第一章組織の運営状況に関する自己点検・評価｜上越教育大学年次報告書（第29集：平成25年度版）

大学院及び学部の入学者選抜に関する事項を審議するため，教授会の専門委員会として設置されている。

学長が指名した副学長，各専攻から選出された教授又は准教授（講師及び助教を含む。以下同じ。），教務委員会委員長，国際交流推進室長，入試課長及びその他学長が指名した教授又は准教授若干人をもって組織する。

なお，本委員会には，常設の教育職員免許取得プログラム試験専門部会を設置している。専門部会は，本委員会委員，教育職員免許取得プログラム支援室室員及び入学試験委員会委員長が指名した者で構成している。

平成26年度入学試験に係る実施計画の策定・実施，合否案の作成，個別の入学資格審査，教育職員免許取得プログラム受講者の選考案の作成，大学院説明会の実施及び平成27年度学生募集要項等について審議した。

大学院の定員充足は本学の重要課題であり，昭和58年から学生受入れを開始して以来，定員を充足したのは平成18年度，平成22～24年度の計４回に留まっており，前年度に実施した平成25年度入試においても入学定員300人に対し入学者は288人と，定員充足には至らなかった。

このため，平成26年度入試における取組として，都道府県教育委員会及び大学等へ訪問し，ＰＲを行ったほか，大学院説明会（３回），大学院入学相談会（10回）の開催，ホームページの充実，大学院案内の作成・配付，進学情報誌・専門誌等への広告掲載等の広報活動を行った。

各専攻・コース・科目群においては，パンフレットの作成・配付，ホームページの更新，教育専門誌への広告掲載，独自の入学相談会の開催，学部４年次学生への働きかけ等の取組を行った。

さらに，応募者が減少傾向にあるコース・科目群に対しては，その原因や問題点，要望等の聞き取り調査を行うとともに，より一層の取組を要請した。

また，専門職学位課程（教職大学院）においては，前期募集，中期募集及び後期募集の志願者・合格者の状況を踏まえ，第２次学生募集を行った。

平成26年度入学者は，修士課程が入学定員250人に対して198人。また，専門職学位課程（教職大学院）が入学定員50人に対して45人となり，両課程とも定員未充足となった。また，大学院全体としては入学定員300人に対して入学者243人となり，前年度と比較して45人の減少となった。なお，平成20年度から受入れを開始した専門職学位課程（教職大学院）については，平成21年度から平成25年度までは定員を充足しており，平成20年度の設置初年度以来のことであった。

定員充足に向けて実施した各種取組については，単年度でその効果が現れない場合もあるため，次年度以降の志願者増に期待したいところであるが，定員充足に至らなかった原因や各種取組による効果を分析し，引き続き，積極的かつ効果的な取組を行っていく必要がある。