【特別支援教育コース】
 

我 妻 敏 博(教 授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
 少人数の授業が多いことから,学生のニーズに合わせた授業内容になるよう考慮している。さらに,聴覚障害学生が受講している授業では紙資料やパワーポイントなど,視覚的な資料を豊富に用意し,「読んでわかる授業」になるよう心がけた。当初は聴覚障害学生のために様々な紙資料を揃えたのだが,健聴受講生から要望があれば全員分配布するようにした。
 成績評価では出席を重視しつつも,期末には試験を行うことによって講義内容の定着を図り,客観的に結果が出るようにしている。
【観点2】教育の達成状況
 少人数の授業が多く,学生とやりとりしながらの授業展開が可能であったため,教育の達成度が高まった。また,聴覚障害学生に配慮して紙資料を豊富にしたことも教育の達成に貢献した。期末試験ではほとんどの学生が80%以上の成績を示したことから,達成状況は良好であったと思われる。
研究指導
【観点1】学部
 特別支援教育コースは学部がないため,学部学生の研究指導は無し。
【観点2】大学院
 ゼミ形式によるグループ指導と個別指導を通して研究指導を行った。特に修士論文作成に該当する学生には,研究テーマの決定,研究目的や研究方法,データの収集方法や分析方法など,頻繁にきめ細かな指導を行った。ゼミ生全員が参加する合宿指導を年2回行い,集中して研究指導を行った。コースの修士論文発表会の前にはゼミの時間において発表原稿の吟味や発表の練習,模擬質疑応答などを徹底して行い,次年度修士論文を作成予定の学生に対しても参考になるよう工夫した。
その他の教育活動
・明治学院大学,信州大学,兵庫教育大学において非常勤講師として集中講義を実施した。
・長岡聾学校での教育実習において研究授業に参加し,その後の授業研究会にて教育実習学生1名の指導を行った。
特色ある点及び今後の検討課題等
 特別支援教育では障害種別によって指導方法が全く異なるため,障害種別ごとの専門性が要求される。私が担当している聴覚障害教育も同様であり,通常の授業だけで専門性を育成することは不十分と考え,ゼミの時間を週あたり6時間以上設けて,講義・実習・演習を行い,聴覚障害教育を学んでいるゼミ学生に専門性を身につけさせるようにした。さらに,関連する学会や研究会に学生を連れて参加し,広く学べる機会を設けた。
 検討課題は,学生が忙しすぎ,思うようにゼミの時間が取れないことである。結局夕方から夜にかけての時間帯を多く使うことになるが,今後,スケジュールの組み方に工夫が必要である。
 
<研究活動>
学会活動への参加状況
(1)平成22年9月:北陸ろう教育研究会, (2)平成22年9月:全日本聾教育研究大会, (3)9月18日〜9月20日:日本特殊教育学会第48回大会出席, (4)10月13日〜10月15日:第44回全日本聾教育研究大会出席, (5)12月19日:国際聾教育学会第13回大会出席
在外研究の状況
(1)2月16日〜2月26日:アメリカ,聾学校視察および情報収集
◎特色・強調点等
 研究活動の特色は教育現場に関連した実践的な研究が主であることである。私の専門領域が聴覚障害であることから,聾学校教育における課題を意識して研究テーマを探り,教育現場に役立つ研究結果が得られるよう考慮している。また,研究成果を発表する際も現場教師が目にする雑誌への投稿を意識している。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)8月:富山県教職員免許法認定講習講師, (2)8月:長野県教育職員免許法認定講習講師, (3)8月:新潟県教育職員免許法認定講習講師, (4)6月:国立特別支援教育総合研究所短期研修講師, (5)7月:岡山聾学校校内研修講師講師, (6)国立病院機構さいがた病院倫理審査委員会委員, (7)国立特別支援教育総合研究所運営委員会外部評価部会委員
◎社会への寄与等
 特別支援学校教諭免許法の改定に伴い,免許状取得には以前より多くの障害種についての取得単位が必要となっている。我が国には聴覚障害教育を専門領域とする研究者が少ない現状であり,私の専門領域が聴覚障害教育であることから,県内はもちろんのこと近隣各県から認定講習講師の依頼があり,他大学からの集中講義の依頼もある。このことを自覚し,自分の専門性を活かして要望に応えていきたい。
 

大 庭 重 治(教 授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
 大学院修士課程の授業において,講義,演習,実習の各授業の内容をできる限り関連させることにより,総体的に学習効果が上がるように努めた。特に,実習に関しては,特別支援教育実践研究センター及び近隣小学校において実践的な臨床研究の場を継続的に設定した。授業の内容及び成績評価の方法はシラバスに明記し,それに従って厳格に実施した。
【観点2】教育の達成状況
 研究室を修了した院生は3名であり,いずれも現職であったため順調に職場に復帰した。
研究指導
【観点2】大学院
 研究セミナーを中心に議論の場を設定するとともに,院生の申し出に応じて研究室において随時個別的な指導を実施した。また,特別支援教育実践研究センターと市内小学校を中心に,発達障害や知的障害等に関する臨床研究の場を提供し,合わせてカンファレンスにおける院生間の議論の場を多く設定した。
その他の教育活動
・新潟大学教育学部非常勤講師 
・上越市立大瀁小学校1名,新潟県立高田養護学校2名の教育実習の指導
特色ある点及び今後の検討課題等
