【特別支援教育コース】
 


我 妻 敏 博(教 授)
 
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
 講義では受講生に聴覚障害者がいることに鑑み,紙資料を毎回用意するとともに補足資料やビデオなどを頻繁に用いてわかりやすい授業を心がけた。臨床実習では学生に実際の障害児の指導に当たらせ,事前打ち合わせ,事後反省会,ケース会議等で実践的な指導力の育成に努めた。あわせて指導案の描き方や指導記録のまとめ方などを具体的に指導した。学生に対する評価は出席の他に授業中の質疑応答や小テスト・期末テストなどで評価し,点数が低かった者には追課題を与えて授業内容の理解を徹底させた。
【観点2】教育の達成状況
 ほとんどの学生が最終的にAの評価を得る程度に学習が進んだ。学生からは授業内容が具体的でわかりやすいという評価を得ている。以上から,概ね教育の方法については満足できるものであったと思われる。しかし,学生のニーズ(知りたいこと)調査を行っているわけではないので,特に,現職の学生にとっては物足りなさを感じたかもしれない。この点については今後検討する余地があろう。
研究指導
【観点2】大学院(修士課程,博士課程)
 テーマの設定,実施,結果の分析,論文の執筆まで研究セミナーの時間以外にも個別に指導した。さらに,年間3回の合宿指導を行った。資料収集に際しては対象となった学校に学生とともに訪問し,校長ほか関係教師に研究内容について説明し,研究協力を依頼した。また,関係する学会や研究会に学生を連れて参加し学習や研究活動に役立てた。
その他の教育活動
・信州大学教育学部の非常勤講師として集中講義を担当した。
・教育実習では聾学校での教育実習生を引率して実習先で挨拶し,実習の最後に組まれた研究授業と授業研究会に参加して指導助言を行った。
特色ある点及び今後の検討課題等
 受講生は学部卒と現職が混在しており,私が担当する聴覚障害以外の障害種別を専門とする学生も多い。したがって,講義では基礎的な知識や技術の学習に焦点を当て,演習やセミナーで聴覚障害教育に関する専門性の高い内容を扱うようにした。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
論】@平成20年7月:『聾学校における手話の使用状況に関する研究(3)』(単著)ろう教育科学,第50巻2号
学会活動への参加状況
@6月15日:日本国際聾教育学会・日本聴覚障害教育実践学会第11回大会出席(座長),A9月19日〜9月21日:日本特殊教育学会第46回大会出席,B10月15日〜10月17日:第42回全日本聾教育研究大会出席
◎特色・強調点等
 聴覚障害教育に深く関わりのある学会にはゼミ生を連れて必ず参加することにしている。
 


大 庭 重 治(教 授)
 
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
 FDの結果より,学生自身の「授業時間外の努力」に関連する教育方法の改善を図るために,講義の中でできる限り関連する参考文献を紹介することにより,院生の学習・研究意欲を高める配慮をした。また,特別支援教育実践研究センター及び近隣小学校において臨床研究の場を定期的に設定した。成績評価は,シラバスの内容に沿って厳格に実施した。
【観点2】教育の達成状況
 いずれの授業もほぼシラバスの掲載内容に沿って実施し,目標も概ね達成された。その結果はFDの結果にも反映されていた。また,研究室を修了した院生は5名であり,1名は教員に正採用され,3名は非常勤講師として教職に携わりながら教員採用試験をめざしている。他の1名は留学生であったが,現在は教育とは関係のない仕事に従事している。
研究指導
【観点1】学部
 研究指導はなかった。
【観点2】大学院(修士課程,博士課程)
 修士課程に在籍した9名の院生に対し,毎週火曜日の14時半から18時までセミナーの時間を設定し,研究報告と議論の時間を提供した。また,臨床に関する研究を実施していた院生については,水曜日及び木曜日の概ね15時から20時にかけて,臨床研究とカンファレンスを通して他の院生とともに研究指導を実施した。さらに,各自の研究について,随時個別の相談に応じた。
その他の教育活動
・新潟大学教育学部非常勤講師を務めた。
・高田養護学校において2名,高田養護学校ひすいの里分校において1名,いずれも院生の教育実習を指導した。
特色ある点及び今後の検討課題等
 特別支援教育実践研究センター及び市内小学校,附属小学校における臨床実習の充実を図ることができ,修了生の1名は附属小学校での成果を修士論文にまとめた。来年度は市内小学校での成果が修士論文にまとめられる予定である。今後も引き続き関係機関における児童,教職員,保護者との連携体制を維持・発展させていく必要がある。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
著】@平成20年8月:『発達障害基本用語事典』(共著)金子書房
論】@平成21年3月:『知的障害児・者を対象とした余暇活動支援事業におけるボランティアの役割』(共著)上越教育大学特別支援教育実践研究センター紀要,15巻
発】@平成20年9月:『特別支援教育のために臨床教育カリキュラムの開発(1)─附属幼稚園における取り組みを通して─』(共)日本特殊教育学会
A平成20年9月:『特別支援教育のために臨床教育カリキュラムの開発(2)─附属小学校における取り組みを通して─』(共)日本特殊教育学会
B平成20年9月:『特別支援教育のために臨床教育カリキュラムの開発(3)─附属中学校における取り組みを通して─』(共)日本特殊教育学会
共同研究(幼,小,中,高等学校及び特別支援学校教員との共同研究を含む)の実施状況
@視覚障害児の発達支援に関する研究 富山県立盲学校との共同研究
学会活動への参加状況
@9月19日〜9月21日:日本特殊教育学会第46回大会出席
◎特色・強調点等
 特別支援教育実践研究センター及び附属学校園との連携を中心にして,特別教育研究経費(教育改革)による事業の推進に努めた。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@新潟県教育職員免許法認定講習,A長野県教育職員免許法認定講習,B石川県教育職員免許法認定講習,C上越教育大学教育職員免許法認定講習,D新潟県立新潟盲学校評議員,E新潟盲学校相談支援センター運営委員,F新潟盲学校地域支援セミナー,G新潟県特別支援教育研究会講演会,H新潟県歯科医師会障害者歯科センター学会講演,I新潟県教育研究集会,J富山県特別支援教育コーディネーター養成講座,K富山県立盲学校障害種別研修会,L上越教育大学出前講座
 


