【幼児教育コース】
 

鈴 木 情 一(教 授)
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)8月:学校図書館司書教諭講習会講師, (2)8月:教員免許更新講習会講師
 

丸 山 良 平(教 授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
 幼稚園と保育所における実践の映像資料を提供し,乳幼児の生活の実態と保育者の指導法の具体的な理解を図った。教材作成と実践計画の立案,そして実践という一連の作業の実行を通して実践力の育成を図った。各授業において中核となる課題と試験の評価基準を明示することで達成目標を明らかにして評価した。
【観点2】教育の達成状況
 ゼミ担当の学部卒業生の多くが,公立保育士採用試験に合格した状況から,幼児教育における専門的知識と技能,そして高い実践力を習得し,同時に指導者となる意欲も高まったと判断する。
研究指導
【観点1】学部
 教育実践を観察して収集した資料を事例にまとめて分析,考察し,研究推進能力の向上を図った。パネルシアターの作成と実演などを行って保育実践スキルを指導し,教育実践力と教材研究力の向上を図った。
【観点2】大学院
 最新の研究成果を学生自身で検索,収集できるように指導して文献研究を行い,その成果を口頭発表と討論によって思考力と説明力,それを文章にまとめる力を増進し研究推進能力の向上を図った。研究計画の立案と観察資料の分析,考察の方法,論文作成を指導した。
特色ある点及び今後の検討課題等
 教育実践を意識し内容を精選している。多様な実践場面を映像資料で示して学習と研究の動機を高め,資料の内容を理論的に裏付けて解説している。あらゆる場面で学生と教員は対等に率直に意見を交わせるので学生の学習と研究に対する意欲は非常に高い。附属幼稚園の教諭との連携を図り,より多面的な視点からの考察ができた。今後はさらに教諭との連携を強化したい。
 
<研究活動>
共同研究(幼,小,中,高等学校及び特別支援学校教員との共同研究を含む)の実施状況
(1)幼小接続を考える:接続期の指導と接続プログラム 代表者:丸山良平(上越教育大学附属幼稚園長) 上越教育大学附属幼稚園
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)上越市少子化社会を考える市民懇談会委員長, (2)8月〜7月:社会福祉法人みつばち福祉会保育アドバイザー及び苦情第三者委員, (3)8月:糸魚川市立青海幼稚園研修会講師, (4)8月:糸魚川市立田沢幼稚園研修会講師, (5)7月:長岡市中央公民館家庭教育講座講師
 

杉 浦 英 樹(准教授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
・題材に適合した視覚に訴える教材を編集し適切な頻度で使用している。
・小・中規模の授業では,相互的なやり取りを重視し学習の密度を高めるようにしている。
・比較的規模の大きな授業では,メインレポート・サブレポートや試験による複合的な評価を開始した。
【観点2】教育の達成状況
・ほぼ達成したとみている。
・比較的規模の大きな授業において学生の学習意欲をいかに高めるかが課題である。
研究指導
【観点1】学部
 卒業論文の指導 :「R・シュタイナーの身体教育論についての検討─幼児教育への示唆─」 「保護者が求める子育て支援─ひろば型の地域子育て拠点が果たす役割」 「衣服を考慮した保育の検討:保育者の意識調査を通して」 「家庭における幼児の調理参加─偏食改善の視点からの検討」 。近隣の自治体・園・施設の協力を得て実践的な視点から取組まれたほか,本年度は幼児教育思想を対象とした文献研究も含まれた。
【観点2】大学院
 学位論文の指導 :「幼稚園教師のリフレクションを促す要因─保育後の教師の対話に着目して─」「絵本の読み聞かせに対する保護者の意識」「延長保育における保育内容の検討」。それぞれ幼稚園,読み聞かせサークル,保育所をフィールドに取組まれた。 『平成22年度学位論文・卒業論文抄録集』を編集し,協力者に配布した。
その他の教育活動
・教育実地研究TA(観察・参加)における巡回指導(2園,各2回)
・教育実地研究V(初等教育実習)における巡回指導(2校)
・幼稚園専修教育実習における事前・事後指導ならびに巡回指導(2園)
・保育実習Tの事前・事後指導と保育実習Uの事後指導ならびに保育実習T・U・Vにおける巡回指導(4施設3園)
・4月〜3月:附属幼稚園研究協力者・運営指導委員
◎特色ある点及び今後の検討課題等
・例年のように時宜に合わせ授業内容の一部更新・入替を行った。
・比較的規模の大きな授業の評価を複合的,総合的に行うための工夫を行った。 ・教育実地研究(幼稚園教育実習)事前・事後指導を充実させるための検討を行った。
 
