【学校教育実践研究センター】
 

 
寺 田 喜 男(特任教授)
 

 
金 子 淳 嗣(特任准教授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
○ 授業形態,学習(研究)指導法等の教育方法に関する取組状況
学生が意欲をもって課題に取り組めるよう,どの授業においても,演習やグループでの話し合い,発表などを積極的に取り入れた。
○ 成績評価法に関する取組状況
どの授業においても,目標や内容,計画,成績評価の方法・基準を明示し,実態に応じた指導・評価を行った。
【観点2】教育の達成状況
体験学習やボランティア体験などを通して,社会に貢献するために必要な協調性や協働性を身に付けさせた。
 
<研究活動>
学会活動への参加状況
(1)平成23年6月18日:上越教育大学国語教育学会・定例会出席, (2)平成23年8月8日〜平成23年8月9日:日本国語教育学会・第74回国語教育全国大会出席, (3)平成23年9月17日:日本国語教育学会・新潟支部研修会出席, (4)平成23年9月18日:日本教師教育学会・福井大会出席, (5)平成24年2月25日:新潟国語教育学会・冬季研修会出席
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)加茂市立加茂小学校校内研修
・ 講師として,国語科における交流活動の在り方について指導・助言を行った。
(2)五泉市小学校教育研究会
・ 講師として,公開授業を基に,国語科の授業づくりについて指導・助言を行った。
 

 
亀 山   浩(特任准教授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
・ 教育実地研究TATCでは,附属中参観の実習とその事前・事後指導を担当した。教師視点での初めての参観実習ということで,参観の視点や留意点を指導し意欲の向上を図った。
・ 教育実地研究Uでは,道徳と体育を担当した。道徳では,学習指導要領との関連,全教育活動における道徳教育の意味,模擬授業,指導案作成等々を指導した。授業作りの視点,基本的な組み立て方を学ぶ機会とすることをねらった。
・ 教育実地研究V,Wでは,直接授業を見,教育実習ルーブリックの達成状況の確認と,さらによい授業を目指すための留意点について指導した。授業に即した具体的指導を心掛けた。
・ 教職実践演習では,実践的かつ喫緊の教育課題を,集団討論やロールプレイの手法で指導した。学生の学びの総点検となることを意図して,真剣に考え討議する授業を意識した。
・ 臨床教育課程論では,教育課程についての指導を担当した。グラウンドデザインの検討,特色在る教育課程の実践事例等,学校の教育理念とその具体化の関連が見えるように指導した。
【観点2】教育の達成状況
・ 教育実地研究TATCでは,附属中参観に真剣に取り組む様子が見て取れた。特にTCでは,そこで得た情報のおかげで,翌年の実地Wの本実習を乗り越えられた事例があった。附属中の先生方の素晴らしい授業を,しっかりと受け止められる学生の心と体の構えを鍛えられたと考えている。
・ 教育実地研究Uでは,1コマで扱うには内容が多すぎた点を反省している。学生のレスポンスシートでは,特に模擬授業や指導案作成でたくさんの学びがあった様子が記述されていた。
・ 教育実地研究V,Wでは,担当した学生が,様々な環境で,真摯に取り組んだ。また,その活動を支援できた。直面した自己課題の大きさにとまどう学生も多かったが,試練の場を前向きに消化し,成長できた学生がほとんどだった。
・ 教職実践演習では,「分かっているつもり」が「できない」現実に直面し,良い学び直しの機会となっていた。本授業が直接教員採用試験で生きた報告も受けている。
・ 臨床教育課程論では,学生が教育用語を知らない状況が分かった。グラウンドデザインの存在すら初めて知る学生も多く,ステップを踏んで学校現場の様子を知らせる大切な機会になっていることを自覚した。
その他の教育活動
・ 教育実地研究U受講者を中心に,キャリアカウンセリングの相談会を,学部・免Pの全受講生を分担して実施した。2年次の後半は,進路について悩む学生も多く,この時期のカウンセリングの重要性を自覚した。
・ 初等・中等の教育実習期間において,実習相談会を夜間,及び休日に分担して担当し,実施した。どちらも訪問学生が多く,授業づくりのアドバイスから生徒指導の悩み,担当教員とのコミュニケーション等々,様々な話題が出され,有効な支援ができた。
・ 初等・中等の教育実習の前に,指導案指導の期間を設け,実習に出る全学生の指導案の事前指導を実施した。
・ 学びのひろばにおいて,「あそぼぉや」を担当し,事前の指導及び当日の活動を見守った。学生の責任感の強さと,やり遂げたことによる自信,成長の様子がうかがえた。意義ある活動だと認識した。
 