齋 藤 一 雄(教 授)
 
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
 授業のはじめに1時間ごとの細かいシラバスと評価方法,参考図書を示し,毎回資料とパワーポイントの印刷物を用意している。特に聴覚障害のある学生がいる場合は,事前に配布している。授業では,グループ討議やミニアンケートを実施し,次の時間にその結果を示し,感想・補足を加えている。パワーポイントには,文字だけではなく,絵や写真を入れ,注目を促すようにしている。
 成績評価では,出席と討議やミニアンケートの内容を考慮し,授業で学んだことが評価できるようなレポートのテーマや試験を実施している。
【観点2】教育の達成状況
 受講生の中には大学院になって初めて特別支援教育,障害児教育について勉強を始めるケースもあり,逆に10年以上の経験を積んだ現職教員もいる。しかし,前期の授業が終わる頃には,基礎的な見方・考え方については理解を深め,後期に入って場面分析演習など実践場面になっても自分の意見を発表したり,障害児の支援にあたったりできるようになっている。そのような点から,基礎的な知識と共に実践的な視点を学び,身につけていると考えられ,授業の目標を達成できたといえる。
研究指導
【観点2】大学院(修士課程,博士課程)
 修士課程2年の院生が1名(他に1名休学中),1年の院生が3名,研究生が1名を担当している。1年生は,論文の書き方について文献講読と自分の研究テーマに沿った文献検索と報告を行っている。2年生については,研究テーマに沿って実際に調査を行い,その結果をもとに考察し,修士論文を仕上げた。また,コース全体で発表会を4回行い,研究と討論の積み重ねを大事にした。また,個別の指導を重視し,研究のまとめ方や発表の仕方などについてアドバイスした。また,院生間でお互いに意見を出し合い,討論できるようになってきた。
その他の教育活動
・教員免許状更新講習講師
特色ある点及び今後の検討課題等
 知的障害養護学校での25年間の教員や管理職の経験をもとに,臨床的・実践的な指導を心がけている。知的障害に関わる教育課程の特例の問題から,実際に日課表に設定されている指導の形態,そして,具体的な教材や指導の仕方について,目の付け所や配慮点を具体的に伝えるようにしている。知的障害教育課程・指導法では,特別支援教育実践研究センターのプレールームでリズム運動を中心とした実技指導を行い,障害児教育学論では学内のバリアフリー調査,特別な教育的ニーズのある子の支援では指導案の作成,場面分析演習では地域の養護学校の協力をいただき,授業案の作成から実施,授業分析までを一貫して行った。今後さらに時間と場所を確保し,充実させていきたい。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
著】@平成21年1月:『資料解説 学校教育の歴史・現状・課題』(共著)日本学校教育学学会(編)pp.256−263
論】@平成21年2月:『障害のある児童生徒と芸術』(単著)特別支援教育,no.32,pp.4-7.
学会活動への参加状況
@平成20年度:日本学校音楽教育実践学会常任理事,A平成20年度:「学校音楽教育研究」編集委員,B平成20年度:「特殊教育学研究」編集委員,C8月24日:日本学校音楽教育学会第13回全国大会出席,D9月19日〜9月21日:日本特殊教育学会第46回大会出席
◎特色・強調点等
 常に,特別支援教育,特に知的障害教育において,実践的な立場から,教材研究,授業研究,教育課程研究を行っている。実践現場での実態を把握し,今後の方向を探るための調査研究,実際に養護学校や特別支援学級で授業を観察し,授業を実施して,分析する研究を重視している。中でも,知的障害児を対象としたリズム活動を高めるための自作曲の開発や合奏曲の開発を行った。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@上越市就学支援委員会委員,A新潟県立高田養護学校学校評議委員,B富山県平成20年度特別指導者招へい事業(特別支援教育)研修講座講師,C平成20年度新任特別支援学級担任教員研修講師,D妙高市立にしき養護学校校内研修会講師,E魚沼地域特別支援教育コーディネーター養成研修会講師,F新潟県立小出養護学校校内研修会講師
◎社会への寄与等
 日本学校音楽教育実践学会の常任理事並びに編集委員として年6回の会合に出席し,全国大会の企画,研究誌の編集にあたった。日本特殊教育学会では,編集会議に出席し,2編の査読も行った。富山県の特別指導者招へい研修では,10日間の研修を一人で計画し,講義・演習・授業研究を行い,富山県立特別支援学校教員の資質向上に寄与できたと考えている。大変であったが,これまでの研究・実践を振り返る意味でも有意義であった。
 