<研究活動>
学会活動への参加状況
(1)6月3日〜6月4日:日本カリキュラム学会第21回大会出席(佐賀大学), (2)12月4日:幼児教育史学会出席(長野県短期大学)
◎特色・強調点等
1 プロジェクト学習論史研究
2 幼小関連・連携の問題史的研究
3 幼小連携の視点からみた幼児教育課程研究
 2について8月17日〜20日の4日間,例年通り神戸大学発達科学部明石附属校園の所蔵史料調査を実施し一定の成果を得たが,まとめるまでの余力をもたなかった。
 2011年度以降は無駄な仕事は極力略し研究に専念できる時間を何とか確保したい。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)6月〜3月:上越市保育園のあり方検討委員会, (2)10月:糸魚川市立東保育園研修会講師, (3)10月:糸魚川市立山ノ井保育園研修会講師
 

香曽我部  琢(講 師)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
 教育方法については,実際に学生が想像力を働かせて創作できるような授業内容にしたり,幼児の遊び場面のVTRや,パワーポイントなど映像データを用いたりすることで,より理解しやすい授業づくりを行った。また,授業内容の理解だけではなく,理解を深めていく過程において,ディスカッションや協働でのレポート作成などの場面を多く取り入れることで,教員の資質として求められる同僚性,問題解決能力を高めようと考えた。成績評価については,レポートを作成したものを評価する際には,評価の基準やポイントについて説明を行った。また,結果だけではなく,レポート作成のプロセスにおける意欲的な態度についても評価の対象とした。
【観点2】教育の達成状況
 ほとんどの授業では,シラバスに記載した目標を達成することができたが,学生が協働することで,身につけていく思考力や発想力については,不十分だった。さらに学生一人ひとりの個性やレディネスに配慮し,適切な教育方法を用いていくことで目標を達成したい。
研究指導
【観点1】学部
 研究指導については,学生に対して実際の研究方法について,VTRを用いた細やかな指導を心がけた。とくに,事例の記述方法については,子どもの言動を客観的に記述するだけでなく,その言動を自らがどのように捉えたのか,現象学的な視点からの記述ができるように事前の指導を細やかに行った。
【観点2】大学院
 学会の口頭発表において,他大学の研究者からの助言を得て,さらに多角的な視点で研究が進められるようなきめこまやかな指導を行った。そのかいもあり,学会誌の査読をパスし,今年度の学会誌に記載される予定である。
特色ある点及び今後の検討課題等
 自らの研究活動で得た成果をもとに,シラバス内容を再編成していくことで,より先進的な内容を学生に教育する体制を構築してきた。また,学生が単独で行う場面と,協働で取り組む場面のバランスをとりながら,これから教員に求められる資質の育成を目指していきたい。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
著】(1)平成23年2月:『保育における感情労働−保育者の専門性を考える視点として』(共著) 北大路書房
論】(1)平成22年12月:『遊びにおける幼児の“振り向き”の意味』(単著) 保育学研究第48巻第2号
発】(1)平成22年5月:『遊びにおける“振り向き”の意味』(単) 日本保育学会第62回大会
(2)平成23年1月:『保育者の職業的アイデンティティ形成とローカルガバナンス』(単) 日本子ども社会学会
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)7月:第51回保育研究大会関東ブロック 講師, (2)7月:最上町保育研究会 講師, (3)10月:山形県教育センター教員研修会 講師, (4)12月:大堀保育所保育研究部会 講師