 特別支援教育実践研究センターにおける臨床実習とともに,市内小学校における実践的臨床実習の充実を図ることができ,修了生の1名は市内小学校での成果を修士論文にまとめた。次年度は中学校での実践的研究の成果が修士論文にまとめられる予定である。今後はより一層地域の小・中学校,特別支援学校との連携体制を維持・発展させていく必要がある。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
論】(1)平成22年8月:『住地校交流における相互理解の促進と情報の共有化に関する事例的研究』(共著) 障害者問題研究,38巻,2号,66-75
(2)平成22年12月:『知的障害児・者における実行機能の問題とその関連要因』(共著) 長野大学紀要,32巻,2号,155-162
(3)平成23年3月:『点字とディスレクシア』(共著) 上越教育大学特別支援教育実践研究センター紀要,17巻,33-38
(4)平成23年3月:『病弱教育の現状と自己概念』(共著) 上越教育大学特別支援教育実践研究センター紀要,17巻,39-44
発】(1)平成22年8月:『Factors Affecting Saccadic Latency in Persons With Mental Retardation』(共) American Psychological Association
共同研究(幼,小,中,高等学校及び特別支援学校教員との共同研究を含む)の実施状況
(1)視覚障害児の発達支援方法に関する研究 代表者:大庭重治(上越教育大学) 富山県立富山視覚総合支援学校
学会活動への参加状況
(1)8月12日〜8月15日:American Psychological Associationssociation 118th Annual Convention出席, (2)9月9日〜10日:日本神経心理学会第34回総会出席, (3)9月18日〜9月20日:日本特殊教育学会第48回大会出席, (4)9月21日〜9月22日:日本心理学会第74回大会出席
◎特色・強調点等
 特別支援教育実践研究センターにおける臨床研究,近隣の小学校や特別支援学校との連携による実践的臨床研究により,特別支援教育に関する教育心理学的研究を推進した。また,国内外の学会において最新の研究動向の把握に努めた。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)8月:長野県教育職員免許法認定講習講師, (2)7月:富山県教育職員免許法認定講習講師, (3)8月:新潟県教育職員免許法認定講習(視覚障害の心理と生理)講師, (4)8月:新潟県教育職員免許法認定講習(発達障害)講師, (5)9月:上越教育大学教育職員免許法認定講習講師, (6)8月:出前講座, (7)あいサポート研修会講師, (8)新潟県教育研究集会共同研究者
◎社会への寄与等
 特別支援教育に関する研究成果を講習会や研究会等において積極的に還元した。
 また,市内小学校において継続的に放課後学習会を開催し,特別な教育的ニーズのある児童の支援を実施した。
 

齋 藤 一 雄(教 授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
 受講生は,初めて障害児教育を学ぶ者から現職教員まで幅広い実態にある。そこで,細かいシラバスと評価方法,参考図書や文献を示し,授業では具体的な映像や資料を提供し,授業の最後にミニアンケートやグループ討議を設定している。アンケートや討議の結果については,次時に報告し,院生同士の意見交換や学び合いができるようにしている。評価においては,障害児のための自作教材・教具の製作とその使い方や効果などをレポートにまとめるなど,実践的な課題を課している。
【観点2】教育の達成状況
 受講生は特別支援学校等の教員をめざして意欲的に取り組んでおり,現職院生の話に耳を傾けたり,学校での教育課程編成から指導計画の作成,授業案の作成,授業の細かい分析まで熱心に行っている。2年生になると,自分の意見をしっかりと持ち,具体的な質問にも答えることができるようになっている。その結果,東京都立高等特別支援学校の教員になることができた院生もいる。
研究指導
【観点2】大学院
 学校現場の経験のない院生には,特別支援学校の行事やボランティア活動への参加を促し,学校現場とかかわるなかで具体的な問題意識を引き出している。また,養護学校での25年間にわたる経験と研究事例を具体的に示し,KJ法やグループ討議を交えて意見交換するなかで,臨床的な実践力や研究方法などについて身につけることができるようにしている。
その他の教育活動
・新潟県立高田養護学校,新潟県立上越養護学校,新潟県立柏崎養護学校,妙高市にしき特別支援学校における教育実習生の指導
・妙高市立新井北小学校における教育実習生の指導
◎特色ある点及び今後の検討課題等
 知的障害養護学校での25年間の教員や管理職としての経験をもとに,実践的な内容の講義や院生指導に心がけてきた。特別支援教育実践研究センターのプレールームを使って,リズム運動や自作曲によるリズム同期など,実際に院生が子ども役になって行う実技講習も行っている。また,大学のバリアフリー調査や絵本や聴覚障害学生の体験談を交えた障害理解教育とそのための指導案の作成も行っている。場面分析演習では,実際の特別支援学校の授業を院生とともに行い,詳細な授業分析と授業改善を行うなど,常に実践に直接結びつくような指導を展開している。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
論】(1)平成23年3月:『学習指導要領と埼玉県教育課程編成要領の変遷』(単著) 上越教育大学特別支援教育実践研究センター紀要,17,25-32
