６　附属施設等

　

（４）情報メディア教育支援センター

�@　情報メディア教育支援センター

ア　設置の趣旨（目的）及び組織

情報メディア教育支援センターは，本学の情報システム及び学内情報ネットワーク並びに情報セキュリティの円滑な管理・運用を図り，教育・研究・管理・運営業務等に資するほか，情報教育を総合的に推進するために設置されており，センター長，センター兼務教員（４名），その他必要な職員で構成されている。

イ　運営・活動の状況

平成23年度における主な運営・活動状況は以下のとおりである。

○　センターの機能・業務内容の充実に関する取り組み

センターの機能・業務内容の充実に関して意見交換を行うと共に，意思の疎通を図ることを目的として，センター長，センター兼務教員（４名）及び職員（３名）によるスタッフ会議を開催（平成23年度は全11回開催）した。

○　教育の情報化推進に係る取り組み

４月７日（木）の新入生オリエンテーションで，情報メディア教育支援センターの利用に関する説明を行うと共に，４月11日（月）から22日（金）に，学部及び大学院の新入生を主な対象者として，学内におけるノートＰＣ利用のための準備講習会を実施し，１)アンチウィルスソフトの確認及び利用方法，２)学内LANの接続方法，３)ポータルサイト，Webメール・講義支援システムの利用方法等についての説明を行った。

また，センターで作成した各種ソフトウェアの操作方法に係るe-Learningコンテンツをポータルサイトに登録して，学生には自主学習を進めるよう周知し当該コンテンツの活用促進に努めた。

○　情報セキュリティ対策の徹底

４月13日（水）に全学の構成員を対象に「情報セキュリティ講演会」をセンター主催で開催し，さらに，学部新入生にあっては，１年生対象の必修科目である相互コミュニケーション科目「教育情報演習」及び「教育情報科学概論」において，情報セキュリティに関する指導（啓発）を行った。

さらに，２月１日（水）には，学校現場の情報セキュリティの現状と対策に詳しい外部講師を招いて，全構成員対象の「情報セキュリティ講演会」を開催した。

また，学内における情報セキュリティ対策の更なる徹底を図るべく，平成22年度において「ウイルス対策ソフトのキャンパスライセンス契約による導入」について検討を行い，情報メディア教育支援センター運営委員会及び学内の同意を得た上で契約を締結し，平成23年４月より導入した。

○　「教育ハイブリッドクラウドシステム」の導入

本学においては，平成16 年度以降，学内LANの整備，学生のノート型パソコン所有，地域との協働作業による教育コンテンツの制作などに取り組んできた。これらの施策及び成果を踏まえ，新たな21 世紀にふさわしい学びの環境と学びの姿に対応した質の高い教員養成・研修の実施するための教育ハイブリッドクラウドシステムの整備とそれらを活用した情報教育カリキュラムの充実を行うことを目的として文部科学省の「平成23年度　国立大学法人施設整備費補助金（大学教育研究特別整備費）補助事業」に「教育ハイブリッドクラウドシステムを活用した情報教育カリキュラムの充実」を申請し，交付を受けた。

主な整備内容は次のとおりである。

・　教育プライベートクラウドシステムの構築

・　協働学習支援システムの開発

・　ソーシャルラーニングシステムの構築

・　認証フェデレーションシステムの構築

・　実習用スレート型パソコンの整備

平成２３年度は以上について仕様書を策定した後，入札，契約を取り交わした。

なお，納期は平成24年８月となっている。

ウ　優れた点及び今後の検討課題等

○　優れた点

センター長，センター兼務教員（４名）及び職員（３名）によるスタッフ会議を開催（平成23年度は全11回開催）し，センターの機能・業務内容の充実に関して意見交換を行うと共に，各種業務の推進に関して相互に意思の疎通を図っている。これらは，情報メディア教育支援センター運営委員会をとおして本学の運営に寄与している。

○　今後の検討課題等

「教育ハイブリッドクラウドシステム」の導入・運用を行うとともに既存の各種システムについても安定運用のため，これまで同様に継続的にメンテナンスの取り組みを行う必要がある。

情報セキュリティの確保に関しても，「情報システム企画運用委員会」と連携し，引き続き啓発活動を中心に展開し，その確保の徹底に努めたい。

�A　情報メディア教育支援センター運営委員会

ア　設置の趣旨（目的）及び組織

�@）　組織設置の趣旨（目的）

センター長の諮問に応じ，情報メディア教育支援センターの運営に関する重要事項を審議するため設置されている。

�A）　組織の構成及び構成員等

センター長，センター兼務教員，各学系から選出された教員等で構成されている。（平成23年度より。当委員会規程の改正に基づく。）

イ　運営・活動の状況

�@）　委員会等の開催状況

平成23年度は，平成23年６月８日（水），平成24年１月18日（水）の2回開催し，議題９件，報告４件について審議を行った。

�A）　審議された主な事項

平成23年度の主な審議事項は次のとおりである。

１）　IPアドレス等料金体系改正

２）　SINET４第２期アクセス回線共同調達

３）　キャンパスライセンス契約により導入したウィルス対策ソフトの普及

４）　「教育ハイブリッドクラウドシステム」の導入等

５）　教育の情報化推進に係る支援

６）　中期目標・中期計画に係る取組

�B）　重点的に取り組んだ課題や改善事項及び前年度の検討課題への取組状況等

大学全体の情報セキュリティ向上のため，キャンパスライセンス契約により導入したウィルス対策ソフトの周知及び普及に努めた。