土 谷 良 巳(教 授)
 
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
 講義に関しては講義の進展と関連させて課題図書・資料として数点の文献を指定し,シラバスにそれらの文献を読むべき時期を示した。受講者全員が効率よくそれらの文献を読むことができるように,それぞれの資料を数部ずつコピーしてファイル化し,置き場所と貸し出しのルール(ワンデイ/オーバーナイト等)を定めて,受講者の自主的管理が可能なようにした。臨床に関する科目では,特別支援教育実践研究センターのみならず地域の学校を訪問するなど実践的な場において,障害のある子どもに対する教育臨床の場面の見学,実践をさせると共に,臨床授業においては交代でビデオ撮影を担当させ,臨床後に受講者全員でビデオ記録を視聴しながら徹底したカンファレンスを実施した。
【観点2】教育の達成状況
 平成20年度に大学院における研究セミナーで担当した院生の内,平成20年度に修了した院生は5名であった。内2名は現職教員であり修了後は特別支援学校において専門性を発揮できる指導的立場にいる。また2名は東京都の特別支援学校に正規採用になり,また他の1名は島根県の特別支援学校において臨時的任用についており,いずれも専門性を発揮できる教職についている。
研究指導
【観点2】大学院(修士課程,博士課程)
 教育臨床活動に関する研究指導に重点を置き,研究室所属院生6名それぞれに臨床活動の対象として事例を担当させ,その成果を修士論文等にまとめさせた。いくつかの事例に関しては特別支援教育実践研究センターをフィールドとし,またいくつかの事例は上越地域の家庭に協力を依頼した。それぞれの対象事例に関する臨床は週に1回程度実施されたが,特別支援教育実践研究センターと学校訪問においては毎回の臨床に立ち会い,臨床の場やカンファレンスを通じて実践的な指導を行った。また他機関をフィールドとする場合は,2週間あるいは月に一回程度訪問して臨床の場での実践的な指導を行い,またビデオ記録を視聴しながらのカンファレンスを大学において個別に毎週行い,受講者の臨床実践が単なる体験として流れてしまうことないように配慮した。
その他の教育活動
(1)横浜国立大学教育人間科学部臨時教員養成課程及び専攻科において「重度重複障害児教育総論」(2単位)を担当した(集中講義)
(2)福井大学教育地域科学部において「視覚障害教育総論」(2単位)を担当した(集中講義)
特色ある点及び今後の検討課題等
 講義・演習等にあたっては筆者自身の教育臨床・実践を見学させる,あるいはビデオ記録を視聴させることで,具体的・実際的な資料を提供し,受講者の教育実践力の向上を図っている。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
論】@平成21年3月:『先天性盲ろうの子どものコミュニケーションにおける係わり手との関係性』(単著)上越教育大学特別支援教育実践研究センター紀要,15,15-21.
発】@平成20年9月:『自主シンポジウム「先天性盲ろう児の初期コミュニケーション」』(共)日本特殊教育学会
A平成20年9月:『特別支援教育のための臨床教育カリキュラムの開発(1)』(共)日本特殊教育学会
B平成20年9月:『特別支援教育のための臨床教育カリキュラムの開発(2)』(共)日本特殊教育学会
C平成20年9月:『特別支援教育のための臨床教育カリキュラムの開発(3)』(共)日本特殊教育学会
D平成20年9月:『発達に困難のある視覚障害の子どもとの尾長く活動場面における相互性の促進に関する事例による研究』(共)日本特殊教育学会
E平成20年9月:『盲重複障害児の空間概念の形成に関する事例による研究』(共)日本特殊教育学会
F平成20年9月:『全盲のダウン症幼児との楽器活動における注意の共有と相互作用の促進について』(共)日本特殊教育学会
学会活動への参加状況
@平成20年9月19日〜21日:日本特殊教育学会第46回大会出席
在外研究の状況
@平成20年10月5日〜13日:International Conference: Co-Creating Communication with Persons with Congenital Deafblindness出席
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@川崎市教育委員会専門員(障害児学級担当),A川崎市総合教育センター専門員(重度障害担当),B上越教育大学教育職員免許法認定講習視覚障害教育課程・指導法(1単位),C上越教育大学教育職員免許法認定講習重複障害教育総論(1単位),D新潟県教育職員免許法認定講習特別支援学校免許に関する「心身に障害のある幼児,児童又は生徒の教育課程及び指導法に関する科目(重複・LD等領域)(1単位)を担当,E5月〜1月:川崎市総合教育センター第1回指導主事研修,F12月〜1月:川崎市総合教育センター第2回指導主事研修,G2月〜1月:川崎市総合教育センター第3回指導主事研修,H6月〜1月:新潟盲学校第1回公開視覚障害研修会,I10月〜1月:新潟盲学校第2回公開視覚障害研修会,J3月〜1月:新潟盲学校第3回公開視覚障害研修会,K6月〜1月:新潟県立教育センター重度・重複障害教育講座,L6月〜1月:長野県若槻養護学校授業研究会,M7月〜1月:栃木県総合教育センター研修会,N7月〜1月:川崎市総合教育センター教育関係職員研修,O7月〜1月:横浜市特別支援教育研究会夏の研修会,P8月〜1月:長野県訪問教育担当教員講習会,Q8月〜1月:新潟盲学校寄宿舎指導員研修会,R9月〜1月:逗子市立逗子小学校公開研究会,S11月〜1月:長野県寿台養護学校授業研究会,(21)11月〜1月:長野県総合教育センター重度・重複障害教育講座,(22)11月〜1月:神奈川県立小田原養護学校肢体不自由教育部門研修会,(23)11月〜1月:長野県飯山養護学校授業研究会,(24)9月〜1月:千葉県立四街道養護学校第1回研修会,(25)2月〜1月:千葉県立四街道養護学校第2回研修会,(26)2月〜1月:社会福祉法人 光道園 生活支援事例報告会,(27)上越市自立支援協議会委員,(28)上越特別支援教育研究会顧問
◎社会への寄与等
 重度ないしは重複した障害ある子どもの授業研究の視点から,特殊教育諸学校,特殊学級を対象にして,指導・助言を行った。とくにいくつかの学校,学級では継続的に授業研究を実施することで,担当教員の教育実践力の向上と定着とに貢献するとともに,教育現場の課題を広く深く捉えることができ,今後の教育や研究の基礎資料を得ることができた。また教育センター等での講議を通じて,教育臨床・実践研究の知見を教育現場に還元しその資質の向上に貢献できた。さらに先天性視覚聴覚二重障害児の教育実践現場を支援する学校コンサルテーション活動(対象:県立新潟盲学校,都立葛飾盲学校,都立久我山盲学校,都立八王子盲学校)(原則として月に1回の訪問)を継続的に実施することで,その教育に係わる教師の実践力及び専門性の向上に貢献できた。
 


