 子(教 授)
<教育活動>
授 業
学部における被服学関連の授業は,講義と実験・実習等の内容を関連づけて構成し,消費科学的な視野が養えるよう努めている。学部生と共に免P院生の履修があるため、多様な学生に対応できるように授業後のミニレポートを課して理解度を把握するなどを行った。製作実習の基礎となる教材を取り上げた。大学院における授業は、小学校・中学校・高等学校の家庭科の授業内容との対応を意識して取り上げ、専門的な視野からの解説や問題点などを各自指摘するなどの意見交換を行った。
研究指導
研究テーマを設定する際には、生活に密着した事象から課題を見い出し,研究テーマに発展できるよう指導上において心がけている。本ゼミの共通テーマとして、被服商品の消費性能に関する研究ならびに衣服の着脱動作に関する研究をメインテーマとして位置づけているが、学生が希望するテーマも多様であるため、可能な限り希望に添えるよう指導体制を取りつつ展開している。本年度の学部生は,既製衣料の消費性能としてTシャツを取り上げ、「Tシャツの廃棄要因と消費実態」として成果をまとめた。院生指導は、一つに衣服の着脱動作に関する研究として、着慣れや着装の習慣などから衣生活の実態を把握するための調査内容を検討して課題研究を進展できるようにしたこと、もう一つは被服の消費実態が直面している諸課題を古着などの利用実態調査を通して検討するための研究計画を立てて、今後に展開できる様に指導した。
研究室の活動として、衣に関連する地域産業や文化への興味・理解を深めることを目的として,施設見学や手作りの機会を設けている。本年度は,手縫いの応用技法としてニードル・ワークを行った。こうした活動が将来教員として授業展開に役立てられることを目差しているが、時間的な制約もあり,ゼミ単位での活動スケジュール調整が今後の課題である。
<研究活動>
研究成果の発表状況
発】@平成19年5月:「男子大学生におけるボタンかけはずしの動作特性 その2―片手でのボタンかけはずし操作と日常動作における使い手の比較―」日本家政学会第59回大会研究発表
A平成19年6月:「Tシャツの繰り返し着用・洗濯による形状変化について」日本繊維製品消費科学会2007年年次大会発表
B平成19年11月:「衣服の死蔵と古着に関する実態調査」日本家庭科教育学会第24回北陸地区大会
学会活動への参加状況
@平成19年5月12日〜13日:日本家政学会第59回大会発表,出席
A平成19年6月16日〜17日:日本繊維製品消費科学会2007年年次大会発表,出席
B平成19年8月30日〜31日:日本家政学会被服心理学部会夏季セミナー出席
<社会との連携>
社会的活動状況
@新潟県教育職員免許法認定講習:講師 (平成19年8月20日〜23日)
A長岡医療福祉カレッジ:非常勤講師(平成19年10月〜)
B日本家政学会被服心理学部会地区委員
C日本繊維製品消費科学会北陸支部幹事