業】(1)平成23年3月:『強弱と楽器による打ち分けを練習するための自作曲「トンタンシャン」』(単著) 上越教育大学特別支援教育実践研究センター紀要,17,49-50
発】(1)平成22年9月:『特別支援学校(知的障害)中学部における持久走の指導』(共) 日本特殊教育学会
(2)平成22年8月:『特別支援学校の音楽の授業をどのように展開するかー小学部の場合ー』(単) 日本学校音楽教育実践学会
学会活動への参加状況
(1)8月21日〜22日:日本学校音楽教育実践学会第15回全国大会出席, (2)9月18日〜20日:日本特殊教育学会第48回大会出席, (3)9月18日 日本特殊教育学会「特殊教育学研究」編集委員会出席, (4)11月13日 日本学校音楽教育実践学会「学校音楽教育研究」編集委員会出席, (5)日本特殊教育学会編集委員, (6)日本学校音楽教育実践学会紀要編集委員, (7)特別支援教育研究編集協力委員
◎特色・強調点等
 知的障害児のリズム活動が活性化されるような教材教具について,主に自作教材の開発や既成の楽曲を合奏用に編曲することに取り組んでいる。学校現場で即使える教材の開発に重点を置いている。また,教育活動の総合的な計画である特別支援学校の特別の教育課程編成について,学習指導要領の変遷と埼玉県教育課程編成要領の変遷を対比させて分析し,今後のあるべき教育課程編成の在り方を追求した。ともに,上越教育大学特別支援教育実践研究センター紀要に掲載した。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)5月28日,6月4日:新潟県平成22年度新任特別支援学級担任教員研修講師, (2)埼玉県 個に応じた指導法研修会講師, (3)第44回関東甲信越地区特別支援教育研究協議会分科会指導者, (4)上越市就学支援委員会委員, (5)上越特別支援教育研究会顧問, (6)教員免許状更新講習講師, (7)富山県免許法認定講習講師
 

土 谷 良 巳(教 授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
 講義においてはその内容を講述するのみでなく,裏付けとなる実践的,臨床的事実をビデオ映像等で紹介することによって,実践経験,臨床経験の乏しい受講生の理解を深めるように配慮した。また,臨床実習においては,特別支援教育実践研究センターにおける臨床実習のみならず地域の学校を訪問しての臨床実習を実施し,受講生の実践的,臨床的経験を拡げるようにした。毎回の実習に関してビデオ記録をもとに詳細なカンファレンスを実施し,受講生の反省的実践力の形成に努めた。成績評価においては講義,臨床実習ともに知識と技能の評価に加えて反省的実践力の観点を重視した。
【観点2】教育の達成状況
 シラバスに掲載した授業目標はほぼ達成され,受講生全体に高い成績評価を与えることができた。また受講生による授業評価において高い評価を得ている。
研究指導
【観点1】学部
該当せず
【観点2】大学院
 教職を目指す院生の研究指導であるので,修士論文研究の主題として教育の場における実践的,臨床的課題を対象とし,資料収集にあたってもフィールドワーク,事例研究等の実践的,臨床的手法を用いるように指導した。また,フィールドや事例と実践的,臨床的に係わることと実証的にアプローチすることの両義性,及び理論と実践・臨床の往還的関係のなかで考察を深めることを通して,教育の場において実践研究,臨床研究に取り組む資質を高めるように指導した。
その他の教育活動
・横浜国立大学教育人間科学部臨時教員養成課程における集中講義(重度重複障害児教育論)
・福井大学教育地域科学部における集中講義(視覚障害教育)
・教育実習における学生指導:特別支援学校教員免許に関する教育実習において,新潟県立新潟養護学校及び柏崎養護学校における教育実習に関して指導した。
特色ある点及び今後の検討課題等
 講義,演習,臨床実習等において,授業者である筆者の臨床実践を見学させる,あるいは自験事例のビデオ映像記録を視聴させることで,具体的,実際的な資料と実践家,臨床家としてのモデルを提示することで,受講者の教育実践力の向上を図っている。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
論】(1)平成23年3月:『欧州における先天性盲ろうの子どもとの共創コミュニケーションアプローチ』(単著) 上越教育大学特別支援教育実践研究センター紀要,第17巻,1-11頁
発】(1)平成23年3月:『自主シンポジウム:ヨーロッパにおける先天性盲ろう児の共創コミュニケーション研究』(共) 日本発達心理学会
他】(1)平成22年9月:『朝日新聞/川崎市立さくら小学校たんぽぽ学級廃止と川崎市の特別支援教育再編成の動向に関する記事内でのコメント』 朝日新聞神奈川版
学会活動への参加状況
(1)平成23年3月25日〜27日:日本発達心理学会第22回大会(東日本大震災により学会当日に参集することなしに学会が成立したと認定された。)
◎特色・強調点等