笠 原 芳 隆(准教授)
 
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
@ 各授業のを進める過程で,疑問に思うことについてそれぞれ学生から書き出してもらい,その後の授業で可能な範囲で追加説明するよう心がけた。また,講義であってもできるだけ実習的な内容を取り込んで実践的に学べるよう配慮した。
A レポートや試験の評価については規準を設けるようにし,配点を明確にするなど配慮した。
【観点2】教育の達成状況
@ 肢体不自由・病弱臨床実習では,特別支援教育の現場における自立活動の指導を想定し,動作法等の技法を紹介し活用できるようにするとともに,個別の指導計画を作成して実習を行った。ティーム・ティーチングの一端を経験できるようグループを編成して実習を行えるよう配慮するとともに,保護者への説明の場を設けるなど,現場での実践を意識した取り組みを行った。
A 研究法演習では,藤井研究室と合同のプロジェクト研究を行い,「通級指導教室担当教員の専門性向上」をテーマに示し,専門性向上の方法等について理解を深められるよう配慮した。また,障害児自立活動論では,重複障害のある生徒の実態把握や課題抽出に関する実習をグループで行い,協働による実践力を高める工夫をした。
研究指導
【観点2】大学院(修士課程,博士課程)
 研究指導については,私自身が設立にかかわった,障害青年の余暇・学習支援活動(ナディアの会の活動)や全国及び上越地域の特別支援教育に関連する研究会等への参加を促し,直接障害青年本人や特別支援教育に携わる現場の教員と情報収集・情報交換できるよう配慮し,実践的な研究や特別支援教育の場における諸課題を解決する力を身に付けるための研究が推進できるよう工夫した。
その他の教育活動
@福島大学人間発達文化学類非常勤講師
A保育実習U(施設実習)事前・事後指導(施設参観等含む)
特色ある点及び今後の検討課題等
 臨床実習や学内プロジェクト研究にかかる現場教員との共同学習会等への参加を通して,実践的指導力や特別支援教育の場における諸課題を解決する力を身に付けられるよう工夫した。また,近隣の学校に学校ボランティアとして入るなかで,先方に修士論文作成への協力を依頼し,実践の中で研究が推進できるよう配慮した。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
業】@平成21年3月:『卒業後の筋ジストロフィーのQOLを高めるための教育内容』(共著)科学研究補助金基盤研究B「小児がん等のターミナル期にある子どもの教育内容・方法に関する国際比較研究」
共同研究(幼,小,中,高等学校及び特別支援学校教員との共同研究を含む)の実施状況
@特別支援教育における自立活動の展開 代表者:安藤隆男(筑波大学特別支援教育研究センター)自立活動研究ネットワーク
A学習や生活上の困難に対応する指導や支援 代表者:小杉敏勝(地域活動支援センター「つどいの郷」(元県立高田養護学校長)) 上越自立活動研究会
学会活動への参加状況
@平成20年度:第9回自立活動研究フォーラム,A9月19日〜21日:日本特殊教育学会第46回大会出席,B12月5日:2008年日本リハビリテイション心理学会学術大会出席,C8月21日:第9回自立活動研究フォーラム(テーマ:特別支援教育における自立活動の展開)企画・運営,D6月28日:上越自立活動研究会平成20年度第1回学習会(テーマ:子どもの実態に応じた指導の実際−教材・教具編−)企画・運営,E11月8日:上越自立活動研究会平成20年度第2回学習会(テーマ:小学校における子どもの実態に応じた指導の実際)企画・運営,F平成21年2月7日:上越自立活動研究会平成20年度第3回学習会(テーマ:特別な支援を必要とする子の学齢期への移行)企画・運営
◎特色・強調点等
 特別支援教育の現場の課題の抽出,課題解決に向けての研究を,新潟県上越地域の,あるいは全国の特別支援教育担当教員と協働で行うことをモットーに推進してきた。またその研究成果を,「特別支援教育における自立を促す教材・教具」等の冊子等に編集し,教員と共有するよう心がけた。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@平成20年度大学公開講座「個別の指導計画の作成法と活用法」,A第9回自立活動研究フォーラム,B上越自立活動研究会学習会,C新潟県立上越養護学校非常勤講師(自立活動担当),D石川県立養護学校文部科学省委託事業指導・助言者,E上越保健医療福祉専門学校非常勤講師(障害者福祉論担当),F新潟県教育職員免許法認定講習講師,G富山県教育職員免許法認定講習講師,H新潟県教職12年経験者研修講師,I柏崎市早期療育事業「たんぽぽプレー教室」指導・助言者,J上越教育大学教育職員免許法認定講習(専門性向上事業),K上越市障害程度区分等審査会委員,L肢体不自由青年余暇・学習の会(ナディアの会)運営委員
