5 学生支援
 
 人間形成を目的として行われる正課教育以外の活動が,学生の資質の向上及び教養を高めるなど豊かな人間性を涵養するうえで重要であることに鑑み,これに対する指導,助言をきめ細かく行うとともに,学生が勉学に専心できる基本的条件と環境を整えるための支援策を検討・実施してきた。具体には,学生委員会及び同委員会に置かれた各種専門部会を中心として,学生指導事業の実施,生活・経済的支援策の企画・実施,大学会館等の福利厚生施設の充実,及び学生宿舎などの居住環境の整備等を,計画的かつ効果的に推進している。
 
(1)学生委員会
@ 設置の趣旨(目的)及び組織
ア 設置の趣旨(目的)
委員会は,学生の指導及び生活支援並びに学生宿舎,国際学生宿舎,大学会館に関する事項について調査検討することを目的とする。
イ 組織の構成及び構成員等
委員会は,教授会の専門委員会として設置されており,各専攻から選出された教授又は准教授(講師を含む),及び保健管理センター所長,学務部長及び学生支援課長の計22人で組織している。
また,企画等の具体的事項を効果的に検討するため,本委員会の中に「学生宿舎専門部会」,「大学会館専門部会」,「新入生合宿研修専門部会」,「教員養成課程学生合宿研修専門部会」,「大学祭専門部会」及び「課外活動団体リーダーズ・トレーニング研修専門部会」の計6部会を置いている。
A 運営・活動の状況
ア 委員会の開催状況
平成23年度においては,本委員会を計7回開催し,各部会において検討した内容を含め主として次の事項について審議した。
イ 審議された主な事項
・ 入学料及び授業料免除等の選考(東日本大震災特別措置を含む。)
・ 日本学生支援機構奨学生の選考・推薦
・ くびきの奨学金給付者の選考
・ 学生委員会専門部会
・ 学生団体の設立(継続)及び課外活動団体の認定
・ 教員養成課程学生合宿研修及び課外活動団体リーダーズ・トレーニング研修の企画・立案
・ 大学祭
・ 平成23年度学生指導事業
・ 平成23年度新入生オリエンテーション及び新入生合宿研修の企画・立案
・ 学生表彰
・ 学生宿舎等入居者の選考
・ 大学会館に関するアンケート
ウ 重点的に取り組んだ課題や改善事項及び前年度の検討課題への取組状況等
中期計画及び年度計画に基づき学生の経済的支援の充実,学生宿舎の居住環境の整備・充実,及び大学会館における福利厚生事業の充実を図るため,種々の取り組みを行った。
@) 学部・大学院合わせて授業料収入予定額の7.3%の授業料免除枠(率)で授業料免除を行うとともに,大学院修学休業制度を利用して修学する学生に対し授業料免除を行い,前年度と同様の経費支援を実施した。なお,東日本大震災に罹災した学生への特別措置を行った。また,本学独自の奨学金「くびきの奨学金制度」により前期及び後期に奨学金の給付を実施した。後期から授業料半額免除を許可された者も選考対象とした。
アルバイト募集について,学生支援課ホームページ等で最新の情報を提供した。
A) 学生ニーズと改善点の把握のため,大学会館アンケートを実施した。
B) 学生宿舎(単身用)駐車場整備に向け,占有許可制を,平成24年3月31日までの暫定処置として実施した。
B 優れた点及び今後の検討課題等
東日本大震災及び長野県北部の地震で被災した者の進学及び修学機会の確保を図るため,入学料,授業料の全額又は半額免除,6月間の寄宿料全額免除の経済的支援に関する特別措置を実施した。
今後も学生が安心で充実した大学生活を送ることができるよう,次の取組を継続して行う。
@) 学生の経済的支援の一層の充実を図るため,引き続き,授業料減免措置の確保・充実を図る。
A) 大学会館及び学生宿舎の整備・充実及びキャンパスライフの利便性向上のため,引き続き,福利厚生事業の改善・充実を図る。