 視覚聴覚二重障害(盲ろう二重障害)の子どもはきわめて少数であり,その教育研究に実践的に取り組む研究者も世界的に見てもきわめて限られている。筆者は国内の他大学の研究者5,6名と連携し実践的,臨床的研究を積み重ねるとともに,これまで10年以上にわたって学会における自主シンポジウム,教育実践家を対象にしたワークショップ,研修セミナー,学校コンサルテーションを実施して研究成果の共有と実践の場への支援に取り組んできた。さらに,数度にわたり科学研究費の補助を受けて,ヨーロッパを中心に先端的な実践研究に取り組んでいる研究者,専門家を訪問,招聘し,またセミナーに参加することで交流を重ねており,グローバルな観点から研究を進めている。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)川崎市教育委員会専門員(重複障害児学級担当), (2)川崎市総合教育センター専門員, (3)4月:川崎市立大戸小学校保護者・教職員研修会 講師, (4)4月:新潟県立新潟盲学校学校看護師・医療的ケア研修会 講師, (5)5月:新潟県立新潟盲学校教育相談会 講師, (6)6月:川崎市立田島養護学校校内研修会 講師, (7)6月:新潟県立教育センター重度・重複障害教育講座 講師, (8)6月:神奈川県逗子市立逗子小学校授業公開研究会 講師, (9)7月:千葉県立四街道養護学校第1回重度重複学級研修会 講師, (10)11月:千葉県立四街道養護学校第2回重度重複学級研修会 講師, (11)7月:長野県稲荷山養護学校第1回重度重複学級授業研究会 講師, (12)12月:長野県稲荷山養護学校第2回重度重複学級授業研究会 講師, (13)6月:神奈川県立小田原養護学校第1回授業研究会 講師, (14)12月:神奈川県立小田原養護学校第2回授業研究会 講師, (15)7月:石川県立盲学校夏季研修会 講師, (16)8月:川崎市たんぽぽ学級設置4校夏季合同研修会 講師, (17)8月:東京都立葛飾盲学校全校研修会 講師, (18)10月〜11月:横浜市立中村養護学校重度重複学級研修会 講師, (19)10月:長野県寿台養護学校事例研究会 講師, (20)3月:社会福祉法人光道園生活事例支援報告会 講師, (21)7月:新潟県立新潟盲学校第1回視覚障害研修会 講師, (22)9月:新潟県立新潟盲学校第2回視覚障害研修会 講師, (23)2月:新潟県立新潟盲学校第3回視覚障害研修会 講師, (24)5月:新潟県立はまぐみ養護学校教育相談会 講師, (25)7月:新潟県立はまぐみ養護学校第1回重度重複障害研修会 講師, (26)9月:新潟県立はまぐみ養護学校第2回重度重複障害研修会 講師, (27)10月:新潟県立はまぐみ養護学校第3回重度重複障害研修会 講師, (28)10月:新潟県立はまぐみ養護学校第4回重度重複障害研修会 講師, (29)11月:新潟県立はまぐみ養護学校第5回重度重複障害研修会 講師, (30)2月:新潟県立はまぐみ養護学校第6回重度重複障害研修会 講師, (31)2月:新潟県立上越養護学校校内研修会 講師, (32)8月:川崎市総合教育センター特別支援学級等新担任者2年次研修 講師, (33)7月:川崎市総合教育センター第1回指導主事研修 講師, (34)1月:川崎市総合教育センター第2回指導主事研修 講師, (35)3月:川崎市総合教育センター第3回指導主事研修 講師, (36)9月:関東甲信越地区盲学校長会研究協議会 講師, (37)8月:新潟県教育職員免許法認定講習 講師, (38)9月:上越教育大学教育職員免許法認定講習 講師, (39)4月:長野障害児教育実践セミナー第1回研修会 講師, (40)6月:長野障害児教育実践セミナー第2回研修会 講師, (41)10月:長野障害児教育実践セミナー第3回研修会 講師
◎社会への寄与等
 重度ないしは重複した障害のある子どもの授業研究の観点から,特別支援学校,特別支援学級の授業研究会,校内研修会における指導・助言を積極的に行った。またいくつかの学校を対象に継続的なコンサルテーション活動に取り組み,教職員の教育実践力の向上に貢献した。さらに,教育委員会及び上越教育大学の認定講習,都道府県・政令指定都市教育センターにおける研修会等での講義,校長会の研修会での講義を行い,大学での教育臨床,実践研究の成果と知見を教育現場に還元し,教職員の専門性の向上に貢献できた。
 

笠 原 芳 隆(准教授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
(1) 特別支援教育では,ティームを組んで児童生徒の指導に当たることが多い。そこで,指導法等について講義する際には「ティームティーチング」,「ティーム支援」という観点を踏まえるよう配慮した。
(2) 前年度に引き続き,講義形式の授業においても教育現場での実践状況を踏まえ,障害のある子の実態把握をはじめとする個別の指導計画作成や学習指導案の作成等について,できるだけ演習や実習を取り入れるよう配慮した。
(3) 成績評価については,出席状況も含め,評価の基準や配点を明確にし,それを学生に伝えるよう心がけた。
【観点2】教育の達成状況
 【観点1】の(1)と(2)を踏まえ,例えば障害児自立活動論ではグループで個別の指導計画作成の演習を行ったり,臨床実習では実際にティームを組んで対象児の個別の指導計画を作成し,指導に当たったりした。また,研究法演習においては,藤井研究室のゼミ生と合同で研究課題を決め,協同して調査研究のシミュレーションを行った。
研究指導
【観点1】学部
学部生担当なし(直接)
【観点2】大学院
 修士学生の研究指導の一環として,他機関の研究者から専門的な助言を学生が直接得る機会を設定した。また,昨年度に引き続き,私自身が運営にかかわっている障害青年の余暇・学習支援活動(ナディアの会の活動)や全国及び上越地域の特別支援教育に関連する研究会(自立活動研究ネットワーク/上越自立活動研究会)等への参加を促すとともに,近隣学校の教員との話し合いの場を設け,直接障害者本人や特別支援教育に携わる現場の教員と情報収集・情報交換できるよう工夫した。さらに,学生の研究希望により,特別支援学校の授業実践の中で,臨床研究ができるよう配慮するなど,実践的な研究や特別支援教育の場における諸課題を解決する力を身に付けるための研究が推進できるよう工夫した。併せて学生の研究成果の一端を,私たちが編集している「特別支援教育Q&A」上で紹介してもらった。
