第一章 組織の運営状況に関する自己点検・評価
 
1 年度のハイライト
 
<教職大学院(専門職学位課程:教育実践高度化専攻)の新設>
大学院学校教育研究科に教育実践高度化専攻を設置し,その下に教育実践リーダーコース及び学校運営リーダーコースを配置した。
また,教職大学院に係る教育施設環境を充実するため「教職大学院棟(延べ床面積;775.68u,軽量鉄骨造2階建)」を新設し,12月17日(水)にオープン・セレモニーを挙行した。
 
<次期学長候補者の決定>
渡邉隆学長の任期が平成21年3月31日に満了することに伴い,11月26日(水)に意向聴取投票を実施し,同日開催の学長選考会議において,若井彌一教授を次期学長候補者とした。なお,任期は,平成21年4月1日から平成25年3月31日までの4年間である。
 
上越教育大学創立30周年記念式典等の挙行
本学の創立30周年を記念して,10月4日(土)に「上越教育大学創立30周年記念式典」を挙行した。
式典には,文部科学省高等教育局専門教育課教員養成企画室長 堀清一郎氏をはじめ 350名を超える来賓の列席を賜り,盛況のうちに執り行われた。
また,同日は,本学名誉教授 峯田敏郎氏制作の「記念撮影−終わらないアンコール−」の除幕式,初代学長 辰野千壽先生の長年の教育・研究実績の精神を受け継ぎ創設された「辰野千壽教育賞」の授与,昭和女子大学長 坂東眞理子氏の「教師の品格」と題した記念講演を順次実施した。
 
上越教育大学新潟サテライトの開設
本学学生・教職員・同窓会会員等が教育・研究・交流等を行う施設として,11月に新潟市中央区紫竹山に新潟サテライトを開設し,12月18日(木)に新潟市教育委員会関係者,下越地区の公立学校関係者及び本学修了生らの出席の下,サテライト開所式を開催した。開所式では,学長挨拶の後,教職大学院学生による学習成果発表やインターネットを利用した遠隔授業のデモ等を行った。
 
上越教育大学憲章の制定
平成18年度から教職員に意見を求めつつ「大学憲章設置WG」,「情報・広報委員会」,「教育研究評議会」,「経営協議会」において審議を重ねてきた大学憲章を,3月19日開催の役員会で承認し,制定した。
なお,憲章は,前文,教育の目標,研究の目標,社会への貢献及び大学運営の基本により構成した。
 
<専門職大学院GPの採択>  
平成20年度の専門職大学院等における高度専門職業人養成教育推進プログラム(専門職大学院GP)に,本学,兵庫教育大学及び鳴門教育大学の3大学共同による「教職大学院の実習等のFDシステム共同開発」の取組が採択された。
本取組においては,「3大学教職大学院FD協議会」を設置するとともに,その下に3つのワーキンググループ(「第1WG」,「第2WG」及び「第3WG」)を設置している。本学は第3WGを主幹し,実務家教員の研修プログラム開発を目的として,主に教職大学院の実務家教員に対するアンケート及び先行する他分野の専門職大学院におけるFDプログラムの調査研究を行っている。
 
<学部後期日程の改善>
学部後期日程試験では,平成21年度入学者選抜から,教職への関心と意欲を持ち,協調性や人間性に優れ,積極的に学習を進めていくことのできる,個人的魅力のある学生であるかどうかを判断するため,個別面接を実施した。
 
<附属小・中学校に主幹教諭及び指導教諭を配置>
校長のリーダーシップの下,組織的・機動的な学校運営が行われるように学校の組織運営体制や指導体制の充実を図るため,4月1日付けで附属小学校及び附属中学校に主幹教諭及び指導教諭を各1人配置した。