【芸術系教育講座(音楽)】
 

 
池 田   操(教 授)
 
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
 大学院の独唱I,独唱IIでは音楽分野以外の学生も受講しているので,基礎,基本を重視しながら選曲,指導内容は受講生の希望に応えるようつとめた。成績評価は達成度を重視した。
【観点2】教育の達成状況
 院生2年の修士論文の指導は2名であったが,「歌声の研究」では音響分析を伴い,オリジナリティと実証生に優れた研究成果があり,また「日本歌曲」の研究でも非常に優れた演奏研究の録音が論文に添付された。即実践に使える発声技法,演奏技法,日本の歌の演奏法は形を変えて今後の教育現場で活かされると期待している。
研究指導
【観点1】学部
 教育現場では音楽授業の主とした位置に歌唱指導がある。学校教育における歌唱指導は生涯をとおして音楽を愛好する下地を作るものであると言える。質の高い歌唱指導法を目指し発声法,発音法を基礎として実践力,応用力も視野にいれながら指導をおこなった。
【観点2】大学院
 演奏研究は1年次については歌唱法の基本を,2年次については学校教育における臨床的な実践力を修得するために日本の歌曲の演奏法と,より高度な声楽技法を修得するためにベルカントの作品から選曲し指導を行った。
その他の教育活動
 19年度は3人の院生を指導をした。授業以外の研究活動の成果として,そのうち一人は新潟県音楽コンクール優秀賞受賞,日本クラシック音楽コンクール全国大会にて入選を果たした。獲得した非常に高い水準の演奏技法及び音楽性は他の院生の刺激になり,また,歌唱分野におけるレベルアップに繋がっている。この学生は修了時優秀学生として表彰された。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
作】@平成19年11月:上越教育大学振興協力会記念演奏会,ピアノ:後藤丹,デュオ・セレッソ ブランシュ・ネージュの間
A平成19年12月:東京室内歌劇場コンサート,日本歌曲その流れをたどって その22 現代作曲家〜 猪本隆 ピアノ:徳富香恵,奥千歌子,TOKYO FMホール 監修:塚田佳男
B平成20年1月:首都オペラニューイヤーコンサート:ピアノ長澤恵美,森順子,指揮:諸遊耕史,ナレーター:石渡千鶴子,神奈川県立音楽堂
発】@平成19年11月:学会誌 計測自動制御学会 中越支部シンポジウム2007公演論文集 異なる歌唱形態における声楽家の歌声の音響分析的手法による比較(共)
A平成19年11月:学会誌 計測自動制御学会 中越支部シンポジウム2007公演論文集 歌唱の習熟度が歌声の音響情報に及ぼす影響に関する研究(共)
◎特色・強調点等
 長年研究してきた日本歌曲の演奏法をまとめて,リリースしたCD[風に寄せて歌える,,,日本抒情歌曲集] が専門誌に取りあげられ評価された。音楽現代(4月号/推薦 山田耕筰歌曲の香気にみちて気高い表情,気負いのない表現には全く感心させられた。保延裕史),レコード芸術(6月号/準推薦 抒情の意味を再考させる演奏だ。北尾道冬)。日本歌曲の演奏研究は学校教育音楽の歌唱領域における原点に位置するものであると考えている。教育実践へ寄与するところは大きい。
 
〈社会との連携〉
社会的活動状況
@平成19年6月:第42回新潟県音楽コンクール予選会声楽部門審査員,新潟市音楽文化会館
A平成19年7月:第42回新潟県音楽コンクール本選会声楽部門審査員,新潟市民芸術文化会館
B平成19年9月:第17回日本クラシック音楽コンクール地区本選会審査員 講評 富山市民プラザアンサンブルホール 
C平成19年8月:第36回新潟県上越地区学校合唱大会/NHK全国音楽コンクール上越地区予選審査員 講評 上越文化会館   
D平成19年8月:第60回全日本合唱コンクール富山県大会審査員 講評 射水市小杉文化ホール 
◎社会への寄与等
 音楽コンクール,合唱コンクールの審査,助言,講評,また演奏会をとおして,学校音楽教育活動や地域の音楽文化振興に関与した。
 