<研究活動>
学会活動への参加状況
(1)平成23年9月17日〜平成23年9月18日:日本教師教育学会・第21回研究大会(福井大学)出席, (2)平成 24年2月18日:日本学校教育学会・公開研究会(目白大)出席
◎特色・強調点等
教師教育を軸足におき,教職実践演習,教育実地研究T〜Wまでの実地指導と連携しての研究に取り組んだ。
その一方で,体育,学級経営,情報教育をサブテーマの研究対象に据え,効果的・効率的に教え,学ぶ方法を研究してきた。
学会以外に,jaet2011丹波大会(全日本教育工学研究協議会全国大会),全日本学校体育研究大会長野大会,筑波大附属小研究会,apple K-20 Leadership seminar,Academix 2012-Apple Education Forum,教育の情報化推進フォーラム(東京国際交流館)に参加し広く情報収集に努めた。
また,その成果を研修講座などに活用している。
ESDと海外の教育事情を視察のため,アイオワ州公立校の小学校,大学に訪問しレクチャーを受けた。またサンフランシスコで地域教材開発の情報収集を行った。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)水曜セミナー 体育講座講師(上越教育大学主催・地域連携事業)
(2)和田小学校 スキー指導講師(上越市立和田小学校)
(3)JCV秋の公開講座講師「今時の学校の情報教育」(上越ケーブルビジョン)
(4)学びのひろばフェスタ 子育て講演会講師(上越教育大学)
(5)特別セミナー 体育講座の「愛知教育大学 森 勇示教授」の招聘と,研修会の運営(上越教育大学主催・地域連携事業)
◎社会への寄与等
上越市子どもの権利学習テキスト作成委員(上越市及び上越市教育委員会)
 

 
清 水 雅 之(特任准教授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
・ 過去(小学校教諭時代)に自分が取り組んだ授業実践等をもとに,学生に理解しやすくなるような具体的事例を加えて説明するように工夫した。また,教育実習生における実習生の授業参観を通して,実習生が陥りやすい事例などを伝え,学生が参考にできるよう努めた。
・ 電子黒板などのICT機器を活用するように努め,新たな教育方法にふれる機会にしたり,興味関心を高めたりすることができるようにした。
【観点2】教育の達成状況
・ 教育実地研究で,短い時間ではあるが学生一人ひとりにミニ模擬授業を行わせ,教育実地研究で学ぶ様々な内容の大切さを伝えることで関心を高めることができた。また,模擬授業コンテストに向けての熱心な取組や意欲を高めることができた。
その他の教育活動
・ 教育実習における学生指導(小・中学校での実習,教職大学院の学校支援フィールドワーク等)
・ 教育相談
 
<研究活動>
共同研究(幼,小,中,高等学校及び特別支援学校教員との共同研究を含む)の実施状況
(1)平成23年9月:「SNSを活用した栽培体験学習の教員養成カリキュラム」(共) 代表者:中野博幸(上越教育大学) 日本教育工学会
(2)平成23年10月:「ICTを活用したJAET2010上越大会の大会運営について」(共) 代表者:中野博幸(上越教育大学) 第37回全日本教育工学研究協議会全国大会(丹波大会)
(3)「東日本地域におけるICTを利活用した協働教育等の推進に関わる調査研究」 代表者:中川一史(放送大学 ICT活用・遠隔教育センター 教授) 総務省委託研究事業
◎特色・強調点等
海外におけるICT(特に電子黒板)の利用,教員養成課程における指導等についての調査を行った。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)学校教育実践研究センター 自主セミナー 講師
(2)上越市学校教育支援連絡会議委員
(3)上越市立高田西小学校 校内研修 講師
(4)長野市立塩崎小学校 フューチャースクール研修 講師
(5)宮古島市立下地中学校 フューチャースクール研修 講師
◎社会への寄与等
教育でのICTの利活用が求められており,自分が取り組んだ事例等を紹介することで,新たな取組への意欲を高めたり,現在の機器の活用に向けてのイメージをつくることに貢献した。
 