◎社会への寄与等
 特別支援教育に携わる教員に対しては,公開講座や認定講習,校内研修会等とおして,自立活動の理念や個別の指導計画作成・活用・評価の方法,病弱・肢体不自由児の具体的な指導法について助言した。また,研究フォーラムの企画・運営や教材・教具集の編集等自立活動研究ネットワークや上越自立活動研究会の活動をとおして,広く地域や全国の特別支援教育担当教員の力量向上の一端を担えたものと考えている。
 


河 合   康(准教授)
 
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
 特殊教育から特別支援教育への転換に伴う最新の情報を提供するように試みた。成績評価においては,試験時にノートの持ち込みを可とする一方で,ノート整理が不十分であると時間が足りず,学習の成果が的確に反映されるように工夫した。
【観点2】教育の達成状況
 8割以上の学生が,目標としたレベルに到達していた。
研究指導
【観点1】学部
 人間教育学セミナーでは,クラス担任として,授業時間外においても時間を設定し,相談にのった。
【観点2】大学院(修士課程,博士課程)
 教育現場にできるだけ足を運ぶようにし,特殊教育から特別支援教育への転換を肌で感じらるようにした。
その他の教育活動
 にしき養護学校及びはまなす養護学校において,教育実習生の指導を行った。
特色ある点及び今後の検討課題等
 特殊教育から特別支援教育への制度的転換を学生が認識できるような授業の工夫を行うと共に,教育現場での観察をできるだけ多く設けるようにした。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
著】@平成20年4月:『教員の養成・免許・採用・研修』(共著)教育開発研究所
A平成20年4月:『理解と支援の特別支援教育』(共著)コレール社
B平成21年1月:『学校教育の歴史・現状・課題』(共著)教育開発研究所
C平成21年3月:『特別支援教育のための大学院における教員養成・研修システムの開発』(共著)上越教育大学特別支援教育コース
論】@平成20年10月:『特別支援教育を支える教員の資質・能力の向上のための教師教育の現状と課題』(単著)LD&ADHD 第27号
A平成21年1月:『障害者権利条約における教育関連条項とインクルージョン』(単著)LD&ADHD 第28号
B平成21年2月:『日本における障害児教育分野における国際教育協力の展開』(単著)上越教育大学研究紀要 第28巻
業】@平成21年3月:『すべての教員に障害児に関する知識,技能を習得させるための教師教育の在り方』(単著)平成19-20年度科学研究費補助金基盤研究(C)成果報告書
他】@平成20年5月:『ゼミの合間に/水彩画と音楽』 FM上越
A平成21年3月:『ゼミの合間に/特別な教育的ニーズという考え方』 FM上越
共同研究(幼,小,中,高等学校及び特別支援学校教員との共同研究を含む)の実施状況
@特別支援教育のための大学院における教員養成・研修システムの開発 代表者:大庭重治(上越教育大学) 特別紀研究経費(教育改革)
学会活動への参加状況
@8月2−3日:日本発達障害学会第43回研究大会出席, A9月19−21日:日本特殊教育学会第46回大会出席
◎特色・強調点等
 特殊教育から特別支援教育への制度的転換に関する最新情報及び新特別支援学校学習指導要領をめぐる最新情報の入手及び関係者への周知に努めた。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@教員免許更新講習(必修領域),A教員免許更新講習(選択:特別支援教育),B教員免許更新講習(選択:特別支援教育),C上越地区特別支援教育研究大会講師
◎社会への寄与等
 上越地区特別支援教育研究大会の講師や,文部科学省の専門性向上事業の講師を担当し,現職教員の特別支援教育に関する恣意室・能力の向上に貢献した。
 