その他の教育活動
・秋田大学教育文化学部非常勤講師
・富山大学人間発達科学部非常勤講師
・上越教育大学保育実習T・U事前・事後指導(施設見学等含む)担当(8.0回)
・上越保健医療福祉専門学校非常勤講師(障害者の理解担当)
特色ある点及び今後の検討課題等
 授業,学生の研究指導いずれも先行研究や机上の資料だけで進めるのではなく,全国や新潟・上越地域で先進的に特別支援教育に取り組んでいる学校・研究者と直接交流の機会をもち,情報交換・情報共有できるよう心がけた。併せて,障害児・者本人や福祉をはじめとする教育以外の専門家とも情報交換・情報共有できるようにした。これらの時間の確保が年々難しくなってきているが,今後も続けていきたいと考えている。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
業】(1)平成23年3月:『障害児・者の自立と社会参加を支援するNPO法人スキップ』(単著) 上越教育大学特別支援教育実践研究センター紀要,17,45-46
発】(1)平成22年9月:『特別支援学級における教育課程編成の現状と課題』(共) 日本特殊教育学会
共同研究(幼,小,中,高等学校及び特別支援学校教員との共同研究を含む)の実施状況
(1)特別支援教育における自立活動の指導の展開 −協働性の構築と教師の専門性− 代表者:安藤隆男(筑波大学) 自立活動研究ネットワーク
(2)学習や生活上の困難に対応する指導・支援 代表者:小杉敏勝(地域活動支援センターつどいの郷) 上越自立活動研究会
◎特色・強調点等
 特別支援教育の現時点での課題解決に向け,全国及び上越地域で特別支援教育に携わる教員と情報共有の機会を設けると共に,課題解決のひとつの方法として,「特別支援教育Q&A」を協働して作成するなどして,研究を推進すると共に,現場への成果の還元を図っている。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)5月〜6月:平成22年度大学公開講座「特別な支援を必要とする子の指導・支援計画」講師, (2)第11回自立活動研究フォーラム企画・運営(主催者), (3)上越自立活動研究会学習会企画・運営(主催者), (4)新潟県立上越養護学校非常勤講師(自立活動担当), (5)8月:新潟県教職12年経験者研修講師, (6)柏崎市早期療育事業「たんぽぽプレー教室」指導・助言者, (7)6月:長岡市教育センター研修講座(特別支援教育)講師, (8)新潟県立新潟盲学校評議員, (9)肢体不自由青年余暇・学習の会(ナディアの会)運営委員
◎社会への寄与等
 特別支援教育に携わる教員に対しては,公開講座や校内研修会等とおして,自立活動の理念,ティームによる指導・支援,個別の指導計画・支援計画の作成・活用・評価の方法,肢体不自由児の具体的な指導法について助言した。また,研修会及び特別支援教育Q&A作成等自立活動研究ネットワークや上越自立活動研究会の活動をとおして,広く地域や全国の特別支援教育担当教員の力量向上の一端を担えたものと考えている。
 

河 合   康(准教授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
 特殊教育から特別支援教育への転換に伴う最新の情報を提供するように試みた。特に新しい特別支援学校学習指導要領をめぐる最新情報を提供するようにした。
【観点2】教育の達成状況
 3名の大学院生を修了させたが,いずれも教育現場に密着した実践的能力を身につけて,教育現場で活躍している。
研究指導
【観点1】学部
 特別支援教育概論Bでは,特殊教育から特別支援教育への転換に伴う背景を的確に把握できるように工夫した。
【観点2】大学院
 「実践場面分析演習T,UA(特別支援教育)」では,近隣養護学校の協力を得て,実際に,子どもの実態把握,授業の立案から実施までを行い,現場に直結した授業展開を行うように配慮した。
その他の教育活動
・上越養護学校において,教育実習生の指導を行った。
特色ある点及び今後の検討課題等
 特殊教育から特別支援教育への制度的転換を学生が認識できるような授業の工夫を行うと共に,教育現場での観察をできるだけ多く設けるようにした。
 
<研究活動>
共同研究(幼,小,中,高等学校及び特別支援学校教員との共同研究を含む)の実施状況
(1)パートナーシップ原理を基軸とした特別支援教育システムの構築に関する研究 代表者:河合康(上越教育大学) 科学研究費基盤研究(C)
◎特色・強調点等
 特殊教育から特別支援教育への転換がなされていく中で,その方向性を諸外国との比較教育学観点から検討した。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)8月:新潟県教育委員会免許法認定講習講師, (2)7月:富山県教育委員会免許法認定講習講師, (3)4月〜3月:上越市障害程度区分等審査会委員, (4)4月〜3月:上越市民生委員推薦会委員, (5)8月:教員免許状更新講習講師, (6)4月〜3月:筑波大学教育開発国際協力研究センター学外共同研究員, (7)4月〜3月:独立行政法人特別支援教育総合研究所協同研究員
◎社会への寄与等
 上越市障害程度区分等審査会委員及び上越市民生委員推薦会委員として活動し,上越市における福祉の推進に貢献した
 

葉 石 光 一(准教授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
