6 附属施設等
 
(4)情報メディア教育支援センター
@ センター
ア 設置の趣旨(目的)及び組織
情報メディア教育支援センターは,平成20年4月1日に,旧情報基盤センターの機能・業務内容,組織・体制等の充実を図り,名称を改め新体制に移行したものである。
大学全体の情報基盤の整備と情報セキュリティの確保を行うとともに,その円滑な管理・運用を図り,教育・研究・管理・運営業務等に資するほか,教育・研究における情報メディアの利活用と学部・大学院生を対象とした情報教育のより一層の推進,ならびに,地域の学校及び社会と連携した情報化の推進を総合的・体系的に支援するために設置されており,センター長,センター配置教員(兼務4名),その他必要な職員で構成されている。
イ 運営・活動の状況
平成21年度に実施した主な事業は以下のとおりである。
(ア) センターの機能・業務内容の充実に関する取組
センターの機能・業務内容の充実に関して意見交換を行うと共に,意思の疎通を図ることを目的として,センター長,センター兼務教員(5名)及び職員(3名)によるスタッフ会議を開催(平成21年度は全12回開催した。)した。平成21年度における主な案件は次のとおりである。
1) センターの運営(業務・事業計画,役割分担等)
2) 教育の情報化推進に係る取組
3) センター運営委員会の開催
4) 情報セキュリティの確保
5) システム,ネットワーク障害及び全学停電等の対応
6) 各種予算要求・要望等
7) ネットワークシステムの更新
8) 次期センターシステムの更新
(イ) 新入生情報セキュリティガイダンスの実施
4月9日(木)の新入生オリエンテーションで,情報メディア教育支援センターの利用に関する説明を行った。また,4月15日(水)には学部及び大学院の新入生全員を対象とした「情報セキュリティ講習会」をセンター主催で開催し,さらに,学部学生にあっては,1年生対象の必修科目である相互コミュニケーション科目「教育情報基礎演習」において,情報セキュリティに関する指導(啓蒙)を行った。
(ウ) ノートPC利用のための準備講習会の実施
4月13日(月)から24日(金)に,学部及び大学院の新入生を主な対象者として,学内におけるノートPC利用のための準備講習会を実施し,1)アンチウイルスソフトの確認及び利用方法,2)学内LANの接続方法,3)ポータルサイト,Webメール・講義支援システムの利用方法等についての説明を行った。
(エ) 各種ソフトウェア操作のスキルアップ及びe-Learningコンテンツの活用促進
センターで作成した各種ソフトウェアの操作方法に係るe-Learningコンテンツをポータルサイトに登録して,学生には自主学習を進めるよう周知し当該コンテンツの活用促進に努めた。
(オ) 中期目標・中期計画に係る年度計画等への対応
昨年度に引き続き,「講義支援システムの利用促進」,「マルチメディアを活用した教材作成のサポート」,「遠隔授業用コンテンツの整備と充実」を図るべく各種のサポート等を中心に取組を進めた。
ウ 優れた点及び今後の検討課題等
○ 優れた点
センター長,センター兼務教員(5名)及び職員(3名)によるスタッフ会議を開催(平成21年度は全12回開催)し,センターの機能・業務内容の充実に関して意見交換を行うと共に,各種業務の推進に関して相互に意思の疎通を図っている。
○ 今後の検討課題等
マルチメディアの活用面では,全学的な定着が図られたと考える。しかし,教材作成の面では定着化までには至っていない現状にあるので,引き続き,利用案内及び継続的なサポートを行い,更なる定着に努めたい。
A 運営委員会
ア 設置の趣旨(目的)及び組織
@) 組織設置の趣旨(目的)
センター長の諮問に応じ,情報メディア教育支援センターの運営に関する重要事項を審議するため設置されている。
なお,平成20年4月1日のセンター組織・体制の改組による名称の変更に伴い,委員会名称も変更となった。
A) 組織の構成及び構成員等
センター長,センター兼務教員,本学情報セキュリティポリシーに規定する情報セキュリティ管理者等で構成されている。
イ 運営・活動の状況
@) 委員会等の開催状況
平成21年度は,平成21年5月15日(金),平成21年11月19日(木),平成22年3月3日(水)の3回開催し,議題13件,報告13件について審議を行った。
A) 審議された主な事項
平成21年度の主な審議事項は次のとおりである。
1) 教育の情報化推進に係る支援
2) ネットワークシステムの更新
3) 情報セキュリティ対策の徹底
4) 次期センターシステムの更新
5) 中期目標・中期計画に係る取組
B) 重点的に取組んだ課題や改善事項及び前年度の検討課題への取組状況等
1) 教育の情報化推進に係る支援
平成20年4月1日のセンター組織・体制の改組により,センターの機能・業務内容についても見直しが図られたところであり,本学における教育の情報化を推進すべく,学生への各種サポート等を中心にこれまで同様に取組を推進することとした。
2) ネットワークシステムの更新
平成21年度中に更新することが学内決定された現情報ネットワークシステムを構成する設備・機器の多くは,平成12年度に導入したものであり,導入から9年が経過していることから,「経年劣化に伴うと思われる故障」や「利用者の不注意による接続ミス」等を原因とした障害発生件数が増加していること,また「近年の急速な情報教育,遠隔教育など「教育の情報化」の進歩に伴い,将来的に通信帯域の不足も懸念される」ことが課題であった。
平成21年度末に,ネットワークシステムの更新を行い,平成22年4月1日から新システムでの運用を開始したところである。更新後の新システムのポイントとしては,「老朽化した機器の更新」,「冗長性及び耐障害性の強化」,「基幹・支線(各研究室等)の広帯域化」,「認証ネットワーク化によるセキュリティの強化」等である。
上述の課題に掲げた事項の多くは今回の更新で解消されたと考えるが,システムの安定運用のためのメンテナンスは勿論のこと,情報セキュリティの確保に関しても,これまで同様に継続的に取組を行う必要がある。
3) 情報セキュリティ対策の徹底
平成19年度,20年度に発生した学生が所有するノートパソコンにおけるコンピュータウイルスの感染について,継続的にセキュリティ対策に係る取組を推進した結果,平成21年度は,発生の報告がなかった。今後も情報セキュリティ対策及び情報モラルの徹底に関しては,引き続き啓蒙活動を中心に展開し,その確保の徹底に努めたい。
4) 次期センターシステムの更新
現センターシステムのレンタル契約が,平成23(2011)年2月末に終了することから,次期センターシステムの更新導入に向けた作業スケジュール案に基づき,ワーキンググループを設置し,次期システム基本構成原案の策定に着手した。平成22年2月,本学における教育・研究及び各種業務運営に資する構成となるよう,学内の要望等を考慮しつつ調整した「次期キャンパス情報システムの基本構成」原案を仕様策定委員会に提案した。