葉 石 光 一(准教授)
 
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
 特別支援教育に関する専門教育を全く受けていない学生(現職の場合も含む)を常に視野に入れて講義を行う必要がある。そのため内容としては基礎的な事柄の確認から始め,より応用的・実践的内容へ触れるように順序立てている。またより具体的な題材を取り扱うことを目的として,視聴覚教材を積極的に活用するよう心がけた。成績評価においては,上述の内容から,まず基本的事項の理解についてみていくことは必須であるが,やはり大学院教育のレベルにあった,知識の深化・応用がどの程度可能かを意識した。
【観点2】教育の達成状況
 学生からの授業評価は非常に高かったことから,少なくとも学生にとって学ぶ材料を分かりやすく提供することには成功したと考えている(主たる担当科目である「知的障害心理・生理学論」の授業の方法についての評価は4.8から4.9,授業の内容については4.7〜4.8であった)。今後もこれまでの方法を基本的に踏襲しつつ,より考えるための材料を提供しうる授業方法を模索していきたい。
研究指導
【観点2】大学院(修士課程,博士課程)
 学生1名の修士論文作成指導を行った。人数が少ないこともあり,十分な時間をかけて研究指導することが可能であった。ただし,指導学生が卒業論文作成の経験のない学生であったため,いわゆる研究法,論文作成の方法が十分に身についておらず,このことは研究指導の最後まで細かくチェックする必要があった。卒業論文作成の経験がない,あるいは特別支援教育や心理学とは異なる分野から入学してきた学生の数は決して少ないとは言えず,今後も研究指導上の課題とする必要がある。
その他の教育活動
@長野大学社会福祉学部非常勤講師
特色ある点及び今後の検討課題等
 アピールするほどの特色を備えている点は特になく,まさにそのことが今後の課題といえば課題である。教育実践や子どもの発達に対する環境や状況の影響について,理論的には関心があり,授業等でも触れているが,そういったことに関する自らの研究を踏まえた教育は行えていない。学生にとって,教育現場の特性を考慮した教育実践をどのように構築していくべきかを学ぶことは重要なテーマであると思われるため,今後,この点を自らの研究と教育において追及していければと考えている。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
著】@平成20年8月:『発達障害基本用語事典』(共著)金子書房
論】@平成20年6月:『知的障害者の歩行速度に関わる要因の検討』(共著)Equilibrium Research, 67(3), 200-204
A平成20年9月:『健常幼児および脳性まひ児における握力調整の特徴』(共著)長野大学紀要,30(2), 1-11
B平成21年3月:『知的障害児・者の運動機能の評価に関する文献研究』(共著)上越教育大学特別支援教育実践研究センター紀要, 15, 5-10
発】@平成20年9月:『知的障害児・者の手指運動への発達的アプローチ』(単)日本特殊教育学会
A平成20年9月:『特別支援教育のための臨床教育カリキュラムの開発(1)』(共)日本特殊教育学会
B平成20年9月:『特別支援教育のための臨床教育カリキュラムの開発(2)』(共)日本特殊教育学会
学会活動への参加状況
@9月9日〜13日:第2回International Society for Culture and Activity Reserach出席
◎特色・強調点等
 伝統的な実験研究をベースに行っているが,心理過程の状況性,間接性,媒介性をキーワードに生態学的妥当性を重視した議論を意識して行っている。たとえば,主たる対象者である知的障害児・者は運動機能の客観的評価において発達上の遅れを示すとみられる成績となることが多いが,それを単純に障害と扱うのではなく,何らかの生態学的意味のあらわれと捉えることができないかを検討している。そうすることによって,これまでにはない,より実践的な指導法が開発しうると考えている。
 