 
 
後 藤   丹(教 授)
 
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
 シラバスに準拠しながら学生の進度に合った指導を心掛けた。
 音楽劇創作の授業では二月の公演に向けて授業時間外の指導を多くおこなった。
【観点2】教育の達成状況
 大学院ゼミの修了者2名は修士論文を提出し,1名は秋田県,もう1名は新潟県の学校現場に復帰した。
 4年学部ゼミの2名は卒業論文を出して卒業,1名は一般企業に,もう1名は教育関係の仕事に就いた。
 研究指導
【観点1】学部
 研究指導は本年度2名とも実技でなく論文であった。入手しにくい資料の収集に協力したほか,精緻な論述になるように多くの時間を費やした。
【観点2】大学院
 2名とも研究領域が必ずしも近くなかったが,共に研究を検証しながら修士論文を完成に導いた。
その他の教育活動
@附属幼稚園長としての教育支援
A附属中学校音楽授業でのコメンテーター(19年7月)
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 専門領域以外のテーマでも研究指導できるように努力を続けている。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
著】@平成19年11月:《はんの木のみえるまど》(ピアノ曲)(単)カワイ出版 こどもたちへ メッセージ2007
A平成20年1月:連作歌曲《この世界のぜんぶ》(単)日本作曲家協議会
B平成20年2月:「セレモニー」全音ピアノピース・セレクション(共)全音楽譜出版社
作】@平成19年5月:《カタロニアの鳥たち》(2本のフルートと弦楽五重奏)新潟市音楽文化会館(新潟)
A平成19年9月:上越市民オペラ《愛の妙薬》のアンサンブル編曲と指揮 上越文化会館(上越)
B平成19年11月:《はんの木のみえるまど》(ピアノ曲) 紀尾井ホール(東京)
学会活動への参加状況
@日本音楽表現学会(熊本大学)への参加(19年6月)
A日本音楽表現学会編集委員として「音楽表現学」の編集に携わる。(19年7月〜11月まで)
◎特色・強調点等
 附属幼稚園の仕事が予想以上に忙しかったためもあり例年よりも研究成果が少ないように思う。
 時間の使い方を再考する必要がありそうである。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@新潟日報「あーとぴっくす」欄等の執筆 
AFM−Jのコーナー「ゼミのあいまに」のコーディネートを担当 
B新潟県音楽コンクール審査員(19年6月) 
C上越市民芸能祭「合唱のつどい」の講師(19年7月) 
D新潟県民会館40周年記念「フェニックス・コンサート」プログラム解説執筆(20年3月)
E「新しい上越市民のうた」録音監修(20年3月)
◎社会への寄与等
 前年度から続いた「新しい上越市民の歌」の編曲が一段落し,CDも完成した。
 
 
 
峯 岸   創(教 授)
 
