第一章　組織の運営状況に関する自己点検・評価｜上越教育大学年次報告書（第24集：平成20年度版）

　大学院及び学部の入学者選抜に関する事項を審議するため，教育研究評議会の専門委員会として設置されている。

　学長が指名した副学長，各専攻から選出された教授又は准教授（講師及び助教を含む。以下同じ。），保健管理センター所長，教務委員会委員長，国際交流推進室長，学務部長，入試課長及びその他学長が指名した教授又は准教授若干人として１人の教授，計24人で構成している。

　なお，本委員会に，新たに常設の教育職員免許取得プログラム試験専門部会を設置した。専門部会は，本委員会委員，教育職員免許取得プログラム支援室室員及び入学試験委員会委員長が指名した者で構成している。また，この他に，本委員会の下に大学院関係の部会として，次の部会を時限的に設置した。

目　　的：　大学改革委員会委員長から再依頼のあった大学院への大学間協定に基づく推薦入学者選抜試験の導入に係る制度設計

　平成21年度入学者選抜試験に係る実施計画の策定・実施，合否案の作成，個別の入学資格審査，教育職員免許取得プログラム受講者の選考案の作成，大学院説明会の実施及び平成22年度学生募集要項等について審議した。

　平成20年度入試に引き続き平成21年度入試においても前期・中期・後期の３期に分け学生を募集し，入学者選抜試験を実施した。なお，教職大学院については，第２次募集も実施した。

　なお，平成22年度の学生募集については，引き続き受験機会の複数化を図るため，３回の受験機会（前期募集：８月下旬，中期募集：11月下旬，後期募集：３月上旬）を確保することとした上で，前期募集については，地元上越市開催の行事を勘案し，試験日を例年より１週間遅らせて実施することとした。

　教職大学院（専門職学位課程）のコース別応募条件に，「二種免許状を有する者（教育実践リーダーコースは５年以上の教職経験，学校運営リーダーコースは10年以上の教職経験を有するもの）」を平成22年度の学生募集から追加することとした。

　大学院への大学間協定に基づく推薦入学者選抜試験の導入について検討した結果，同試験の導入は見送らざるを得ないと判断し大学改革委員会委員長へ報告を行った。

　本学の重要課題である大学院の定員充足について，平成21年度入学者は大学院全体としては，残念ながら入学定員300人に対して，入学者283人と充足するに至らなかったが，平成20年４月に設置した教職大学院（専門職学位課程）については，入学定員50人に対し，入学者51人と入学定員を充足することができた。これは，大学全体で取り組んだ教職大学院の広報等の成果が表れたと言える。

　今後は，大学院全体の定員充足に向けての積極的かつ効果的な広報及び合格者に対する入学辞退の減少に向けた情報提供等の取組みに努めていく必要がある。　