<社会との連携>
◎社会への寄与等
@長野県上田市社会福祉法人カルディア会(保育所及び知的障害児通園施設を経営)評議員
 


藤 井 和 子(講 師)
 
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
 授業内容についての資料を毎回用意した。授業内容についての確認テストを適宜行った。ビデオ映像を使用し,障害のある子どもの状態をできるだけわかりやすく伝えるようにした。
【観点2】教育の達成状況
 概ね達成されたと考える。
研究指導
【観点2】大学院(修士課程,博士課程)
 現職者については,修士論文テーマ設定において,特に現場での教育実践経験を尊重し,修了後も研究活動が続けられるよう配慮した。学卒院生については,問題意識が深まりにくい傾向があるため,テーマ選定の際は,先行研究の確認だけではなく,現在,現場においてどのようなことが起こっているのかを知るために,教育現場を観察し,担当教員にインタビューするなどの活動を実行してもらった。
その他の教育活動
 特別支援教育実践研究センターでの教育相談や,教育現場に出かけて行う教育相談活動に院生に参加してもらい。子どもの問題の把握,保護者の訴え,教員の訴え等の内容及び支援のあり方について,理解してもらうよう努めた。
特色ある点及び今後の検討課題等
 講義だけではなく,参加教師が自らの教育現場で実際に収集した子ども情報を元に,個別の指導計画を作成する演習を行うことが特色である。このことにより,参加者の参加意欲や達成感が高められ,その後,それぞれの教育現場における自発的な取組が継続されることが期待できた。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@上越教育大学公開講座 個別の指導計画作成法と活用法,A第9回自立活動研究フォーラム,B教職免許講習,C新潟県立高田養護学校授業検討会講師,D新潟県立上越養護学校研修会講師,E柏崎市元気館研修会講師,F上越市早期通園事業研修会講師
 


村 中 智 彦(講 師)
 
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
 講義では,受講者の理解をより高めるために,パワーポイントで提示した資料の配布,授業内容に関わる国内外の文献資料の配布,紹介を適宜行った。また,講義の中でも,授業内容に関わる教育臨床場面のビデオ映像など視覚的情報を活用し,実際の教育現場で生じやすい事象をシミュレートした演習体験を取り入れた。
 成績評価では,受講者に対して,出席状況や課題のレポート・まとめ,臨床実習におけるカンファレンスの参加状況など評価の観点を明示した。
【観点2】教育の達成状況
 平成20年度に指導学生であった院生で修了したものは5名であった。内1名は新潟県派遣現職院生で修了後は県内特別支援学校に勤務している。内1名の学卒学生は県外福祉施設に正規採用され,他3名は教職志望で県内外で非常勤講師等をつとめながら21年度教員採用試験を再受験する予定である。
研究指導
【観点2】大学院(修士課程)
 多様な価値観や資質・能力を有する院生に対応した研究指導・方法に配慮した。研究室に所属する院生6名(M1:6名,M2:5名)に対して定期的にゼミを開催した。併せて,学生のニーズに応じて個別的な指導を実施した。ゼミでは,今日的な教育課題に関わるテーマの設定や方法論に関わる演習,研究指導を行った。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
論】@平成20年12月:『早期療育における発達障害児の課題遂行を促進するプログラムと物理的環境設定』(単著)発達障害研究,第30巻5号,364−372
A平成21年1月:『小集団指導における知的障害児童の課題遂行を高める先行条件の検討−物理的環境と係活動の設定を中心に−』(共著)特殊教育学研究,第46巻5号,299−310
B平成21年3月:『広汎性発達障害児の個別指導における腹筋運動の形成と手立ての検討』(共著)上越教育大学特別支援教育実践研究センター紀要,第15巻,41−45
C平成20年12月:『早期療育事業の新たな役割と今後の課題:山田論文(2008)へのコメント』(単著)発達障害研究,第30巻5号,378-379
発】@平成20年9月:『朝の会における知的障害児童の活動参加を高める机の配置』(共)日本特殊教育学会
A平成20年9月:『発達障害幼児の小集団指導における補助指導者の役割(1)』(共)日本特殊教育学会
B平成20年9月:『発達障害幼児の小集団指導における補助指導者の役割(2)』(共)日本特殊教育学会
C平成20年9月:『広汎性発達障害児の個別指導におけるお手玉腹筋課題の形成』(共)日本特殊教育学会
D平成20年9月:『特別支援教育における児童生徒が主体的に動けて参加できる授業づくり(2)』(共)日本特殊教育学会
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@妙高市障害児通園事業ひばり園職員研修講師,A糸魚川市乳幼児発達指導相談事業めだか園教室相談講師,B新潟県立月ヶ丘養護学校校内研修会講師,C上越保健医療福祉専門学校非常勤講師,D新潟県立高田養護学校校内研修会講師,E柏崎市早期療育事業プレー教室講師,F新潟県カウンセラー派遣事業・派遣カウンセラー,G上越市自立支援協議会委員,H村上養護学校いじみの分校校内研修会講師,I新潟県上越市私立保育研究会講師,J新潟市立総合教育センター研修会講師,K富山大学人間発達科学部附属特別支援学校校内研修会講師,L上越市立教育センターカウンセリング研修会講師,M上越市立春日中学校校内研修会講師,N上越市校長会研修会講師,O浦川原中学校校内研修会講師,P妙高市就学指導委員会委員,Q雄志中学校校内研修会講師,R弘前大学教育学部附属特別支援学校校内研修会講師,S新潟県立はまなす養護学校校内研修会講師,(21)八戸市発達障害の圏域連絡調整会議研修会講師,(22)直江津中学校校内研修会講師,(23)秋田県立稲川養護学校自主公開研究協議会講師,(24)上越市立大和小学校校内研修会講師,(25)刈羽村保育士研修会講師
◎社会への寄与等
 富山大学や弘前大学教育学部附属特別支援学校の研究校,新潟県立月ヶ丘養護学校など県内外の多くの特別支援学校や県内小中学校,そして市町村早期療育事業に対して,定期的に学校コンサルテーションを行い,また校内研修会等の講師をつとめた。
 


