5 学生支援
 
 人間形成を目的として行われる正課教育以外の活動が,学生の資質の向上及び教養を高めるなど豊かな人間性を涵養するうえで重要であることに鑑み,これに対する指導,助言をきめ細かく行うとともに,学生が勉学に専心できる基本的条件と環境を整えるための支援策を検討・実施してきた。具体には,学生委員会及び同委員会に置かれた各種専門部会を中心として,学生指導事業の実施,生活・経済的支援策の企画・実施,大学会館等の福利厚生施設の充実,及び学生宿舎などの居住環境の整備等を,計画的かつ効果的に推進している。
(1) 学生委員会
@ 設置の趣旨(目的)及び組織
ア 設置の趣旨(目的)
 委員会は,学生の指導及び生活支援並びに学生宿舎,国際学生宿舎,大学会館に関する事項について調査検討することを目的とする。
イ 組織の構成及び構成員等
 委員会は,教育研究評議会の専門委員会として設置されており,各部から選出された教授又は准教授(講師を含む),及び保健管理センター所長,学務部長及び学生支援課長の計21人で組織している。
 また,企画等の具体的事項を効果的に検討するため,本委員会の中に「学生宿舎専門部会」,「大学会館専門部会」,「新入生合宿研修専門部会」,「教員養成課程学生合宿研修専門部会」,「大学祭専門部会」,「課外活動団体リーダーズ・トレーニング研修専門部会」,及び「学生支援研究会専門部会」の計7部会を置いている。
A 運営・活動の状況
ア 委員会の開催状況
 平成20年度においては,本委員会を計7回開催し,各部会において検討した内容を含め主として次の事項について審議した。
イ 審議された主な事項
・入学料及び授業料免除等の選考
・新潟県中越沖地震に伴う入学料・授業料免除
・岩手・宮城内陸地震で被災した受験者への特別措置
・日本学生支援機構奨学生の選考・推薦
・学生委員会専門部会
・学生の懲戒
・入学料等免除及び徴収猶予規程一部改正
・創立30周年に伴う本学独自の奨学制度の創設
・学生団体の設立(継続)及び課外活動団体の認定
・教員養成課程学生合宿研修及び課外活動団体リーダーズ・トレーニング研修の企画・立案
・大学祭
・平成21年度学生指導事業
・平成21年度新入生オリエンテーション及び新入生合宿研修の企画・立案
・中期計画に係る年度計画への対応
・学生表彰
・学生宿舎等入居者の選考
・学生宿舎等入居者の指導
・学生宿舎防災(火災・避難)訓練
ウ 重点的に取り組んだ課題や改善事項
 中期計画及び年度計画に基づき学生の経済的支援の充実,学生宿舎,国際学生宿舎の居住環境の整備・充実,及び大学会館における福利厚生事業の充実を図るため,種々の取り組みを行った。
@)学部・大学院合わせて5.8%の授業料免除枠(率)を確保及び再チャレンジを希望する社会人に対する教員養成支援プログラム就学機会確保のための経費(授業料減免相当分)による免除並びに特別枠(新潟県中越沖地震の被災者に対する免除,岩手・宮城内陸地震の被災者に対する減免制度を措置(申請者なし))による免除を行い前年度を上まわる経済支援を実施できた。
 アルバイト情報(133件)の閲覧及び学生支援課ホームページ(平成18年度新設)で最新の情報を提供し,各種奨学金情報(18件)についても,アクティブキャンパス等により速やかに情報を提供した。また,本学独自の奨学金制度について検討を行い,要項等を制定した。
A)学生ニーズと改善点の把握のための大学会館アンケート及び学生宿舎アンケートを実施した。アンケート集計結果を公表するとともに,大学会館においては,食堂専用のホームページの作成,食堂業者,喫茶室業者,売店業者等との改善に関する打ち合わせを行った。また,第一食堂を学生の憩いの場とするとともにイベント等への有効活用のためホールと厨房の間にシャッターを設置する等の改装を行い福利厚生施設整備充実に努めた。学生宿舎においては,単身用学生宿舎浴室のシャワー設備増設,脱衣室のコインロッカー等整備,世帯用宿舎居室内装工事実施,台所のガス漏れ警報器を複合型警報器に更新,国際学生宿舎家族室台所に網戸を新規取付するなど改善を図った。
B 今後の検討課題等
ア 学生の経済的支援の一層の充実を図るため,引き続き,授業料減免措置の確保・充実,また,各種奨学金,アルバイト等経済的支援に係る情報提供の在り方等について検証し,その充実を図る。
イ 大学会館及び学生宿舎の整備・充実及びキャンパスライフの利便性向上のため,引き続き,福利厚生事業の改善・充実を図る。