 授業においてはシラバスに記している目標,計画を順守・実行している。授業の組み立て,授業を通して身につけてほしい力を事前に示すことで,学生の自主的学習にもつなげやすいよう心がけている。成績評価については,受講の最低条件(全体の3分の2を超える出席)を満たした学生を対象に,授業でとりあげた内容の暗記ではなく,自分なりに行った吟味がどの程度深められているかを観点として行っている。方法としては,基本的に長い文書を書かせることで評価を行っているが,これによって,学習の深さを測ることを試みている。
【観点2】教育の達成状況
 授業の目標や計画を示したシラバスに沿って授業を行っている点については,十分に理解してもらえている。授業内容に対する満足の程度についても,おおむね問題のない評価を得られている。これについては多様な教材の利用,特に視覚的な教材の活用を行うことの成果が表れていると思われる。また自分の研究成果も授業内容に随時取り入れていくことで,学生が新しい情報に触れる機会としていることも内容についての満足の程度に結びついていると思われる。試験内容をみた範囲では,授業をもとにして自分なりに行った学習の成果は十分にあがっているものと思われる。
研究指導
【観点1】学部
該当なし。
【観点2】大学院
 指導学生が集まって行う全体ゼミと個別に行うゼミを基本的に週に1回ずつ行っている。ゼミでは自主的な報告,発言,議論の場としている。様々なテーマをもつ学生が集まっているが,それぞれの接点等を意識させることで,多様な視点をもつことができるよう心がけて指導している。またより専門的な知識を得るため,積極的に学会参加,研究会参加をするよう促している。加えて,テーマによらず,基本的に共有しておきたい基本的な考え方に関する勉強会なども,ゼミとは別の時間を設けて行うようにしている。こういった多面的な活動を通して,修士論文執筆へつなげていくようにしている。
その他の教育活動
 長野大学において「知的障害者の心理・生理・病理」「肢体不自由者の心理・生理・病理」の非常勤講師を行っている。前者は本学での主たる担当科目である「知的障害心理・生理学論」に内容として通じている。後者は筆者の研究上の専門である運動機能の問題を扱う授業科目である。いずれも社会福祉学部の学生が受講生であり,本学の学生とは関心,進路が完全に一致しているわけではない。そのため,長野大学で行う授業の経験は,本学で行う授業を見直す上で大いに参考になっている。また研究との関連でいえば,長野大学の教員との情報交換は,研究を進める上での有用な機会となっている。
特色ある点及び今後の検討課題等
 授業で取り上げる内容については,シラバスでそれがどのような力に結びつくかと合わせて示すように心掛けている。授業の場ではそれを実感する機会はないが,臨床実習において授業で取り上げた内容を繰り返し示すことで,授業において学習した内容の実質的な意味を再確認させるようにしている。いわば,座学で学んだことと実践で学んだことの間の結びつきを明確に意識させようとする点に特色があると考えている。この点については,おおむね理解が得られていると思われるが,今後の課題としては,学生の視点を実践重視のものから多少とも転換させることである。授業の内容と実践内容とを結びつける中で,学生は実践の意味を深めることにはすぐに到達するが,実践の意味を深めるための基礎的知見を得るための研究に対する関心は十分に高まらないところがある。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
論】(1)平成22年12月:『知的障害児・者における実行機能の問題とその関連要因』(共著) 長野大学紀要, 32(2), 155-162
発】(1)平成22年9月:『動物干渉課題を用いた発達障害児の抑制能力の特徴』(共) 日本特殊教育学会第48回大会
(2)平成22年9月:『知的障害者のサッケード反応潜時とその変動性の関連要因』(共) 日本特殊教育学会第48回大会
(3)平成22年9月:『知的障害児・者の身体動揺の特徴』(共) 日本特殊教育学会第48回大会
(4)平成22年8月:『Factors affecting saccadic latency in persons with mental retardation』(共) American Psychological Association, 118th Annual Convention
(5)平成22年8月:『Stroop interference in persons with intellectual developmental disabilities』(共) American Psychological Association, 118th Annual Convention
学会活動への参加状況
(1)2010年9月18日〜20:日本特殊教育学会第48回大会自主シンポジウム「発達障害と不器用(2)」指定討論者(日本特殊教育学会第48回大会発表論文集, 99)
◎特色・強調点等
 研究活動においては基礎的側面から応用的側面までを網羅した計画に特徴がある。筆者は知的障害者の運動機能の問題とその改善に関心をもっているが,研究ではまず基礎的側面として知的障害者の運動機能を実験的に測定することから始める。それに加えて,日常生活上の機能状態(環境,サポートの結果としての機能状態)の評価を合わせて行うことで,機能状態の多面的,多水準的評価を行っている。そこで機能上現れる障害状況を詳細に分析することで障害に係る要因とメカニズムの解析に生態学的妥当性をもたせ,より効果的な支援方法へとつなげていこうとする点に研究の特徴がある。
 

藤 井 和 子(准教授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