道 城 裕 貴(助 教)
 
<教育活動>
授 業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
 大学院特別支援教育コースでは,免許プログラム等の関係もあり,学生の知識や技量に大きな差が見られる。
 そのため,専門用語の共通理解,スモールステップ等を重視しつつも,大学院レベルの講義を行うよう配慮している。
 パワーポイントの使用,資料配付,レポートの提出,成績評価等の説明については十分な時間を設けて伝えている。
【観点2】教育の達成状況
 多くの学生が,特別支援学校や特別支援学級の教員を目指す中で,修士論文や授業で学んだ事がどのように現場で活かされるのかといった点に留意し,指導を行った。
研究指導
【観点1】学部
 「特別支援教育概論」等の授業を通して,介護等体験に役立つ特別支援教育について指導を行った。
【観点2】大学院
 「観察・参加」「場面分析演習」等の授業を通して,養護学校における観察,ビデオ分析等の指導を行った。
その他の教育活動
@教育実習委員として特別支援学校教育実習に関わった。
特色ある点及び今後の検討課題等
 多様化する学生のニーズにどのように応えるか,また修士論文と教員採用試験といった2つの目標を達成させるためにはどのような指導を行っていくべきかを考えて行く必要がある。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
著】@平成20年9月:先進事例集 地域の特色ある特別支援教育 神戸市発!特別な配慮の必要な子どもへの具体的指導内容と支援策監修:柘植雅義,編著:中尾繁樹, P. 130-132. 明治図書
論】@平成20年4月:道城裕貴・松見淳子 AD/HD−専門家と学校との連携−. 精神科, 12(4), 281-285.
A平成20年5月:道城裕貴・原説子・山本千秋・田中善大・江口博美・松見淳子 模擬授業場面における就学前の発達障害児の授業準備行動に対する行動的介入行動療法研究, 34(2), 175-186.
発】@平成20年7月:Teaching behavioral assessment to teachers of nursery school in Kobe City's Project, International Congress of Psychology, Berlin
A平成20年11月:行動コンサルテーションを教育現場で活かすために 日本LD学会(広島大学)
共同研究(幼,小,中,高等学校及び特別支援学校教員との共同研究を含む)の実施状況
@平成20年度上越教育大学研究プロジェクト 教育実践研究(一般研究)「小・中学校における発達障害児の支援方法に関する情報共有システムの構築」 加藤哲文・村中智彦・高橋靖子・道城裕貴
A平成20年度上越教育大学研究プロジェクト(一般研究)「特別支援教育支援員を活用した通常学級支援プログラムの開発」 加藤哲文・村中智彦・高橋靖子・道城裕貴
学会活動への参加状況
@International Congress of Psychology(7月20〜25日),A日本行動分析学会(8月9,10日)横浜国立大学,B日本特殊教育学会(9月19日〜21日)山陰大会,C日本行動療法学会(11月1〜3日)日本教育会館,D日本LD学会(11月22日〜24日)広島大学,E「行動分析学研究」ゲスト・レビュアー
◎特色・強調点等
 研究や成果物等の特徴としては,通常学級において研究を行っている点にある。
 様々な子ども達が通常学級に在籍する中で生じている様々な問題に取り組むことですぐに現場に役立つような成果を得ることができ,学校現場に貢献している。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
@上越市教育センター 夏季カウンセリング研修会 講師,A学校心理士研修会 講師
◎社会への寄与等
 現在,学校現場において発達障害等の特別なニーズがある子ども達への支援は欠かせないものとなった。
 私が行った講演や研修は全て教員向けのものであり,現場に活かせるスキルを指導することができた。