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
○授業形態,学習(研究)指導方法等の教育方法に関する取組状況
 平成19年度は赴任初年度のため,学生の実態把握を中心にして,今後どのような方針で授業を構築するかを模索した。授業形態は,受講人数に応じて,授業のしやすい形態の工夫を図った。また,指導方法については,できるだけ学生の実態に即した手作りの教材を作成し,映像を加えながら分かりやすい指導の工夫を図った。研究に対して意欲的かつ真摯に取り組む様子から本学の目指す教員養成を学習指導要領の目標と内容,評価のあり方等,学校教育における総合的な視点からの授業を進めた。特に,これからの音楽教育の中核となるものは,日本の音文化を豊かにするためのものをキーワードにしてあらゆる視点からの音楽科教員養成の必要性を主張し,多くの学生から望ましき反応を得ることができた。教材の研究開発では,これまでの教材として持っていたカセットテープとビデオテープをすべてCD化,DVD化し,1300枚以上の音源と映像を各分野別に分類した。そのため,必要な映像資料を瞬時に授業で用いることができるようになり,各授業において呈示できる教材が多様で豊かになったため,受講生の反応はすこぶる良好となった。
○成績評価法に関する取組状況
 成績評価については指導と評価の一体化を目指し,私自身の指導の振り返りを基盤に考えた。学生の理解度を出席を最も重視すると共に,意見交換の意欲や提出されたレポートの内容などの取組みと問題意識や課題意識も重視した評価をした。
【観点2】教育の達成状況
 本学が目指す我が国の有為な教員養成という視点から,学生の知的レベルに比較して教員採用の数が少ないと感じる。私学における教採ゼミや論文指導での実績を上げるための努力を考えたとき,もっと優秀な教員を育てるための努力が必要と感じた。
研究指導
【観点1】学部
 卒論学生1人(学部3年)の指導。「幼児教育における感受性」をテーマに,1年目の着実な研究を進めた。1対1のゼミのため,できるだけ研究校見学や峯岸ゼミの院生理との交流や意見交換等も工夫した。
【観点2】大学院
 修士論文で,免P3年1人,M2が3人,M1を2人指導した。
 免P3年は「生徒の意欲を内発させる中学校音楽科評価のシステム開発」,M2はそれぞれに「学校との連携を図った地域芸能活性化の研究」,「わらべうた・唱歌・童謡を教材とした歌唱指導の有効性」「小学校音楽科における日本民謡の指導」に関する研究を行った。 また,M1は「日本の太鼓のリズム特性の研究」「小学校音楽科におけるリコーダー指導改善の研究」についての各研究。
 大学院生の論文指導では,必要な資料や情報等を提供した。
 その他の教育活動
@4月25日:上越教育大学附属小学校 第1回研究協力者会議
A6月5日:上越市立城西中学校研究会 講師
B6月6日:上越教育大学附属小学校 第2回研究協力者会議
C6月17日:TBSこども音楽コンクール 第1次審査(TBS本社)審査
D6月28日〜29日:上越教育大学附属小学校 2007年教育研究協議会 講師 
E7月28日〜29日:全国高等学校ギター・マンドリンフェスティバル(大阪)審査
F8月1日:TBSこども音楽コンクール第2次審査(土浦市民会館)審査 
G8月11日:TBSこども音楽コンクール第2次審査(群馬県民会館)審査
H9月21日:平成19年度新潟県高等学校文化連盟日本音楽演奏発表会(新潟市音楽文化会館)審査
I11月17日〜18日:(社)東洋音楽学会第58回大会(上越教育大学)実行委員 
J12月27日:TBSこども音楽コンクール東日本大会(文京区シビックホール)審査
K1月27日:TBSこども音楽コンクール文部大臣奨励賞選考委員会(TBS本社)審査 
L1月29日:エフエム・J録音
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 音楽教育学は,音や音楽を楽しむことを基盤として成り立つ研究分野であることから,専門セミナーとかかわりも持たせたリコーダーやヴァイオリン,チェロなどによる古楽系の室内楽を編成し,毎週楽器を用いて演奏研究を行い,修論のための実践に生かすことができた。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
論】@平成19年9月:『学校教育における伝統文化の意義』(中等教育資料)文部科学省発行
学会活動への参加状況
@平成19年11月:東洋音楽学会全国大会実行委員(上越教育大学)
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@新潟大学音楽教育研究会 基調講演 講師(2月23日)
◎社会への寄与等
(1)上越教育大学附属小学校 第1回研究協力者会議 (4月25日)
(2)上越市立城西中学校研究会 講師(6月5日)
(3)上越教育大学附属小学校 第2回研究協力者会議(6月6日)
(4)平成19年度日本教育大学協会北陸地区音楽部門研究協議会地区代表(10月4日)
 

 
茂手木 潔 子(教 授)
 
 

 
上 野 正 人(准教授)
 
