3 管理運営組織等
 
(26) 財務
@ 重点的に取組んだ課題や改善事項等
ア 自己収入の確保・各種競争的資金の獲得に向けた取組み
 大学院学生の定員充足は,本学の自己収入の約9割を占める授業料等の学生納付金収入の確保の観点から,財政的にも非常に重要であり,平成16年度に引き続き,都道府県教育委員会や私立大学への広報活動を実施するなど大学を挙げた取組みを実施した。
 また,平成20年度の各種競争的資金の獲得に向けて組織的に積極的な取組みを行った結果,それぞれ事業経費が採択され,特色ある事業を展開するための財源を確保することができた。
イ 学内予算編成等
 平成20年度の学内予算編成においては,運営費交付金の教育研究経費等が,前年度と比較するとマイナス約16百万円(△0.5%)と効率化係数の影響等により非常に厳しい状況の中で,年度計画の諸施策を着実に実施するため,経常的管理経費を抑制するとともに,本学の当面の課題である大学院の学生定員充足のための経費や学生支援を推進するために予算の重点化を進めた。
 また,平成19年度決算における剰余金約2億8千万円について,文部科学大臣の承認を経て,本学の教育研究環境の整備のための目的積立金とすることとした。
ウ 管理的経費の抑制・節減
 光熱水料の抑制のためクールビズ・ウォームビズ推進のポスター掲示や電力使用量の増加が見込まれる日ごとに電力予報を全教職員に通知するなど学内の節約意識の啓蒙を行うとともに,冷暖期間の短縮や夏季一斉休業の実施等により,光熱水量の抑制に努めた。
 また,資源ゴミの分別回収の実施によるゴミの排出量の削減及び請負契約の一本化等により外部委託経費の節減を前年度に引き続き実施し,管理的経費の節減を図った。
 収入に伴う事業の実施に関する具体的方策としては,余裕金の効果的運用を図るため国債を購入した。
 研究費の不正使用防止の体制・規則の整備を行い,本学ホームページにも掲載することで,広く国民に知らしめた。
A 新たな取組みが求められる点や特筆すべき点
 今後の本学の財政的課題としては,引き続き,管理的経費の抑制に努めるとともに,授業料等の自己収入の確保・競争的資金の獲得に積極的な取組みを継続して実施することにより,財務内容の改善を図っていくことが挙げられる。