 全般的に,特別支援教育についての初学者が理解しやすいような資料作りに努めた。
 特別支援教育は,チームティーチングによって授業を行うことが多いため,教師間の協働による課題解決能力がより求められる。したがって,授業においてもこの能力の養成を視野に入れ,チームで課題を設定し,解決を図る演習を取り入れた。
【観点2】教育の達成状況
 おおむね達成できたと考える。
研究指導
【観点2】大学院
 特別支援教育の初学者である免Pの院生も課題意識を持ちやすくなるように,ゼミでのディスカッションの時間をできる限り確保した。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
業】(1)平成23年3月:『特別支援教育Q&A』(共著) 上越自立活動研究会
発】(1)平成22年9月:『特別支援学級における教育課程編成の現状と課題』(共) 日本特殊教育学会
◎特色・強調点等
 教育現場と課題を共有し,協働して解決策を検討することを目的として,上越言語障害教育研究会,上越自立活動研究会,自立活動研究フォーラムを主催し,情報交流を行ってきている。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)4月〜3月:上越市早期療育事業講師, (2)4月〜3月:柏崎市早期療育事業講師, (3)4月〜3月:上越特別支援学校自立活動講師, (4)5月〜6月:公開講座講師
 

村 中 智 彦(講 師)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
 講義では,受講者の理解をより高めるために,パワーポイントで提示した資料の配布,授業内容に関わる国内外の文献資料の配布,紹介を適宜行った。また,講義の中でも,授業内容に関わる教育臨床場面のビデオ映像など視覚的情報を活用し,実際の教育現場で生じやすい事象をシミュレートした演習体験を取り入れた。
 成績評価では,受講者に対して,出席状況や課題のレポート・まとめ,臨床実習におけるカンファレンスの参加状況など評価の観点を明示した。
【観点2】教育の達成状況
 平成22年度に指導学生であった院生で修了したものは5名であった。5名全員が各都道府県教員採用試験を受験した。内1名の学卒学生は京都市立特別支援学校に正規採用され,他4名は教職志望で東京都2名,埼玉県1名,群馬県1名で非常勤講師等をつとめながら平成23年度教員採用試験を再受験する予定である。3名は平成23年度9月に弘前大学で開催される第49回特殊教育学会で修士論文の成果の一部を発表予定であり,3名とも学会誌等への論文投稿の準備中である。
研究指導
【観点2】大学院
 多様な価値観や資質・能力を有する院生に対応した研究指導・方法に配慮した。研究室に所属する院生10名(M1:3名,M2:5名,免P・M2:2名)に対して定期的にゼミを開催した。併せて,学生のニーズに応じて個別的な指導を実施した。ゼミでは,今日的な教育課題に関わるテーマの設定や方法論に関わる演習,研究指導を行った。
その他の教育活動
 院生2名の上越養護学校の教育実習挨拶,研究授業及び協議会に参加し,指導を行った。
特色ある点及び今後の検討課題等
 講義では,特別支援教育に関わる成果,特に教育効果や今日的な課題等について,自身の研究成果を含めて,実証的なデータや根拠(evidence)を示すことを心掛けた。また,指導学生に対して,特別支援教育実践研究センターでの臨床実習を通じた実践的指導力の向上と,障害者教育・福祉に関わるフィールド観察の学習機会をより多く設けるようにした。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
論】(1)平成22年9月:『自閉症児の学校生活場面における報告言語行動と聞き手への接近行動の形成:シミュレーション指導の役割』(共著) 行動分析学研究,25(1)
(2)平成23年3月:『アスペルガー症候群を示す児童の就学時における支援体制の整備:個別ファイルの活用を通じて』(共著) 上越教育大学特別支援教育実践研究センター紀要,17
業】(1)平成23年2月:『提言/子どもが主体的に活動参加する授業づくり』(単著) 自閉症教育の実践研究(明治図書),20
発】(1)平成22年9月:『自閉症児の個別指導における教示要求行動の形成手続きの検討』(共) 日本特殊教育学会
(2)平成22年9月:『地域生活につながる授業づくり@― 知的障害特別支援学校小学部国語科における授業実践 ―』(共) 日本特殊教育学会
(3)平成22年9月:『地域生活につながる授業づくりA― 知的障害特別支援学校中学部国語科における授業実践―』(共) 日本特殊教育学会
(4)平成22年9月:『地域生活につながる授業づくりB― 知的障害特別支援学校高等部数学科における授業実践 ―』(共) 日本特殊教育学会
(5)平成22年9月:『知的障害児童生徒が集団で学び合う教科別の指導― 地域生活につながる授業づくり ―』(共) 日本特殊教育学会
(6)平成22年9月:『自閉症児の家庭場面における日課行動の形成― 支援ツールの活用によるシミュレーション指導を通じて ―』(共) 日本特殊教育学会
(7)平成22年9月:『知的障害特別支援学校の作業学習における自己評価スキルの形成― 作業の正確さと態度による技能向上 ―』(共) 日本特殊教育学会
(8)平成22年10月:『入所施設における他害行動を示す知的障害者の積極的行動支援による活動参加とライフスタイルの促進.』(共) 日本発達障害学会