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
 授業場面では,教員の臨床的能力が必要とされている。本学に入学する学生は音楽の実技能力が十分でないものが多くおり,卒業までに最低限の能力の習得が急務である。このとこから,実技の授業においてはその能力の向上に重きを置いて指導を行っている。また,評価においても,各学制のモチベーションや熟達度をその評価の対象として,また作品としての質の高さも考慮するなどし,学生のやる気を喚起している。
【観点2】教育の達成状況
 今年度卒業したゼミ生2名のうち1名は神戸市の教員採用試験に合格した。もう一名は本学大学院へ進学した。また,修了ゼミ生1名は,新潟市にて音楽の講師として指導を行っている。このように,卒・修了生は,在学中に身に付けた実践力を生かすべくその活動の場を得ている。
研究指導
【観点1】学部
 音楽の授業において,実技の実践力は必須のものである。授業の中では,個々の力に応じた課題を出すことで実践力を養うと同時に,表現分析の中でどのように楽曲の指導を行うべきか,教えるべきポイントをしっかりと把握させることにより,実技のみならず指導場面の実践力も養えるよう指導を行った。
【観点2】大学院
 実際に,小・中学校への聞き取りなどインタビューを行わせ,またその授業を参観させることにより,実践場での諸問題や実態などを十分に把握させ,論文執筆に生かせるよう指導を行った。
その他の教育活動
@新潟大学教育人間科学部非常勤講師
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 音楽という授業の特性上,実技能力は大きく授業実践にかかわってくる。そのことを学生にも十分理解させ,実技能力の向上を意識させた指導を行ってきたことと同時に,実際の授業場面に多く参加することにより,現在学んでいる能力がどのように生かされるのか,またどのような能力が必要なのかを継続的に学習させた点に大きな特徴がある。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
作】@平成19年6月:リサイタル
A平成19年6月:久比岐野合唱フェスティバルにおける「高田木曜会合唱団」「合唱団雪ん子」の指揮
B平成19年6月:新潟県音楽コンクール予選会審査
C平成19年7月:長野市立三輪小学校合唱部指導
D平成19年7月:上越市市民芸能祭における「高田木曜会合唱団」「合唱団雪ん子」の指揮
E平成19年7月:長野市立三輪小学校合唱部指導
F平成19年7月:新潟県音楽コンクール本選会審査
G平成19年8月:NHK学校音楽コンクール新潟県大会審査
H平成19年9月:新潟県うたごえ発表会における「合唱団雪ん子」の指揮
I平成19年9月:上越市民オペラ公演 ドニゼッティ《愛の妙薬》総監督,演出,ドゥルカマーラ役演唱
J平成19年10月:長岡市芸術文化財団 アウトリーチコンサート出演 独唱
K平成19年10月:妙高市立吉木小学校音楽祭における「高田木曜会合唱団招待演奏」での指揮
L平成19年10月:上越市立中郷中学校音楽祭における「高田木曜会合唱団招待演奏」での指揮
M平成19年11月:バッハアンサンブル富山演奏会 J.S.バッハ《クリスマス・オラトリオ》バス独唱
N平成19年11月:高田木曜会合唱団第54回定期演奏会での指揮
O平成19年11月:「全国のうたごえin奈良」における「合唱団雪ん子」の指揮
P平成20年2月:上越市レルヒ祭でのバリトン・コンサート
Q平成20年3月:上越市民オペラ公演「おしゃべりコンサート」企画,総監督,出演
業】@平成19年8月:妙高市文化ホール文化体験プログラム 企画,指導
◎特色・強調点等
 自己の演奏研究では,演奏のみならず企画・運営・総監督・演出を務めるなど,これまでの研究を総合的に発表し大きな評価を得た。また,市民合唱団の指導など地域社会の音楽による活性化を目的とした活動は特筆される事項である。まず,上越市民オペラ公演は,行政に頼らない市民独自のオペラ活動としてあまり例のないものであり,若手演奏家や運営能力を持った人的資源の発掘に大いに寄与している。また,「合唱団雪ん子」の活動では,新潟県代表団体として全国のコンクール(「全国のうたごえin奈良」)に3年連続で出場するなど成果を挙げている。妙高ジュニア合唱クラブの活動では,コンサートを開催することで,地域市民に大きなインパクトを与え地域ぐるみの子供の教育という考え方を喚起している。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@高田木曜会合唱団の指導・指揮 
A合唱団雪ん子の指導・指揮 
B上越市民オペラの総監督・指導 
C妙高ジュニア合唱クラブの指導・指揮 
◎社会への寄与等
 上記団体への指導行うことは,地域社会の音楽による活性化に寄与するとともに,地域にある人的な財産の掘り起こしに繋がり,継続的な活動を可能としている。また,妙高市におけるジュニア合唱クラブの指導は,学校教育の中で不足する音楽の教科としての魅力を補うと同時に,子どもたちがその楽しさに触れることで理解を深め,またコンサートを開催することで地域社会との繋がりや活性化,地域ぐるみの教育という大きなきっかけを作っている。
 