 
津 野 治 彦(特任准教授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
教育実地研究U,教職実践演習,ボランティア体験,臨床教育課程論の計画・運営を担当した。教育実地研究Uでは,免P生の中高免コースを附属中の協力を得て新設した。また,授業ルーブリックに基づく授業内容の改善,模擬授業における指導案の作成等の工夫をした。教職実践演習では,平成25年度の完全実施に向けて,教職編11回の授業のテキスト・資料・授業シナリオの作成を推進した。ロールプレイ,集団討論,ワークショップ等,工夫された授業内容となった。臨床教育課程論では,担当教員の持ち味が発揮され,1年生に基礎的な内容が習得されるように授業内容を工夫した。総合的な学習,グランドデザイン,各種校務,学級経営,情報教育等,幅広い内容となった。
【観点2】教育の達成状況
教職実践演習の教科編の授業は,受講した4年生や免P生から,「教職に向けて役に立つ内容であった」「採用試験に役立つ内容であった」等の高い評価を得た。
その他の教育活動
中等教育実習では,主に社会科の指導案指導を担当した。また,3校18人の学生を担当して巡回指導をした。初等教育実習でも社会科の指導案指導を担当するとともに,7校28名の学生を担当した。巡回指導で授業について個別指導をし,また,実習が困難になりそうな学生への対応に当たった。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
論】(1)平成24年3月:『教職実践演習必修化に向けた試行段階の取組』(単著) 教育実践研究第22集,P29〜34
発】(1)平成23年9月:『教職実践演習必修化に向けた試行段階の取組』(共) 日本教師教育学会
  学会活動への参加状況
(1)平成23年9月17日〜平成23年9月18日:日本教師教育学会第21回研究大会出席, (2)平成23年10月8日〜平成23年10月9日:全国社会科教育学会第60回全国研究大会出席
外国における研究の状況
(1)平成23年12月26日〜平成23年12月29日:韓国 日本学校教育学会・韓国スタディーツアー 韓国の教育研究者と実践者と交流し,日韓の学校教育における共通課題を抽出する。
(2)平成24年3月20日〜平成24年3月29日:アメリカ アメリカ(アイオワ大学)における教員養成の質保証の現状と課題。ESDの教材開発のための基礎調査。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)国立妙高自然の家自然体験指導者養成研修 講師(国立妙高自然の家)
(2)平成23年度:『上越市立稲田小学校校内研修』講師 上越市立稲田小学校
(3)平成23年度:『五泉市立巣本小学校校内研修・飛び込み授業』講師 五泉市立巣本小学校
(4)平成23年度:『新潟市小学校研究会社会科部研修会』講師 東北電力ビッグスワン
(5)平成23年度:『上越市教育センター授業力向上研修(中学校社会科)』講師 上越市民プラザ
(6)平成23年度:『新潟大学教育学部附属新潟小学校初等教育研究会』指導者 新潟大学教育学部附属新潟小学校
(7)平成23年度:『魚沼市教育振興会社会科部(小学校)研修会』講師 魚沼市立入広瀬小学校
(8)平成23年度:『新潟市立大通小学校校内研修』講師 新潟市立大通小学校
(9)平成23年度:『新潟市立潟東南小学校校内研修』講師 新潟市立潟東南小学校
(10)平成23年度:『西蒲燕社会科の会研修会』講師 燕市立吉田南小学校
(11)平成23年度:『柏崎市立日吉小学校「日吉の教育を語る会」』講師 柏崎市立日吉小学校
(12)平成23年度:『上越市立和田小学校校内研修』講師 上越市立和田小学校
 

 
中 野 英 康(特任准教授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
○ 10名程度の少人数から200名を超える大人数まで様々であったが,授業者の一方的な講義に終始するようなやり方はしなかった。常に具体的な資料を準備し,資料を基に作業させたり,グループで活動させたりし,学生が主体的に取り組めるよう工夫した。学生の反応は好意的で毎回授業を楽しみにしていた。
○ 評価に関しては,レポートが中心になっていたが,授業態度(積極性・協力性)も重視し,授業後すぐに評価するよう心がけていた。
【観点2】教育の達成状況
教育方法及び評価において概ね達成できた。教育方法については,一方的な講義形式は避けるようにしたが,人数が100人を超えるような授業では一人一人主体的になるような活動は保障できなかった。また,評価においては,評価の観点の多様化を図り,より客観的な評価ができるよう心掛け,概ね達成できていた。
その他の教育活動
・ 教育実習において初等教育実習では,9学校36名の実習生を指導し,中等教育実習では3学校17名の実習生を指導した。
・ 学びの広場では,事務局を担当した。
 