(9)平成22年9月:『特別支援教育における児童生徒が主体的に分かって動けて参加できる授業づくり(4)小・中・高等部を超える授業づくりの根幹的配慮とその成果』(共) 日本特殊教育学会
(10)平成22年10月:『特別支援教育の活用に関する全国調査(1)』(共) 日本LD学会
(11)平成22年10月:『特別支援教育の活用に関する全国調査(2)』(共) 日本LD学会
学会活動への参加状況
(1)平成22年度:日本行動分析学会編集委員, (2)日本特殊教育学会第48回大会出席,長崎大学, (3)日本LD学会第19回大会出席,愛知県立大学
◎特色・強調点等
 研究テーマは,知的障害児や自閉症・情緒障害児を主な対象に,応用行動分析に基づくアプローチを用いて,彼らの学校や施設,家庭や地域生活への活動参加を高め,QOLの向上につながる支援方法の検討である。特色は,一事例実験デザインによる臨床研究(実験,実践)を用いる点である。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)4月〜3月:妙高市障害児通園事業ひばり園職員研修講師, (2)4月〜3月:糸魚川市乳幼児発達指導相談事業めだか園職員研修講師, (3)10月〜3月:新潟県立高田養護学校校内研修会講師, (4)4月〜3月:柏崎市早期療育事業プレー教室講師, (5)8月,12月:村上養護学校いじみの分校校内研修会講師, (6)4月〜3月:新潟県カウンセラー派遣事業・派遣カウンセラー, (7)1月:上越市立教育センターカウンセリング研修会 講師, (8)4月〜3月:富山大学人間発達科学部附属特別支援学校校内研修会講師, (9)2月:上越市立春日中学校PTA講演会講師, (10)7月:弘前大学教育学部附属特別支援学校公開研究発表会講師, (11)6月〜3月:新潟県立はまなす養護学校校内研修会講師, (12)6月,10月:和歌山県はまゆう支援学校校内研修会講師, (13)6月〜3月:石川県立七尾養護学校校内研修会講師, (14)妙高市就学指導委員会委員, (15)4月〜3月:上越市自立支援協議会委員, (16)8月:公開講座「応用行動分析で特別支援教育が変わる」, (17)7月:上越市特別支援教育コーディネーター養成研修会講師, (18)7月:村上地域特別支援教育夏季研修会講師, (19)7月:柏崎市第一中学校研修会講師, (20)11月:新潟県特別支援学校教育研究会研修会講師, (21)2月:糸魚川今井小学校研修会講師, (22)3月:新潟県知的障害者福祉協会上越地区会員研修会講師
 

八 島   猛(講 師)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
(1)各授業において,あらかじめ学習目標や授業の方法及び計画,成績評価の基準を明示した。
(2)学生の研究目標を明確にするために,毎回の授業において「感想,質問用紙」への記入を義務付けた。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
論】(1)平成23年3月:『病弱教育の現状と自己概念』(共著) 上越教育大学特別支援教育実践研究センター紀要 17, 39-44.(代表者:八島猛)
(2)平成23年3月:『点字とディスレクシア』(共著) 上越教育大学特別支援教育実践研究センター紀要 17, 33-38.(代表者:大庭重治)
(3)平成22年12月:『知的障害児・者における実行機能の問題とその関連要因』(共著) 長野大学紀要 32(2), 155-162.(代表者:葉石光一)
(4)平成23年3月:『超重度障害児に対する学校教育修了後から地域生活移行のための教育的支援の検討』(共著) 三重大学教育学部研究紀要,62,135−143.(代表者:菊池紀彦)
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)11月:刈羽・柏崎地区特別支援教育研修会講師
 

小 林 優 子(助 教)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
 平成22年度は,主に臨床・健康教育学系の我妻研究室における演習形式のゼミにおいて,学生の論文指導などに参加した。論文講読の仕方や執筆における注意点,考察の組み立て方などについて,学生に直接対面して指導することを心がけた。
【観点2】教育の達成状況
 所属学生2名とも修士論文を完成させ修了することができた。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
論】(1)平成23年3月:『Effects of Aided Audible Frequencies and Contextual Information of Environmental Sounds by Individuals With Hearing Impairments: Analysis of Individual cases』(共著) 特殊教育学研究 48巻6号
発】(1)平成22年9月:『難聴者の環境音理解にContextが与える影響について』(共) 日本特殊教育学会
(2)平成22年9月:『乳幼児聴力検査における精度の向上に関する研究』(共) 日本特殊教育学会第48回大会
(3)平成22年9月:『聴覚障害者の音源定位方略に関する一考察 −自由行動場面と頭部回旋場面の比較を通して−』(共) 日本特殊教育学会第48回大会
(4)平成22年9月:『在胎24週で出生した超体出生体重児の母子支援に関する事例的検討』(単) 日本特殊教育学会第48回大会
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)埼玉県川口保健所主催親子教室講師