 
酒 井   創(准教授)
 
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
 音楽教育現場での歌唱・合唱指導その他,生徒指導上欠くことの出来ない楽器として定着している「ピアノ」ではあるが,聴覚からの入力を取捨選択が不可能な子ども達の感覚・感性の形成過程での影響力を考えると,その問題点の大きさは見過ごせない。素早い運指能力は,「無いよりはあった方がよい」程度であり,しかし最低限の基本的技術は身につけなければ応用が利かない。この視点での指導は学生各々の抱える問題点は千差万別であり,きめ細かく分析し対策をたてるしか方法がないと思って指導にあたっている。 
【観点2】教育の達成状況
 個人差は勿論あるが,概ね長足の進歩が認められた。
研究指導
【観点1】学部
 論文:ガーシュウィン作曲:オペラ「ポーギーとベス」は,米国の公民権運動が起こる以前の作品であり,黒人キャストが前提の作品であるため,差別社会で劇場での興業が事実上閉ざされていたが,20世紀後半にやっと上演された。また,管弦楽総譜は版権元により未だに発売を禁じられている状況下,先行研究もめぼしいものが見あたらないなかで独自の視点から切り込んだユニークな論考となった。
 

 
時 得 紀 子(准教授)
 
 

 
平 野 俊 介(准教授)
 
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
 本年度も,音楽実技関連の授業には分野以外の他コース学生の履修が多かった。履修理由は音楽の免許状取得や実技の技能を高めたいなど様々だが,これまで以上に個々の学生のニーズに応じた柔軟な指導内容を考えなければならない状況にある。音楽分野の学生に対しては音楽科の教員として備えておくべき実技力の養成に重点を置いている。いずれにしても個々の学生の能力を充分に引き出し発展させることができるように,常に指導内容と方法の改善には取り組んでいる。評価に際しては,課題に対する取り組む姿勢とその達成度を何より重視している。
【観点2】教育の達成状況
 教育の達成状況の点から見ると,概ね満足いく状況にはあるが,個々の学生の学習目標の達成度には個人差があり,非常に成果がある場合とそれがさほど感じられない場合がある。この差をいかに埋め,全員が納得できる達成感にまで到達できるかは,指導内容と方法の改善にかかっていると認識している。
研究指導
【観点1】学部
 4名(うち3名4年)の演奏実技と論文指導を担当。教育現場での実技指導に生かすことができる実践力や応用力の育成にも繋がるように努めた。
【観点2】大学院
 大学院1名のゼミ担当と博士課程1名のゼミの副担当。演奏実技と論文指導を行い,研究テーマに関連する音楽的視野が広がるよう導いた。
その他の教育活動
@教職講座(直前実技指導)でのピアノ実技指導
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
発】@平成19年11月:第54回高田木曜会合唱団の定期演奏会でピアノを担当
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@公開講座『ピアノ入門』4月〜6月
A出前講座「ピアノの発展と演奏様式の変遷」9月
B新潟県音楽コンクールピアノ部門実行委員及び審査
C高田木曜会合唱団でピアノを担当
D第4回子供のためのアドヴァイスコンサートでのアドヴァイザーと公開レッスンの実施
◎社会への寄与等
 出前講座及び社会的活動では地域社会からの要請にできるだけ応じるように努めた。