<研究活動>
学会活動への参加状況
(1)平成23年9月17日〜平成23年9月18日:日本教師教育学会第21回研究大会出席
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)文部科学省研究開発学校研究発表会(新潟市立新潟小学校)
◎社会への寄与等
上越地区民に向けて,読書啓発に関連する公開講座を開き,視聴者から好評を得た。
文科省研究開発学校の授業協力に携わり,指導案作成協力,公開授業サポート,協議会指導にあたった。
頸城区学校研究協議会の全体研修会で講師をつとめ,「学習課題」「学力向上」に関する実践例を紹介し,授業改善の提言を行った。
 

 
中 野 博 幸(特任准教授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
・ ICTを活用し(電子情報ボードなど),新しい授業スタイルについて興味関心を高めるようにした。
・ 算数という教科を例として取り上げながら,どの教科にでも対応できる考え方や方法を学べるように工夫した。
【観点2】教育の達成状況
・ 教育実習で電子情報ボードを使った授業を行う実習生が見られるなど、教育実地研究Uで学んだことを生かす姿が見られるようになってきた。
研究指導
【観点1】学部
卒論のデータ分析方法についての指導や助言を行った。(のべ10名)
【観点2】大学院
専門職学位課程,博士課程の院生から相談を受け,修論のデータ分析方法や結果の見方,記述の仕方などについて指導や助言を行った。(のべ20名)
その他の教育活動
・ 教育実習等に関わる指導
特色ある点及び今後の検討課題等
学校現場での経験とデータ分析の知識を生かしながら,卒業論文や修士論文の研究内容について指導を行っている。
マークシートを使ったアンケートシステムの構築など、地域の小中学校や学生・院生を支援するための体制作りを行っていく必要がある。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
著】(1)平成24年3月:『フリーソフトjs-STARで かんたん統計データ分析』(共著) 技術評論社
発】(1)平成23年10月:『ICTを活用したJAET2010上越大会の大会運営について』(共) 第37回全日本教育工学研究協議会全国大会(丹波大会)
(2)平成23年9月:『SNSを活用した栽培体験学習の教員養成カリキュラム』(共) 日本教育工学会
◎特色・強調点等
統計分析プログラム js-STAR2012 release 1.0.1jの開発と公開
 

 
渡 辺 径 子(特任准教授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
・ 現場での経験を生かした実践的な学びの提供
・ 新学習指導要領<小学校理科>の具体を教授
・ 教育課程の創造の仕方を具体例を示して教授
【観点2】教育の達成状況
・ 教師の仕事に夢を持ってくれている。(修了者からの声から)
研究指導
【観点1】学部
・ 自分の実践を教育的価値と共に紹介
【観点2】大学院
・ 自分の実践を教育的価値と共に紹介
その他の教育活動
・ 教育実習における学生指導
・ 学びのひろばの理科チームの指導
特色ある点及び今後の検討課題等
学生の夢や思いを聞きながら,それが実現できるように指導・助言した。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
業】(1)平成23年8月:『初年次教育の意義』(単著) 21世紀型学校教育への提言  日本学校教育学会 p220-p227
(2)平成23年10月:『理科における「自然事象への関心・意欲・態度」を育てるということ』(単著) 理科の教育
発】(1)平成23年10月:『ESDの観点からとらえる教科と連動した総合学習プログラムの開発』(2名) 地学教育学会
(2)平成23年9月:『初年次教育における「協同」を重視した自然体験活動の成果と課題』(単) 日本教師教育学会
(3)平成23年9月:『SNSを活用した栽培体験学習の教員養成カリキュラム』(共) 日本教育工学会
外国における研究の状況
(1)平成24年3月21日〜平成24年3月29日:アメリカ,ESDの観点からの米日の学習教材づくり
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)妙高ネイチャープログラム指導者養成研修(妙高自然の家)・・・講義担当・岩木環境ネットワーク自然観察会講師
(2)11月1日JCV公開講座講師
(3)上越市立春日小学校4年生の総合的な学習の時間プロデュース
(4)日本科学技術機構・・・「サイエンスチャンネル放送番組委員会委員」「科学技術・理科教育のための革新的なデジタルコンテンツ教材の開発委員」
(5)NPO青苧の会・・・監事
(6)NPOはつらつ元気塾・・・活動係
(7)NPO新潟の科学調査隊・・・サポーター